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商品の紹介 マーティン・スコセッシ監督は、19世紀ニューヨークの(現代のマフィアのルーツである)ストリートギャングの成り立ちを描いたこの映画の制作で、あれこれ試行錯誤を重ねた。その結果、映画音楽ファンに「もしオリジナルの音楽のままだったなら、どうなるか?」という疑問も残した。というのもスコセッシは、最近の作品(『ケープ・フィアー』『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』『救命士』)を支えてきた巨匠エルマー・バーンスタイン作曲のオーケストレーションによるオリジナルの音楽を捨ててしまったからだ。それに代わり、ロビー・ロバートソンが音楽監督をつとめたエレクトリック・ポップ、フォーク、ネオ・クラシックのナンバーを集めた本作を採用した。 本作には、映画音楽の作曲家ハワード・ショアーが、もともとはコンサート用に作曲し未発表だった『Brooklyn Heights』から3曲の重苦しいナンバーを提供し、映画の暗い情念に満ちた重々しさをきわだたせるのに一役買っている。その他のロバートソンとスコセッシが選曲した楽曲は、ケルト音楽風やフォーク調のナンバーが多く、ハンマー・ダルシマー、フィドル、ティン・ホイッスルといった楽器を使ったナンバーから、リンダ・トンプソンやシュー・デーの余分な音をそいだ心揺さぶるバラッドまで取りそろえられている。U2による主題歌「The Hands That Built America」もまた、そうしたタイプのナンバーと言える。けれども、このアイリッシュ音楽のごった煮的なサントラは、ピーター・ガブリエルの葬送曲、ジョセリン・プーク、伝説の音楽学者アラン・ロマックスによって録音されたブラックミュージック、中国風の「Beijing Opera Suite」といったありとあらゆる種類の音楽でさらに厚みを増している。 こうして、本作には想像力に富んだバラエティー豊かなナンバーが集まり、ありきたりの映画音楽のもつジャンルの垣根を心地よく押し広げている。(Jerry McCulley, Amazon.com)
クチコミ情報
アイルランドにとらわれすぎたか……「ギャング・オブ・ニューヨーク」は前評判のわりには、あまり愛されることのなかった映画だと思います。 マーティン・スコセッシのあくの強さが、少しアイルランド系移民を描くことに傾倒しすぎた感があり、映画全体のストーリーテリングにも影響を与えています。サントラにしても、同じようにアイルランド色の強いスコアが並んでいます。 ハワード・ショアによるメインスコアは映画全体のスケールを上手くあらわせていると思いますが、それでも映画の顔と呼べるまでのできではないと思います。 むしろ、中国風の楽曲やゴスペルのような小品こそこの映画の多様性を上手くあらわしていて、映画全体の印象を再発見させます。 エンディングにはアイルランド系映画のお約束のようにU2ですが、少しあざ!とい気もします。 もっとも、これはU2の歌の持つメッセージ性が損なわれていることを意味しませんが。 全体的には重い感じのサントラになっていますので、映画音楽好きにこそおすすめかと思います。
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