![その木戸を通って [DVD] その木戸を通って [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2Bwh%2BnmEFL._SL500_.jpg)
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クチコミ情報
画像は綺麗画像は綺麗、さすが市川昆さん。しかし、内容は良く判らない。
浅野ゆう子がとても若々しく美しいです。93年の作品ですから浅野ゆう子さんは娘役をやるには本来だと無理があると思うのですが、とても若々しく美しく瑞々しい感じです。周りの俳優陣も素晴らしいです。中井貴一さんも素敵です。だけど・・・あのエンディングはちょっとなぁと思いました。もう少し謎というか夢を残して欲しかったです。古典名画の「心の旅路」だっけ?あれを泣きながら見た私にとっては不満が残りました。巨匠の作品ではありますがそれで星は4つです。映像美については完璧だと思います。
中途半端の感は否めない市川監督と気心の知れた達者な俳優さんたちが多数出演していて見ごたえがあり、ロケーションやセットの素晴らしさも特筆すべきものがあるのですーが、どうも中途半端な印象が拭えません。 まず、あの室内シーンの見事な照明、やはりあれはフィルムで撮ってこそ映える技術ではないでしょうか? 闇の部分がまったくない、軽い映像になってしまっています。 時代の趨勢にあえて逆らうようなことを書きますが、ハイビジョンとかデジタル映像というものは、動物ドキュメンタリーやスポーツ中継、SFX作品にはいいのでしょうが、人生の重みとか、人間の心の機微を捉えるにはむしろ不向きのメディアではないかと私には思えます。 加工・保存がし易いー、という利点は同時に軽めの映像になるーというマイナス点も抱えていると思うのです。 結局、従来の映画でもTVドラマでもない、不思議な雰囲気を持った映像作品になっており、そこがいいのだ、という見方もあるのでしょうが、これはやはり狙って出しえた効果ではなく、偶然の産物に過ぎないのではないでしょうか。
技術的な面はさておき、内容の点でも、なんだか変な作品です。 最後まで意味が分からずじまいの“その木戸”のコンセプトや、あいまいなクライマックス。 愛する人とあのようなかたちで別れねばならなかった主人公が、“俺の人生はほどほど幸せだったと思う”というのは、17年間の彼の軌跡が描かれていないだけにかなり強引な結末に見えます。 ストーリーを頭から追っていったら、この人は無理やり自分は幸せだったと思い込もうとしているような構造になっており、これじゃまるで悲劇です。 技術面、内容的にも、市川監督第一級の作品とは言えない出来になっていると私は思います。
はまり役の俳優さんたち。こんなに美しい映画は久しぶりです、どこにでもあるようなストーリーだけど さすが市川昆監督の作品です、日本の美しさを表現し その中に生きる人の淡々とした生き様そして 浅野ゆう子演じる記憶喪失の女のなんと美しいことか・・武家屋敷の陰鬱な影と明かりも この映画を一層深い味わいへといざなっています、年をとっての伴侶の居ない主人公のこの武士 中井貴一も役柄にぴったりの良い味を出しています、後味のほんのりした佳作です。
死後の新作素晴らしい映画、そのひと言に尽きる。
これだけの作品が15年もの間眠っていたとは勿体ない話だ。
“美しい不思議小説”と言われる山本周五郎の原作を市川崑が監督した本作は、
1993年、民間放送初のハイビジョン・テレビドラマとして製作された。
時期尚早すぎたのか、衛星放送で1回放映されたきり、
多くの観客(視聴者)の眼に触れる機会を逃し続けてきた。
1959年、市川崑は、映画監督としてもっとも早くテレビ界に乗り込んだ。
そして黎明期にして、数々のタブーを平然とぶち破っていった。
大量の土砂をスタジオに持ち込んでセットを組んだり、
当時の受像機の解像度では御法度だったロングショットを用いたり、
やはり御法度とされていた白い色ばかりでセットをデザインしたり。
そうしたテレビ放送初期の作品群はほとんどが生放送であったため、
伊丹十三主演の『源氏物語』など一部を除いて現存していない。
そして時代はハイビジョンへ。
「画面の方から、もっと創り込めと言ってくる」
『その木戸を通って』を撮り終えた市川崑は、
衣裳の布地まで鮮明に映し出す新技術にそんな感想を述べながら喜々としていた。
本作のキービジュアルのひとつである竹林の鮮烈な緑色も、
ハイビジョンで可能になった撮影後の高度な色彩調整を楽しんだ結果に違いない。
・・・物語は、
ある武士のもとに、自らの氏素性の記憶を喪失した女が現れることから始まる。
武士を演じた中井貴一がいい。
女を演じた浅野ゆう子が素晴らしい。
巧妙な省略動作で熟練芝居の真髄をさり気なく披露するフランキー堺のとてつもなさ。
テレビドラマのクオリティを遥かに超えたカメラ、美術、照明。
静謐の中にサスペンスを秘めた、極上の説話物語を思わせる珠玉のシナリオ。
そして、ラストシーンの比類なき余情が忘れがたい。
最早誰も真似ることのできない名人芸が、
監督の死後に“新作”となって甦ったことは、この上なく嬉しい。
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