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クチコミ情報
ホセ・カレーラスの魅力とは『オ・ソレ・ミオ/イタリア民謡集』を聴いています。これは、ジャケットの写真にもありますように、実際にはナポリ民謡集です。
1980年7月19日から22日にかけてロンドンで吹き込まれたもので、時にカレーラスは33歳。リリコの本領発揮といったところでしょうか。
「カタリ,カタリ」のような情感たっぷりの曲の巧いこと。聴きほれます。
パヴァロッティやドミンゴと比較すれば声量はありません。高音の冴えも2人(格別ですから)に比べれば劣るかもしれません。でも何より歌詞の意味を的確にとらえ、表現も過度でなく、かといって控えめでもないという見事なバランス感覚をもったテノールですから、気に入っているのですが。
「オ・ソレ・ミオ」もステージで数多く歌った曲でしょう。熱い情熱的な気持をいかに声に乗せるかです。真面目な性格ですし、真摯な歌唱というのは聴いていて伝わってきます。吹き込み時期は確かに若かったのでしょうね。もう少し円熟味が増せばもっと激しい歌唱になったと思われます。
ヴェルディ声楽コンクールで優勝したというキャリアをみても、イタリア民謡集の魅力を十分に感じ取った歌唱でした。
ラストはお馴染みの「帰れソレントへ」です。哀愁を帯びた声質にぴったりと合った曲です特に最後のフレーズの堂々とした歌い回しには感心しました。観客がいれば、歌い終わった瞬間、BLABO!という掛け声が瞬時にかかるような熱唱でした。なお、ソレント(スリエント)とはナポリの対岸にある漁港の名前だとリーフレットの濱田滋郎の解説に書かれていました。
指揮はエドアルド・ミュラー、イギリス室内管弦楽団で、カレーラスの邪魔にならないような引き立て役に徹しています。
何度聞いてもまた聞きたくなる歌声!前面に出てくる歌声を期待していた人には、最初の声は物足りないと思います。私も最初は思わずボリュームを上げました。でも、CDが終ると不思議に何回も聞きたくなって、最初に戻すのです。これは何故なのでしょう?それはきっとカレーラスと歌が同化しているからだと思います。歌声と演奏とが一体となって、スピーカーから出てくるのはナポリそのものなのです。
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