やっぱり名作
大学生の時にビデオで見ました。再び見ました。
1作目も良いですが、この続編も良いです。
ちょっと大人になったアン、でもちょっとドジで頑固だったり、
結構自分に当てはめてしまいますが、
アンは物怖じせず、前に前に進んでいきます。
見習いたいものです。
子供でも大人でも楽しめます。
大学生の時に見たときと、社会人になって10年経った今とでは、
見た後の感じ方が少し違ってきたように思います。
こういう文学作品は、見る時の自分の年によって感じ方が変わってくるものですね。
でも、いつ見ても心が暖かくなります。
ひとつの理想的な世界像
レビューに「大人だけでなく7歳以上の女の子は、米PBSで最初に放送された、知的で見事な出来のこの映画を楽しめるだろう。」とありますが、ささやかな訂正をお願いしたい。「23歳の男でも最高に楽しめる」と(笑)
『赤毛のアン』『アンの青春』ともに高校生のころから好きな映画作品でしたが、僕はこの年(23)になっても見るたびに泣かされてしまいます。「クリスティーヌとの婚約は間違っていた。僕には君しかいない。」
こんな単純な台詞に泣かされてしまうとは……僕の頭がまったくの単細胞なのか、原作者・モンゴメリーと監督・サリヴァンがとてつもない天才なのか。……僕は後者だと思いたい(笑)
『赤毛のアン』の素晴らしさは、人が“理想的”と認めうる人生、生活、社会のあり方(のひとつ)を、堂々と描いている点にあると思う。僕は21世紀の日本人であって19世紀のカナダ社会に憧れなど抱いてはいませんが、それでもともかくアンの人生、アヴォンリーの社会は、ひとつの理想だと言っていいのではないでしょうか。
映画にしろ文学にしろ評論にしろ、社会の暗い側面を描いて問題を浮き彫りにする作品は、知的な刺激に満ちてはいます。しかしその暗部を「問題点」だと言いうるためには、前提としてその対局に「理想の人生像、社会像、世界像」を想い描いていなければなりません。『赤毛のアン』のような“ひたすら幸福な作品”こそが、すべての議論の出発点を与えてくれるのです。
「閉塞感に覆われた現代社会が……どうのこうの」と蝶々する前に、幸福の何たるかをアンに教えてもらいましょう(笑)
色褪せない魅力
百年前に書かれたベストセラーのTV映画化第二弾。数冊分のエピソードを巧みに脚色しています。少女時代、大の原作ファンでしたが、映像の方が優れていると思います。また、このシリーズは一話完結なので、一作目を観ていない方でも大丈夫です。 感受性が鋭く、才気煥発なアン・シャーリーは、癇癪もちでおっちょこちょい。彼女の周りには、いつも笑顔と騒動が絶えません。事件のたびに、持ち前の機転と意思の強さで乗り切っていく。現代よりも密接な人間関係から生まれるあれこれが、面白おかしく描かれます。
アンは娘盛りです。少女から女性へと変わりつつある、微妙な年頃。幼馴染からの求愛に戸惑ったり、親友の結婚を複雑な気持ちで見つめたり。「どうしてみんな変わっていくのかしら。いつまでも子供のままでいたいのに。」
そして、希望を胸に、見知らぬ土地へ教師として赴任しました。甘やかされた、金持ちの子女達を相手取り、大奮闘。喜怒哀楽に満ちた青春の日々が、忙しく過ぎ去ります。アンの深い愛情は、ここでも人々を変えていくのです。けれども、充実した見た目とは裏腹に、故郷への思いが募ってくるのです。
美しいカナダ プリンスエドワード島の自然。大好きなマリラ。(育ての親)グリーンゲイブルスに帰りたい。(アンの家の呼び名)
理想を求めて旅立った若い人。しかし、探し物は元いた場所にあったと気づく物語です。世紀を越えて愛されるヒロインが魅力的。観ている人は自分の中にアンを見つけ、共に笑い、泣くことでしょう。そして、いつかあの島に帰りたいと願う。老若男女、全ての方にお勧めできる名作です。
少女から大人の女性へ
時間にして4時間弱ですが、『赤毛のアン』のユーモアや情感、郷愁いっぱいの作品です。
誰もがもっている、どうにもできないような意地や袋小路に入り込んでしまったような心の不幸を抱き続けてきた女性達にアンは寄り添い、アン自身も大人の女性へと成長します。行動力があり、また機転も備えたアンですが、まだまだ少女っぽさを残しています。そのアンが懐かしく、18才のアンがよく描かれていると思います。
残念ながら監督ケヴィン・サリヴァンの赤毛のアンは今作で終わりです。この監督あってこそ小説ファンをここまで惹きつけたのだと思わずにいられません。
原作を尊重する、このサリヴァン自身、赤毛のアンをきっと愛していただろうな、と画面を見ていると感じます。
これでサリヴァンのア!ンが見納めだと思うと残念でなりません。
また、マリラ役のコリーン・デューハーストは亡くなってしまい、マリラも今作でお別れです。コリーン・デューハーストの深みのあるさりげない愛情表現や演技は特に素晴らしかった。マリラといえば、コリーン・デューハーストしか思い浮かばないほどに適役でした。
4時間を4時間と思わせない、アンを堪能できるすばらしい作品です。
いろいろな人に囲まれて成長していくアン
前作の続きから始まるこの作品。教師をし、小説を書き、笑い泣き苦しみ困難を乗り越えて大切なものが何かと気が付くアンの生き様が生き生きと描かれています。プリンスエドワード島の四季の美しさ、そこに住む周りの人々の暖かさ(中には口の悪い方やおせっかいの人や)に囲まれてアンは成長していきます。いつの間にか画面に釘付けになり、ともに笑い、泣き心温まる作品です。小説のイメージが崩れていないのも(自己満足かもしれませんが)良いですね。本編の時間200分を超えますが、長く感じず飽きも来ないです。場面場面の移り変わりタイミング構成、音楽もすばらしくついついCDまでそろえてしまいました。