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コリン・ウィルソン

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コリン・ウィルソン

コリン・ウィルソン(Colin Wilson, 1931年6月26日 - )はイギリスの小説家、評論家。レスター生まれ。25才で、実存主義的な危機を描いた『アウトサイダー』を発表した。その後、博覧強記な才能によって、殺人、オカルト、心理学など独自の思想から論じてきた。この他、SF小説や警察小説なども執筆。
1931年6月26日、イングランドのレスターに生まれる。16歳で学校を去り、さまざまな仕事に就きながら空いた時間に執筆を続ける。1956年、25歳の時に『アウトサイダー』を発表。
『アウトサイダー』に始まる初期のコリン・ウィルソンの実存主義思想のシリーズ。サルトル、バルビュス、カミュ、ドストエフスキー、ニーチェ、ジョージ・フォックス、グルジェフなど、さまざまな思想家や小説家に根ざしている実存的危機を読み解き、そこから抜け出す道を模索している。シリーズでは、宗教思想、歴史学、社会学、文学、セックス、哲学などさまざまな分野の知識を駆使して、問題を追求している。

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恐怖の‘おもちゃ’

 誤って軍用チップが入った玩具コマンド・エリート。主人公の少年は玩具店の息子で、両親がいない間にそれをいち早く手に入れてしまいます。コマンド・エリートは夜になると、箱を突き破って暴れ回ります。

 こんな小さな‘おもちゃ’が・・・と驚いてしまう映画ですね。恐怖はどんな小さなところにもあるということを暗示的に訴えているようにもとれます。でも、やはり一番の主題はコマンド・エリートとの対決による少年の成長ですね。どんな小さなきっかけでも、人は変われるものなのです。


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内宇宙

「フランケンシュタインの城」の姉妹作と呼ばれる論考。無名詩人のブラッド、アブセッツが注意力とくつろぎを同時に意識しなければならない、特殊な事情の中で右脳の声を聞くようぎなり、優れた詩と絵画を生み出すようになったことをウィルソンが追求していく。観念の人ウイルソンが大脳生理学のロジックと詩人の直感を総合して分析していく流れは興味深く、後半での盛り上がりと展望は知的に楽しいめる。

内面的な成長へと

肩ひじはらずに一気に読めます。ただ、自身の能力開発的なことにまったく興味がない人は読んでも意味がないかも。どういうジャンルか私にはよくわかりませんが、いろんなところにひっかけて広く浅く掘り下げているとでもいう感じです。けして、悪い意味ではなく。なにかに駆られて、確固とした目的を自身に見出せないとき、すーと、素直に読めると思います。何かを期待して読み出すと苦痛だと思います。

潜在能力を開花させる極意がごく静かに語られる。

労働階級の出身だったにも拘らず、作家として成功を収めた為、ウィルソンは内世界を探求する為の自由を得た。遺憾ながら、これは例外的な出来事である。文明は、閑暇の重要性というものを完全に忘れ去っている。文明の舵取りは、耐性菌や兵器の所為だけでなく働きすぎで人は死ぬのだと言う事実を直視すべきだ。

仕事とは業務をこなす事でしかないのだと言う下劣な思い込みや、人を鬱病や自殺に追いやる病的な仕事中毒の責任の所在は明らかである。それは、仕事さえしていれば創造的であるか否かは不問に附さねばならないとする世間全体の二流の伝統である。この慣習が意味するのは、馬鹿げた成果主義に己の人生を代弁させたい能無しどもが、真の有能さ、即ち中心性を保持する事で誰もが発揮し得る他を「益す」能力についての重要な知見に絶えずあいまいさを混入してきた、という事実である。

ウィルソンは、人がもっと生きる事の意義を感じられる為に何をすればよいかを考え続けてきた。彼が出した答えは内世界の探求である。この世界を未踏の荒野呼ばわりするのは、正当な科学を自称している大部分の連中の不見識だ。彼らはジャネやウィリアム・ジェイムス、そしてホワイトヘッドといったそびえ立つ断崖絶壁のごとき大先達の業績にさえ十分な敬意を払えない。

文明の問題の解決策としてここでウィルソンが提出してみせるのは、「各人がくつろいで静かに横たわり、身体の中で活力の泉が湧く音に耳を澄ます事」である。

我々日本人がこの考えを聞いてびっくりしないのは、伝統の内にこれと類似した思考法が組み込まれているからである。風鈴、氷売り、虫の声。芭蕉は蝉の声が岩に染み入るのを感じたし、家持は夕暮れ時の風が庭の群竹をゆらす「かそけき」音を聞いて詩境に入った。


コリンウィルソン自身の内宇宙

コリンウィルソンが自分を解放する術を自身の経験とともに書き綴った一冊です。。。。が、読み進んで行くうちに自分がどれだけの知識を持っているかをつらつらと書いてあるだけなんじゃあないか、という疑問も湧いてしまい、あまり手放しで著者に賛同することもなかったです。


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現代殺人百科

コリン ウィルソン ドナルド シーマン Colin Wilson Donald Seaman 関口 篤 
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スリリングだが、和訳が難儀である

 絞殺、撲殺、刺殺、射殺、ギャング殺人、毒殺、セックス殺人、ホモ殺人、子供殺し、ばらばら殺人、カルト殺人、テロリズム、暗殺、誘拐殺人、大量殺人といった合計15個に殺人がジャンル分けしている。読んですぐ分かることは、犯人は正気ではないということ。そして殺人の経緯をこの本は、淡々と描いている。当然のことだが変な脚色は無い。だからこそ、スリリングで面白い。深夜、なかなか寝付けない時や憂欝な時、私はこの本からその時の気分にあった話を選び、読む。不思議とリラックスして寝ることが出来るのが不思議だ。我が国に生きていれば、さほど身近な出来事とも思えないので、本の中身の非現実的さから現実の安心感を得るかもしれない。
 近現代猟奇殺人事件の世界的有名どころはしっかり押さえられている。簡単にその内容を知るためにもこの本は有用だろう。ただ1つ残念なところと言えば、和訳の低レベルさである。優等な高校生の方がより良い翻訳をしてくれるのではないだろうか。意訳がほとんどないので日本語として成立していない文が多々ある。


星は4つだけど…

コリン・ウィルソンがまとめた殺人もの。
内容は、絞殺、撲殺、刺殺、射殺…と方法論でまとめた場合と、セックス殺人、ホモ殺人、子供殺し…と
殺害動機またはそこにいたる過程に踏み込んで分類した場合と、
テロリズム、カルト殺人、暗殺と社会的背景をもつ場合とにわけられており、
世界各地から多岐にわたって編纂されている。
(ちなみに日本からも日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件が取り上げられている。)
おおよそ100数例にも及ぶ事件概要は、一つの案件にさかれる割合が少なくても
その量で充分カバーできる程。この手の殺人事件ものが好きな場合には必読書といえる。
有名事件の概略を知るにはもってこいである。
ただ難をいえば、誤訳と思われる箇所が散見したりといった具合に、訳に問題がある。
その読みづらさゆえ星5つとしたいところだが4つ。
訳者も殺人案件のオンパレードに嫌気がさしたのだろうか。


ああ、怖い

昔、古いバージョンを読んだが、本当に世の中は怖いと思った。
ただ、殺人事件を冷静に分析している著者の分析力には感服です。
この著者の本は他にもいろいろあるので、合わせて読めばいいだろう。



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アウトサイダー (集英社文庫)

コリン ウィルソン 中村 保男 
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カタログとして使うべき本

 若い頃に読むべき本として勧められるが、この本を読んで興味を抱いたなら「引用されている原典を必ず読むべし」と付け加えたい。コリン・ウィルソンは人気も(批判も)あり、広くアンテナも張っているが、如何せんその読解力は「浅薄に過ぎる」と言う他は無い。これは、この本に限らず、他の本でもそう。引用が膨大なので全てを当たる事は困難だが、例えばドストエフスキーの「罪と罰」・「カラマーゾフ」、或いはキルケゴールの「不安の概念」・「死に至る病」。どれも、コリン・ウィルソンがこの本の中で紹介している事よりも、遙かに深く鋭いい内容が書かれてある。
 彼の本は、その内容で納得或いは満足せず、カタログとして読むのがベストであろう。広い範囲を当たってくれている点でも、その役には大いに立ってくれる。


若い読者に勧めたい

今から20年近く前の高校時代、最も好きな本だった。「人は何故毎日
を楽しい気持ちで過ごす事が出来ないか?」という疑問からスタート
し、戯曲・小説・詩といったフィクションの登場人物、また実在の
人物を数多く取り上げながら、次から次へと読者に畳みかける手腕
は絶品。そして「○○はアウトサイダーである」「××はアウト
サイダーである」と帰納的な説明を行い、より読者に深く考えさせる
構成になっている(もっともこれが「アウトサイダーの定義が曖昧」
と言う批判にもつながるのであるが)。

本書で紹介された「生活なら召使がやってくれる」とか「自分に、
自分の肩だけに運命のマントが舞い降りたと考える事に大胆であれば
良い」等の言葉(正確ではないかも知れないがこんな言葉だったと
思う)等は、思春期時代の私に今後の人生について考えさせられる
に十分な衝撃だった。大人よりも人生について真剣に悩み始める
10代半ば〜後半の若者に是非読んで欲しいと思う。


アウトサイダー/コリン・ウィルソン

1950年代半ばに筆者を一躍大作家の地位に押し上げた処女作にして代表作。その後本国の英国での彼の評価には激しいゆれ戻しがあったが、結局彼は才能豊かななジャーナリスト、物書きであり、当初思われたよう哲学者ではなかった。もっとも筆者が自分で哲学者や芸術家を名乗ったことはなかった。この本は19、20世紀実存主義の見事な要約であり、文学批評家としてのウィルソンの面目躍如といえるだろう。

コリン・ウィルソンの処女作

処女作が、最高傑作であることは多い。その最高例です。いまでこそオカルトまがいの本が多数ある著者ですが、60年代は話題になった本です。僕の大好きな評論家中島梓さんが、デヴュー作『文学の輪郭』を描いた時に同じ方法論をもちいたとあって、つられた読んだ本です。いい出会いでした。何度読み返したかわからないです。「知的スリラー」として貪るように読んだ覚えがあります。ただし、哲学・文学・思想などなどの基礎用語に慣れていないと、ちょっと難しいかもしれませんが、意味がわかり始めるともうとまりません。

この本のテーマは、「日常からの脱却」です。日常とは、宮台真司さんが作った造語「終わりなき日常」と同義です。存在論が究極のまで突き詰められない日本などでは、近代人が必ず通る苦悩をそこまで強く感じないかもしれません。とはいえ、近代資本主義社会で生きる限り、世界を無価値で生きる意味がないと感じてしまい自己の牢獄にとらわれていまうヴァステイションの体験は、もう貴族だけではなく僕ら普通の人々の共通の考えだと思います。この「道」の思想は、どちらかというとヨーロッパよりもアジアで受け入れやすいからかもしれませんね。著者もアウトサイダーの成功者の例としてラーマクリシュナをあげていますし。またあれほどブレイクしたのに、その後この作品は欧米では黙殺されましたし。ちなみに、この作品は、『至高体験』と対を成す作品です。アウトサイダーが、偉大ではあるが失敗者ばかりを取り上げているのにたいし、マズローの心理学を援用して普通の人が究極の至高体験を得る時とは?というふうに観察対象を変えています。こちらも刺激的ですよ。

ちなみに、素晴らしい文学作品への導入書で、この作品に出てくるショー、T・Eロレンス、ドストエフスキー等など古今東西の文学作品が楽に読めるようになること請け合いです。☆10個の作品です。

「アウトサイダー」であることとは…

著者コリン・ウィルソンは冒頭で、ある小説を引用してアウトサイダーの特徴を描写していく。

「あまりに深く、あまりに多くを見とおす」人間であるアウトサイダーにとっては、現実の社会における人々の尊厳も、哲学も、宗教も、すべてが、野蛮で、無統制で、不合理なものに艶だしを塗って、なんとか文明的、合理的なものに見せかけようとする欺瞞の試みにしか見えない。そしてこう述べる。「(自分には)才能もなく、達成すべき使命もなく、これと言って伝えるべき感情もない。わたしは何も所有せず、何者にも値しない。が、それでもなお、なんらかの償いをわたしは欲する。」アウトサイダーとは、世人や文明規範の価値を受け入れることができず、それらを蔑視し、世界も自己も無意味なのだとみなすと同時に、それでもなお何か代わりとなる究極の真理、あるいは体験、あるいは目的を欲している者なのである。

著者はこの本を通じて極めて多彩な人々や作品を引用していく。

サルトル、カミュ、ヘミングウェイ、ヘッセ、T・E・ロレンス、ゴッホ、ニジンスキー、カフカ、T・S・エリオット、ニーチェ、ドストエフスキー、ブレイク、キルケゴール、ラーマクリシュナ、グルジェフ、T・E・ヒューム、バーナード・ショー、等々。これらの中から「アウトサイダー」という共通項を浮かび上がらせ、考察していくその手腕は非常に鮮やかであり、知的興奮を感じさせてくれる。

この本は単独でもとても読み応えのある内容があり、私自身二度通読してしまったほどである。そして同時に「アウトサイダー」という観点からの読書案内の本でもある。「もし本書が刺戟となって、ショーの作品が読みかえされることになれば、本書の目的は十二分に果たされたと言えよう」と著者は巻末のほうで述べているが、この本はショーに限らず読者が今まで読んだことがない本に関心を持たせてくれる点でも有意義な本であるといえよう。


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PC・家電・CD・DVD  |  2009/11/26