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クチコミ情報
「愛が見えたら、きっと泣く。」 10月25日に公開され、話題となった映画『ICHI』(監督:曽利文彦、主演:綾瀬はるか)のノベライズである。
他人を寄せつけない、孤独な盲目の女旅芸者であり、居合い斬りの達人でもある主人公・市と旅先で出会ってから常につきまとい、おせっかいをやきながらも市に助けられる侍・藤平十馬。その二人が訪れた宿場町で宿場を仕切る白河組と狼藉の限りを尽くす殺戮集団“万鬼党”との争いに巻き込まれる市と十馬!
他にも常に市に協力し慕い続ける宿場に住む少年・小太郎、宿場を仕切る昔気質なやくざであり、白河組二代目・白河虎次、その父親で長年宿場を仕切り町民から慕われている親分・白河長兵衛、宿場町を荒らす集団・万鬼党の参謀・伊蔵、万鬼党の頭領であり、顔の半分を不気味な仮面で隠し、孤独を抱えて世を恨み悪事を働く剣の使い手・万鬼など魅力ある登場人物が物語を盛り上げ、私も本作を拝見したが力強い殺陣や見応えのあるシーンに十分堪能した。
本書は映画では描かれることのなかったシーンも含まれており、親分・長兵衛に挨拶を済ませた後、釣りに出かけようとする十馬と虎次の立ち話の場面で虎次の父親に対する尊敬と反発する心境を吐露する挿話や極悪非道な万鬼がかつて将軍家武術指南役の名家に生まれ、自身も将軍家のお世継ぎの指南役という大役に仰せつかったものの幼少の頃に受けた顔の傷が原因で役職を追われる挿話など映画では語られることのなかった挿話が盛り込まれており、映画をご覧になった読者もより一層明確になる内容となっている。
今回のNEO“座頭市”も往年のファンが見ても十分堪能できる内容となっているので是非ご覧になって頂きたい。
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