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クチコミ情報
金色の獣内容については他の方々が素晴らしいレビューをしてくれているので、私は軽く商品の説明を。
内容としましては文庫だと上下巻だったものが一冊に。
大きさは普通の単行本タイプのハードカバーです。
カバーを外すととっても綺麗なイラスト?が書いてあります。(多分世界の終りの森の中かな)
自分は十代でこの本も文庫でしか読んだ事がなかったのですが、本当に大好きな作品で文庫がぼろぼろになるまで読みました。
単行本は2セット(前述のぼろぼろと人に貸す用の綺麗なもの)ありますがやはり単行本はいいですね。
文庫本は文字が詰まっている感じですが、単行本には適度な文字同士の空間があって、それがまた絶妙です。
読んだ事のある方はもちろん。
ノルウェイの森やIQ89などを読んで村上氏に興味のある方には是非オススメです。
個人的な意見になりますが村上氏の最高傑作です。
旅に似ている初めて読んだのはいつだったか思い出せない。その当時はわかったつもりで読んでいた。それから10年以上経って再び読もうという気持ちになった。
この小説の書かれた80年代は外の世界に生きること、起こることが圧倒的だと信じられていた時代だと思う。頭の中にある世界などおとぎ話だと感じる人も多かったかもしれない。それから20年以上経った今では外の世界より脳内世界が存在感を増している。この世界観を表現するのは並の人間のできる業ではないが、読み手の想像力はそれに追いついてきたと思う。パラレルワールドが自分の頭の中にあることなど誰でも想像できる複雑な世の中になったということだ。この本を読んだあとは長い旅から帰ってきたときのように日常が少し変わって見える。
小説家・村上春樹の誕生物語 ふたつの対極的な世界で,物語が同時進行で繰り広げられる,村上春樹の初期の代表作。ふたつの物語の意味や関係についてはいろいろな解釈の仕方があるように思う。
『ハードボイルド・ワンダーランド』 は,人間の欲望や享楽,苦痛や疲労感に満ちた世界であり,それら欲望の抑圧と開放の対比によって,“生きている” ということを実感させてくれる物語だ。 また,素敵な二人の対照的な女性とのやりとりが,この物語をとても魅力あるものにしてくれている。
一方,もうひとつの 『世界の終り』 は,主人公の無意識が心の深層に作り出した世界での話だ。 そこに住む人々には自我や欲望というものが無く,定められた生活を永遠に続ける。 この生命感の無い世界を否定し,そこから脱出しようとする主人公だったが,一人の女性が失った心を垣間見たことがきっかけとなり,この世界に残ることを決意するのだった。
村上春樹は,作家になる前はジャズ喫茶を経営していたという。 『ハードボイルド』 と 『世界の終り』 というのは,飲食店経営者としての現実と,長い時間をかけてつくりあげられてきた彼の内面の世界がモチーフになっているかのようであった。 このふたつの物語の結末である,現実世界との決別と,自己の内面探求を決意する場面とは,まさに 『小説家・村上春樹の誕生』 を描いているかのように思われた。
「世界の終わり」で「ハードボイルド・ワンダーランド」を読む
村上春樹が1985年に書いた自伝的長編(といわれている)「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み返している。初版本を手にして以来20回以上読み返している大好きな作品だ。
先日読もうと思って書庫から探し出してきたのだけれど、そのときは最初のページでひっかってしまって読み進めず、断念。でも、昨日手に取ったらすっとその独特の世界に入り込むことができたのだった。この作品は読む時と場所を選ぶのかも知れない。
「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」とがテレコに語られるのがこの作品の特徴だけれど、まったく異なった物語のようで、じつは各章とも同じ物語を別の世界から語ったものであることがやがてわかってくるだろう。
どちらが現実でどちらがメタファーなのかということにはあまりこだわる必要はない、好きなほうを自分の現実にすればいい。個人的には「世界の終わり」のほうが好きだけれど。
ということで僕は五回読み返してようやくこの作品の構造とでもいうべきものを理解した、といえるかもしれない。一度目は通読、二度目は「ハードボイルド・ワンダーランド」にフォーカスして読み進め、三度目は「世界の終わり」をじっくり読み込んだ。四度目はその両方の世界の「繋がり」を意識して通読。そして五度目にこの作品全体を統合して読んでみた。
その様な作業をしておくと「海辺のカフカ」へと続く世界が違和感なく理解できるようになるだろう。もちろん「作業」とは言っても決して仕事ではなく、とても楽しいひとときに違いないから、これはおすすめする。
読むたびにこの小説の奥の深さに感嘆せざるを得ない。この前後の作品と地下水脈で密接につながっているモチーフをあちらこちらに発見する。
たとえば「世界の終わり」の街の図書館の娘と「南のたまり」に出かける場面などは、「ノルウェイの森」で主人公と直子がハイキングするあの草原の情景を思わせるし、街のたたずまいやその世界自体が「海辺のカフカ」の終末部分に登場する深い森に囲まれた不思議な町と相似形をなしていることに気づく。
それにしても「ノルウェイの森」がこれよりあとの1987年刊であることに気づいていささかびっくりした。
村上氏の作品はハズレがないですねファンタジーをハードボイルドが交互に書かれており、それが最後に融合するという小説で、読み始めたら一気に読んでしまいました。
短編も面白いのですが、長編は一緒に旅をしている様な気になります。
最後の章になって、両者の融合がありとても面白い小説でした。まだ読んでいない人が、これから読むとするのなら、うらやましく思えます。
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