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ハードボイルドワンダーランド

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ハードボイルド ワンダーランド

フレイクス バーン グループ 
定価:¥ 2,500
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ハードボイルドワンダーランド

フレイクスバーングループ 
定価:¥ 2,500
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

村上 春樹 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
定価:¥ 580
新品最安価格:¥ 580
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クチコミ情報

どんどん読める!

メカニカルでアップテンポな物語と、寓話的な物語がエンディングに向けてリンクし始める様が脳を刺激します。ストーリーに引きずり込まれ、集中して読んでしまいますが、一度では作家の真意は掴めないのでは?掴めない僕は、何度読めばその真の世界観を共有できるのでしょうか。

全体的に緩やか。

上巻と同じペースで緩やかにストーリーは進み、緩やかにトーンは下がる。
細部の描写は比喩も含めて上質ではないが、かと言って飽きる程でもない。
徐々に終熄というか、収束に向かい、最終的にハッピー過ぎずアンハッピー過ぎない終幕。
レビュアー自身、下手に結論を急いだ物語の終わりが好きでないので、この終わりは好きな部類。
全体的にのっぺりとしていて、前半・後半とも感想としては変わらない。


幻想的な現実感

村上作品はノルウェイの森以来2作目。
ハイテンポで現実的なハードボイルドワンダーランドと
ローテンポで幻想的な世界の終わり

その相反する二つの世界が繋がり重なり合う。

「私」が使うことが出来るシャフリングという能力に隠された謎。そのキーである「世界の終わり」という言葉。突如手にする事になる一角獣の頭骨。計算士と記号士。やみくろという謎の種族。システムとファクトリー。太った女とリファレンス係の胃拡張の女。そして博士。

「僕」が訪れた「世界の終わり」という街。心を持たないが故に穏やかな永遠の日々を暮らし続ける人々。「僕」の記憶の大半を持つ引き剥がされた「僕」の影。街に住む一角獣。古い夢と呼ばれる一角獣たちの頭角。夢読みである「僕」の手伝いをする図書館の女の子のなくしてしまったはずの心。「僕」の影の脱走計画。

全ての謎が優しく、それでいて複雑に絡み合い二つの世界は除々に重なってゆく。
本当にいい作品に出会えた。


村上春樹からの壮大なメッセージ

世界から脱出しようとする「世界の終わり」の「僕」と、世界から消滅しようする「ハードボイルド・ワンダーランド」の「私」。二つの異なる世界の主人公達は次第にそれぞれの終末へと歩を進め、それは誰にも止める事はできない…。村上春樹の谷崎賞受賞作、堂々の完結!
ラストでの「僕」と「私」の選択は、実に衝撃的である。共に宿命に抗おうとするものの、最終的にはそれを受け入れる二人。喪失への達観を孕む彼らの対応は、人である以上は誰しもが持つ原罪への贖罪のメタファーともみてとれる。宿命に対して忠実であれ。そんな村上春樹の投げ掛けるメッセージに、読み手は射抜かれる事になるだろう。
二つの世界は彼らをその意思とは無関係に翻弄し、世界の中の己の存在に対する問答と救いようのない絶望に対する懊悩で繰り返し苛ませる。しかし、こういった愁然たる不条理は、著者の衒学趣味の挿入やアイロニカルなレトリックによってその敷居を下げられているのだ。極めて深刻なテーマを肩肘を張らずに読ませる為のこのギミックは、大いなる文学的挑戦に他ならない。
真に高尚なる文学とは、作品としてはアーティスティックでありながら、読み物としては決して読者を飽きさせずに絶えず刺激をもたらすものであろう。だが、現実には万巻の書の中でも、この条件をクリアできるものは稀少なのが実状である。故に、現代の日本文学において、この作品はまさに至宝といえるのではないだろうか。
これは、不死という幻想を通して人間の魂を描く、破格の物語だ。その道程は酷薄ではあるが、果てに待ち受けるものは余りにも荘厳な輝きに満ちている。


何時の時代もBobDylanはいい

 1985年(昭和60年)にオリジナルが出た本書は、平成20年を過ぎた今も面白く読むことがきる。
パラレル・ワールドを描く本書は、「カフカ」の先駆けのようなものだけに興味深いが、それにしても、当時は"Positive Fourth Street" "Watching the River Flow" "Menphis Blues Again" そして「激しい雨」が一本に収まったテープがあったんだなあ。



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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

村上 春樹 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
定価:¥ 620
新品最安価格:¥ 620
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クチコミ情報

読ませる

ぎっちりと文字の詰まった膨大なページ数。
長々と続く比喩。
どこか抽象的なストーリー……。
最新作の1Q84よりは一般小説に近いかなー、と思いますが、やはり作者の芸風が色濃く出ています。
ファンタジーとリアル両刀の世界観は面白く、くどい文体もリズムに乗れればむしろ軽快。
一般小説とは一味違った魅力があることは確かです。


村上ファンから最も支持されている作品

初めて読んだのは小学5年生のときだったと思う ある種の衝撃を受けた その衝撃は、言葉で上手く表現する
ことが出来ない  ただ、この本には、【何か重要なこと】が書かれている気がした  



いまだに、僕は、この本を読むことを止められずにいる  けっこうな分量の本である  しかし、どうしても
読んでしまう  嫌なことがあった日  ささやかな喜びを見出せた日  いつの日も、常に、隣にいる



村上氏の他の作品と同様、難しい言葉は使われていないので、中学生でも読めるだろう 




この小説に含まれる【ある種の哀しみ】は、何年経っても、人の心を揺さぶり続けるのだ


春樹嫌いでも

世界に引きずり込まれて夢中で読んだし、壮大で面白かった。
ファンタジーの傑作と思う。
村上春樹はあまり好きではないけどこの本は好き
(64/100点)


弱々しい物語

今更この本にコメントする必要など本当は何もないのだが。何とか文学賞でのスピーチだの、新作が空前のベストセラーだの、という空騒ぎをばかばかしく思うついでに、この作者の小説で自分が最後に読んだこの本に雑感を。
ストーリーも文体も非常にスマートで、ブランド物の洋服や雑貨のように、知的ファッションのツールとしては申し分ない作品。しかし、小説の底はきわめて浅い。物語というものの本質的な娯楽性を逆手にとって読者の不意をつき、喉下に匕首を突きつけ無理心中を迫る、というような真の道化のリアリティーはここにはない。「ふり」程度はあるかもしれないが、読者だけ死んで、自分は生き残ってしまう情けないパターン。いや、読者もこの程度で死んだりはしない。そういう意味では、まったく安全・安心な商品。
「壁」も「システム」も単なる幻想にすぎない。小説の中だけの、文字通りの「フィクション」。「心」もまた同じ。すべては作者の頭の中ででっちあげられた空虚な概念。そんなもの物語の外の「現実」のどこを探しても存在するわけがない。そんなことは百も承知と言いながら、作者も読者も、何か人生の、あるいは世界の真実に迫ったかのような錯覚を楽しんで、自分らの「物語」の限界にはまったく気がついていない様子。「物語」の役割に対する過度の信頼や筋違いの神聖化はやめたほうが良い。それが行き過ぎれば、ひょっとして、そういう「物語」こそが「壁」や「システム」に成り果てることになるかもしれぬ。
そういう意味では、現代における「物語」の衰弱した姿がここにはあるのだと思う。まあ、弱い、というのがこの作者のトリッキーなセールスポイントではあるのだろうが。


低俗風。

上巻を読んだだけの時点でのレビュー。
ストーリーの展開の仕方やストーリー自体は、まぁ巧いと思う。
なので、読み易いと言えば読み易い。
けれども、嫌な点が主に2つ。
1つは、巧くもない比喩が冗長過ぎるまでに織り込められている点。
結局、そういった「無駄」な部分を省いたら、中身は単純で薄い気がする。
それでもストーリーはしっかりしているので、そのストーリーに対する評価は「巧い」なのだが。
比喩の所為で興醒めする。
もう1つは、何彼に就けてセックスの話題を織り交ぜたがっている点。
それがハードボイルドだと勘違いでもしているのだろうか。
性欲に愚直な主人公と、身持ちの脆い(脆そうな)周辺女性のやり取りに、うんざり。
どう言い訳しても、かなり低俗に見える。



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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

村上 春樹 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
定価:¥ 2,520
新品最安価格:¥ 2,520
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金色の獣

内容については他の方々が素晴らしいレビューをしてくれているので、私は軽く商品の説明を。

内容としましては文庫だと上下巻だったものが一冊に。
大きさは普通の単行本タイプのハードカバーです。

カバーを外すととっても綺麗なイラスト?が書いてあります。(多分世界の終りの森の中かな)
自分は十代でこの本も文庫でしか読んだ事がなかったのですが、本当に大好きな作品で文庫がぼろぼろになるまで読みました。

単行本は2セット(前述のぼろぼろと人に貸す用の綺麗なもの)ありますがやはり単行本はいいですね。
文庫本は文字が詰まっている感じですが、単行本には適度な文字同士の空間があって、それがまた絶妙です。

読んだ事のある方はもちろん。
ノルウェイの森やIQ89などを読んで村上氏に興味のある方には是非オススメです。
個人的な意見になりますが村上氏の最高傑作です。


旅に似ている

初めて読んだのはいつだったか思い出せない。その当時はわかったつもりで読んでいた。それから10年以上経って再び読もうという気持ちになった。
この小説の書かれた80年代は外の世界に生きること、起こることが圧倒的だと信じられていた時代だと思う。頭の中にある世界などおとぎ話だと感じる人も多かったかもしれない。それから20年以上経った今では外の世界より脳内世界が存在感を増している。この世界観を表現するのは並の人間のできる業ではないが、読み手の想像力はそれに追いついてきたと思う。パラレルワールドが自分の頭の中にあることなど誰でも想像できる複雑な世の中になったということだ。この本を読んだあとは長い旅から帰ってきたときのように日常が少し変わって見える。


小説家・村上春樹の誕生物語

 ふたつの対極的な世界で,物語が同時進行で繰り広げられる,村上春樹の初期の代表作。ふたつの物語の意味や関係についてはいろいろな解釈の仕方があるように思う。

 『ハードボイルド・ワンダーランド』 は,人間の欲望や享楽,苦痛や疲労感に満ちた世界であり,それら欲望の抑圧と開放の対比によって,“生きている” ということを実感させてくれる物語だ。 また,素敵な二人の対照的な女性とのやりとりが,この物語をとても魅力あるものにしてくれている。 
 一方,もうひとつの 『世界の終り』 は,主人公の無意識が心の深層に作り出した世界での話だ。 そこに住む人々には自我や欲望というものが無く,定められた生活を永遠に続ける。 この生命感の無い世界を否定し,そこから脱出しようとする主人公だったが,一人の女性が失った心を垣間見たことがきっかけとなり,この世界に残ることを決意するのだった。

 村上春樹は,作家になる前はジャズ喫茶を経営していたという。 『ハードボイルド』 と 『世界の終り』 というのは,飲食店経営者としての現実と,長い時間をかけてつくりあげられてきた彼の内面の世界がモチーフになっているかのようであった。 このふたつの物語の結末である,現実世界との決別と,自己の内面探求を決意する場面とは,まさに 『小説家・村上春樹の誕生』 を描いているかのように思われた。


「世界の終わり」で「ハードボイルド・ワンダーランド」を読む


村上春樹が1985年に書いた自伝的長編(といわれている)「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読み返している。初版本を手にして以来20回以上読み返している大好きな作品だ。

先日読もうと思って書庫から探し出してきたのだけれど、そのときは最初のページでひっかってしまって読み進めず、断念。でも、昨日手に取ったらすっとその独特の世界に入り込むことができたのだった。この作品は読む時と場所を選ぶのかも知れない。

「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」とがテレコに語られるのがこの作品の特徴だけれど、まったく異なった物語のようで、じつは各章とも同じ物語を別の世界から語ったものであることがやがてわかってくるだろう。

どちらが現実でどちらがメタファーなのかということにはあまりこだわる必要はない、好きなほうを自分の現実にすればいい。個人的には「世界の終わり」のほうが好きだけれど。

ということで僕は五回読み返してようやくこの作品の構造とでもいうべきものを理解した、といえるかもしれない。一度目は通読、二度目は「ハードボイルド・ワンダーランド」にフォーカスして読み進め、三度目は「世界の終わり」をじっくり読み込んだ。四度目はその両方の世界の「繋がり」を意識して通読。そして五度目にこの作品全体を統合して読んでみた。

その様な作業をしておくと「海辺のカフカ」へと続く世界が違和感なく理解できるようになるだろう。もちろん「作業」とは言っても決して仕事ではなく、とても楽しいひとときに違いないから、これはおすすめする。

読むたびにこの小説の奥の深さに感嘆せざるを得ない。この前後の作品と地下水脈で密接につながっているモチーフをあちらこちらに発見する。

たとえば「世界の終わり」の街の図書館の娘と「南のたまり」に出かける場面などは、「ノルウェイの森」で主人公と直子がハイキングするあの草原の情景を思わせるし、街のたたずまいやその世界自体が「海辺のカフカ」の終末部分に登場する深い森に囲まれた不思議な町と相似形をなしていることに気づく。

それにしても「ノルウェイの森」がこれよりあとの1987年刊であることに気づいていささかびっくりした。


村上氏の作品はハズレがないですね

ファンタジーをハードボイルドが交互に書かれており、それが最後に融合するという小説で、読み始めたら一気に読んでしまいました。
短編も面白いのですが、長編は一緒に旅をしている様な気になります。
最後の章になって、両者の融合がありとても面白い小説でした。まだ読んでいない人が、これから読むとするのなら、うらやましく思えます。



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