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クチコミ情報
初心者のディスクガイドにはうれしいアルバムの解説が中心になっているから、経歴を辿る上では不十分かもしれない。
だけど、マニアでない人にとってエヴァンスの膨大なディスコグラフィーの中で、次はどれを聴こうか迷ったときに役立つ。
ビル・エヴァンスは、死後に美化されすぎている感があると思うけど、個人的に大好きなアーティストの一人。
発表するつもりでなかったライブ録音や別テイクが、秘蔵盤や限定盤として次々と出ている。
そのようなレコード会社の策略にはしばしばうんざりするけれど、中には生前のアルバム以上に魅力的なものもあるから、何ともいいがたい。
この本は、年代順で30枚に絞り、各アルバムが作られた背景が詳しく語られる。
うんちく好きにはうれしく、嫌いな人には多少うざったいかもしれないが、アルバム間の関連性が分かるので、自分の好みの傾向や、ディスクを集めていく際の参考になるだろう。
一歩踏み出して読んでみるビル・エヴァンスの音楽が「リリカルで繊細」という評価のみで解釈している人には、この本はあまりお勧め出来ないかもしれません。エヴァンスの音楽は確かに「リリカルで繊細」なのですが、なんとも形容しがたい「間」や端々に漂う「狂気」に感付いている人には、この本はうってつけではないかと思います。というのも、この著作の中では、個々のアルバムの純粋な音楽的要素に触れているわけではなく、制作当時の背景を紹介していることが多いため、エヴァンスの音楽を全く聴いたことのない人にはわかりづらいかもしれないと思うからです。そういう意味で、たとえ1枚でもいいからエヴァンスのアルバムを聴いてから読まれると大変説得力があると思います。エヴァンス入門者には、同氏の『ジャズの名盤入門』をお勧めします。(この本の中に、エヴァンスのアルバムが2作紹介されています。)
ビル・エヴァンスを聴いた!中山康樹さんはJAZZに関する著者として、大好きです
”マイルスを聴け”は大変面白い本でしたが、ビルエバンズに関する
著作も負けず劣らずとは言い難いかもしれませんが面白いです。
中山さんの推理しながら話をすすめていく感じがとってもいい。
語り尽くされた感のあるエバンズですが、新鮮さを感じながら
読むことができました。
マイルスの次にエバンズを選んだのは、元スイングジャーナル編集長として、
プロとして、売れる本を書きたかったのでしょうか。当人は本当にビルエバンズが
好きなのか私にはわかりません。
でも、興味深く読みました。
エヴァンスの名盤を通して”ビル・エヴァンス”の実像に迫る「ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄」に続く、中山康樹氏によるビル・エヴァンス第2弾だ。今回はエヴァンスの30作品32枚のCDを取り上げて、それぞれに詳細な解説を加えている。エヴァンスファンには読み応えのある労作であり、我が国で横行しているイメージ先行のエヴァンスのステレオタイプ的評価を覆すものとなっている。こうした偏見にとらわれずヴァーブ、ファンタジー時代のエヴァンスを正しく評価しているところはさすがだ。取り上げた作品一枚一枚にエヴァンスの実生活や人生観を投影させ、彼のジャズマンとしての生涯の中でそれらがどのような意味をもっていたのかを指し示してくれる。あの中山氏の著作なのでありたいての名盤ガイドとはなっていないが、肝心のエヴァンスのジャズの音楽性等にはあまりふれられていない。取り上げられたエヴァンスのCDの裏側を良く知りたい人には良いだろうが、エヴァンスのジャズはここからは聞こえてこない。前作と併せて読めば人間エヴァンスの内面にぐっとせまることが可能だろう。尚、巻末のセッショングラフィーがコンパクトかつ一覧性に優れていて大変有益だったことを付け加えて置きたい。
ジャズ・ピアノ初心者はまずここから恐らく「日本でもっとも人気のジャズ・ピアニスト」ビル・エバンスが残した膨大なレコードから、本当の名盤30枚をピックアップして紹介したディスクガイドです。 もちろん中山康樹の書いたモノですから、ただのディスクガイドでは終わらない。1枚1枚について語りながらも、積み重なって30枚になったときにはこの伝説のピアニストの一生が目の前に大きく横たわっている、そんな“ビル・エバンスの伝記”にもなっている、そんな1冊です。 「ジャズを聴いてみたいけれども何から聴いていいのか分からない」そんな人にお勧めしたい本です。 もちろん旧来のジャズ・ファンも楽しめる本ですよ。オススメ!
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