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ポートレイト・イン・ジャズ

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ポートレイト・イン・ジャズ+1

ビル・エヴァンス スコット・ラファロ ポール・モチアン 
ポートレイト・イン・ジャズ+1
定価:¥ 1,800
新品最安価格:¥ 1,400
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クチコミ情報

論ずることの意味すら忘れさせる作品

1959年12月28日ニューヨークで録音。この不滅のトリオは、「ワルツ・フォー・デビー」および「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」の収録からわずか11日後、1961年7月6日に25歳の若さでラファロを交通事故で失うことになり、1年に満たないほど実は短命である。

このアルバムは実に静かに時を流す。しかしながらスロット・ラファロのベースもポール・モチアンのドラムもビル・エヴァンスのピアノに挑みかかっていてインター・プレイは青い火花を散らしている。一方でどこか死の影を感じるアルバムである。また、論ずることの意味すら忘れさせる作品でもある。

ピアノを弾くものにとっても、ベースを弾くものにとっても、ドラムを弾くものにとっても、何故彼らがああ表現し得たかを考えさせられる作品である。しかし聴いているうちに考えることすら出来なくなる。ほんとうのチカラを持った演奏というのはこういうものなのかもしれない。ピアニストにとっては永遠の憧れのタッチだ。


これが嫌いな人がいるだろうか?僕はあったことない。

Jazz初心者、Bill Evansを初めて聞く人、ジャンル問わず美しいピアノの音色が聴きたい人
すべてにお勧めできる作品。

従来のスタンダードナンバーを、これでもかってぐらいクリアに、これでもかってぐらい洗練
させた音色で表現してる一枚。「Come Rain Or Come Shine」から「Blue In Green」まで、
水の流れのように心地よく、あっという間に流れてしまう。
モチアン、ラファロとの三位一体のバランスの良さに加えて、クラシックの影響を受けてる
印象主義的で、音の余韻が長く残る、エヴァンスの優美なタッチは耳から涼風が吹き込んで
全身にすがすがしい物が伝わっていく感じがする。

リバーサイド四部作はすべて傑作だが、とりわけこの水のように広がる浩然とした音の空間は
他の作品とは一線を引いてると思う。題名通り、一番残るものが多い一枚かもしれないな、
普段何気ない所で、ふとメロディが流れてたりするから、、、


ポートレートインジャズ

天才ビルエヴァンスの能力を最大限に見る事ができる音源です。
名曲「枯葉」は2テイク収録されていて、両方とも素晴らしい出来になっていると思います。
「いつか王子様が」も名曲ですが、エヴァンスの味が非常に良く出ていて、とてもいいです。


セントラルパークに枯葉を拾いに行きたくなる

「ワルツ・フォー・デビー」「アンダーカレント」「サンデー・アット・ビレジバンガード」と並ぶエヴァンスのベストの1枚。CDではオリジナルになかった別テークの「枯葉」が入っているが、やはりオリジナル版の「枯葉」がいい。スパイラル状に絡みつくエヴァンスとスコット・ラファロとのインタープレイを聴いて欲しい。天才ベーシスト、ラファロの死後いろいろなベーシストと共演しているが、やはりラファロ、モチアン(ドラム)とのトリオの演奏を超えるものはない。秋の寂しい日に聴くと、セントラルパークに枯葉を拾いに行きたくなる。(松本敏之)

ビル・エヴァンスがジャズ・トリオとしてのスタイルを確立した最初のアルバム

2つのテイクが収められている「枯葉」の3者のインプロヴィゼーションは格調が高くスリリングです。特にモノラル録音のテイクでのスコット・ラファロのベースがエヴァンスのピアノを前へと引導しており、どのように展開するのか予測不可能なほど変化に富んでいます。ポール・モチアンは、2人の間で接着剤的な役割をうまく果たしており、三位一体とも言えるようなジャズ・トリオの理想郷を創り出しました。

「ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ」でのリリカルなエヴァンスのピアノはいつ聴いてもほれぼれするような美しさに彩られており、内省的で音の間(ま)の静謐さが音楽に深みを与えていますね。

「いつか王子様が」の冒頭のエヴァンスのピアノ・ソロは秀逸です。このようにスウィングして軽やかな演奏もまた彼の特徴の一つと言えるでしょう。ステキな演奏で繰り返し聴くことの多いテイクです。

マイルスの『カインド・オブ・ブルー』にある有名な「ブルー・イン・グリーン」の2種類のテイクが収録されています。どちらの演奏からも暝想的な雰囲気が漂っています。耽美的だと評されますが、美しさを追及するエヴァンスはピアノを通して内なる思いを見事に描き出したからリスナーの心に残るのだと思います。一人で静かに聴いていると心が落ちついてくるのが分かります。

突然変異的に、50年代のラストにこのような新しい感覚のジャズが完成したわけで、音楽の神「ミューズ」が天から舞い降りた瞬間生まれたセッションだと言うことでしょうか。聞き込めば聞き込むほど、新鮮な思いに打たれるのは、けだし銘盤の名に恥じない作品だからでしょうね。



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ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション

オムニバス ビリー・ホリデイ マイルス・デイビス ベニー・グッドマン ビックス・バイダーベック ジェリー・マリガン デクスター・ゴードン チュー・ベリー ルイ・アームストロング チャーリー・クリスチャン 
ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
定価:¥ 2,520
新品最安価格:¥ 2,184
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クチコミ情報

古いジャズ好きにはお薦め

和田誠、村上春樹、お気に入りのジャズですから、悪いはずがありませんね。それはさておき、付属の村上春樹が書いているライナーノーツがとにかくいいです。ジャズにまつわる個人的な逸話です。他では読めない文章ですので、それだけでも価値があります。

初心者にはすすめない。

僕はジャズ初心者なので、あまり偉そうなことは書けないんだけれども、
個人的にはこのCDよりも、「ユニバーサル・クラシック」から発売されている、ポートレイト・イン・ジャズのほうが良い。
どうしてかというと「ソニー」のCDは、どちらかといえば古い曲が多くて、親しみづらいからだ。ビリー・・・などは、とても素晴らしいのだけれども、やはり上級者むけのような気がする。
ジャズ初心者にはむしろ「ユニバーサル・・・」の方が良い。スタンダードもたくさんあるし、初心者にとって一番親しみやすいピアニスト「ビル・エヴァンス」の曲も収録されているからだ。
僕は2枚とも聴いたけれども、多くの演奏家に心打たれて、僕のジャズの世界を広めてくれたのは、「ユニバーサル・・・」のほうだった。


世界が微笑む

古きよき音楽です。このアルバムを聞いていると、不思議なことに
音楽が心臓をゆっくりとあたためてくれているような錯覚に落ち
いります。このアルバムの中では、ビリー・ホリディの曲が
1番好きです。聞けば聞くほどスルメのように味が出てきます。
とにもかくにもぜひ聞いてください。本当に本当におすすめです。
エッセイも泣けますよ。村上春樹さんがまだ作家になる前、
ジャズを聞かせるBARの主人だった頃のお話。とても親密な
雰囲気のアメリカの男性と日本人の女性が定期的にBARに
やってくる。彼はいつも物静かに音楽に身を浸す。そして、
ときどきビリー・ホリディを聞かせて欲しいと注文する。
そしてこらえきれずに涙を漏らす。そんな彼が。。。
って全部書いてしまうと面白くないと思いますので割愛します。
とても素敵なエッセイで私は好きです。


『癒し』を越えて『赦し』の声

元々がジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイのCD化。

ビリー・ホリディのコロンビア盤の『君微笑めば』で始まる。彼女の歌う『あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む(When you are smiling, the whole world smiles with you.)』は、『癒し』を越えて『赦し』の声だ。もう『癒し』では間に合わない『赦し』を求める傷だらけの日常にしみる。

チェット・ベイカーが入っていないのが僕には不思議残念だ(●^o^●)。このCDを聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はステキなのだ。

静かな気持ち。

村上さんつながりっていうのと、JAZZが聴きたい!っていう事で買いました。1曲目次第で、そのCDが好きか嫌いかにわかれると思うんですが
これは、1曲目が、とてもいいです。
あと、村上さんの説明書き(?)に書いてあるエッセイが、とても沁みます・・・。



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ポートレイト・イン・ジャズ

オムニバス チャーリー・パーカー ハーブ・ゲラー アート・ブレイキー スタン・ゲッツ ビル・エバンス デューク・エリントン 村上春樹 和田誠 
ポートレイト・イン・ジャズ
定価:¥ 2,854
新品最安価格:¥ 2,270
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商品の紹介
1997年暮に『ポートレイト・イン・ジャズ』という本が新潮社から出版された(2001年には続編も出た)。ともにジャズ好きとして知られているイラストレーターの和田誠と作家の村上春樹の共著。まえがきを和田、あとがきを村上が担当したその本は、ジャズメンを描いたポートレイトとエッセイの2段攻撃でジャズの魅力に迫った内容だったが、その本の出版に絡めて両者のセレクションによるCDが2社から発売された。これはその1枚で、本に登場する26人のミュージシャンの中から半分の13人の歌と演奏をおさめた作品。収録されているのは、チャーリー・パーカー、ハーブ・ゲラー、アート・ブレイキー、スタン・ゲッツ、ビル・エヴァンス、デューク・エリントン、エラ・フィッツジェラルド、エリック・ドルフィー、カウント・ベイシー、ナット・キング・コール、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、レスター・ヤング。音源はヴァーヴが中心。イラストと文章、そして実際の音がそろっているので、ジャズを身近に感じられる点がなんとも魅力だ。(市川正二)


クチコミ情報

古いジャズ好きにはお薦め

和田誠、村上春樹、お気に入りのジャズですから、悪いはずがありません。それはともかく、村上春樹が書いているライナーノーツがいいです。ジャズにまつわる個人的な逸話ですが、他では読めない文章なので、それだけでも価値があります。

極私的選択が面白い

ジャズ好きの村上春樹(かつてジャズ喫茶を経営していたこともある)と和田誠の共著の「ポートレイト・イン・ジャズ」という本からインスパイアされ、両人が選んだオムニバス盤。音源はヴァーヴが中心。面白いのは、その選曲。超有名曲や超名演奏にこだわらず、「極私的」な選択。ビル・エヴァンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」などの超有名曲以外に、スタン・ゲッツの「ムーヴ」始め、あまり知られていない曲も多い。両人のジャズの趣味が分かるのが面白い。ビッグ・バンドからピアノ・トリオまで、色々楽しめる。表紙イラストはもちろん和田誠さん。

初めての

ジャズなんてちっともわかりませんが、
春樹好きが高じてかったCDです。

なんといってもトラック2がきにいりました。
ちょっと変なメロディーで、陽気な感じで、
素直にイイです。
ふらんすはパリを彷彿させます(行ったことはない)。

ジャズ入門に最適かと、勝手に思ってます。

掘り出し物市

村上春樹さんの選曲には、本当に感謝している。
僕は、ジャズ初心者なんだけれども、ジャズの幅をひろげるのにすごく助かった。
他の「ジャズ入門CD」は、だいたい同じような曲ばかり集めたものが多いけれど、このCDは村上春樹さんの長年のジャズ歴を生かした、選曲になっている。
有名ではないけれども聞きやすくてオススメ、という曲が多い。
ジャズ初心者から一歩前へ踏み出したい人に、お勧め。
 


マスト!!

このCDと本、コーヒーあれば至福な一時が過ごせます。


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ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)
定価:¥ 820
新品最安価格:¥ 820
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一冊で二度美味しい

 村上春樹 といえば、彼のデビュー連作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」の頃から、作品の中に数曲のジャズの名曲が流れている。この本でも触れられているが、村上の最も好きなジャズマンといってもいいスタン・ゲッツ。彼のバンドの名作<ストーリー・ヴィル>でのライブ盤。"At Storyville" の中の一曲は、「1973年」にも流れていた。「僕」は、"Jumping with Symphony Sid" を口笛で! 

 本書で選ばれたビル・エバンスのアルバムは、"Portrait in Jazz" ではなく、"Waltz for Debby" 。日本で最も売れているジャズのCD。 神経質そうな大学教授風のビルのキャラクターを、和田誠が最高に引き出している。

 ジャズを本当に好きな二人が作った記念碑的ジャズ名鑑、そう、そのとおり。


2枚ずつ揃えます。

村上春樹のこの手の本が好きな僕としては、また1枚ずつ揃えて聞く楽しみが増えたことになる。ビーチボーイズをはじめとするロックのほうはほとんど持っているんですが、JAZZは門外漢ですんで。まず、ジューン・クリスティとアニタ・オディの女性ボーカルから買ってみます。ただ、ここに選ばれている1枚はいわゆる代表アルバムでなく、村上さんの「いかにも通好み」と思われるものが選ばれておるようですから、文章の中から代表作品を探し出して2枚ずつ買って聞いていくのが正解かもですね。

村上氏の文才

雨後の筍のようにでてくる新人作家達とは文才のレベルが違うことが容易に確認できる村上春樹の作品。

ジャズ入門書をこのようなカタチの作品にしてしまうところが非凡なところだろう。

書き下ろし長編ではない、いわばインプロヴィゼーションのような作品だが、はっきりと作家の技量は反映される。(いくつかの作家が上梓したジャズ本と比べても発想と文章力にずば抜けている。)

読者は優れた比ゆを通して音楽の豊穣を知るだろう。


ジャズ入門

私は、本書と、本書と関連のある2枚のCDを聴くことによって、
ジャズの世界を知ることができました。

和田誠さんのイラストは、とてもカワイイですし、
村上春樹さんの文章は、相変わらず心地のよいものです。

たくさんのジャズミュージシャンが紹介されているので、
1つ1つのエッセイは、とても短いので、とても読みやすいです。

私は、村上春樹さんの作品を追うことによって、
色々な新しい世界を見ることが、できました。

ジャズの世界も、その中の1つです。


ジャズ愛好家と村上フリークで評価が異なる

私自身、熱心な文学青年ではないので批判的な意見は愚の骨頂とは理解しています。しかし、正味なところ、村上氏の著書(代表作)には、否定的な見解を抱き続けています。自身の経験(思い出話のよう)や感傷を、芸術に生きた巨匠達のレビューと混同させてしまう内容には怒りに似た愕然を誘いました。いかなる分野の芸術においても、それ自身から感じ取れるモノは受け止める側一人一人が違う感覚でもって応える。従ってこの本で紹介される芸術家たちへの村上氏一個人の返答に間違いなどあるはずはないとも思います。ジャズの魅力にとりつかれた人々は、自らで音源を探り、唯一無人の巨匠に出会って欲しいと思います。ジャズ・オールディーズ、これからジャズを楽しむ方には絶対にお勧めしません。
本書に想い入れを抱く村上フリークの方々には大変失礼な評論ではありますが、彼がこの作品でもって読者をジャズの世界に誘うようなはたらきかけを試みたのであれば、これほど素晴らしい事実はありません。



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ポートレイト・イン・ジャズ

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ
定価:¥ 2,625
新品最安価格:¥ 2,625
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クチコミ情報

ジャズの教科書のようでありながら、村上春樹の心象風景を見るようでした

ジャズの聴き方は当然十人十色でしょうが、ジャズ喫茶を長らく営んできた村上春樹の解説は正解のように受け取ってしまいます。自分の聞き取り方と違う場合は、その差異について考えてしまうこともあり、影響力のあるエッセイです。

大好きなビル・エヴァンスも『ワルツ・フォー・デビー』を紹介しています。ど真ん中の直球というべき文章で、あまりの鮮やかさと切れ味の鋭さにあっけにとられました。見事な解説ですし、紹介だったと思います。

ジュリアン・キャノンボール・アダレイについては、1964年のシェリーズ・マン・ホールのライヴを取り上げています。これは未聴ですので、何とも言えませんが、筆者が愛聴盤だと言えば、早速聴かねば、という思いに駆られました。

その思い出とともに語られるマイルズ・デイヴィスへの思いも予期せぬ切り口として捉えました。語り口の巧さと平易な文章。ジャズを語る上でのまさしくお手本でしょう。

村上春樹の文章を読むにつれ、己の文章の乖離と感性の違いに自己嫌悪している自分を発見しています。プロとアマチュアの差は歴然としています。まして相手はノーベル文学賞候補のエッセイですから。

和田誠の親しみやすいイラストが、本書を親しみやすくしている要因の一つでしょう。よく特徴を捉えていますし、ジャズ・メンの人間性まで浮かびあがらせるような描写でした。書きこんでいないのがかえってよいのかもしれません。

26人のジャズ・メンは有名な人もそうでない人も等しく生き様が彷彿とするような文で綴られています。取り上げた曲も世評の高さとは全く関係なく、村上春樹の心象風景と一緒に書かれています。それぞれの曲達への思い入れと亡くなられた人へのオマージュが感じられるからこそ、多くの人に読まれてきたのでしょう。


JAZZへの愛を確かめる

JAZZという音楽は不思議だ。音楽そのものを楽しむのはもちろんだが、ジャケットの絵・写真というビジュアル表現との相乗効果が無視できない。また、アーティストの人生や人間性を理解し、彼らへの共感が深まるほど音楽を深く楽しめる。

JAZZメンたちへの愛に溢れた絵と文章でつづる暖かな彼らのポートレイト。コルトレーンもロリンズも登場しない、その偏った(?)人選の中にも、和田さん、村上さんの「個人的な体験」としてのJAZZがつまっている。JAZZの楽しみ方をそれとなく教えてくれる本書は、JAZZファンにとってもJAZZ初心者にとっても素晴らしい財産となるだろう。

イキなイラストとエッセイ

このイラスト・エッセイ集、ジャズ・ファンのみなさん、おいしいお酒を片手に好きなジャズを聴きながら読み(見)ましょう。あるいは、夜ベッドで寝る前に1ページなんていう楽しみ方もいいですね。スタン・ゲッツのバラードが聞こえてきます。村上春樹さん(かつてジャズ喫茶をやっていた)のジャズへの愛情あふれる文。線を徹底的に省略した和田誠さんのジャズそのものといったイラストがいいですね。(松本敏之)

ジャズを語る日本語散文の極北

ジャズを言葉で表現することは、本当に難しい。
メロディーとアド・リブ。「スィング」や「バップ」の意味。
その世界観を言語で提示することは至難の業であり、日本にジャズ評論家、という人は何人もいるが、ジャズの魅力を言葉にできるほど、その人々の文章は「スイング」してはいなかった。
彼らはあくまで、ジャズやジャズプレイヤーの知識を、情報を、解説し、伝える役割に徹していたのだと思う。
言語を超えた天才たちの世界であり、そもそも無理な話かもしれないが、現代日本を代表する文章家でありジャズ愛好家である村上春樹が、その難題を超え、愛すべきジャズの世界にいざなう。
やっと出た、というべきか。また、イラストは和田誠。
この2人しかいない、という人選。

彼らのスタンスは一貫している。
眉間にしわを寄せて、精神性を追求する求道的ジャズは好きじゃない、ということ。
ジャズが本来もっている、心温まる優しさ、目をみはるような美しさ、軽やかさ、踊りだしたくなるような楽しさ。
そういったジャズの原初の面白さを、村上春樹の文章と和田誠の画が伝えてくれる。

村上春樹の文章は、極私的で、ジャズメンへの愛に満ち、また日本のジャズ批評の歴史に残るほどに美しい。これほどジャズを、その音楽に匹敵する美しい日本語で表された文章を読んだことがない。

全般的に慈愛に満ちたムードで進んでいくが、スタン・ゲッツの章だけは、例外的に、熱く激しい、と思った。



一番最初にチェット・ベイカーを持ってくるところが

元々ジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイ。

一番最初にチェット・ベイカーを持ってくるところが村上春樹らしいなぁ、と、まず思った。ジャズ界広しと言えどもチェット・ベイカーのボーカルを凌ぐボーカルがあるとも思えないし、これから出てくるとも思えない。

1950年代から彼はいつの間にか歌い始め『Sings』でその評価を確立した。この若き日のチェットのボーカルを聴いた後で、最晩年のチェットのボーカルを聴く。特にスティープル・チェイスから出ているペデルセン+ダグ・レイニー盤数種。そしてフランスあたりで録音した盤は最高である。人間は徐々に枯れていく。彼の中性的と言われるこのボーカルも枯れていくのだが、この『Sings』のボーカルが熟成し枯れた時どうなるか、だ。そしてトランペットも枯れていく。僕は晩年と若き日々のチェットのボーカルを何度も何度も行き来してしまう一人だ。

お気に入りのCD(いや久しぶりにLPをターンテーブルにのせるのもいいかも知れない(●^o^●))を一枚一枚聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はやめられない。


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ポートレイト・イン・ジャズ〈2〉

和田 誠 村上 春樹 
ポートレイト・イン・ジャズ〈2〉
定価:¥ 2,415
新品最安価格:¥ 2,415
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商品の紹介
奥付には両者とも「著者」とクレジットされているが、和田誠が26人のジャズメンの肖像画を描き、そこに村上春樹がエッセイをつけた。同じ体裁で作られた前作『ポートレイト・イン・ジャズ』の続編である。

和田の明るい画風、村上のホンワカとした文体が手に手をとってジャズをノスタルジックな甘さで包んでいる。和田の絵はシックな色遣いが魅力的だ。肌の色、上着、バックを茶系で統一し、シャツの衿と袖口を白く目立たせたテディ・ウィルソン。ピンクがかった肌の色、ブルー・グレイの上着、黒いギターに緑色のバックがそれぞれを引き立て合うジャンゴ・ラインハルト。レイ・ブラウンやグレン・ミラー、ボビー・ティモンズ、ホギー・カーマイケルはいずれもバックが夜空になっていてムードたっぷりだ。

村上は巧みな比喩で彼らの本質に迫る。ソニー・ロリンズが唄ものを演奏するときのうまさを「すさまじいまでの解像力」ととらえ、その手法を「あっというまもなく唄の懐に入り込んで、その中身をひとまずゆるゆるにほどいて、それから自分勝手に組みたて直して、もう一回かたくネジを締めてしまう」と視覚的なイメージで表現しているところなど実に見事だ。頻繁に聴いたオスカー・ピーターソンのアルバム『サムシング・ウォーム』について「間取りの隅々までしっかり覚えてしまった」と体感的な言い方をするところなどもおもしろい。

データや歴史的意義づけに重きは置いていないし、ジャズの伝道師たらんとする意気込みも感じられないけれど、小粋なピアノ・トリオを聴いているようなリラックスした気持ちにさせてくれる本である。(松本泰樹)


クチコミ情報

村上春樹と和田誠のゴールデン・コンビによるジャズの魅力と素晴らしさ

ジャズは当然のことながら「聞く」行為でその素晴らしさを体感するわけですが、「読む」ことと「見る」ことで、ジャズの魅力が明確に伝わってくるという本はそうはありません。

本書は、和田誠のイラストで描かれた26人のジャズ・ミュージシャンを取り上げ、他の文筆家には書けないような村上春樹の流麗な文章による解説が掲載してあります。アルバムの選定は有名盤ということではなく、その昔ジャズ喫茶を経営していた村上が愛聴していた中から選ばれていますので、未聴のものが多かったですが、その魅力ある文章と時折混じる彼の思い出話に興味を惹かれ、繰り返し読みました。

前作『ポートレイト・イン・ジャズ』は、物故者ばかりでしたが、今回はソニー・ロリンズのように今なお、現役で活躍している人も含めて、過去の綺羅星の如く活躍していた巨匠たちが勢揃いしています。
メル・トーメ、ジャンゴ・ラインハルト、ライオネル・ハンプトンなど好きなミュージシャンが登場すると、どのような切り口で村上が語るのか、という興味は尽きません。名曲「スター・ダスト」の作曲家ホーギー・カーマイケルの吹きこんだアルバムなどはその存在すら知りませんでした。蘊蓄もまた貴重な助言です。

アニタ・オディのイラストも特徴をとらえたステキなものでした。和田誠の温かい絵が本書のトーンを定めているのでしょう。しおりのアニタ・オディもまた大切にしたいアイテムです。

冒頭に取り上げられた「とびっきりかっこいいテナー・サックス奏者」のソニー・ロリンズを久しぶりに聴いていますが、本書で例えられた比喩の通りの「自由自在」のソロに身を委ねるという至福感に包まれています。


素敵な絵と文章で表現するジャズの世界

前作に続き、和田と村上、2人の無類のジャズ好きの共演。

ジャズメンそれぞれの特徴(性格も含めて)を非常によくとらえ、かつ、なんともいえず「ジャズっぽい」タッチの和田さんの絵。
徹底的に私的でありながら、ジャズへの憧憬の深さと愛が伝わってくる村上さんの文章。また、セレクトされている盤も必ずしも「ド名盤」でないところにセンスを感じます。

僕自身は、バップ以降のジャズしか聴きませんでしたが、本書でそれ以前の作品にも開眼されました。いつものことながら村上さんの作品を読むと世界が拡がります。

埃をかぶったLP(CD?)を引っぱり出して、本書とよく冷えたビールを一杯。至福の時間を味わいましょう。

おいしいエッセイと楽しいポートレイト

第一作同様,和田誠がジャズミュージシャンのポートレイトをユニークに描いて,それに村上春樹がエッセイをつけるという趣向の本.2人ともジャズが好きなんだなーとつくづく感じる合作です.こういうのを本当の意味での「コラボレーション」というのだろうなぁと思ってしまう.おいしいエッセイと楽しいポートレイトを通して,自分の知らないミュージシャンと出会えるのは素敵.お酒を飲みながらソファーにダラ~っとしてジャズを聞きたくなります.

体を動かしたくなる本

この本は、和田誠さんがお気に入りのジャズメンの肖像画を描き、そこに村上春樹さんがエッセイをつける、という共同作業の賜物です。肖像画も、エッセイも、同じくらい素敵です。

村上さんの文章(小説、エッセイ)を読むと、何かこう、体を動かしたくなります。といっても、スポーツをするのではなく、ビールを飲むとか、女の子を食事に誘うとか、そういう風に何かせずにいられなくなります。

この本でも同じ。

エッセイを読み終えて、ぼくは、無性にLPとレコードプレーヤーが欲しくなりました。そして、ジャズを聞きながら、遠い国からやってきたスコッチウィスキーをゆっくりと飲みたいと思いました。

それくらい、素敵な本です。


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