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マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)

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マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)

今野 緒雪 ひびき 玲音 
マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
定価:¥ 440
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クチコミ情報

乃梨子が苦手になった。

話の云々はともかく、乃梨子が苦手になりました。
「瞳子が祐巳様の妹になってくれればいいと思った。
だから瞳子のことを意識せずに
瞳子のことを構う祐巳さまが嫌だった。」とか。
こんな事言ったらお終いなのかもしれませんケド
姉妹制度を意識しすぎてる気がします。
少し友好的になった下級生がいればすぐに姉妹の契りを交わさなくちゃ
いけないんでしょうかね。別に祐巳が瞳子のことを姉妹として
迎え入れるつもりでなく親しい下級生として瞳子を見ていても
責められるべきことではないはず。それで瞳子を妹に迎えず
他の子を妹にしてたらまたしても乃梨子は突っかかるか
祐巳のことを内心苦手になったりするんでしょうか。
あまりにも一方的過ぎる気がします。
前々から思っていましたが、キャラたちの感性にはついていけません。
細かいことで大騒ぎしすぎるのはお嬢様学園の特性でしょうか?


名言「妹の部屋」

今回の注目点は2つ。由乃の「妹の部屋」発言と、令の余り物再利用料理である。

まず今回最大の注目点は、由乃の一言「妹の部屋」。今までならこういった分析は蔦子の役回りだったはずだが(たとえば、『レイニーブルー』で志摩子のことを「やっぱり聖さまの妹」と分析したシーン参照)、祐巳に対しては由乃がそういう分析をする立場になった。つまり、由乃が祐巳より一歩先へ進んだ、祐巳を追い抜いたということだ。今まで、精神的には祐巳より一歩後ろを行っていた印象が強い(たとえば、可南子への接し方)が、これで、次期薔薇さまとして頼もしくなってきた。

次に、令が余り物で料理するシーンが二度登場する(カレー味のお好み焼きと、朝食の大根サラダと)。これは今までの令の料理場面とは大きく異なっている。すなわち、今までのお菓子づくりでは、作りたいものが先にあって、そのために材料を買い揃えていた。1年前のバレンタインでは、「時間の制約でプレーンなパウンドケーキしか作れない、ならば材料はこれ」と発想して、母親に電話で買い出しを依頼している。しかし、今回は「その場にあるもの」から発想がスタートしている。

ところで、アスリートとか小さい子供とかの食事管理では、「ありあわせのもので、必要十分な栄養のあるメニューを組み立てること」が重要になってくる。すなわち、これらのシーンは、大学進学に向けた布石と見てよかろう。

他にも、祥子の成長が読み取れるシーンや、乃梨子が高校進学以来だんだんお洒落になっていく描写、百人一首で詠まれた歌に隠された作者の意図など、見所は多い。

P.S.
人間双六の場面は、画でじっくり見てみたい。日程からするとビデオアニメが漫画より先に来るはずだが、この制作会社は以前に『逮捕しちゃうぞ』を見事に作り上げている。「はじけた」作りを期待したい。


今回で愛想がつきた!引き伸ばしにも程がある!!

引き伸ばしにもほどがある。瞳子ちゃんのことを書かずに、引き伸ばしのための今作には、一体、何の意味があったのか、この本の存在意義を疑わずにはいられない。
ファンの人達も今作は見送ったほうがいいだらう。
おいらはこれを機に、マリア様がみてるシリーズとは縁を切る。

同じ『百合』シリーズなら 『かしまし』の方が数千倍は上等だし・・・
面白くて、萌える。
こんな下らないキャラ小説とは違う!!


春が間近な冬休みのできごと‥。

瞳子にロザリオを拒絶された祐巳を慰めようと、祥子が皆を招いた小笠原家での
一泊二日の新年会。
傷心の祐巳を、薔薇の家族たちがやさしくつつみこむ。

瞳子の心にあるものは何なのか。
知りたい思いにじっと耐える祐巳の心は、耐えることで強くなり、考えることで
やさしくなってゆくことだろう。
いつも、ドジで祥子さまにたしなめられている祐巳も、徐々にではあるが確実に
成長しているようだ。
ストーリー展開の緩慢さに、ご不満の向きもあろうが、今野ワールドにひたるのが
楽しい私は、あまり気にはならない。
 天候の描写はないけれど、いかにも暖かな陽射しを感じる正月の日々。
瞳子のこころの窓の曇りも晴れるように祈りつつ、次作を待ちましょう。


進まない!

何ら新しい展開もなく、
前巻の余韻だけで一冊書いてしまうのはズルイ。
長編とは言え、その巻ごとに山場や起承転結と言うものが必要だろう。
読者は何ヶ月かおいて読むのだから。

小笠原家でのお正月イベントはもう一回書いているので、
今回は違った趣向にすべきだったと思う。

ちなみに、小笠原家で高い寿司の出前をとる記述がまた出てきている。
恐らく作者は、小笠原家の財力を強調したいのだろうが、
しかし、本当に格の高い寿司屋は出前などしないし、本当のお金持ちは職人自体を家に招くだろう。
つまり寿司の出前の描写は、作者の意図とは裏腹に、小笠原家の印象を落とす役割しか果たしていない。
物凄い大金持ちのはずなのにご馳走が出前の寿司程度とは。
普通の人間が見たことも無いような大金持ちの生活を想像だけで書くからこういう綻びが生じるのだろう。

ともあれ、何か一つでも新しい展開があれば良かったのだが、
祥子と柏木の婚約のいきさつが衝撃の新事実とは誇大広告もいい所だ。
マリ見てシリーズが作者にとっても出版社にとってもドル箱なのは良く分かる。
しかし、こうも露骨な引き伸ばし戦術は感心しない。



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