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クチコミ情報
ちょっとハードロック調な『四季』はいかが? ヴィヴァルディの『四季』といえばイ=ムジチ合奏団と相場が決まっているような感があるし、別にそれが間違いだと主張したいわけでもない。ただ、個人的に最も気に入っていて、他にもお奨めしたいのが、ネヴィル=マリナー指揮・アカデミー室内管弦楽団演奏のこの1枚。私自身にとっては、中学の時に聴いて以来、クラシック音楽にハマるきっかけを作ってくれた思い出の一枚でもある。
演奏スタイルは、一般的な『四季』の標準からはかなり外れたものだろう。あくまで叙情的でオーソドックスなイ=ムジチ版をオペラのアリアとすれば、チェンバロやパイプオルガンの響きを前面に押し出し、時には即興演奏まで交えて切れ味鋭く迫るマリナーの指揮は、どこかハードロックを思わせる、現代風の無機的な鋭さが感じられる。逆に、私などは最初にこの演奏に慣れてしまったため、後から聴く『四季』全てに違和感を覚え、指揮者もオーケストラ名も知らないこのCDを求めて、あちこちのレコード店を探し回った経験がある。
バロック音楽というと、どの演奏も変わりばえしないもののような印象を持っている方も多いかも知れないが、このマリナーの演奏を聴くと、決してそんな事はないことが分かる。近い将来、こうしたアレンジで演奏するバロック音楽がブームになる時代が来るのかも…。いや、私自身が知らないだけで、もう既に来ているのだろうか。
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