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不毛地帯

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不毛地帯

『不毛地帯』(ふもうちたい)は、山崎豊子の小説作品。1973年(昭和48年)から、サンデー毎日に連載。単行本は新潮社刊。『山崎豊子全集』(新潮社)では、12、13、14、15巻に収録。
主人公の壱岐正中佐は、瀬島龍三(1911‐)をモデルにしたと指摘されている。一方の主人公のライバル東京商事の鮫島辰三は、日商岩井の元副社長海部八郎氏がモデルとされる。
1976年には、山本薩夫監督により映画化(主演仲代達矢)され、1979年には、TBS系列で連続ドラマ化(主演平幹二朗)された。
陸軍中佐で関東軍参謀。終戦の詔に対し、参謀総長の命令書が出されていない以上武装解除に応じる必要がないと解す関東軍部隊の説得に努めた。日ソ中立条約を犯して侵攻してきたソ連軍に拘置され、重労働の刑を宣告されシベリアに送られる。帰国後参謀としての経歴を買われ商社に入社し辣腕を振るうことになる。

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個々の場面は面白いんだが、物語としての構想力がイマイチでは?

 先日、劇場で『沈まぬ太陽』を鑑賞したので、その前作として本作も鑑賞したく思った。

 どちらも同じ感想である。

 個々の場面は結構面白く、さもありなんと言うエピソードに満ち溢れているのだが、どうも物語としての構想力というか、起承転結に欠くというか、最後まで鑑賞した時に得られる事を期待すべきカタルシスに欠けるのである。

 もっともこの『不毛地帯』は原作の一部のみを映画化したものであるので無理からぬところもあるかも知れんが、どうも尻切れトンボの感が免れない。

 仲代達矢、田宮二郎、日下武等の名演は言うまでもありません。現在テレビ放映中の唐沢バージョンが本作をプロトタイプにしたことも明瞭に伺えます。



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商品の紹介
昭和30年代、かつて大本営参謀中佐だった壱岐(仲代達矢)は大手の近畿商事に迎えられ、FX(次期使用戦闘機)の選定と買い付けをめぐってのライバル商社や政界を巻き込む黒い霧の中に身を投じていく…。
山崎豊子の同名小説を“赤いセシル・B・デミル”の異名を取った巨匠・山本薩夫監督が映画化。戦争を放棄したはずの日本で、あたかも戦争のような商社間の対決が繰り広げられていくさまが、3時間を越える長尺をものともせずに一気呵成に、そして明確に描かれている。なお本作の撮影中、原作のモデルとなった疑惑のロッキード事件が表面化したことや、政界の闇を描いたことから代議士のクレームがついて一部カットを余儀なくされるなど、作品そのものの出来を超えたところでも大いに話題になった。その意味でも真の問題作と言えようが、いずれにせよ、1970年代まではこうした現実の政治経済とオーバーラップさせる意欲的な社会派娯楽映画がまだ日本でも作られていたのだ。(的田也寸志)


クチコミ情報

見応え満点 

微妙な昭和史、戦後史の一面を見事に描写。

山崎豊子氏の原作の素晴しさは当然だが、
映画的面白さ面白さも抜群です。

ロッキード対グラマンの壮絶な仁義無き戦い。
今に繋がる金権政治の凄まじさ。

仲代達矢 丹波哲郎 山形勲 。
演技の迫力は抜群。

人類の歴史の真実は、
彷徨う戦士の仁義無き無限の闘争なのだろうか。


仲代達矢の目力

公開当時、ロッキード事件との類似性から話題を集めた山崎豊子原作の社会派作品。ちょうど現在、フジテレビでリメークドラマ(唐沢寿明主演)が放送されているので、比較の意味で鑑賞しました。監督はやはり山崎豊子原作「華麗なる一族」でメガホンをとった山本薩夫。共演は丹波哲郎、北大路欣也、田宮二郎、小沢栄太郎、大滝秀治、山形勲、高橋悦史、八千草薫、秋吉久美子ほか。1976年上映。

防衛庁と日本商社、アメリカメーカーとが三すくみになって次期戦闘機導入にあたって、さまざまな権謀術数が蠢きますが、この作品の焦点は最初は頑なに防衛庁との接触を避けていた壱岐正(仲代)がアメリカ出張を境にして、次第に心変わりしていくさまです。その描写に「あの戦闘機を見てしまったら、俺の中の殺人者の血が蘇ってしまった」という壱岐の台詞がありますが、確かに帰国してからの壱岐はまるで人が変わったかのように、戦闘機導入にあたってさまざまなコネクションを駆使しながら、暗躍を始めます。途中から防衛庁幹部から、政治家、ライバル商社などが絡み合って、実弾という名の賄賂が飛び交い一躍疑獄事件として発展していきます。大本営参謀としての局面打開力を買われただけに、壱岐の判断や指示には凄味がありますし、その時の仲代の目力はかなりの迫力を帯びています。また、検察官(高橋悦史)から取り調べを受けるシーンは両者ともがっぷり四つになっての攻防はかなりの迫力です。とは言え、3時間もの長尺なので、観る人はかなりの根性が必要です。



何が壱岐正を防衛商戦に向かわせたか

11年のシベリア抑留生活の後、壱岐正は防衛庁の誘いを断り近畿商事繊維部で働き始める。妻子の安堵した表情はその後の葛藤の伏線だ。壱岐は社長の策略でエドワード空軍基地を視察した際、陸軍の「戦友」川又空将補と出会う。次期戦闘機には東西商事・グラント社が優勢であったが、川又は欧米各国が採用しているラッキード社のF104を押して、防衛庁内で微妙な立場に立たされていた。川又が左遷されそうだと新聞記者から聞いた壱岐は、自社の押すラッキードF104を調達させるべく、大本営参謀時代の人脈をフルに活用し始める。妻(八千草薫)や娘(秋吉久美子)の懇願をよそに、壱岐は仕事の鬼、実弾攻撃をものともしない商社マンとなっていく。

この映画の見どころは、壱岐正がどのようにして心変わりしたのか、そこであろう。防衛庁に近づくこと、大本営参謀としての人脈を使うことはしないことを彼は心に決めていたはずである。それが変心したのは、ひとえに川又との友情が理由とされている。ここに物足りなさを感じるのは私だけであろうか。抑留中家族の面倒をみてくれた川又への恩義はあるだろう。しかし、それだけで自らがシベリアで誓った信条を曲げることができるだろうかというのが率直な疑問である。

なお、壱岐正のモデルは瀬島龍三であり、近畿商事は伊藤忠商事であることは衆知のとおりであるが、事実との相違を若干付け加えておく。
1.グラマン(グラント)の代理店は伊藤忠商事である。
2.第一次FXに内定していたのはグラマン=伊藤忠商事である。
3.第一次FXに決定したのはロッキードであり、代理店は丸紅である。
4.芦田二佐(小松方正)の見積価格漏洩は、1959年の防衛庁データ流出事件に想を得たと思われるが、このとき流出したのは地対空ミサイルボマークの性能データである。
(以上沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫を参考にした)


原作に力負け

本作は、山崎豊子の『不毛地帯』を映画化したものである。山崎豊子の作品は、最近でも「白い巨塔」や「女系家族」、「華麗なる一族」などがテレビドラマとしてリメイクされ、大変話題となったが、本作も古いながらも見ていて思うことはたくさんあった。

物語は、元大本営参謀の壱岐正が、近畿商事に入社するところから始まる。陸軍のエリート街道を突っ走ってきた壱岐正。しかし、彼の人生もアジア・太平洋戦争の敗戦によって一変した。アジア・太平洋戦争の末期、大本営の停戦命令を関東軍に伝えるため、満州へと渡った壱岐は、そこで日ソ中立条約を一方的に破棄して攻め込んできたソ連軍に捕えられ、多くの将兵らとともにシベリアに抑留される。そして過酷な収容所の生活に耐え、帰還した壱岐は商社マンとして第2の人生を歩み出した。しかし、徐々に壱岐は、次期主力戦闘機の選定をめぐる「黒い空中戦」へと巻き込まれていくことになるのである。

基本的には、長時間の作品であるにもかかわらず、一気に見てしまえる内容であった。しかし、やはり原作に力負けしていると言わざるを得ない。もちろんそれだけ原作が大作であり、優れているということでもあるが、壱岐のシベリア抑留時代が割愛されすぎ、それを境とする壱岐の心身にわたる変化が十分に描けていない点は大変気になった。また古い映画にはありがちであるが、例えば100式司偵を適当な飛行機で代用するなど、細部へのこだわりが見られず、その時々の状況を完璧に作り出せていないところも残念である。

もちろんそれでも原作のストーリーの要所は押さえており、CGのない時代の作品であることも鑑みれば、十分評価に値する内容ではあった。しかし、原作のファンとしては、やはりより完成度の高いものを期待してしまう。是非、また他の山崎作品などと同様に本作もリメイクされることを強く期待したい。


タイムリーだった企画

 ちょうどこの映画が封切られた当時は世の中「ロッキード事件」で大騒ぎであった。ジャストタイミングの企画だったと記憶している。山本薩夫監督も「11PM」などに出演して、映画の宣伝に努めていた。
 さて、「戦争と人間」「華麗なる一族」「金環蝕」それに本作と魑魅魍魎の世界が展開される。ライバル社の飛行機が墜落してテストパイロットが死亡したのを「Good news」として、小躍りして喜ぶ連中の奇怪な様子などはその典型だ。
 ただ、やはりナレーションが過剰なのと主役の壱岐の苦悩があまり出ていなかったのは少し残念な気はする。原作からすると途中で終わっているのはまだ撮影当時はまだ完成されていなかったのではなかろうか。これは「白い巨塔」と同じ事情ではないだろうか。
 山本監督作品は自らの旧作からの画面転用をよくやっているが、ここでもそれが行われている。まずタイトルの雪原は「戦争と人間・第二部」の休憩直前のシーンであるし、ソ連軍の進攻のシーンは「戦争と人間・完結篇」のノモンハン事件のシーンからの転用である。



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腐敗した軍部の幻を見た、戦後の経済戦争

戦争で大きな傷を心に負った一人の男が、商社マンとして再度国防に立ち向かう。
しかしそこには、やはり利権と欲望にとらわれた魑魅魍魎たちの戦いがあった。

大本営で作戦を立案し、多くの兵を死地に追いやった果て、戦後再度国益に沿った生き方を目指した壱岐にとって、どういう意味を持った戦いだったのだろう。

真の国防、真の国益とは、人命を尊重した戦闘機選択であるという、当たり前の信念の前に立ちふさがるのは、国を己の欲望のために利用する、権力と言う妖怪ども。

自分が命を懸けて戦った国、11年間のシベリア抑留中に望郷の念をあふれさせた国とは、こういう国に成り果てていたのか?そう言う念の中での戦いだったに違いない。

また、勃発した中東戦争を利用した、企業同士の利益のむさぼりあい。

経済戦争とは、人道とはまた違う道を進まなければならないのか・・・・。

戦後の企業にも、腐敗した軍部の縮図が見えるような気がする


壱岐正に学ぶ

壱岐は商社マンになっても、組織をまとめ上げることにすばらしい能力を発揮してます。

第1に目的を決め、目的達成のための方策を考え、実行するための部署を作ること。
第2に適材適所に人員を配置し、チームワークを組ませること。
第3はいかなる事態に対しても、迅速に総合力を発揮する機動力が大切であるということだ。

軍は国家目的を達成するために命令によって兵隊を動かす事ができる。
企業は自由意志を持った人間の集団であるから、社員が納得し、
自覚して案件の遂行に持っていかなくてはならない。

その辺のビジネス書より、ビジネスに役にたつね。
すごい本です。


国防とは、が問われる(セリフの引用あり)

山崎豊子の戦争三部作の1つで彼女にとっての最長の作。
主人公は伊藤忠商事の瀬島龍三元会長(元陸軍中佐)がモデルといわれている。
ドラマ化を機に読み返しており、シベリア抑留が強烈なインパクトだが、一番印象に残るのはこの巻の主人公の親友の空将補の言。

「俺が防衛庁に入ったのは、警察予備隊以来のマッカーサーの手紙一本で作られた自衛隊を、日本の国民に支持される自衛隊にしたいという理想を持って入ったのだ。
軍国主義の手先だとか税金の無駄遣いだと非難され、石を投げられる自衛隊では無意義だ。
どんな綺麗ごとを並べようと独立国として国際社会の中に伍していくためにはどうしても最小限の武装は必要であり、戦争をしない、いや戦争をさせないための役に立つ自衛隊とはどんなものであるか、それを政治家や内局に対して強く訴え、国民にも納得してもらえる自衛隊にしたい。」

「憲法九条の規定のある日本では非武装中立という強い論議があり、その中で強い防衛力を整備していこうという自分の意見はいつも白い目で見られる。
しかし戦争の悲惨さは、軍人としてこの前の大戦を経験した自分たちが一番よく知っており、日本が平和国家であり続けることは絶対の理想だ。
だがそのためにはどこからも手出しをさせないだけの強い防衛力が必要で、日米安保条約が存在していても、自分の国も独立は自分の力で守る義務がある。」

ドラマでは柳葉敏郎が演じるようだがこの台詞は出てくるだろうか。


商社の激烈な争いを描く

シベリアから帰還後、商社に入社した主人公が初めて大きなプロジェクトを率いて活躍していくのがこの第2巻です。
戦後の日本の再建を目指し、防衛という目的から使う戦闘機を選択するのに、そこには戦闘機の能力や安全性を無視した、欲深い政治家や官僚たちの目論見が働いていることに気付いた主人公の壱岐は、なんとしても国のために目的に見合った戦闘機を国が選択するよう、手を尽くして働きかけます。しかし複数の商社、政治家、そして自衛隊をまきこんだ争いは熾烈を極まり、はらった犠牲も大きくなるのです…
軍人として祖国に尽くし、戦後は軍人であるがために祖国からうとまれる壱岐ですが、国への愛は不変のようです。
国、会社への忠誠心はもとより、壱岐の頭の切れのよさ、ビジネスマンとしての勘とセンスの良さ、判断の早さと適切さにも魅せられるものがあります。



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自動車から石油へ

舞台は、国内自動車会社とアメリカの自動車会社との提携から、石油発掘へと移っていきます。
元軍人の壱岐は、戦争中軍事力で奪おうとし、結局それが手に入らなかったがために敗戦したという石油を、今度は平和的な方法で、日本の国益のために手に入れようと奔走します。
そのためには財閥商社や政治家など、立ちはだかる壁がいくつもあるのです…
3巻までと比べるとスピード感がなくなりますが、その分不透明な中東の石油ビジネスの不気味さととてつもない規模の大きさが伝わってくるようです。

それにしても、副社長の里井の、壱岐に対する嫉妬心のすさまじさは、女の私から見ても考えられないほど醜いです…なんとかなんないかな、このおっさん…



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新たな戦いの始まり

商社で大活躍の主人公、元軍人の壱岐に、大きな転機が訪れます。
転機はは家庭の中で起こり、その後仕事面で起こります。
舞台は東京から壱岐が社長となって赴任するニュー・ヨークに移り、壱岐は日本の自動車会社とアメリカの自動車会社を提携させるという大きなビジネスにうってでます。
物作りに誇りを持ち優れた技術を持ちながらも営業や経営面でまだ未熟な日本の会社、世界に食ってかかる傲慢なアメリカの会社、国際化に疑心暗鬼ながらも保守主義から移行していく通産省、など、1969年前後の日本社会が抱く葛藤が見えてきます。

ちょうど現在放映されている「官僚の夏」に、似たような雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?秋からの唐沢さん主演のドラマが、とても楽しみです。



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