![河内山宗俊 [DVD] 河内山宗俊 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21C1DW1C3ML._SL500_.jpg)
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クチコミ情報
可憐な花のためならば撮影当時、まだ15歳だった原節子が、美しすぎる。
例えるなら、「遥かな地の果てにひっそりと人知れず咲く一輪の花」とでもような雰囲気を漂わせている(巧く表現できなくて申し訳ない)。
『タイタニック』を観たときには、「このヒロインは助けなくても、ほうっておけば生き残るでしょ・・・」と感じてしまい、イマイチ映画に入り込めなかった記憶がある。
しかし本作は、主人公達がヒロインを命がけで守ろうと行動することに、心から納得できました。
傑作です。
男に生まれたからにゃ、やる時ゃ やるよ純情可憐、純白無垢な娘さんが困ってるんだ、
このまま 見過ごすわけにゃ いかねぇ。
ここは、ひとつ 男の心意気を見せにゃなるめぇ。
「余計な事だがあいつは俺の女房だ、河内山の女房だ!」
こんな粋で、泣かせる、素晴らしいセリフは今まで聞いたことがない!!!
山中監督の映画作りのセンスにゃ、ホント 頭が下がりやす。
カッコイイ男達今作の山中貞雄の人物描写は齢三十を前にして悟りをひらいたかのよう。落ち着いた演出で魅せる魅せる。裏の世界で生きている二人の男が、原節子演じる可憐な少女と、業深きその弟を助けるため、自らの命を懸ける。河原崎長十郎演じる河内山宗俊と中村翫右衛門演じる金子市乃丞。この二人の主人公がとにかく素晴らしい。容姿と仕草が、そのまま漫画や小説になりそうな程ハマッてる。やるときゃやるというカッコよさ。最後の二人の生き様には胸が熱くなる。相変わらず山中貞雄監督の作品は、話のテンポが良く無駄がない。「わしはな、これで人間になったような気がするよ」「人のために喜んで死ねるようなら、人間、一人前じゃないかな」「余計な事だがあいつは俺の女房だ、河内山の女房だ!」「ここらがわしの潮時だ。人間、潮時に取り残されると、恥が多いというからな」。数々の名台詞が、名場面とともに心に残る傑作。商品としては、多少値が張るものの、字幕が付いていて映像特典のある正規版のこちらをお勧め。天才山中貞雄の他の作品も是非観たいっ!どこかに無傷でフィルム残ってないかなぁ。国宝もんだよ。
もうすこし音が良けりゃな・・・・夭逝の天才、山中貞雄の作品、初見でした。
非常に音質が悪いVHSを見て台詞が聴き取れないことが多かったので、今回のDVDの字幕付きというのに期待。
河原崎長十郎は、「意地悪ばあさん」などで小市民的な気の弱そうなパパを演じているイメージのある長一郎氏のお父上で、稀代の悪坊主という役どころに、ふと、息子さんの面影が垣間見えたのが可笑しかった。
市之丞を演じたほうの俳優は、西村雅彦にちょっと似てるかな?
脚本も絵作りもタイトという言葉がピッタリです。台詞が聴き取れなくても、自然に状況がつかめてくる。
この「河内山」という題材、「天衣紛上野初花」という黙阿弥・脚本の歌舞伎にもなっていて、山中の最高傑作と言われる「人情紙風船」も黙阿弥の「梅雨小袖昔八丈〜髪結新三」という芝居が原作になってるそうです。「人情〜」はまだ未見ですが是非とも観たい。
ちょうど、黙阿弥の「鳩の平右衛門」という脚本を読んだばかりなので、これを機に歌舞伎に関心を持ってもいいかなあと、思いました。「髪結〜」は、歌丸師匠の落語版もあるようなので、落語も聴いてみようかなあ、と。
俳優の演技力を堪能する作品新人の原節子を含め、どの役者も上手い、上手過ぎる。
「百万両の壺」みたいに、安易にリメイクしないでもらいたい。
俳優の層は戦前より遙かに厚くとも、これほど上手な役者はもう揃わないだろうから。
ラストは圧巻だった。
河内山の表現し難い笑顔がいつまでも記憶に残る。
保存されていたことに快哉を叫びたい日本の傑作。
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