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付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

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付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

御堂 彰彦 
付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
定価:¥ 662
新品最安価格:¥ 662
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1冊丸ごとダークです。

今回はいつものようにほのぼのとする4章目がなく、終始緊迫感のあるお話でした。

前巻登場した‘アンティーク’を集める少年、駿と行動を共にしていた少女飛鳥、その2人の目的を阻止するために奔走する刻也。

そして第4章では刻也と咲ちゃんの出会いがついに明かされました。

『生きていれば良い事があるかもしれない』なんていう言葉は気休めで楽観的なものに過ぎない。だけど生きていないと良い事も起こりえない。そんな矛盾を抱えて人は生きていかなければならない。生きていることの大切さ、そして生きていくための原動力となる何かを咲ちゃんのように見つけられればいいなと思います。

あといつものごとく魅力的なタケシマサトシさんのイラスト。表紙も怪しくていいんですが中表紙のイラストがまたいいデス。季節は違いますが藤の花の下でたぶん、『これであなたもカリスマ美容師になれる!』的な雑誌を読んだであろうことが容易に推測できるハサミを持った咲ちゃんと、それを心配そうに見上げている刻也の画が秀逸。これだけでも私にとって買う価値があります。

次巻で完結になりますが、刻也と咲ちゃんにはハッピーエンドを迎えてほしいものデス。




シリーズ最終章の始まり

やっと出た出た最新刊。待ちわびたよぉ〜と早速【第四章】を読む……あれ、なんか前章の続き?過去話みたいだし咲は病院のベッドで寝てるし。何か違うなぁと思ったら今回は全部続きモノだった。改めて最初から読み直した訳だが、この違いが本巻の特異性を示しており、ついでに言えば最後は【幕間】で終わっている。そう、本巻は全章が続くだけでなく実質的な前後編なのである。

物語は第5巻第一章に登場した2人の男女、駿と飛鳥から始まる。飛鳥のサイドストーリーと刻也&咲との再会の第一章、飛鳥の心境と駿の「狙い」がわかる第ニ章、ピンチの連続な対決の第三章を経て、『アンティーク』を使用する目的と使用しない目的という正反対の考えが同一線上に示される。これには正論を綺麗事と断じる、現実的かつ悲観的な論理が介在して一筋縄でいかない難しさを垣間見せるが、さらに現実的かつ俗物的な事象を示して幕引きとする都和子さんが何げにナイスである。

これで駿と飛鳥の物語は一応の結末を見るが、話はこれで終わらない。この対決を経て咲の秘密を知った刻也にとっての新たな物語、この2人と都和子さんが最後に向かう先への伏線として綴られるのが第四章の過去話である。刻也と咲の出会いが描かれるが、ここで咲の哀し過ぎる過去とともに咲の秘密もある程度判明する。ついでに咲の紅茶好きと接客業への執着の理由も判明するのがシリアスな中での光明なのだが、多くの謎を残したままで次巻への引きとなる。ただ、よ〜く考えると朧気に見えてくるものがある。例えば第2巻第三章で占い師が死の間際に見た「目」のこと。この、全く未回収な伏線と、幕間の行動が誰のもので、誰のため、何のためなのかを推論すると見えてくるものがある。この推論の正否を楽しみにしながら次巻を待ちたい。

しかし、この幕間のさらに後で最も哀しい事実が判明する……次で最終巻なんだって!



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付喪堂骨董店〈3〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

御堂 彰彦 
付喪堂骨董店〈3〉―“不思議”取り扱います  (電撃文庫)
定価:¥ 641
新品最安価格:¥ 641
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クチコミ情報

こちらの品はお客様のご要望にぴったりです。ですが、お奨めできない事情がありまして。

都和子さんがまたやらかしてくれて「臭っ!」などというなかなかお目にかかれないセリフが飛び出す【第1章】の始まり方が可笑しくて、これまでとは何かが違うような気がした第3巻。都和子さんとのやりとりが多く、その会話がいちいち笑える。そして近所の小学生として妹キャラ【麻美】ちゃんが登場、可愛げのある悪巧みをする。夢を題材にした【第3章】では、刻也にとっておそらく最も見たくないであろう、まさに悪夢を見せられてしまう。そのため、夢と分かり安堵した刻也が咲に思わず大胆な行動をしてしまい、それが第4章の咲の心情に影響を与える。この、もはや恒例となった2人の【第4章】でも都和子さんがとってもイイ味を出しており、刻也と咲をからかう様が凄く良い。『アンティーク』の副作用的呪いで12時間きっちり寝てしまう、それも刻也と咲が入れ違いで寝てしまうため、寝顔しか見れず会話も出来ないもどかしさと、呪いの解く方法を知ってからの心の揺れ模様が、お互いのモノローグで対称的に描かれていて実に愛らしい。結末の演出も秀逸で言うこと無しである。

第二章が秀逸

付喪堂骨董店を舞台とした短編が四つ、という構成は今までどおり。
各話ごとに完結しているのも今までどおりなので安心して読めました。

今回の話の中では第二章「人形」が秀逸。
ほかの章が必要十分の登場人物・設定のみ存在する、いかにも一話完結らしい話であるのに対し、この第二章は設定の深さ・話の展開が抜きん出て良かったです。
第二章はもともと別の話として書かれたものだそうですし、これだけで二話分の長さをとって、もっと深く書いてもらえるとさらによかったのではないでしょうか。


親になったらわかるかも

力あるモノ『アンティーク』を取り扱う付喪堂骨董店。店長の都和子、バイトの刻也と咲で営業するこの店に、今日も不思議な事件が訪れる...
「箱」その中にしまわれた、誰にも見せられない、そして、誰にも奪われたくないモノとは!? 
「人形」自身で考え行動する人形「アゲハ」。彼女を作ったのは、伝説の人形師の再来とも言われる西の人形師だった。アゲハの前に、東の人形師のお世話係「クモ」が現れ、彼女の生活を乱し始める...
「夢」自分の思い通りの夢を見られるようになったら...
「眠り姫」完全にすれ違いの生活を送ることになった刻也と咲。二人の呪いは解けるのか!?そしてその方法とは!?

今回は、切ない話が多かった。「箱」、「人形」、「夢」(、まあ、「眠り姫」もか)、いずれもそのアンティークがなければ、もっと違った結末になっていたでしょう。もしかすると、より悪い結果になったかもしれないし、よりよい結果になったかもしれない。「眠り姫」は、偶然、アンティークの力に二人が巻き込まれたわけですが、そのほかの話は、アンティークを手にした人たちが、その力に逃げているように思えるんですよねー。もちろん、その気持ちはわかりますが、そのことを知らずに巻き込まれている周囲の人たちのことを考えてみろっ!て気にもなりました。私が母親になったせいでしょうか...「箱」も「夢」もイタイです。できることなら、この先、何かを愛することで何かを切り捨てることの無い様に生きていたいものです...え?これじゃわからないって。親になってから、読めばきっとわかるんじゃないでしょうか...たぶん。


バランスがウマイ!

なかなか見つからず三つ目の書店の最後の一冊を購入。あぶなかった〜。

「箱」 あんなものを隠したって後々に引っ込みがつかなくなるってことは考えられなかったのかと思うけど人間ってそんなものかな、追い込まれると。 オチが少しあっさりしていたと思う。 あの首輪での刻也と咲のやりとりが面白かった。

「人形」 理解するのが難しかったけれど、切なさというか悲劇的な運命みたいなものを感じた。 現実でクローンとかこういう人形があってもやっぱりこういう扱いになると思う。 細かいことは気にしないで読んでもいいんじゃない?

「夢」 夢とか幻想世界に逃げたい気持ちは分かるけど…。 あの選択に共鳴する人は結構いるかも。個人的にすべてが自分の思いどうりになって、ストレスがまったくない世界って面白くないと思うけどなぁ。みなさんは? 読後の余韻がすごくよかった。

「眠り姫」 毎回最後の話は刻也と咲の物語。でもマンネリ化せずに違った切り口で展開されます。文字だけではうまく伝わらないんものです。 何げに都和子さんがいい味を出してる。 それから刻也は咲があれは猫のものだと疑ってないと思ってることもあるし、二人の関係は一段落とは言えないと思う。

このシリーズは暗くなりすぎず、明るくもなりずぎずピリっとしているので疲弊感がないです。 都和子さんの話とか姉妹店のこともいつかあってほしいな…と思う今日この頃でした。


相変わらずイラスト美麗です。

ストーリーの内容に関してはそれぞれ
「箱」・・これが今回は一番良かった。謎めいた感が有ったし、構成も捻っていて結果が予想できなかった。既巻に引き続きとても面白かった。
「人形」・・最後までストーリーに引き込まれなかった。結局何が言いたいのかよく分からずに、困った作品だった。内容に関しては説明が上手いので
別段読むのがしんどいわけではなかったが、この話の本筋である謎にあまり意外性がなかったのが少し残念。
「夢」・・これは別に謎めいてはいない、人間の心理を問うような内容かと思います。他人にとって、そして自分にとって、人によっては対象は同じでも行動は異なる。
そしてその行動は時に他人にはどうしようもなく理解できないものである。
実際に自分が当事者になったらと考えたら少し怖くなった話。
「眠り姫」・・いつも通りの主要人物のみによる、思いのすれ違い。すれ違いの意味が変わってきている事から、以前に比べると明らかに二人の心は変化している。
今までは咲は刻也の行動が自分へのに恋心からと勘違いしている(実際どう思っているかは別に、あくまで行動に関して)が、
今回は、自分を嫌いなんじゃないかと正反対に勘違いしている。つまり今回に限っては刻也は咲に対して嫌われると誤解する行動をしてしまった。これは刻也が咲を意識し始めた結果ととれる。今後二人の想いが通じ合うのかどうかが期待。
ということで刻也と咲の関係、そしてシリーズがすぐに終わるかを現時点で判断することはできない。長く続くことを祈るのみ。


そういえば「箱」の中にジブリのネタがいくつか見受けられたが意識してのことなのだろうか・・・。



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