![NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第弐集 [DVD] NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第弐集 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41yKIjuRirL._SL500_.jpg)
![NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第弐集 [DVD] NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第弐集 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vpJHYOdvL._SL500_.jpg)
|
クチコミ情報
面白いが、キャストに不満有り全巻を見た感想と良い点、悪い点を書きます。全体としては、不満もありますが、戦国(室町末期)の殺伐とした空気が感じられた良作です。
内野氏(山本勘助)と市川氏(武田信玄)の迫真の演技は見応えがありました。内野は体全体で感情表現する俳優で、演技力があります。特に顔の演技力は抜群です。1つ1つの作品に心血を注ぐ所は、竹中直人に似ていて好感が持てます。
市川氏は、大河ドラマ紹介の本で初めて知りました。歌舞伎俳優で慶応大卒のインテリということですが、「演技力は未知数」といった印象でした。
物語のキーマン?柴本氏(諏訪姫)は親の七光り的な印象を受けました。
敵役、ガクト(上杉謙信)はロック歌手だが、上杉謙信の「人間離れした人間性」に引かれて役を引き受けたという印象でした。
良かった点
・1部を除いて俳優キャストは適役でした。
特に内野氏(山本勘助)と市川氏(武田信玄)、松井氏(北条氏康)、千葉氏(板垣信方)、池脇氏(三条夫人)の演技は素晴らしかった。山本勘助は桶狭間前の今川義元との会見時の凄み、川中島での史実に基づく、孤軍奮闘ぶりは一見の価値有りです。武田信玄の年を重ねるほど出す凄みも良かったです。特に、目を細めながら戦略を口にする所の演技は、今まで見たことがなかったので驚きました。
・サウンドが良い。
オープニングを始め、戦闘時の曲などが迫力があって良いです。
悪かった点
・ガクト演じる上杉謙信がきつい。
演技派俳優の阿部寛がやるべきでした。ロック歌手としては、格好良いし、歌も上手です。ただ、長髪の上杉謙信はやはり無理がありました。共演した他の俳優の人も違和感を覚えたのではないでしょうか。
・諏訪姫と勘助とのラブロマンスが長い。
柴本氏の演技力にも問題がある。「無表情」で演技に余裕が感じられませんでした。
菅野美穂や木村佳乃、中谷美紀等が演じれば良かったかもしれません。
・北条の河越野戦や、上田原の戦いにもっと時間を割いても良かったのではないかと思いました。
河越野戦は関東の桶狭間の合戦であり、奇襲有り、籠城戦有りの戦でした。上田原の合戦は板垣ら武田家重臣の多くが戦死した激戦でした。
・脇役の平蔵やその嫁、リツ等、フィクションの人物は不必要。
視聴者は限りなくノンフィクションな大河ドラマを見たいということを、製作者側は理解してもらいたいです。
「戦場のピアニスト」、「硫黄島からの手紙」、「クイール」等、人の心を打つのはやはりノンフィクションだと思います。
不変の人間ドラマ近年の大河ドラマに比べて新人をあまり起用せず、緒形拳といったベテラン俳優たちを使っているため、なんだか嘘臭い登場人物たちが「生きている人々」に見えてきます。 さらに本作は歴史がどうこうではなく「不変の人間ドラマ」としておもしろいのです。例えば最初は聖人君主のようだった上杉影虎ですが、勝ち続けると驕りが生まれはじめてしまいますが、逆にその事実がより人間味を帯びて見えてくるのです。
駄作今回の大河は本当つまらんな。見せ場はなくて退屈でどうでもいい話ばっかり。武人が家で人を斬り捨てた挙句喪にもふくさないという、とんでも演出をしたのはどこの馬鹿?最近は主人公がイマイチでも脇役が素晴らしいというものが多かったが、今作は主人公が素晴らしかったのは良い。脇役はイマイチなのばっかりだが。特に晴信と由布は酷すぎ。
じっくり咀嚼し味わえるドラマ近年「スローライフ」「スローフード」という概念が提唱されていますが、これはとりもなおさず現代の私たちがその反対の生き方に追われているということの現れに過ぎません。
情報摂取の面でも「いかに速く反応できるか」が重視され、情報の提供側も「いかに瞬発的な反応が得られるか」を第一に考えている節があるように思われます。芸人がテレビで見せるネタの質の変化と、それを披露する時間がますます短くなっていることも偶然ではないでしょうし、ネットも例外ではありません。
全てとは言いませんが、多くのテレビドラマも近ごろ同じことが言える気がします。需要側の問題か供給側の問題か、はたまた両者の問題かはわかりませんが、話題の人が出ることに反応し、頭を使わずに眺めながら楽しめるものがテレビ欄の大半を占めているように見えます。
この「風林火山」はそんな時代の流れに逆行するかのような作品です。実力派俳優の演技は熱く濃く、ストーリーを追うには集中力と思考力を要し(話によっては見直してみてようやく内容が深く理解出来るものもあります)、観賞後は若干の疲労感が残ります。しかし、この疲労感が心地良いのです。作品を咀嚼した後、深い感動が残ります。作品を「味わった」というこの感覚は、栄養と真心がこもった食べ物をゆっくり噛んで味わった時に残るような、そんな感覚です。
このDVD作品集は正直安くはないです。私の5つ星は「それでも買え!」という意味ではありません。星の数は作品が素晴らしかったという賞賛の意と「買えないならば、レンタルでも良いから是非観て欲しい」という願いです。「スローフード」的な作品ですから、DVDでじっくり観る価値がある作品とも言えましょう。
刺激による瞬発的反応に重きが置かれるこの時代の中、本作品に心血を注いだ俳優とスタッフの皆さんに私は心から拍手を送りたいと思います。
皆さまも、是非是非、この作品をご覧ください。
本格志向の大河復活にはファンの後押しが必要、かも。「独眼竜政宗」を始めとする過去の名作大河に負けじと、スタッフが意気込んで
製作したであろうことは十分に伝わってきますので、その点は拍手を送りたいと
思います。ただ、通して見て作品としてのクオリティがそれら過去の名作大河と
同格かというと、残念ながら数段落ちるのではないかと感じました。
一番の壁はやはり予算だったように思います。ラスト2回の川中島は、兵士の
数が少ないのを隠すため、「なるべく下から上へのアングルで撮る」、「武将の
顔のアップ」など、かなり涙ぐましい努力がされていましたが、編集で修正が
可能な遠景以外は隠しきれておらず、見てて何だか寂しくなってしまいました。
また、序盤では夜這いが趣味の侍を斬り殺すなど、ダイナミックな映像やカット
割りが多かったのに、中盤以降すっかり落ち着いてしまったのは、映像表現の
自主規制的なものがあったのではないかと推測しています。生きるか死ぬかの
戦国時代が舞台で、これらの表現が抑えられてしまうというのもおかしな話だと
思うのですが、ものの本によると視聴者からの苦情は無視できないようです。
浪人時代に、山城の模型を作って曲輪がどうのこうのと村娘相手に熱く語って
いたあのキャラクタが、軍師となった後も1年通して続いていたなら…と思うと
残念でなりません。今後もこういった本格的な大河ドラマを望むのであれば、
それを支持する視聴者による後押しも必要になってくるのかも…。
血の出る映像がどうのこうの差別を連想させる表現がどうのこうのとクレーム
ばかりつけてたら、当たり障りのない小粒な作品ばかりになって当たり前です。
予算に都合がつかないのであれば「ホームドラマ大河」にするしかないですが、
都合がつくなら、せめて3年に1度はこういった本格志向の大河が見たいです。
NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第壱集
|