![博士の愛した数式 [DVD] 博士の愛した数式 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FJ9JD2H2L._SL500_.jpg)
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商品の紹介 小川洋子原作の同名小説を映画化。タイトルどおり数学の「数式」が登場するのだが、できあがった映画は“理系”よりも“文系”の印象。全編に、メランコリックで心地よい空気感が漂っている。交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士の元に、新しい家政婦がやって来る。やがて彼女の息子も訪ねて来るようになり、博士は息子の頭の形から彼をルート(√)と呼び、3人の絆は深まっていく。 物語は、成長して数学教師になったルートが、授業で教えるシーンと並行して進んでいく。「素数」「完全数」といった数学嫌いの人には頭が痛くなる単語も、博士のシンプルな説明で、すんなり耳に入ってくるから不思議。それは大人になったルートの授業でも同じで、演じる吉岡秀隆の真摯な教師ぶりに引き込まれるのだ。博士とルートのドラマには、阪神タイガースなどのネタを効果的に使用。ドラマチックな何かを期待して観ると肩すかしを喰らうが、ほんのりと温かい後味は得られる。それは小泉堯史監督の持ち味でもある。(斉藤博昭)
クチコミ情報
とってつけたようなセリフと下手なセリフまわし原作を読んでいないので比較はできないが、セリフがあまりにも陳腐で驚いてしまった。現実にこんなことを言ったら、何かと思われるのではないかと思うようなセリフが続く。日常会話ではなく、その一つ一つに意味をもたせようとするような作為が鼻につく。どなたがシナリオを書いたのか確認していないが、もう一度リアリスティックな会話とはどういうものか勉強しなおしたほうがいいのではないか。寺尾聡はさすがにベテラン、臭いセリフも自然体でこなしているが、深津絵里は下手でわざとらしく、まるで学芸会を見ているようであった。日本映画が外国映画を集客数で上回っている昨今であるが、残念ながら水準は落ちているように思えてならない。
瞬時と永遠映像と原作の小説は別の観客を設定して作られていると思うので、これは映画として良くできていました。小説が淡々とした筆致の中に読者の想像と思い入れを喚起するのに比べ、映画は視覚や聴覚、情感に直接訴えられるように作られています。
薪能の最後が余韻を残して美しかった。ウイリアム ブレイクの詩が波の映像に被さった時、ああそうか、と思いました。この詩は鈴木大拙が (禅、1965年、その他)十牛図の九番を説明するのに使っています。時を越えて打ち寄せる波、人の命の、記憶の儚さ、そのつかの間の中を生きる人生の輝きや出会いの美しさ。数という限りなく抽象的で普遍なものへ美と愛をみる意外さと感動。そういうつかの間に生きるしかない人の思いの昇華される瞬間を江口の普賢菩薩は象徴しているのでしょうか。不立文字を言葉では説明できないという点では映像は有利にあるといえます。最後にブレイクの英文の詩をもう一度。韻を踏んであって素敵です。
To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a Wild Flower
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour
80分タイマーについてのありがちな誤解まず、よく誤解されることに
「80分毎に記憶がリセットされる」
というものがあります。これは正しくは
「80分以上前の記憶が残らない」
って症状です。
80分以上姿を見なかった相手は初対面の相手になるけど、
80分以上前に出会っても継続して側にいれば初対面にはならないってことなのです。
これを知らないと作中で違和感を感じ続けると思うので参考まで。
博士の愛した数式とは何なのか、それが知りたくて観たのになんだか世界で一番受けたかった
数学の授業を受けた気分になりました。
男と女の関係式の多様性原作を読んでいないのだが、綺麗な風景の中で織りなされるヒトとヒトとの関係性が見事であると思った。エンディングのクレジットでその風景のほとんどが長野県であることを知り、南木さんの映画化された「阿弥陀堂たより」の風景も確かこんな感じだったかなという記憶が蘇った。主人公の博士を寺尾聰が演じるが、阿弥陀堂だよりも確か寺尾さんであったと思う。実にすばらしい演技である。自分が知っている寺尾聰は大学時代にはやった「ルビーの指輪」の歌手であり、いろいろな想い出が詰まった曲でもあった。
虚数を使った数式から導き出される男と女の物語、モラルという世界では許されえない関係の二組(義姉と博士、家政婦さんとして働く女性とその子供(ルート))の間の関係式。
一つの恋があれば、ひとつの数式が導きだされ、男女の数だけ違った数式があるのであろう。そしてその数式は人間の関係性の中でいかようにも展開されていくでもある。
詩的な映画。どうも「金髪の草原」とダブるのが・・・小泉組とは、イコール黒澤組の流れを汲む一派である。ゆえに全体のイメージは黒澤明の晩年の作品を彷彿とさせる、詩的な作品となった。物語は現実的でなく、どちらかというとファンタジーと言えるべきもので、最後まで飽きることなく観れる水準ではある。本来なら4つ星でいいのだが、冒頭のシーンからファンタジックなラストまで、どうも犬童組の佳作「金髪の草原」とダブる感じがあって、1つマイナスとした。深津絵里の演技は素晴らしく、寺尾聡も重厚な芝居で応える。でもそれも池脇千鶴と伊勢谷友介のそれとどうしても比較してしまうのだ。これも後から出たほうの宿命かもしれない。数学をモチーフにしていたのは面白かったけれど、それも原作あってのことだと思うので。あと特典映像がチープである(笑)。少なくともメイキング風景は入れてほしかったなあ。数学研修はどちらでもよいので、小泉組の裏側を観たかった。ロケ地MAPも紙じゃなくて映像化してほしかったし。ともあれ、作品自体はおススメです。
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