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原田康子

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原田康子

原田 康子(はらだ やすこ、1928年1月12日 - )は東京都生まれ、北海道釧路市出身の作家。
高等女学校卒業後、地元新聞社に勤務。1949年に同人雑誌「北方文芸」に処女作『冬の雨』を発表し、以後も同誌を中心に短編・長編を発表。1954年「新潮」同人雑誌賞に『サビタの記憶』で応募、最終候補に残って伊藤整らの高い評価を得る。翌年から「北海文学」誌上に長編『挽歌』を連載。1956年に出版されると空前のベストセラーとなり、映画化されるなど大きな反響を呼んだ。
遠い森
サビタの記憶
病める丘
いたずら
殺人者
鳥のくる庭
素直な容疑者
北の林
風の砦
星の岬
日曜日の白い雲
恋人たち

日本の民謡(9)南九州編

オムニバス 木村康子 鞆田晶行 原田直之 小桜芳枝 早坂光枝 岩崎三郎 上玉利三司 大塚文雄 池田嘉成 築地俊造 
日本の民謡(9)南九州編
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日本の民謡 南九州編

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満月‾MR.MOONLIGHT [VHS]

大森一樹 時任三郎 原田知世 石黒賢 森本レオ 日下武史 加藤治子 原田康子 水野信正 笹路正徳 奥山和由 
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挽歌 [VHS]

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挽歌 (新潮文庫)

原田 康子 
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いまもなお

昭和31年に出版され、ベストセラーになった作品だが、現在でも十分に通用するものであると思う。構成に奇抜さはないが、長編のわりにはあきずに読むことができた。

ここではないどこかへ

某ブックガイドで酷くけなされていたので、逆に読んでみたくなって読んだ、というひねくれた出会い方をした本です。しかし、そのブックガイドが言う程酷いとは思わなかったし、むしろ、当時の日本人がこの小説の何に憧れたのか、考えながら読むと面白い本だと思います。主人公の怜子を素敵と感じた多くの女性読者は、彼女の奔放さや恋愛への積極性に憧れたのでしょうか?私は違うと思います。怜子の縁故関係はほぼ、自分の家族だけに限られ、煩い親戚やら隣近所のお節介な人達といった、従来の通俗小説の人間関係の枠組みから自由です。こんな設定でも当時の読者に受け入れられた最大の要因は、物語の舞台が北海道だったからではないでしょうか?実際、北海道は人間関係のしがらみが少ない土地柄なので、作者も自然に書いているし、嘘臭くありません。この小説に熱中したあの頃の若い女性達は、そんな人間関係に憧れたように感じられます。それが釧路という土地そのものへの憧れを醸成し、挽歌ブーム=釧路観光ブームを作り上げたのでしょう。それだけ当時の女性達にとって、日本社会は息苦しかったと思います。そして、憧れの土地が海外に変化しただけで、この憧れは現在も存在し続けているのです。

表紙まですべて好き!

そうですね、日本のフランソワーズサガンですね、同感です。書かれた時代背景もちょうど同じ頃でしょうか?主人公の小悪魔的美少女怜子(多分そう想像させられる)が、昭和31年当時流行し、今だにその新鮮さを失わないというのは、やはり作家の天才的な表現手腕によるものでしょうか?サガンの新潮文庫本も表紙がベルナールビュッフェでとてもクールで、中学生の頃、書店で見つけ、読みあさりました。晩歌の表紙も宇野亜喜良さんで、やはりこの人のイラストのファンでした。なんて美味い小説なんだろう、なんて素敵なんだろうと感じ入ってしまいます。昔読んだ時は、表紙のイラストは違っていたような記憶がありますが、宇野さんのイラストでますます良いと思ってしまいました。大好きな一冊ですね。

いわば日本のサガン

主人公の怜子は、どこか孤独で突っ張った感じの少女。彼女と中年男性桂木との不倫を軸に物語は展開する。はじめて読んだとき、何か日本のサガンみたいだと思った。大人の世界に憧れ、自分を取り巻く退屈な現実から脱皮しようとしている少女の、内面的なあがきみたいなものが感じ取れる。発売当時は一世を風靡したベストセラーだったようだが、分かるような気がする。

けっこう読める

 有名な本なので一度読んでみたいと思っていた。ママン(母)、ハズ(夫)、アミ(愛人)、コキュ(寝取られ亭主)などあまり使われない外来語がふんだんに出て、内容も戦後の時代を反映したものである。
 登場人物は戦争経験があり、仕事に没頭しているが虚無的な桂木。冷静できれいでやさしくつつましやかだが、医学生と不倫をしている桂木夫人。芸大を狙い何年も留年していて怜子が好きだが言い出せない誠実過ぎる幹夫。そして身体は弱いが奔放に生きる怜子である。物語は桂木夫人の不倫と怜子の桂木氏との不倫を軸に進展するが、桂木夫人の不倫は世間をはばかり、夫に罪の意識を抱えたままつつましく行われるが、夫はそれを知りながらとがめだてできない気持ちの桎梏がある。それを奔放な怜子があからさまにする……。
 しかしながら、怜子に悪気はないのである。自分の愛に純粋なだけなのである。それはあたかも新しい時代の人間が古い戦後を引きずった世代を凌駕する「時の必然」のようであった。
 同人誌に掲載された小説が昭和31年に単行本化されあっというまに70万部売れた大ベストセラーになったのは、単なる不倫小説でなくそのような時代背景があったように思う。



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海霧〈中〉 (講談社文庫)

原田 康子 
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海霧〈上〉 (講談社文庫)

原田 康子 
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名作を予感させる大河ドラマの幕開け

 本書は、400ページ以上もある文庫。しかも上、中、下3冊のうちの1冊目。

 長編を読む楽しみのひとつは、作者が主人公の人格をこつこつ作りあげる過程をいっしょに楽しむことです。
 ロマン・ローランの『ジャン・クリストフ』もそうでした。あの情熱のかたまりのような主人公を造形するために、ロマン・ローランが、3巻も4巻もページを重ねたことを思い出します。

 本書の主人公である幸吉は、幕末の佐賀に生まれます。米問屋に奉公しながら算術を身につけ、石炭を掘る鉱山でたくましい体を作りました。石炭という新しい時代の産物にほれ込んだ幸吉は、広大なエゾ地へ渡り、明治を迎えるまでのわずかな期間、オソツナイの炭鉱で働きます。
 佐賀でお世話になった奉公先を頼っていったん函館にもどった幸吉は、道東の漁場で商売をはじめる商店の責任者となることを乞われ、ふたたび辺境の地、久寿里(クスリ)へ赴きました。

 近隣から頼られるたくましい青年となった幸吉は、恋女房との新婚生活を送りながら、いずれ独立する道を志向します。石炭への思いがつのる幸吉は、この先どんな人生を送ろうとするのか……。

 裏表紙に「幕末から明治、昭和へと、激動の時代をひたむきに生きた著者の血族を描いた物語」とあります。著者の原田康子氏はことし80歳ですので、主人公のモデルは著者の祖父か曾祖父にあたるのでしょう。
 私は北海道の開拓地に育ちましたので、「広大な未開の地にあって、己の力と才覚で新しい人生を切り開いていく」という物語に強くひかれます。

 明治初期の厳寒の地を舞台にしており、やや暗い雰囲気を漂わせていますが、淡々と進む物語と、一人ひとりの人物の描写の的確さは、決して読者を飽きさせません。

 吉川英治文学賞受賞というお墨付きです。
 きっと、中と下も、読み応えのある内容にちがいありません。


読後感がよい

著者の作品で1番好きなのは「サビタの記憶」。初期の作品はみずみずしさに溢れていた。
その後、何十年かを経た本書では、人生のある一瞬ではなく、その人の人生すべてを著者は描くようになった。
この作品は釧路で苦労しながらも生きていく人間たちを描いて、感動に導く作品。手法としては宮本輝に似ている。
読後感がよいのは、かなりな部分、性善説に基づいていることだろうか。
多くの人物が出てくるので、細切れに読む人は人間関係をメモしながら読むと混乱は避けることができます。



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