同性愛を、というより愛の本質に鋭く斬りこんだ名作ドラマ。
現代(2005年)の連続ドラマでは考えられないようなショッキング
なセリフやシーンが次から次へと繰り出され、とても刺激的です。内容もさることながら、演じている俳優たちの白熱した演技も見所では
ないでしょうか。まさに魂と魂をぶつけ合うように火花を散らす彼らの
演技合戦は、ドラマをより一層魅力的で力強いものにしてくれています。
情緒不安定ながら菩薩的な包容力を感じさせる斉藤由貴、
切なさに狂う西村和彦、
暴走機関車・高嶋政宏、
健気なふしだらさが初々しい山口達也、
ひたすら哀れな田中美奈子、
反則的な演技の巧さが光る荻野目慶子、
癒しの松村達雄・・・・・
複雑で絶妙な人間関係のなか、出演しているすべての俳優が
持てる力を120%出しきり表現の限界に挑戦しているようにも
見えます。彼らの一人でも欠けてしまったら、このドラマ
の魅力は半減していたことでしょう。
空疎で中身のない現代のホームドラマに食傷している人は、
是非とも「同窓会」を見るべきです。俳優が魂を震わせながら演技する
ことがいかに素晴らしく説得力を持つかがよくわかると思います。
人工芳香剤の安っぽい匂いしか感じさせないドラマよりも、
野性的な体臭を感じさせてくれるドラマの方が大衆の心を掴んで離さない。
「同窓会」はそれを見事証明してくれているのではないでしょうか。