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商品の紹介 古き良き昭和・大正時代の浪漫の香りが漂う、懐古趣味満点の1枚。ああ、あの曲か! と思うような甘美なメロディがここにはいっぱいつまっている。戦前、軍楽隊が盛んに演奏し歌詞もつけて歌われたイヴァノヴィチの「ドナウ川のさざ波」、大戦中にNHKが戦地へ赴いた兵士のために放送したラジオ番組「戦線へ送る夕べ」のテーマ音楽として使用した「ハイケンスのセレナード」、無声映画のラブシーンで盛んに使われたという「ドリゴのセレナード」など、遠い昔のあやしげな喫茶店文化をイメージさせる選曲が見事だ。“聴きたくても聴けなかったあの曲”を誰もが発見するに違いない。幅広い層の好奇心に訴える内容である。 レトロなジャケットのデザインもこっているうえ、東京と京都の名曲喫茶案内(協力:月刊ショパン編集部)まで付いているほか、宮本英世氏の解説もたいへんすぐれている。これはぜひ珈琲を淹(い)れて、ゆっくりとした時間の流れを楽しみながら聴きたい。かつて私たちの心を揺さぶった、都会のハイカラな空間に密やかに鳴り響いていたクラシック音楽への熱い憧れの気持ちがよみがえってくるに違いない。(林田直樹)
クチコミ情報
ジャケットが紛らわしい 内容そのものは問題なし。素晴らしいの一言に尽きる。
ただ、表紙のジャケットが、2枚組のものと同じで非常に間際らしい。
店頭販売ならともかく、通販の時代に、金額だけで1枚組か?2枚組か?を見分けることは困難で、なんとか改善が望まれるように思う。
泣きたい人、いらっしゃい・・・・ ごめんなさい。この「マドンナの宝石」の甘美なメロデイが流れ始めるのを思い出すだけで涙が出てきます。失った過去、それでも美しかった過去。思い出したくもないのに、なぜかこの旋律はそれを連れてきてしまいます。どうすればこういうメロデイを作れるのかと、作曲者を恨みます。7曲目の「ドリゴのセレナード」も、私はよくフルートで吹きますが、これまた甘美な曲ですね。
16曲目の「タイスの瞑想曲」。私はこれに思い入れがあるんです。障害児の息子が産まれてからずっとなかなか熟睡できなくて(腹部の病気が判明して手術してからはそうではなくなりましたが)、苦肉の策でこの曲が入ったあるCDを聴かせたら、本当にかわいい寝顔で熟睡するんですよね。その子供の2ヶ月目の月誕生日の日に兄が死にました。その訃報を受け取ったときに部屋の中で流れていた曲も、この「タイス」なんです。
変な話になりましたが、そんな甘く切ない、悲しくも美しい思い出がどっと噴出してきますよ。本当に「いい意味で」気が変になりそうなほど、名曲揃いのCDです。泣きたい人、いい涙を流したい人、いらっしゃい・・・。
懐かしさに癒されるこのCDをまとめた宮本英世氏は実際に有楽町線の要町で名曲喫茶を経営しており、名曲喫茶にありがちな陰気臭いイメージのない名店として広く知られている。日本人が愛したクラシック、いわば「洋食」の楽しみがそこにある。本当に癒されるクラシックというのは、こういうCDを言うのだろう。
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