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クチコミ情報
タバコの煙小説とはトンとご無沙汰だった中で読んでみた一冊。都会の青年たちのもつ、敏感すぎるほどの感受性と、信じがたいほどまでにあっさりとした自己放棄のアンバランスさが、全編にわたってスマートに描かれているように思う。だが、そこから先への感慨に乏しいのは、私だけか…。まあ、それにしても、登場人物たちはひっきりなしにタバコを吸う。人物よりも読者の側に浮遊感が強すぎて、着地点を見失いそうだ。
次作に期待。ドイツの現代文学は初めてだったんですが、ほんと英米文学と同じ匂いがしますね。名称だけがドイツを感じさせるだけで、その他は最近の英米短編集とまったく変わりない感触でした。 しかしちょっと物足りない。作者が切り取る場面はまさしく日常なんですが、変にエキセントリックなところもあってうまく馴染めなかった。そして気になったのが全編のほとんどを覆う寒さと湿っぽさ。これがうまい具合に作用すれば、静的に書き込まれた味わい深さを感じれるんですが、読んでみて感じたのはおよそ真逆の感想。でも、その中でも「オーダー川のこちら側」にはちょっと感心しました。この作品はなかなかいい。素直になれないおっさん的な心情が、うまく表現されてて好きでした。「ハンター・ジョンソンの音楽」もそういった意味では共感できました。死にゆくだけの男と、若い娘という取り合わせが、とまどいと気後れに彩られ小品ながらいい味出してました。 しかし、全体的に見渡してみると、ちと弱い。次作に判断をゆだねましょう。
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