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外交〈下〉

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次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた〈下〉謀略・金融篇 (5次元文庫)

ヴィクター ソーン Victor Thorn 副島 隆彦 
次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた〈下〉謀略・金融篇 (5次元文庫)
定価:¥ 720
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訳者のあとがきは不必要

上巻が大変おもしろかったので期待して読んだが、だんだんとグダグダな感じに…。
つまらなくなってきたなと思いながらもとりあえず読み終えた。
上中下仕立てだったら間違いなく、下巻は買わないだろうな〜。
ハードカバーの文庫版ならばいらない部分を切って焼き直した方がいいかも。

そんなモヤモヤした気分の中、あとがきを読んだら
余計になんとも言えない気分が込み上げてきた。
訳者の驕った意見など聞いてないよ、と。
本編以外は読まないことをお勧めします。



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安保条約の成立―吉田外交と天皇外交 (岩波新書)

豊下 楢彦 
安保条約の成立―吉田外交と天皇外交 (岩波新書)
定価:¥ 819
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評価は難しい

著者は、安保条約の成立に昭和天皇が深く関わっていたという仮説をみを日米双方の関係者の証言等から組み立てている。天皇には「万世一系」の天皇制を”永遠”に維持する使命が背負わされており、そのため、天皇制を揺るがし得る朝鮮戦争と国際共産主義の帰趨に天皇は深刻な危機感を抱いていたとのことである。また、著者は、天皇やその側近グループにあっては、沖縄は一貫して本土防衛等のための”手段”であり”捨て石”と見なされてきたと主張する。

果たして本当だろうか?基地提供が対米カードになり得たそうだが、そもそも日本にとってソ連側につくという選択肢は現実的だったのか、在日米軍の駐留無しに憲法9条の下で日本の平和を維持することが可能なのか検証が必要である。また、この天皇と吉田の「二重外交」について、その後の研究が行われていないのは何故だろうか?


資料と

戦後体制研究、安保研究に関してはどうしても推測が
入り込みますが本書もそれに洩れません。岩波書店
以外では出版されなかったのではないでしょうか。
資料に関しても結局個々の研究者がこれこそが
一番の資料だ!と主張しあうだけでまともな研究が
まだなされていないのが安保といえるでしょう。


安保条約誕生の実相

沖縄、海外派兵問題、基地費用負担、膨張する自衛隊の装備予算、日米安保体制は、我が国の自主外交を困難ならしめ、国民生活に深刻な負担を強いている。当初の、「米軍がいつでも、好きなだけ、日本の費用で基地を使用するが、日本防衛は義務づけられない」とする屈辱的片務性は、数度の改定交渉で改められては来たが、95.2のナイ・レポートを契機として日本は、今や自国防衛のみならず、極東安保からアジア太平洋安保まで,米国軍事政策の一環をになうことが求められている。(アメリカによる安保条約拡大解釈)

そもそも講和条約交渉にあたった吉田茂と外務省には、50.6朝鮮戦争に際し、日本基地を必須とする米国に対し、基地使用を極力日本にとり有利な条件下提供するための外交カードと捉えていたにもかかわらず(米側もそう予測していた)、内外社会主義勢力台頭に怯えた昭和天皇グループが、マッカーサー・吉田の頭越しに、はやばやと米軍駐留の継続と無制限な基地使用を「要請」してしまった。かくてダレスは、まんまと無制限な日本の基地使用をしかも日本側からのお願いとして手にいれ、日本が米軍による防衛義務を求めるのであれば、双務上日本にも米国防衛の実がなければならぬとして、日本の再軍備をも求めることができたのである。

本著は執筆当時入手可能な内外文書を読み込み、新憲法、講和条約、安保条約が生まれていった背景を明らかにする。そこに浮かびあがってくるのは「象徴」たるべき昭和天皇グループが果たした驚くべき政治過程への介入である。本書で明らかにされたいくつかの論点は、戦後史の常識をくつがえすもので為政者にとっても都合の悪いものである。外交文書、「日記」「メモ」の開示が一向にすすまないのもそのためであるが、筆者は勇気と情熱を傾けて歴史の真実を掘り起こしている。昭和史研究の金字塔と言ってていい。著者の「昭和天皇・マッカーサー会見」ともに必読文献である。




自主外交を破綻させた昭和天皇

昭和天皇がマッカーサーに対し、米軍による日本の安全保障を求めたのは、
象徴として政治的行為を禁じられた新憲法施行後(1947・5・6)のことであるとして、これ以後、
吉田茂を蔑ろにして行った昭和天皇による憲法違反行為(二重外交)の顛末が紹介されている。

アメリカの至上課題は、日本に対する再軍備要求どころではなく、現状維持(日本の全土基地化)であった。
吉田茂の外交政策(防衛はアメリカに任せて、日本は経済復興に専念する)は、
アメリカに対する確固たる独立心に支えられた「あえてする」対米従属であり、
冷戦体制を控えた独立交渉における有力な外交カードこそ、基地提供の諾否であった。

著者の推測が興味深い・・・

●労働運動の高まりとともに、共産主義者による戦争責任追及を恐れた昭和天皇は、
 治安対策として米軍駐留を積極的に求め、基地提供を外交カードに使う吉田茂を内奏で詰問・叱責した・・・
●「臣茂」を称して天皇に対する深い崇敬の念を終生もちつづけた吉田茂は、
 天皇の御下命を無条件に受け入れ、アメリカに対し基地提供を自発的に申し出るはめになった・・・

外交資源の総力をあげて傾注すべき周辺諸国との信頼回復というリアリズムからの逃避・・・
日本側の要請に応えてアメリカが施す恩恵という形で基地提供するはめになった稚拙な日本外交・・・
日本の自主外交が頓挫した起源は、戦争責任を回避するため、米軍への基地提供を指示した昭和天皇の二重外交にあり、
「皮肉なことに、単独講和と安保条約というきわめてリアルな選択が、
逆に日本外交からリアリズムを奪いさる結果をもたらすことになった」という達見に、深く共感した次第である。



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レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈下〉

トーマス フリードマン Thomas L Friedman 東江 一紀 
レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈下〉
定価:¥ 1,890
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民主党勝利の選挙で思い出したので…

民主党がランドスライドで勝利しましたが、そのときこの本の1フレーズを思い出しました。
「日本は共産主義が機能した国…自民党ひとつに支配されていた…ロシアや中国と同じようにエリート官僚に牛耳られていた…報道機関は信じられないほど従順で…政府に誘導されていた…従わないものはシベリアのかわりに窓際に送られた…長時間勤務を受け入れ見返りに生活水準の向上と終身雇用とある程度の生活の安定を手に入れていた」
本の質とそれほど関係ないフレーズですが、胸にひっかかっていました。

この本は「将来ビデオがなくなりDVDになるだろう」と書いている時代のもので、ファンドをグローバル化のエンジンとして、賞賛されております。今となれば一時代をうつす鏡としての価値しかありませんが、フリードマンさんの文章はウイットに富み面白いです。

この本を読み、「コークの味は国ごとに違うべきか」を読むと、お互いの知識が補完され、理解が深まると思います。


香ばしい

今の自信をなくしているアメリカを見ると、「ああ、こんな時代もあったんだな」と
思わせてくれる楽天性。2000年ぐらいに読めば、もう少し説得力あったのだが、
2009年に読むのはちょっと苦しい。

堅苦しい本でないのはいいところ。


かつてグローバリゼーションに夢を抱いていた、あの気分を思い出す。

もうこの本から8年か。時間の流れる早さを感じる。

アメリカ発のグローバリゼーションに対する、無邪気で一面的な賛歌であるこの本は、8年ほど前にベストセラーになった。そこではオリーブの木に代表される地域主義に対する、レクサスに代表されるグローバリゼーションの勝利が、様々な社会レベルから高らかに謳われる。例えば有名な”マクドナルドの黄金のアーチ理論”もそうだ。

その理論によれば、マクドナルドのある国同士は、グローバリゼーションの波に乗って、経済が発達、成熟した中産階級と民主主義が根付いているから、もうお互いに戦争をすることはないというもの。この本が書かれた時点では現実であったが、その後のコソボ紛争、グルジア紛争で見事に裏切られた。

また本書が予言した、グローバリゼーションありきでの世界平和とさらなる経済成長も、現実にはまったく逆の方向に進んでいるように思える。911事件以降、世界に溢れる暴力の嵐、際限なく暴走し、貧しい人の生活をさらにどん底に陥れ、遂に昨今破綻した巨大な無国籍マネー、深刻化する環境汚染や人権侵害、あまりにも悲惨な世界の現状ばかりが目につく。グローバリゼーションですべてが解決すると、無邪気に信じていたあの頃は一体何だったのだろうか?

現在ではもう読む価値のないと思われる本書だが、唯一面白い読み方ができる。それはこの本が書かれた当事、クリントン政権のもとアメリカが順調に経済成長をし、世界中がハッピーになると誰もが信じていた、ある種のユーフォリア(極端な楽観主義)を追体験する、という読み方だ。本書が謳うグローバリゼーションは心地よい。現実を忘れれば、束の間、あの当事の幸せな気分に戻れるであろう。

そして本を読み終えた時、8年で世界がこうも変わってしまったように、8年後世界がどうなっているかなど誰も想像ができない、そんな不確実性の時代に我々がいることをはっきりと感じるだろう。この本は時代の徒花だが、では何が実るのかなどは、誰も分からない、少なくともその事は教えてくれるのだ。


切り口

新しい切り口は新鮮で、非常に考えさせられました。

レクサスについての批評本、ということでない点には注意です。


孤立化かそれとも

 日本では海外高級車におされて日本でだけは人気のないレクサス。
 それをタイトルにもってくるところはおもしろい。
 やはり故障だらけでも欧米の高級車がいいという日本人にはやはり海外への憧憬がある分、レクサスをこういう形でもってこられると世界の賛意を否定したくはなるものだ。
 グローバリズムをマニ教的善悪二元論で考えることの愚かさを教えてくれる。
 仕事と創意工夫についても考えさせられるところが多い。
 だが日本のようにリベラルな人であってもコネによる仕事がベストと考える風土だと本書は受け入れられないか。
 世界は個性的であるべきだが、日本的土着性「だけ」は駄目という人にオススメ。
 無論本書への批判は存在する。
 斎藤貴男氏のように市場社会から離脱し、物々交換や原始共産制という形もありうる。
 実際イスラームのテロリストの勉学はグローバリズムの賜物であるし。
 孤立化への道を選ぶのならやはり日本への海外からの輸出を規制し、鎖国経済を復活させるしか道はないだろう。
 ただ本書への批判が「ネット」で掲載されているのを見ると不思議だ(友人に頼んだのだろうか)
 といってもインドも中国もグローバルな道を選んだ。
 あとは、あえて全世界で唯一の道を選ぶ覚悟が日本人にあるかどうかであろう。



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