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夜と朝のあいだの旅

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夜と朝のあいだの旅

ラフィク・シャミ Rafik Schami 池上 弘子 
夜と朝のあいだの旅
定価:¥ 1,890
新品最安価格:¥ 1,890
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クチコミ情報

最高傑作

 アラビアを行くサーカスという物語の中に、入れ子のように小さな物語がいくつも入っている。それらがひとつに繋がり、美しい音をあやなしていく。
 
 美しい交響曲のような、建築物のような、織物のような、切子細工のような。そんなような例えはよく使われるけれど、この書ほどそれらの例えがぴったりくるものはないと思う。それほど技巧をつくして構成されているし、そのひとつひとつのディテールに驚きと喜び、悲しみや失望といった感情が丁寧にこめられている。

 誰が読んでも面白い本だが、特にある程度人生経験をつまれた方にぜひお勧めしたい本。


人生のほろ苦さ

赤字続きで経営の危機に瀕しているサーカス団長のヴァレンティンは、妻を亡くしてからめっきり老け込み、生きる喜びを忘れかけていた。

そんなヴァレンティンにもたらされた、一通の手紙。それは、アラブにいた頃の親友ナビルからの招待の手紙だった。
ガンに侵され、余命いくばくもないといわれたナビルは、残りの人生をヴァレンティンのサーカスと共に過ごしたいと言ってきたのだ。

費用は全部ナビル持ち。しかも、高額の準備金つき。そのお金で借金を清算し、まってもらっていた団員の給料も払えたヴァレンティンは、勇んでウラニアへと旅立つ。

サーカスでの様々なエピソードを縦軸に、ヴァレンティンの母親と父親の愛を辿る模索を横軸に、物語は回っていく。
あたかも、シェラザラードの千夜一夜物語のように、朝と夜のあいだの時間・ナッハモルグごとに語られる魅力的な物語。

作者のシャミは、シリアからドイツへの亡命者なので、物語はそのへんの事情も織り込まれている。ウラニアで大成功していたサーカスが、やがて、為政者の都合に翻弄されていく過程は、大変興味深い。

ナビルの語ったユーモアたっぷりの「おなら」話。サイコーに面白い話が、独裁国家では、命取りになったりする。うっかりジョークもいえないような国・・そんな国は悲しいな・・。

軽妙な語り口とは裏腹に、思いテーマを秘めた作品でした。

ザッハモルグ

ひとつひとつ、とても印象深い章題がつけられており、読む前からわくわくしてしまいます。また、次の章へと移る時の、早く読みたくてたまらなくなる、引き込まれる数々の文句に、気分はすっかりシェヘラザードの話を聴く王様。どこかゆったりと話は進んでいくようでいて、次々と山場が待ち受けていて飽きさせない。
朝と夜のドイツ語造語ザッハモルグ、という言葉が、この作品全てを支えていると思う。これは愛についての旅なのだ。朝と夜のあいだがなくなることがないように、この旅に終わりはなく、きっとどこかで続いていく。


惹きこまれました

ナンとも不思議な本でした。
恋愛小説でもあるし、精神世界風でもあるし、冒険物のようでもある。
多分、出版会社が小さいのであまり宣伝していないのでしょうが、
大手だったら、売れているんでしょうね。
こういう本、残念ですよね。
声を大にして、お勧めしたいです


間違えたっっ

上の星の数は間違えです!!!何故か2つだったけど、本当はもちろん星5つ分です!!!すいませんでした。


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PC・家電・CD・DVD  |  2009/11/24