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クチコミ情報
本当に怖い山登りなんて小学校の登山遠足くらいしか縁がない私ですが、充分に楽しめました…いえ、充分すぎる怖さでした
グロテスクな表現は殆ど無いのに、一話一話読み終える度にゾワゾワ来ます たまに、何故こんな遭難するのかな?という事故がありますがこの本を読むと、もしかしたらあの事故も…と思ってしまいます
よくある怪談に馴れてしまった方、是非読んでください 都会における怪談の数倍も怖いです
警告))単独の幕営山行前には絶対に読まぬこと。山をよく知っている作者だけに、状況の描写が実に的確でイメージも湧き易い。
かなりホラー色が強く、さすがに作り過ぎだろうと思う部分も無きにしもあらずだが、一般の読者に山の恐怖を伝えるには、ここまでやらないとダメなのかも知れない。
私自身も山をやっており、過去に幾度となく下界では理解不能な恐ろしい現象に遭遇しているので、ここで描かれている恐怖の数々は身に染みて理解出来る。
最近、単独の幕営山行を復活させようと、せっかく新型軽量テントやザックを新調したばかりなのに、この本のせいですっかり意気消沈してしまった。どうしてくれるんだ!(笑)
うん、読んでいて心地良く(?)怖い。良作です。”山”にまつわる怪異・恐怖談集です。なかなか珍しい試みだと思いますが、これが中々に良い。
登山など、無縁な私ですが不思議と違和感なく楽しめました。
それは著者に山の経験が豊富で愛着を持ってその情景を描写されているからでしょうね。
各エピソードは長くても数ページですが「怪異」を描くまでの舞台装置をトバすことなく的確な描写がなされているので「味わい」があります。
凍てつく雪山の夜、寂しい常夜灯が灯る真夜中の山小屋、真闇に沈む季節はずれの野営場など、もの淋しさが募って恐怖に拍車がかかります。
最近の「ホラー」は心霊を扱ったものでも描写がやたら血なまぐさかったりして恐怖よりも生理的嫌悪を掻き立てるものが多いような気がします。
しかし本書はそういうものではありません。
たとえばタイトルになっているエピソード、吹雪の山小屋に避難した男性と小屋の前で行き倒れた赤いヤッケの見知らぬ男性の遺体。
幽霊や亡霊の描写は一切出てきませんし血の一滴も流れはしません。
しかし遺体を残して一人山小屋を出た男性の身に何が起きたのか?
事の顛末はまさに「背筋が凍る」思いをすること受け合いです。
これを含めて多くのエピソードは単に恐怖だけでなくどこか一抹の悲しみや後悔、罪悪感が含まれている点に注目。
それが即物的なホラーではなく「感情」としての恐怖を生んでいて深い余韻を生み出しています。
それは必ずしも忌むべきものではなく時には情操的にも必要なものであるように思います。
だからでしょうか、恐怖・怪談集でありながら本書の読後感は非常に良い。
変な言い方ですが気持ち良くゾッとしたいなら本書はおすすめです。
不思議な読後感山は異界であることを、あらためて知らされた作品です。
都市伝説にはない、味わいある怖さを堪能させてもらいました。
怖いけれど哀しい...。怖いけれど優しい...。
それにしても余韻を残すこの独特の読後感はなんなんでしょう。
あるいは作者の山に対する想いから来るのでしょうか。
合掌造りの小さな部屋でぽつりぽつり...と。
怪談を読むというよりは、熟練の語り部の話を
そんな場所で聴いたような気持ちになりました。
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