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クチコミ情報
歌に対しての真摯な姿勢に好感がもてます 色んなジャンルの曲が収録されていますが、どの曲にもいえることは、畑さんの歌に対しての真摯な姿勢と歌詞の解釈でしょうか。特に「日々草」(歌詞:星野富弘、作曲:加羽沢美濃)で人がその日1日を色んな出来事に出会いながら、色んな感情を抱き、それでも、それらの出来事をフォローしてくれた♪沢山の平凡なことがあった♪という結論にいきつく強さに惹かれます。また、友人の哲学者の経験をもとにして書かれた島崎藤村作詞の「椰子(やし)の実」は椰子の実に自己投影をした歌でこの曲も好きです。
そして合唱曲「水のいのち」の作詞家としても有名な高野喜久雄の「くちなし」では、亡父と息子の思い出が、父親が植えたくちなしの木を見てよみがえるという曲で、すごいのは「ごらんくちなしの実をごらん熟しても口をひらかぬくちなしの実だ」という父の言葉を思い出し、それを祈りと解釈する息子。この3曲が特に強く印象に残りました。
歌詞を大切にひとつひとつの言葉を慈しむように歌い上げます良い詩や句、歌は、その国の言葉の良さを発揮します。それに曲がついたとき、それほどでないこともありますが、一層良くなることもあります。良い歌曲を歌手がうまく歌うときは、その歌詞を大切にひとつひとつの言葉を慈しむように歌い上げます。それに何よりもそれらすべてに日本の情感がそのとおり発揮されるとき、私たちはえもいわれぬ感動に浸ることになります。どの国の歌手も、自国の作品を歌うときに一番自然でのびやかな歌声を響かせるのだそうです。
畑儀文さんのCD「日本のうた」は、そんな感動を誘う作品です。啄木「初恋」にはじまって、「この道」、星野富弘さんの「日々草」・・・「早春賦」「夏の思い出」「雪の降る町を」・・・。最後の「赤とんぼ」は無伴奏。同類では、鮫島有美子さんのCDも良いのですがきれいすぎ(西洋的すぎ)て、倍賞智恵子さんのもののほうが好ましい。でも、畑さんのは、それらに増して上述のような「えもいわれぬ感動」をひきおこしてくれます。かつて銀座山野楽器店ステージで聞いた畑さんのライブは忘れられません。
リリック・テノール歌唱のあり方を示した名唱集オペラ系のテノールは声で勝負というスタイルの歌唱が多い。しかし、このCDでは、童謡・唱歌・寮歌などが、繊細な解釈に基づいて、リリック・テノールの名唱で楽しめる。最後の「あかとんぼ」は無伴奏だが、この歌の原風景が浮かんでくる。偶々、5月16日日曜日、家で飼うことになった仔犬を迎えに、岡山からは150km離れた氏の郷里、篠山市へ出かけた。わずか1時間あまりの滞在であったが、郊外には豊かな自然があり、旧市街には風情のある町並みが残っていた。氏の歌唱スタイルとも無関係ではないように思えた。
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