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クチコミ情報
タンゴ音楽の世界!!小松亮太のファンのみならず、すべてのタンゴファンにすすめたい!
タンゴが初めての人にも、ためになる入門書じゃないかな。
この間、日経新聞で井上章一が絶賛してました。読みごたえありです!
タンゴ音楽は、全然知らない人が多いと思うけど、本当にすばらしい音楽なんです。昭和30年代にかなりのブームがあったらしいけど、それ以来メジャーシーンでのブレイクはなく、私もちゃんと聴いたのは小松亮太のものだけです。でも、はまります☆
世界には、語りつくせない豊穣さでさまざまな芸術があって、自分がそのほんの一部の表面をなぞっているだけなのが、わかる。私が知っている、ポップスとロックとクラシックとジャズの一部はもちろんすばらしいんだけど、もっとすばらしいものにもっと多く触れたいという欲望に駆られずにはいられない。
ダンゴ三兄弟や、黒ネコのタンゴみたいな、ずん・ちゃ・ずん・ちゃ ってなリズムが基本にある曲が多いが、それを彩る楽器、バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、ヴィオラ、コントラバスの響きは、ジャズともいえず、クラシックともいえず、ポップスともいえず… 歌い踊り、泣き叫び、からみあい、つんのめり、すすり泣く(タンゴはジャズの影響をうけて、メロディにとらわれない自由度の高い演奏をしてるように見えるが、その即興的な音は編曲家が全パート分きっちり楽譜をつくって演奏させている。名曲よりも名編曲が大事で、小松亮太も編曲をこなす)。さまざまな曲調の曲があるなかで、少なくとも小松亮太の音楽に共通して響くのは、ある種の気品。
そんな小松亮太の精神性は、例えばこの本で、20世紀前半の禁欲的な巨匠を批評した文章に表れている(本全体は入門者向けの基礎知識を盛り込んだ、入門書みたいになってますけどね!)。
「ディサルリ楽団が刻むビートを聴いていると、なぜ人間が時計の針の一秒を「あの速さ」にしたのかが分かるような気がしてくるんです。チクタクチクタク「時」をかみしめるリズムなんです。多分、ディサルリがつくったのは「街の」音楽でもないし「未来の」音楽でもない。「古きを懐かしむ」音楽でもない。人間の生理の真理だけを、ただ信じた「なにもなく、すべてがある」音楽。ひとつのジャンルのプリミティブな長所を、徹底的に磨いた商業性ゼロの芸術。」(86ページ)
小松さんの音楽は商業性と無縁じゃない。葉加瀬太郎と共演するし。「カムイ外伝」の音楽もつくる。誤解されることの多かったジャンルをひとりでメジャーにしていくという使命感が、本でも語られる。なみなみならぬ苦労をしたらしい。
でも、どんな活動をしていてもこの引用に表れるような芸術への志向が、その音楽をいつも本物にしている。本物は素人にも分かる。
小松亮太が好きな人もタンゴが好きな人も小松亮太さんは、バンドネオン奏者です。バンドネオンという楽器の仕組みや歴史、聴くべき歴代のタンゴ楽団の紹介や、「そのレコードは何処で売ってるの?」まで、軽妙な語り口で解説してくれます。もちろんご本人のタンゴとの向き合い方もわかります。
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