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クチコミ情報
この本の キーワードはね 「理解」かな1.内容
著者は、強姦未遂罪(刑法第177条、第179条)の被害者だが、その事件、事件についての心の軌跡、周りの人間がどう対応したか、被害者支援をするまでの軌跡を描いた本である。この本において著者が伝えたいことを私なりに解釈すると、被害者、ならびに周りの人間は、お互いに「理解」することを心がけるべきだ、ということになろうか。
2.評価
(1)被害に遭われた方がどのような心の軌跡をたどったかの一例がかかれており、理解の一助になる(もっとも、被害者は(人間なので)個性的なものだから、皆がこう感じると取ってはいけない)、(2)被害体験をたどることによって、被害に遭われた方の悲惨さがわかり、抑制の可能性がある、といった、有益な本だと思うので、星5つ。
心を揺さぶる本これがフィクションなら、よく書けている、面白い、感動的だ、といった論評になるかもしれない。が、事実だと聞くと、あまりの痛ましさに、言葉を失う。
彼女は、格別無分別なことをしたわけではないのに、たまたま、たちの悪い二人組の男につかまり、レイプされた。犯人はわからずじまいだ。
この本は、その事件とその後の行動、人間関係、心の動きを、自ら書き綴ったものである。淡々と書いているが、その苦しい胸中は、行間からあふれるように伝わってくる。
==加害者は今頃・・・「連れ込んだ女が生理でさぁ」と友達に笑いながら話しているだろうか。そう考えると、悔しくてたまらない。 『お願いだから、反省していて』と思う。== これを読んだとき、一瞬『えっ、反省すればいいの?』と思った。むろん、本の中で全てをさらす義務はないわけだから、これを彼女の本心と取るべきかどうかはわからないが、事件を乗り越えるためには、いつまでも憎しみを抱えたまま閉じこもっているわけにはいかないだろう。いまとなっては、「反省」を求める以上のことは無理だし、実は、「反省している」見込みも薄いだろう。人は、ほんとに痛い目にあわなければ、まともな反省などしないのが普通だから。多分、加害者が友達に自慢話をしているというのが、真相に近いのではないか。それを許す伝統が、日本には根強く残っている。
この本は、その伝統の一部を突き崩し、この種の犯罪が簡単に起こってしまう環境を変えるのに、役立つと信じる。
とにかく、怖い。完全なるルポルタージュです。著者の、事件にあってからの心の動きや周りの反応を、できるだけ忠実に、冷静に、書いています。
そこには犯人に対する激しい恨みつらみも、自分がこんなにかわいそうなんだ!と叫ぶ感情の高ぶりも、あまり垣間見れませんでした。
表紙の、著者のこちらをスッと見据えるような、その静かな目。
その静かな目で、ただ、あったことを報告する。
これほどのリアルに、女性である私は、心から、「怖い」と思いました。
彼女は、本当に友人にいそうな人です。普通の人と、何も変わらない。華美な格好をしているわけでもない。小説や手記などで、ドラマティックにこの種の事件をモチーフにしているのはよくあることですが、こんなふうに、一般の人が、真摯な目をして体験を世間一般に公表するルポルタージュは、本当に珍しいと思います。
被害にまだあっていない人も、すでに被害にあってしまっている人も、違った形で、きっと救いを与えてくれる1冊でしょう。
すごくもやもやしました。●結論から述べるとまず犯人に対する憤怒があまり感じられないのがすごくもやもやしました。なんというか犯人よりも被害後の自分に対する無理解な周囲に怒りが向いていて、野放しになってる奴らのことにあまり関心がまったく無いので正直これでいいのだろうかと迷うところです。警察に話すときも車の種類が特定できずあまり熱意が無い、直後ですから整理がついておらず仕方が無いのかもしれませんがやっぱり家族に対峙する姿勢に比べてあまりにも犯人検挙への取り組みが脱力しているのでちょっとついていけません。車は10種類くらいにはどうにか絞れるとは思うのですけれど。例えば警察と連絡を密にとり、性犯罪や類似事件が発生した時点で犯人の資料を見せてもらうなどすれば自分の記憶と一致した時点でそいつらの刑に加重できる可能性もあります。●これはもう絶対に仕方ないことですが男性不振、性にまつわることへの恐怖、憑かれました、著者も。しかしその割にはどうも男性の影が多く、というか男に囲まれているような感じです。同棲したり挙句に結婚したり、家族に当り散らしていることとやっていることがどうもちぐはぐでこれもついてゆけませんでした。男が嫌いになって近づけない近づかないことが常態になるなら分かりますが恋人も友達も異性の方が大勢おられるようで。
●付則で自分以外の方が被害に遭った時めげずにやって欲しい対処法が掲載されているのでこれが一番重要な気がしました。著者が取れなかった選択肢です。これを行うことにより迅速な検挙と被害を最小限に抑えることが可能になります。
●被害後のケアについて関心があるようですが被害を出さないため犯罪抑止のための提言が無いのがもやもやの根源です。
●著者はカウンセラーの講習をかなり本格的に受けますが、違和感を表明しています。それは通俗的な倫理や法を相対化したり犯してまでクライアントの価値観を受容するというドグマへ向けた異議です。これは深く賛同します。カウンセラーの主流はかなり狂っています。テレビ局へ電話するくらいならばカウンセラーの危険な相対主義をこの業界から提唱者もろとも追放することに意欲を傾けていただきたいです。犯罪を犯す側が相談すれば心地いいかもしれませんが被害を受けた人が訪ねた場合ああいうばかげた相対主義を押し付けて事件をうやむやにしろと仕向けてくるのでしょうかね。
●非常にちぐはぐな行動が散見されますが小賢しい自分を美化したい欲求があれば抜いたり改竄したりしていい箇所です。同情されたいわけじゃないという思いは本物であると私個人は断言できます。
●男としてはどうすればいいのでしょうか。個人的に理解する考えるというご希望ですよね。分かります。分かりますけどただそういう犯罪を行う意思もない欲求も無い人間までまだ理解が足りないもっともっと考えろと急かされる感じがどうも腑に落ちなくて。そういう性癖のあるひとだけに届けばいいと思います。だって普通の男はそういうばかげた悪さと無縁に生きてますから。こういう事件が起きるたんびにだから男はっていうのはもう勘弁して欲しい。けだものや石器人だけに届けばいい話でしょう。
敬意を表します。私は5才の時に性犯罪被害にあいました。
40才現在の私はアルコール依存症患者で、重いPMSを抱えています。 完全断酒して5年目ですが、現在もPMSによる鬱状態の時は2〜3ヵ月に一度は「死にたい」と思い、実行する事もあります。 私がアルコール依存になったのは性犯罪体験のせいだけではありませんが、大きな要因ではあります。 母親は5才の私に「忘れなさい」「誰にも言わないで」と、小林さんの御母様と全く同じことを言い、ずっと男性不信が強く「これは5才の時のトラウマではないか」と大人になってから相談しても同じ言葉を繰り返すだけですね。
小林さんの意思の強さと「もの言わぬ」被害者女性への素晴らしい貢献に敬意を表します。 レビューにはなっていませんが、最後に一言。
「(被害者の)あなたは全く悪くありません。悪いのは犯罪者で、理解の無い周りの人達は無知か体裁屋。 どうか生き抜いて、自分の人生を自分に取り戻してください。」
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