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小林靖宏

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翼 武満徹ポップ・ソングス

石川セリ 谷川俊太郎 岩淵達治 瀬木慎一 武満徹 井澤満 荒木一郎 越美晴 小林靖宏 佐藤允彦 服部隆之 
翼 武満徹ポップ・ソングス
定価:¥ 3,059
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エロティックなまでに・・・

ご高説は他のレビューに任せるとして、もともとエコーがこってりのボーカルというのは体がまったく受け付けなかったのですが、彼女だけは何故か許せてしまう不思議な魅力を持ち合わせていますね。
私には、曲の持つ純粋性・幼児性と彼女の滑らかでアダルトな声がやや不釣合いなところに魅力を感じますね。企画と内容が見事に重なり合った逸品です。



武満徹が石川セリに歌ってもらい、楽しい歌にリメイクされた企画。声の趣は後半にゆくほど染み渡ります

序曲の「小さな空」。限りなく童謡の郷愁に近く、人が最もピュアに回帰できるような素朴で素晴らしいうたです。武満徹のうたでも珠玉の作品といえます。私は合唱曲として初めて接しましたが、それがPOPSとして聴けることはとても嬉しいことです。ただ編曲は歌謡曲のようにムーディなので初めは違和感を覚えました。
一方彼女の歌声は澄んだ音色の中に艶やかさがあり、節回しはポップスの抑揚をみながらもかなり自然。ただサビのフォルテではやや粗さがあり、また「思い出した」の音程が暗くなりすぎてしまうなど、牧歌的なうたの輪郭が少々変わってはいます。
勿論、初めて聴く方には所与のものとして十分満足に至ると思います。実際大衆音楽に変えるというのはそれも伴うことですし。しかし曲の本当の美しさを省みると、「思い出した」は音の明るさをキープすることで、想い出のほのかさが表される場所。この曲に関しては波多野睦美が『アルフォンシーナと海』に収録した、ノンビブラートの透明なこえで楚々と歌った音源の方がそのアルカイックな美しさや低音の淡さは表れています(こちらはリュートだけの伴奏)。

2「島へ」がまたいい曲なんです。波に揺られどこかの島へ誘われるよう。彼女の涼しい声が最もいきているでしょう。3「明日ハ晴レカナ曇リカナ」は♪あしーたの旋律を歌う声がとてもキュート。4「三月のうた」の哀愁は中島みゆきほどの説得力がありました。編曲は物悲しいヴァイオリンとピアノだけ。5「翼」は有名ですね。これもシンプルな編曲。6「めぐり逢い」は沢田研二「君をのせて」のようなスローナンバー。

8や9は詩人性が光ります。7「死んだ男の残したものは」辺りから編曲が凝り始め面白くなり、10のサイケな浮遊感(彼女の声も非常にガーリー)、11のフラメンコ、12の前衛感、最後13はピアノの静寂が美しいジャズです。彼女の艶が最も出ていました。

多くの曲が合唱曲としても非常に愛されているのですが、こうした企画でうたがもっと身近になるというのは、一層口ずさみやすくなるし、発見もあり、大変素敵なことです。
編曲は、服部隆之…1.4.5.6.7、コシミハル…2.3.10、羽田健太郎…8、佐藤充彦…9.13、小林靖宏…11.12


ノーベンバー・ステップスに代表されるように「世界の武満徹」のイメージとは全く違う音楽がここに収められています。

武満徹の素晴らしい《うた》の数々。石川セリの個性が、服部隆之、コシミハル、羽田健太郎、小林靖宏、佐藤允彦等のアレンジによって、輝いています。

武満徹は、このCDの制作にあたり、ライナーノーツで「石川セリの昔のアルバムを聴いて、書き溜めて来た小さな歌を彼女に歌ってもらって」ほしいと希望していたそうで、それがこのアルバムで実現したことに対するお礼が述べられています。

石川セリの夫である井上陽水も喜んでいるだろう、という感想もあり、それくらいの完成度と感性で持って歌われたアルバムでしょう。彼女のアンニュイな歌唱が、また一味違った武満像を見せてくれます。

武満徹のこれらの作品は、メロディもいいですが、彼自身の詩がいいですね。「小さな空」に代表されるように、遠い日の子供の頃に見た情景を思い浮かべながら、慈しむように大切に作られた小品群だと感じます。
ロマンチストである武満の性格が、歌詞の随所にうかがえます。流れるようなメロディで、懐かしく、少し淋しげな旋律を持っています。子供の頃に、真っ暗になるまで遊んだ幼いあの日の情景が目に浮かぶような曲です。

「島へ」「翼」などの珠玉の小品群を聴いていますと「ノヴェンバー・ステップス」のような時代を切り開いた現代音楽とは違い、肩の力を抜いて聴くことが出来ます。彼が音楽の道に入る切っ掛けとなったのがシャンソンだったという有名な話を聞くと「さもありなん」と頷けますので。


幸福な出会い

豊潤な汚れなき旋律をシルクの声が歌う・・・。
武満徹と石川セリの幸福な出会いが楽しめる。

1人の作曲家の楽曲を集めたソングブック形式の作品として、
本盤は出色の出来なのではないだろうか?
ブックレットには武満さんからの謝辞が記されているが、
ご本人からのラヴコールで実現したコラボレーションらしく、
メロディとヴォーカルの相性は抜群だ。
ただし、制作に武満さんは参加されていないため、
服部隆之、コシミハル、羽田健太郎、佐藤允彦ら、
アレンジャー諸氏の仕事ぶりも大いに光っている。
また、職業作詞家をほとんど起用していないことも、
本盤の楽曲を商業音楽からやや遠い所で鳴り響かせるのに
一役買っているように思う。

駄曲は1曲もないのだが、あえて好みの曲を挙げてみよう。
ゆったりと大きなメロディが心に優しい01., 02.,
まさに天上の音楽のように気高く美しいバラッド 05.,
谷川俊太郎さんのリリックと羽田健太郎さんのピアノが
大らかなメロディを彩るような08.,
「~ぜ」という口調が続く武満さんのリリックが楽しい09.,
など、名曲多し。

折にふれて楽しみたい、奥の深いアルバムだ。

ホンモノですよ

 作曲家の巨星、武満徹氏が亡くなって間もなく10年が経とうとしています。昨今の世界中の政情不安を示すニュースが跳梁跋扈する中、ふと頭の中を「死んだ男の残したものは」の歌詞(詩:谷川俊太郎氏)が頭をよぎった時に、久しぶりに聴いてみたくなった1枚です。

 時が経っても色褪せることのないアルバムですね。石川セリの味わい深い歌声、アレンジャーたちが原曲のシンプルなメロディーに新しい生命を宿し,バックのミュージシャンたちがさらにその霊感を昇華させています。
 かの天才モーツァルトも、音楽にとって一番大切なものはメロディーであると説いていますし、武満徹氏自身も、「日頃難しい音楽ばかり作っているから、歌ものくらいはメロディーを大切にしたい」という趣旨の内容を、このアルバムに収録されている「翼」がエンディングテーマで使われていたニュース番組のインタビュー中に述べておられます。

 特に心を打つのは「小さな空」「翼」「死んだ男の残したものは」「三月のうた」「見えないこども」でしょうか。とにかく心の奥底の,日頃は強がって、強がって、決して相対する人には見せたくない部分に容赦なく滲み込んできます。

 このアルバムはホンモノです。ぜひ心が素直になることのできる、一人きりの夜などに聴いてみて下さい。



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mania COBA

小林靖宏 
mania COBA
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たのしい音楽

このCDの収録曲はほとんどがCMやテレビ番組で使われているものでこの
ジャンルに慣れていない人でも聴き覚えのあるものばかり。

アコーディオンというとときにロマンティックで、そしてときにエキセ
ントリックなのだが、COBAの演奏はそのどちらでもない気がする。

ヨーロッパ風のようでいて、どこか日本のノスタルジックな”やさしさ”、

”あたたかさ”、”せつなさ”、”さみしさ”のようなものが
根底にある。
非なるものが背中合わせに同居している、みたいに。

聴いていて癒されるのではなく、たのしくなるCD。

話し好きのアコーディオン。初めての人にも楽しめる一枚。

小学校の鼓笛隊にも「のど自慢」にも出てくる、あのアコーディオンもこの人にかかればこんなに綺麗に歌うとは! Cobaのアコーディオンは話し好き。この一枚で存分にいろいろと聴かせてくれる。テレビで耳にした曲も含まれており、「あぁ、この曲もcoba?」と思うものも少なくない。cobaを聴いたことのない人には特にお勧め。


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日本の人

HIS 細野晴臣 忌野清志郎 坂本冬美 三宅伸治 浜口茂外也 吉川忠英 小林靖宏 
日本の人
日本の人
定価:¥ 3,059
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これぞ名珍盤!?

歌番組でこの三人を見た時には膝がくじけた。細野と清志郎の学ランに、坂本冬美のセーラー服・・・歌っていた曲はポップス調であるのだが、坂本冬美の見事な小節に清志郎のオクターブ唱法・・・この無茶苦茶がしっかりはまってしまうのだから一流というのは恐ろしい。中でも「And I love her」のカバーは美しい。演歌以外の坂本冬美の魅力を・・・と言っても、坂本冬美のファンに聴かせるのはちょっと問題だろうなあ。細野が歌う曲もあり、とぼけた味が何とも言えず。とにかく、分類にも鑑賞にも困ってしまう一品です。

楽しめるアルバムだ

坂本冬美、忌野清志郎、細野晴臣の異色ユニット。全面的なプロデュースを細野晴臣が担当している。
このアルバムの後、清志郎は、細野晴臣とやると時間がかかるからもうやりたくないといっていたが、本気だったのだろうか?(待ち時間が長く、待った挙句ギターを一回弾いて、また待つ。ということばかりで飽きてしまったらしい。)
内容は、洋楽曲を完全に日本的カヴァーなど、もちろんオリジナルも含み出来上がっている。坂本冬美のヴォーカルが目立つのだが、ほとんどこぶしを利かした歌い方なのも面白い。
いろいろなジャンルの三人が集まって作った楽しいアルバムである。


日本の歌がここに

これは名盤。店頭から消える前に買ってください。
オリジナル曲である「夜空の誓い」は、細野晴臣のアレンジの妙、坂本冬美と清志郎の歌声の艶っぽさ、そして歌詞の切なさと曲の巧さが見事に混じりあって出来た名曲。シングルカットされました。

「パープル・ヘイズ音頭」「500マイル」「恋のチュンガ」「アンド・アイ・ラブ・ハー」は替え歌。「逢いたくて逢いたくて」はカバー。いずれも見事な出来です。
坂本冬美の歌う「恋人はいない」は甘くて切ない。

そして何といってもタイトル曲の「日本の人」に尽きる。この曲はあっという間に終わってしまうのですが、気持ちをパッと明るく照らしてくれる。気付くと再び再生ボタンを押してしまっているという寸法です。
余談ですが、ライブ盤「ロックの生まれた日」を見つけたら、即買いです。HISのライブ音源を聴くことが出来ます。
1991年発表。


名盤

全体的にアレンジは細野ワールドなのだが、清志郎と坂本冬美のヴォーカルがそれを感じさせない。
清志郎の無邪気さと、坂本冬美の色っぽさが引き出された名盤。
細野さんの重低音ヴォーカルも必聴。
1発ユニットだったが、もう少し聴きたいと思わせられる。


10年早すぎた傑作

日本の音楽界にも素晴らしい「ノド」を持った人が大勢埋もれている。僕も坂本冬美の唄の魅力は知っていたが、、、、のくち。でも細野船長、キヨシローとのコンビネーションは味わい深い和風の「ノド」を楽しい無国籍ポップスに仕上げていてゴキゲンです。遊び心満載だけど決して手は抜いていません。2曲目の和風ジミヘンは必聴(細野さん三味線まで弾いています)。緩めアレンジの細野ワールドにキヨシローの塩味ヴォイスと坂本冬美のコブシがぐりぐり回って気持ち良いんです。最近、ワールドミュージックや島唄風ヴォーカルに注目が集まっている事を思うとこのCDは本当に早すぎ。もったいない、、、


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