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クチコミ情報
なぜそうなのかやさしく説明、とてもわかりやすい著者は庶民(一般国民)の立場で財政を考えています。新聞などでもよくコメントを出しています(例:09年8月21日の朝日新聞)が、老人や子どもの福祉向上のために財政や政治がどう変わるべきかという方向性をもっています。
この本にも国会での予算審議が形骸化していることの欠点を指摘して、明治時代でも今よりずっと長い時間をかけて中身のある議論をしていたことがわかります。
また、外国との比較も多くて予算審議ではアメリカの例が出ています。半年を上回る審議をすることがあるそうです。
制度的な説明もわかりやすく説明するとともに、なぜそうなったかを歴史的に説明し、日本財政の特徴を外国との比較でわかりやすくしている。
この本を自分のHPで採り上げたことがありますが、夏休みになると検索が増えたものです。たぶん、学校(大学、高校、中学)でレポートの課題と設定されているからそうなったと推測してますが、先生方がこの本を高く評価していることが伺えます。
おもしろかったけっこう高度な内容で、おもしろかったです。
ただ、対象としている読者が、少し分かりにくかったような気がします。
国家のお金の出入り。そしてその背景にある思想。本書の著者は著名な財政学者ですが、岩波ジュニア新書だけに非常に噛み砕いて書かれてい
ます。とはいえ、内容そのものはその辺にある大人向けの新書を凌駕するとさえ感じられ、
中高生だけに読ませたのでは、もったいないと感じられるような内容です。
財政とは国や自治体の経済であり、そこに住む人たちの共同の財布といえるものですが、
そのお金を使うこと、集めることはどのような考え方に基づき、どうやって行われるのか
といったことが非常にわかりやすく書かれています。
例えば、税金にしてもその課し方によって、全ての人に比例的に課す社会保障費や付加価値税
(消費税)が高い国と、累進課税の所得税が高い国の場合では、社会観が異なっていることが
わかります。
こういったことなどから、日本は格差が開いているといわれているのに、本当に消費税を上げ
るという方向で良いのかなど様々に考えられるようになる気がします。
財政という、自分たちに関係ないと思いがちなものをとても身近にわかりやすくしてくれる
本です。
大人の為の財政学入門書他のレビューにもあるように国家財政の入門書としては大変すばらしい本であり、また税の仕組み、自治体と予算編成、そして議会制民主主義とは何かという事にまで踏み込んでいます。
そこで、あえて不足している点を書きますが、この本では国債が存在する理由や通貨発行権に関する問題にはほとんど触れていません。そのため、これらについては他の本で学ぶ必要があります。国債については「国債の歴史」が参考になると思います。
本書の後半では二極化し貧富の差が開いた日本の現状にも触れています、最後までしっかり読んで、本書に書かれているような内容をよく理解している人物を政治家として選ぶべきではないかと感じました。
むしろ大人向けの本〜財政は世の中の仕組みのかなりの部分を占めている岩波ジュニア新書であるからには、中高生向けに書かれた本なのだろうが、むしろ大人が読むべき本だと思った。
本書で述べられていることは財政学の基本のキなのだろう。にもかかわらず、今までの認識をひっくり返されるようなことがいくつもあった。
ひとつは予算の成立過程について。欧米では予算の審議に半年間かけるのに対して、日本では予算委員会の審議時間はわずか2週間! しかも予算委員会はテレビ中継されるため、野党のアピールタイムとして使われていて、政治家の不祥事などがおもに質疑され、実質的な審議はほとんどない。80兆円の予算を審議しているのに、である。
しかしこれはシステムの問題でもあるだろう。政治家が官僚におんぶにだっこになっていて、実質的に予算を決めているから、官僚がやりやすいような制度になっている。ただ、政治家に「もっとがんばれ」と言っても始まらない。憲法第15条には「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」とされているのだが、これが空文化しているのがそもそもの原因だろう。アメリカのように政治任用を増やさなくてはならないのではないか。
もうひとつは税制について。日本はアメリカ型かスウェーデン型かといったら、アメリカ型(貧乏人の負担は少なくしてあげるから、独力で生きていけ、というタイプ)になる。アメリカ型であれば、税の累進率(金持ちであるほど負担を高くする率)は高くするべきと著者は言う。さて今、例えば総裁候補の与謝野さんは消費税を上げるべきと言っているが、消費税は累進率が低いので本当は所得税などを上げるべきなのである。つまり政策で言うと民主党のほうが財政学の基本に忠実ということになる。与謝野さんというと、仕事ができてマジメという印象、一方、民主党はヤマっ気があり派手好き、というイメージだろう。
政策の中身とイメージは必ずしも一致しないという一例だろう。政治リテラシーを身に着けるために必読の本である。
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