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悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書)

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悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書)

香山 リカ 
悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書)
定価:¥ 720
新品最安価格:¥ 720
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クチコミ情報

わかりやすい内容

終わりの方まで、読みすすめて行くほど、「他罰的」とはどんなことかについて、より詳しく説明されていて、大変わかりやすかった。著者の、医師としてのエピソードなどもあちこちで触れられていて、医療界の現実や、また、大学の先生としての、エピソードも大変興味深い。題材に取り上げられている内容も、実にタイムリーなので(これは、いつも思うことなのだが)軽い感じで、サラッと読めるところが良いと思う。最近「しがみつかない生き方」も読んだが、本書も、色々参考になることが多かったと思う。

症例収集だけでなく、エピローグの処方箋の内容をもっと充実させて欲しかった。

タイトルを、流行(はやり)の「○○症候群」とした安直感は否めないが、内容が想像出来るだけに思わず手にとってしまった。
昨今の風潮を「悪いのは私じゃない症候群」として、その症例を、体系的に収集した点は敬意を払いたい。
その本質を『他罰主義』と分析・要約するのも構わない。
しかし、「新型うつ」(非定型うつのこと)に関して元精神科医とも在ろう御仁が、『他罰の巣窟』として症候群の症例に入れてしまうのは如何なものかと思う。
いずれにしても本書の大部分は症例集であり、エピローグになってようやく『処方箋』なるものが出てくるが、内容が貧弱すぎる。分析が足りないし、元精神科医であれば読者を唸らせる様な『処方箋』を提示して欲しかった。物足りなさが残ってしまう、後味の悪さだ。


「男が悪い(症候群)」、の章が欲しい。

近頃、「何でも他人のせいにしてしまう風潮」を見事にとらえた新書。
確かに「私は悪くない。私以外の何かが悪い。」という言説は多いですね。
そうした「私は悪くない、よそが悪い」という風潮を、
各章ごとに「○○が悪い(症候群)」、というタイトル付けをしています。

惜しむらくは、
第一章を「男が悪い(症候群)。」にして欲しかった。
何でもかんでも異性である男のせいにする女性学の古い論調が、未だに残りますから。

 「男性の意識はいつになったら変革するのか?」といったふうな、
 「私が悪いんじゃなくてぇ、異性が悪いの。」という、ダメで古い論調が。

それから、第二章は「日本の社会や文化が悪い(症候群)。」が良かったと思う。
・・・これは説明不要だと思いますけれども。

一番評価できるのは、参考文献がないこと。

未だに一部の社会学者が、「参考文献を並べ立てるのみ」で、
筆者独自の調査結果も何も無いまま、印象や思いこみで
「読書感想文みたいな新書」を書くことがあるので。

この新書では、香山リカさんが、
「自分の言説の消費者に対して、その消費者が好む言説を届ける」、という
エッセイストとしての仕事が、ちゃんと出来ていると思います。

だから、星5つ。


サクッと読める時評

ご自身が精神科医のため、本書タイトルのような文言がつくと非常に紛らわしいのだが、本書は学術書ではない。本書は現代社会を憂う「エッセイスト」香山女史による一種の時評であり、けっして彼女の専門知が語られるわけではないのであしからず。

タイトルは『悪いのは私じゃない』。多作な著者のここ最近の本のタイトルは、ご自身の心の叫びの反映か何かではないかと邪推してしまうのは僕だけだろうか。本書では、著者が臨床の現場で体験した新型うつ患者に始まり、学校、会社、はたまた自分の前世にまで矛先を向けて「悪いのは私じゃない」を振りかざし、責任逃れと他者への「悪い」のなすりつけをする、現代人特有の病を解き明かす。

僕は個人的に、著者と著者の本を勝手に「ワイドショー的知」と名付けている。統計に基づくわけじゃなし、本当に現代の日本人がかつての日本人より人のせいにするようになったのかは、定かではない。「昔からそうだったのでは?」という可能性も極めて高い(そもそも、丸山真男が日本の天皇制を「無責任の体系」と評したのは約半世紀前である)。しかし、民衆が「気分」として「現代人はそうなった」と感じている事実がある限り、それに寄り添うのがワイドーショー的知の使命なのである。

それに、本書が処方箋として提示する「悪いのは私じゃない」と言わないでおくこと、つまり困った時は助け合うという精神は、たとえ誇張だとしても重要でないわけがない。ほら、もうそろそろ東海大地震も起きそうだし。
そういうことのアナウンスとして機能するならば、この本はそれはそれでいいのではないか。読み終えてそう思ってしまった僕は悪い子ですか?


他人の批判は自分にも

 日本社会に最近増えているという
自分に非が有っても「悪いのは私じゃない」
と責任転嫁する人達を考察した本。
具体的には学校、医者、職場、家族、
スピリチュアル、ネット、スマイリーキクチ氏
のブログ炎上事件、イラク日本人人質事件等
を取り上げて検証している。
 これらに対する著者の分析、批判、意見は
至極真っ当なことで特に違和感なく読めたが、
著者があとがきに書いているように、自分自身
はどうなのか?と問われたら確かに耳が痛い。
自分も責任転嫁や大声で自分は正しいと
主張することはしょっちゅうあるから・・・。
 




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PC・家電・CD・DVD  |  2009/11/24