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商品の紹介 飛び抜けたピアノの才能を持ち“神童”と言われるうただったが、母親の期待と裏腹にレッスンはさぼりがち。でもひょんなことから知り合った青果店の息子ワオの部屋のピアノは喜んで弾くのだった。うまくはないが心地よいワオの奏でる音が気に入ったうたはワオと会うことが楽しみになり、ワオも出せなかった音が、うたのアドバイスで出せるようになった。音楽でつながったうたとワオ。でも天才少女うたの耳にある変化が訪れ…。 さそうあきらの原作漫画を『帰郷』の荻生田宏治が演出。恋のような友情のような兄妹のような、はっきりしないけど心地よい関係の男女を成海璃子と松山ケンイチがさわやかに好演している。天才少女と言われ、悲しい過去に縛られ、ピアノに対して素直になれないうた、誰よりもピアノを愛しているのに、思うようにならないワオの苦しみは描きようによっては重いものになりそうだが、ふたりの関係を恋愛の一歩手前でとめて、純粋に音楽でつながった清らかな関係として見せたことで、気持ちのいい美しい映画に仕上がった。(斎藤 香)
クチコミ情報
ピュアーな作品13歳の天才少女を主人公としたとてもピュアーな作品ですが、才能があるゆえの苦悩など大人の心と純粋な少女の心がよく現れており、見方によってはけっこう骨太のドラマという感じもあり、予想外に楽しめました。松山ケンイチとのからみは、見ていて暖かさを感じると同時に何となく切ない感じもあります。主人公の成海璃子、彼女は当時14歳であり、彼女自身が天才肌ではないかと感じられます。どちらかと言うと陰のある役が向いていると思われますが、はじけるような明るさを持った、NHKの朝ドラの主人公のような役柄も見てみたいものです。
限界を超える人間の放つ輝き才能のない音大浪人生のワオが、絶体絶命の音大入試に挑むシーンが好きです。
取り憑かれたような演奏とその美しさに心を打たれて呆然とする音大教授達の
コントラストが凄い。そして後半に、才能に溢れる中学生のうたがオンサイト
で(というのかな、つまり初見で)モーツァルトのピアノ協奏曲を演奏する
シーンでは感動で体が震えました。
人間が人生のここ一番という正念場で放つ一瞬のきらめき、のようなものに
自分はヨワいです。天才でも凡才でも、人それぞれにその人なりの限界という
ものが当然あります。そのぎりぎりに追い詰められたところで、自分で自分を
越える瞬間に放つ輝きの美しさに変わりはない、そう感じさせてくれた、シリ
アスだけどさわやかな映画でした。おススメです!
まさか泣くとは成海璃子も好きだし松山ケンイチも好きだしで大して期待もせず鑑賞。 ビックリするぐらい良かった!どちらかと言うともっとマンガ的な作品を予想してたものだからその余りにも繊細な作品世界に引き込まれ息を詰めて見つめる事2時間、全く飽く事なく楽しめた。 もって生まれた天賦の才を持つ中学生と音楽が好きでピアノを弾く事が好きなどちらかと言うと凡才に近い落ちこぼれの音大生という対照的な二人。 その二人が惹かれ合う。 一方は恋愛感情として。 もう一方はその圧倒的な才能に尊敬の念を抱きながらあたかも妹の様に想っている。 それが天才故の苦悩と心の傷を知る事によって微妙に心境に変化が生じてゆく。 それを主演の成海と松山は信じ難い程の精度と繊細さで演じていく。 この二人の演技力には今更ながら驚かされます。 二人の出会いのシーンからして素晴らしい。 その後の展開も省略が効いていてとてもいい。 成海璃子演じるうたが何故松山ケンイチ演じるワオに恋をするか? 映画を観てればよくわかる。 以前から風貌が良く似ていると密かに思っていた西島秀俊と松山ケンイチの夢の共演。 残念ながら絡みのシーンはなかったけど。 銭ゲバで柄本時生と共演してたのがこの映画ではその父親の柄本明が松ケンの父親役。 ファンとして嬉しい発見。 ピアノの演奏のシーンには吹き替えと分かっていても何度も泣きそうになり音大受験の実技試験の場面では鳥肌が立った。 クライマックスの演奏会では堪らず自然と涙が溢れた。 ただこれ程ピアノ演奏のシーンが完璧なのに声楽科の貫地谷しほりのシーンだけが少し残念。 脚本も演出もともに素晴らしく、笑える場面もイッパイあるし世界に胸を張って紹介出来る数少ない日本映画の一本です! 主演の二人がますます好きになった。
大きなドラマはないが、全編「美しい」映画本作は何かドキュメンタリーを観ているような感覚に陥る。ピアノに関する知識もなく、原作も読んだことがないので、ひとことでいえば「旋律の美しい、調和のとれた映画」という感じ。映画的抑揚がないため、泣き笑いを期待すると少し違うかもしれないが、最近は「いかに泣かすか、笑わすか」をヘンに追及している作品も多いので、こういう作風もすっきりしてよいのかもしれない。また本作は高崎でロケされているのだが、どうしてもあの市役所の高層ビルが見えると「包帯クラブ」の豪快な柳楽優弥の演技を思い出してしまう(笑)。貫地谷しほりが出演していることもその感覚に拍車をかけているのでは(貫地谷は両作とも出ているからね)。成海璃子はとんがった性格を上手く表現していて、神童と呼ばれるゆえの苦悩も観客に理解させていた。松山ケンイチも気弱だが芯の強い青年を好演していたが、全体的にはホンが弱いのだろう、俳優陣のがんばりがラストシーンに繋がりきらなかった印象である。成海演じる「うた」の耳が序々に悪くなっていく過程とラストの完璧なコンサートシーンの乖離がその代表例だと思う。星3つ。
ナチュラル主人公2人のビミョーな距離感にドキドキしながら、最後まで楽しめました。こんな兄貴のような、恋人のような志し、趣味の合う人と出会えたらいいなあ・・
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