印象深い作品
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フィクション?ノンフィクション?
記憶に関する数々のドキュメンタリーを撮ってきた是枝監督。そんな監督らしく、この映画は
ドキュメンタリーと虚構の物語の間を行ったり来たりします。
この作品に登場する半分は著名な俳優さんたち。もう半分は街頭で声を掛けた、「ふつうの」人たちなのです。
「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んで下さい」という問いに、台本通りに答える俳優さんと、実人生に即して答えるふつうの人たち。それがやがて、誰が虚構の話しをしていて、誰が本当の話しをしているか、分からなくなってしまいます。
あまりにみんなイキイキと話すから。そしてその話が、おとぎ話のように美しかったり、悲しかったりするから。
もしかして、「記憶」とは、こんなふうにフィクションとノンフィクションのはざまで揺れているものなのかもしれないと思わせる、静かで優しい作品です。
死後の世界を信じる人はどれだけいるのだろうか?
死後の世界を信じる人はどれだけいるのだろうか?
といっても簡単にこの映画が死後の世界を描いているわけではない
この作品を見てどれだけの人が、自分の過去を振り返っただろう
そしてその記憶によってどれだけの人が癒されただろう
そんな気持ちにさせてくれる作品だと思います。
「人はいつ死ぬか分からない」という考えたくもない運命を背負った人生を温かい視線で描かれた素晴らしい作品です。
大切な人と見るといいかも知れませんね。
そして本格的に役者として映画に挑戦した伊勢谷くんの演技と
何か不思議なオーラを醸し出しているARATAくんの演技も見所の一つ
この二人の存在は是枝監督の次作「DISTANCE」の構想を練るうえで欠かせない存在となった。