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クチコミ情報
40年前 ニューヨーク州サラトガ音楽祭のプログラムから今から41年前、1968年8月17日、Saratoga Performing Arts Center 1968 Season に小澤征爾さん指揮、鶴田、横山さん、フィラデルフィアオーケストラ、ピアノは J.Browning との共演のプログラムが見つかった。この曲はニューヨークで作曲されその年1967年11月が初演と云うから、まだほとんどの聴衆がこの曲を知らない時といえる。残念ながら私も知らない音楽ファンの一人で、この音楽会には出かけなかった。
遅ればせながら、懐かしさも手伝ってこのCDを購入した。
この曲を聴いてみて、当時の海外に住む日本人知識人層の知性への憧れ、洗練され神経質ともいえる純粋さ、決して日本的なものを西洋音楽に融合させるのではなく、言い訳を必要としない純粋な音楽の創造を目指し成功した作品であったと思う。
夏のリゾート地、半野外の大きな会場でこの曲が選ばれて演奏され、アメリカの聴衆にどんな反応を与えたか、この音楽会に出かけなかったことがいまさらながら惜しまれる。
仕事のbackground musicには向きません僕が持っている武満の唯一のディスクです。どういうわけか職場においてあり、休日出勤の際に仕事をしながら、いつもかけるのですが、どういうわけか、仕事との相性はよくないようです。エクセルのワークシートをベースに、日経平均のdownslideシミュレーションがらみの作業をやったりすると頭がいらいらしてきて気が狂いそうになってしまう作品ばかりです。映画音楽(古都)として使われる際にはぴったりなのですか。
武満の入門盤でありかつ小澤氏の入門盤つい先頃、文化勲章を受賞した小澤征爾の若かりし頃の名盤。
当方は小澤氏とは今ひとつ相性が悪く、名盤とされるカルミナ・ブラーナも全然肌
に合わず、数日で売ってしまったほどであり、熱心な小澤リスナーとは言い難い。
しかしながら、この版では余計な気負いもなく、音楽が耳に自然と入ってくる。
また、ここには、無調でありながら、日本の風土から出てくる音としか言いようの
ないトーンが聞こえてくる。ここには、ヨーロッパの厳しい風土を背景とする現代
音楽家の響きとは明らかに異なる響きがある。
当方はこれを聞くまで、現代音楽の響きで心が落ち着く(有り体で言えばアルファ
波が出る等)ことなどないものと思っていたが、認識を大きく変えた一枚である。
ノヴェンバーは、どうしても鶴田、横山両氏の楽器に耳が行きがちだが、この版で
はオケが非常に繊細にかつ、積極的に鳴っている。聞き流しても、快適であり、じ
っくり聞けば発見があるという一粒で何度でもおいしい演奏である。弦楽のための
レクイエムや、地平線のドーリアも、入っており、武満氏初期の重要曲が網羅され
ており、それもセールスポイントの一つ。(ジャケットも実によい)
小澤氏の武満は、グラモフォンに、鳥は星形の庭〜と、カトレーンがあるが、こち
らの版は自信に満ちあふれる演奏である故か、逆に聞くと身構えてしまうところが
あり、今ひとつのめり込めなかったが、この版での、気負いのなさは実に心地よい。
こういう演奏が多ければ小澤氏をもう少し聞き込むんですがね。
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