TOP > Amazon 画像検索  楽天で武満徹を検索

武満徹

カテゴリ    


武満徹

武満 徹 (たけみつ とおる、男性、1930年10月8日 - 1996年2月20日)は、現代音楽の分野において世界的にその名を知られ、日本を代表する作曲家である。
1930年10月8日に東京で生まれる。生後1ヶ月で、父の勤務先である満洲の大連に渡る。1937年、小学校入学のために単身帰国し、東京市本郷区の富士前小学校に入学。叔父の家に寄留。1943年、旧制の私立京華中学校に入学。戦争中に聞いたシャンソン『聴かせてよ、愛のことばを』に衝撃を受ける。やがて音楽家になる決意を固め、清瀬保二に師事するが、ほとんど独学であった。京華高等学校卒業後、東京藝術大学音楽学部を受験して失敗。無名時代、ピアノを買う金がなく、町を歩いていてピアノの音が聞こえると、そこへ出向いてピアノを弾かせてもらっていたという。(それを知った黛敏郎は武満と面識はなかったにもかかわらず自分のピアノを貸し与えた)。

翼 武満徹ポップ・ソングス

石川セリ 谷川俊太郎 岩淵達治 瀬木慎一 武満徹 井澤満 荒木一郎 越美晴 小林靖宏 佐藤允彦 服部隆之 
翼 武満徹ポップ・ソングス
定価:¥ 3,059
新品最安価格:¥ 2,655
『翼 武満徹ポップ・ソングス』の関連商品を見る
クチコミ情報

エロティックなまでに・・・

ご高説は他のレビューに任せるとして、もともとエコーがこってりのボーカルというのは体がまったく受け付けなかったのですが、彼女だけは何故か許せてしまう不思議な魅力を持ち合わせていますね。
私には、曲の持つ純粋性・幼児性と彼女の滑らかでアダルトな声がやや不釣合いなところに魅力を感じますね。企画と内容が見事に重なり合った逸品です。



武満徹が石川セリに歌ってもらい、楽しい歌にリメイクされた企画。声の趣は後半にゆくほど染み渡ります

序曲の「小さな空」。限りなく童謡の郷愁に近く、人が最もピュアに回帰できるような素朴で素晴らしいうたです。武満徹のうたでも珠玉の作品といえます。私は合唱曲として初めて接しましたが、それがPOPSとして聴けることはとても嬉しいことです。ただ編曲は歌謡曲のようにムーディなので初めは違和感を覚えました。
一方彼女の歌声は澄んだ音色の中に艶やかさがあり、節回しはポップスの抑揚をみながらもかなり自然。ただサビのフォルテではやや粗さがあり、また「思い出した」の音程が暗くなりすぎてしまうなど、牧歌的なうたの輪郭が少々変わってはいます。
勿論、初めて聴く方には所与のものとして十分満足に至ると思います。実際大衆音楽に変えるというのはそれも伴うことですし。しかし曲の本当の美しさを省みると、「思い出した」は音の明るさをキープすることで、想い出のほのかさが表される場所。この曲に関しては波多野睦美が『アルフォンシーナと海』に収録した、ノンビブラートの透明なこえで楚々と歌った音源の方がそのアルカイックな美しさや低音の淡さは表れています(こちらはリュートだけの伴奏)。

2「島へ」がまたいい曲なんです。波に揺られどこかの島へ誘われるよう。彼女の涼しい声が最もいきているでしょう。3「明日ハ晴レカナ曇リカナ」は♪あしーたの旋律を歌う声がとてもキュート。4「三月のうた」の哀愁は中島みゆきほどの説得力がありました。編曲は物悲しいヴァイオリンとピアノだけ。5「翼」は有名ですね。これもシンプルな編曲。6「めぐり逢い」は沢田研二「君をのせて」のようなスローナンバー。

8や9は詩人性が光ります。7「死んだ男の残したものは」辺りから編曲が凝り始め面白くなり、10のサイケな浮遊感(彼女の声も非常にガーリー)、11のフラメンコ、12の前衛感、最後13はピアノの静寂が美しいジャズです。彼女の艶が最も出ていました。

多くの曲が合唱曲としても非常に愛されているのですが、こうした企画でうたがもっと身近になるというのは、一層口ずさみやすくなるし、発見もあり、大変素敵なことです。
編曲は、服部隆之…1.4.5.6.7、コシミハル…2.3.10、羽田健太郎…8、佐藤充彦…9.13、小林靖宏…11.12


ノーベンバー・ステップスに代表されるように「世界の武満徹」のイメージとは全く違う音楽がここに収められています。

武満徹の素晴らしい《うた》の数々。石川セリの個性が、服部隆之、コシミハル、羽田健太郎、小林靖宏、佐藤允彦等のアレンジによって、輝いています。

武満徹は、このCDの制作にあたり、ライナーノーツで「石川セリの昔のアルバムを聴いて、書き溜めて来た小さな歌を彼女に歌ってもらって」ほしいと希望していたそうで、それがこのアルバムで実現したことに対するお礼が述べられています。

石川セリの夫である井上陽水も喜んでいるだろう、という感想もあり、それくらいの完成度と感性で持って歌われたアルバムでしょう。彼女のアンニュイな歌唱が、また一味違った武満像を見せてくれます。

武満徹のこれらの作品は、メロディもいいですが、彼自身の詩がいいですね。「小さな空」に代表されるように、遠い日の子供の頃に見た情景を思い浮かべながら、慈しむように大切に作られた小品群だと感じます。
ロマンチストである武満の性格が、歌詞の随所にうかがえます。流れるようなメロディで、懐かしく、少し淋しげな旋律を持っています。子供の頃に、真っ暗になるまで遊んだ幼いあの日の情景が目に浮かぶような曲です。

「島へ」「翼」などの珠玉の小品群を聴いていますと「ノヴェンバー・ステップス」のような時代を切り開いた現代音楽とは違い、肩の力を抜いて聴くことが出来ます。彼が音楽の道に入る切っ掛けとなったのがシャンソンだったという有名な話を聞くと「さもありなん」と頷けますので。


幸福な出会い

豊潤な汚れなき旋律をシルクの声が歌う・・・。
武満徹と石川セリの幸福な出会いが楽しめる。

1人の作曲家の楽曲を集めたソングブック形式の作品として、
本盤は出色の出来なのではないだろうか?
ブックレットには武満さんからの謝辞が記されているが、
ご本人からのラヴコールで実現したコラボレーションらしく、
メロディとヴォーカルの相性は抜群だ。
ただし、制作に武満さんは参加されていないため、
服部隆之、コシミハル、羽田健太郎、佐藤允彦ら、
アレンジャー諸氏の仕事ぶりも大いに光っている。
また、職業作詞家をほとんど起用していないことも、
本盤の楽曲を商業音楽からやや遠い所で鳴り響かせるのに
一役買っているように思う。

駄曲は1曲もないのだが、あえて好みの曲を挙げてみよう。
ゆったりと大きなメロディが心に優しい01., 02.,
まさに天上の音楽のように気高く美しいバラッド 05.,
谷川俊太郎さんのリリックと羽田健太郎さんのピアノが
大らかなメロディを彩るような08.,
「~ぜ」という口調が続く武満さんのリリックが楽しい09.,
など、名曲多し。

折にふれて楽しみたい、奥の深いアルバムだ。

ホンモノですよ

 作曲家の巨星、武満徹氏が亡くなって間もなく10年が経とうとしています。昨今の世界中の政情不安を示すニュースが跳梁跋扈する中、ふと頭の中を「死んだ男の残したものは」の歌詞(詩:谷川俊太郎氏)が頭をよぎった時に、久しぶりに聴いてみたくなった1枚です。

 時が経っても色褪せることのないアルバムですね。石川セリの味わい深い歌声、アレンジャーたちが原曲のシンプルなメロディーに新しい生命を宿し,バックのミュージシャンたちがさらにその霊感を昇華させています。
 かの天才モーツァルトも、音楽にとって一番大切なものはメロディーであると説いていますし、武満徹氏自身も、「日頃難しい音楽ばかり作っているから、歌ものくらいはメロディーを大切にしたい」という趣旨の内容を、このアルバムに収録されている「翼」がエンディングテーマで使われていたニュース番組のインタビュー中に述べておられます。

 特に心を打つのは「小さな空」「翼」「死んだ男の残したものは」「三月のうた」「見えないこども」でしょうか。とにかく心の奥底の,日頃は強がって、強がって、決して相対する人には見せたくない部分に容赦なく滲み込んできます。

 このアルバムはホンモノです。ぜひ心が素直になることのできる、一人きりの夜などに聴いてみて下さい。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:武満徹MI・YO・TA | ゴールデン☆ベスト 石川セリ シングルス・アンド・モア | 武満徹SONGS見えないこども | SJ2000 武満徹SONGS(ソングス) | 地球はマルイぜ~武満徹SONGS~ | 
関連商品を探す:『翼 武満徹ポップ・ソングス』

武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他

横山勝也 クロフト(ドワイン) 東京オペラシンガーズ 武満徹 小澤征爾 サイトウ・キネン・オーケストラ 今井信子 宮田まゆみ 鶴田錦史 
武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他
定価:¥ 1,800
新品最安価格:¥ 1,296
『武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他』の関連商品を見る
クチコミ情報

うむ!!

最初に武満の音楽を聴いたとき、クラシック音楽との違いに驚いたものだ。何でこんな音楽になるのか、サッパリ分からなかったのだ。そのうちにハタと気付いた。俺の心象風景、つまりは考えの流れや感情の流れにソックリであることを。人間の意識の流れは武満的なのである。これで一気に武満の音楽が大好きになってしまった。話が脇にそれたが、武満の音楽を聴くにはこのアルバムからが最適である。武満の音楽をやらせれば、小澤征爾が一番なのだ。まさに心の盟友なのである。武満と小澤は。タケミツの代表曲ばかりが詰まっている。タケミツの世界に、ぜひ触れてみて。

よく練れてより完成度の高いノヴェンバー・ステップス

 以前LPで聴いたノヴェンバー・ステップスのトロント響盤は、ミシンと蝙蝠傘が無理やり舞台につれてこられて出会ったというような、たがいにすきを見せれば斬り倒されかねないような、とげとげしい緊張感と、荒削りな良さと迫力があった。けれど、こちらはすでに名曲の誉れを得て、何度も演奏が繰り返されたあとだけに、精緻に練られていて、よりスケールの広がりがあり、しかも演者がみな日本語と日本食で育った者たちの集団であるだけに、音の溶け合いかたがちがうのだ。それでここでは、より緻密により洗練されたノヴェンバー・ステップスを聴くことができる。

デジタルな武満

私が初めてノヴェンバーステップスを聴いたのは、今から20年以上前のことである。そのときには、小澤・トロント響のLPだったのだが、非常に衝撃を受けた記憶がある。

今再び、ノヴェンバーステップスを聴き直して思うのは、尺八と琵琶とオーケストラ、以外に、静寂というものがこの曲にとって非常に重要なファクタになっているんだな、ということである。昔聴いた、小澤・トロント響、と、今回聴いた、小澤・サイトウキネン、では、オケは異なるものの、指揮者、尺八、琵琶の演奏者は同一で、大きな演奏上の差異は正直感じられず、デジタル録音が故の静寂さという点で、このサイトウキネン版のほうが、図らずも武満の意図を反映しているのではないか、と思った。

他の曲も素晴らしい。おすすめ。☆5


最高のコラボレーションをぜひ!!

 小澤征爾指揮の武満徹作曲CDはいろいろ出ているのですが、中でもサイトウ・キネン・オーケストラの演奏は最高だと思います。小澤さんが愛情もって育ててきたオーケストラで、互いに尊敬しあっていた武満徹の作品を奏でる!!愛情のある演奏です。 
 また、琵琶などの和楽器には日本のオーケストラが1番合っているなぁとも感じました。
 音も明瞭でわかりやすく、現代音楽(特に武満作品)に取っつきにくいひとにもオススメです!!



この商品を買った人はこんな商品も買っています:武満徹琵琶、尺八、オーケストラのための「秋」 | 武満徹エア,弦楽のためのレクイエム | 音楽 新潮文庫 | 武満徹の世界 | 武満徹―私たちの耳は聞こえているか (人生のエッセイ) | 
関連商品を探す:『武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他』

武満徹:ノヴェンバー・ステップス

東京都交響楽団 武満徹 若杉弘 鶴田錦史 横山勝也 堀米ゆず子 
武満徹:ノヴェンバー・ステップス
定価:¥ 1,050
新品最安価格:¥ 877
『武満徹:ノヴェンバー・ステップス』の関連商品を見る
クチコミ情報

作曲者が認めた極上の演奏!必携!

「ヴィジョンズ」はバレンボイム版もあるが、この若杉版の静謐な美は完璧だ。武満氏も解説でオケのサウンドを褒めている。
「遠い呼び声の彼方へ!」は堀米氏のソロの曲を知り尽くした、というか作曲者も思いも寄らないような表情の豊かさによるロマンティックな表現が素晴らしい。作曲者も激賞。このソロを聴いて、サントリーホール10周年にはヴァイオリン協奏曲を書こうとした武満氏が病に倒れ果たせなかったという位の名演。
 他の2曲も武満氏曰く「小澤氏のアプローチとは対極で、いかに作品が時間という発酵を経て育つものなのかを感じる」というこれまた静謐で強靭な名演。
このCDは日本の宝です。


武満入門に最適。”弦楽のためのレクイエム”は現代の最高傑作であることを認識させる演奏!

 武満徹の名曲ベスト盤と言って良く、初めて聴く方に最適。あまり音量を上げずに、BGM 的に聴き始めて欲しい。どの演奏も、大変落ち着いた音で、最初から最後まで安心して聴ける。
 
 ことに、武満徹の出世作、弦楽のためのレクイエム(1957)。これを聴いた(スコアを見た)ストラヴィンスキーに絶賛されたのは有名な話だ。
 私は、岩城/N響の古い録音のCD(1960?)、恐らく髪を振り乱し、精魂込めたかのような小澤の演奏、で聞いていたが、ヴァイオリン中心で高音弦楽器の金属的な音色、和音でのざらつき、テンポがアッチェランド気味になる盛り上がりでのフォルテのうるささ、に閉口していた。なぜ、ストラヴィンスキーがそこまで褒めたのか、わからないでいた。
 ところが、この新しい(と言っても1991年)録音は、最初から最後まで、整然と、自然に、フォルテの部分も全くうるさくなく録音されている。オーケストラ(都響)は、最高のレベルにあり、ヨーロッパのオーケストラ以上にうまいし、キンキンせず低音主体の音色も落ち着いている。
 作曲者立会いの下、録音されたこの演奏(9分21秒)は、小澤征爾らの速いテンポ(7分30秒前後)ではなく、このゆっくりしたテンポを、肯定しているとも受け取れる。そして、私にも、その方がはるかにしっくりとくるのである。作曲者がライナーノーツに書いている、”私はこの<レクイエム>を<メディテーション(瞑想)>としてもよかったのです”を体現化した演奏と言えよう。
 実は、武満自身が、どの曲も作曲時頭の中で鳴らした音楽のテンポと、実際に音にしたときのテンポの食い違いを気にされており、メトロノーム表示を(遅く)変えようと、生前口にしていたとのことである(フルート奏者、小泉浩氏による)。
 こうしてみると、若杉弘こそが、武満作品の真の理解者ではないか、と思われてしまう。
 小澤も、岩城も、作曲者に共感し、主観的に、あまりに無我夢中に煽り立てて演奏するため、結果的にこの曲の本質が抜け落ちて、情熱的な曲に仕立ててしまったように感じられた。 
 この曲は、繰り返し聴いて嫌にならない、現代音楽の最高傑作の一つといって過言ではない。すべてのクラシックファンに、この演奏で聴き直すよう、お勧めしたい。
 
(追伸)聞き比べの出来る現代音楽曲というのも、本当に数少ない。この曲の演奏では、やや明るめの音色ながら、さらにゆっくりと演奏した(10分58秒!)美演、クレア指揮パシフィック交響楽団があり(ソニー、カップリングの二曲も瞑想的な癒しで最高!1997年録音)、今後、さらに遅い演奏を楽しみに待ちたいと思う。


作曲家の思いが込められた銘盤

初期の作品である「弦楽のためのレクイエム」「ノヴェンバー・ステップス」から、今回初録音となった「ヴィジョンズ」まで、武満徹の音楽人生の歩みが収められている。
このCDは武満自身が監修し、作品紹介及びエッセイもライナーノーツ載せている。武満の思いが込められた銘盤である。
小澤征爾指揮のCDもあるが、若杉弘指揮東京都交響楽団の演奏は小澤盤とはちがった独特の味わいがあり、特に東響の低弦の美しさは流麗で威厳を感じる。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:武満徹琵琶、尺八、オーケストラのための「秋」 | 武満徹地平線のドーリア | 武満徹ジェモー | 武満徹ノヴェンバー・ステップス | 黛敏郎涅槃交響曲 | 
関連商品を探す:『武満徹:ノヴェンバー・ステップス』

東京裁判 [DVD]

小笠原清 奥村裕治 南とめ 東京コンサーツ 武満徹 小林正樹 稲垣俊 本間明 西崎英雄 浦岡敬一 
東京裁判 [DVD]
定価:¥ 3,990
新品最安価格:¥ 3,416
『東京裁判 [DVD]』の関連商品を見る
クチコミ情報

襟を正してみる歴史

同時代に生きた日本人にとってはあまりにもなまなましく大きな痛みをともなう記憶であったために、この時期の史実の公開と評価はこのころまで待たねばならなかったのだろう。だからかもしれないが、戦後生まれた日本人は基本的な前後関係と事実すらあやふやにしかしらない。だが戦争の記憶をもって生まれ育ってはいない世代の日本人は、襟を正して見るべき映画だと思う。

東条被告が裁判にのぞむ毅然とした態度とその弁明からあきらかになる良識、責任感、愛国心は、私が漠然とうけていたA級戦犯の暗いイメージとは異なっていたし、アメリカのブレークニー弁護人の日本人被告に対しての公正さを求める一貫性、登場人物のそれぞれが異なった立場からそれぞれの使命をこの裁判においてまっとうしようとしている姿に、深い感銘を覚えた。

日本人でいることは、その過去の栄光と挫折、残虐行為と自らの犠牲の上に生きることだと思い出させてくれる秀作。



とにかく観よう。判断は私たち。

とにかく、観よう。
このDVDを発見した 私たちは幸せ。
あの時代を語る人たちが 今や、地球上からいなくなっている。
ましてや、目と耳で記録されている資料がこれだけ残っていたとは。

宝物の中から、取捨選択、とにかく まとめあげた制作者諸氏よ。
心より、感謝。
ありがたや、ありがたや。
鬼畜米英、日本国民を駆り立てた馬力。
膨大なフィルムは残っていたのは当然と言えば当然。

私たちは
知らなすぎることが多すぎる。
「百聞は一見に如かず」
日本国のあの時代を、
キチッと私たちなりに整理して 判断しないといけない。
「東京裁判」を映像化するという大冒険。

最後の判断は私たちがしないといけない。
それにしても、小林正樹監督、膨大なる資料をまとめあげる総責任者として歴史に残るだろう。
ナレーターは佐藤慶。。
佐藤慶にとっても人生に二度と出会えぬ大仕事。
映像と、ナレーション。
大東亜大戦争に突入前、突入後、最後。その後。
そもそも。
「戦争」を裁判することは可能なのか。
ここに宝物あり。
昭和天皇の終戦の詔が朗々とひびいてくる・・・


極東裁判「再考」

この映画を観て思ったことは、
1)この裁判が「政治のショー」であったということはその通り。一般市民への無差別爆撃や原爆投下を行った米国の所業が、ナチスドイツのホロコーストの所業との意味合いの違いを言い立てても虚しく無意味なのは万人が認めると思う。すると、その米国が日本を裁くという行為は、もとより容認できるものではない。2)しかし、310万人とも言われる日本人の犠牲者の多くが一般市民の死と、兵隊の餓死・戦病死で占められていると言う事実を考えると、当時の日本の軍部、特に陸軍が、「国防」以上に、自分たちの利権や存在理由の為に国民を犠牲にした点は否めない。すると誰かが裁かずには形にならない以上、たとえ「ショー」であっても、戦勝国以外に裁く主体は存在しないのだからやむを得なかった点もある。またアジア諸国の犠牲者は一概に日本軍だけのせいではないが、その責任を日本は否定できないのだから自国で自国を裁くことは出来ない以上戦勝国に裁かれる外は無い。「平和に対する罪」という事後立法による裁きの不整合を言い立てても、やってしまった所業の前では、それは小理屈に過ぎない。3)昭和天皇の存在は、戦後日本の復興に間違いなく大きく寄与したのだから、この類稀な帝王を存命せしめたことは結果的には良かったが、筋論として端から「法廷外」に置いたことはおかしい。これは政治的配慮あって、論理的整合性は無い。4)戦勝国米国の各担当は、日本の立場をかなり慮って復興に寄与し、裁判の弁護も徹底してくれたことは評価できる。5)第2次大戦終結まで、或いはベトナム戦争終結まで、「大国の暴力による制覇」が国際社会の「文法」だったことは間違いない。戦前日本の身に余る軍備と大陸進出は、斯様な「弱肉強食」の世界の中での上手とは言えない対応だった。だが今日の尺度で、日本だけを悪徳国家のように裁く発言は、明らかにおかしい。そういう発想は思想の問題ではなく、単に間違っている。
多くを考えさせてくれる良い映画だ。


■戦争因果をレビューする稀有な「視点」を持つ戦争法廷映画

■やはり戦争は、不毛である。このような裁判は、戦争の無意味性の中で死んでいった人間に対する新たな冒涜になるのかもしれない。つまり、このような裁判をする理性のある文明同志が、国家の発動による戦争を引き起こし、多くの生命や資源を戦争目的に徴発していったという愚かな事実を、死者たちはどのようにも受け止められないと思うからだ。戦後の復興、経済的発展の今を考えると、ますます先の戦争で亡くなられた人の「無意味」「無念」に、思いが沈んでしまう。東京裁判は、本来、戦争参加国、総懺悔の恥ずかしいイベントでなければならなかったのだろう。この映画は、できたら、そのような「参加国総懺悔史観」で、企画編集してもらいたかった。戦争を引き起こした日本が、改めて「戦勝国主導裁判」を批判する映画を作っても仕方がないと思う。

■日本国憲法の「国家の発動による戦争」を禁じることに民意が共感するのは、この映画のように、人間を、「妙な覚悟」に駆り立てて、相手を殺さなければ、自分や同胞を守れないという戦場空間・環境に、強制的に人間を徴発するからである。戦場は、本人の覚悟に関係なく、戦争継続を意思する相手を殺すことで、相手の自分への攻撃を終わらなければ、殺し合いが終わらないゲーム空間である。国家に、このようなゲーム空間を作る決断、そこに国民の生命・財産を強制投入できる権限を与えるか、否かが、「憲法9条」の選択の本質である。自らの自衛権の制限にまで及ぶ、「平和憲法」=「9条」の非武装非戦思想は、このような悲劇の反動として確立されたのだろう。改めて戦場という環境を作り出さない努力、すなわち平和の維持の大切さを痛感させる、本当に秀逸な「戦場」映画だった。


魂を鎮めるための儀式

世界のどこかに絶対的な善があり
その対極に絶対的な悪があるという事がないのなら
何かが何かについて絶対的な裁きを下すという事もありえない。
そして絶対的に<公正な裁判>もまたありえない。
対峙する者達がどの地点で納得し妥協するか
ただそれが<裁かれる>だけだ。
ならば法廷とは
多かれ少なかれ
原告と被告を主人公として
その法に縛られるその社会の人々に向けて
判例を演じさせる舞台でもあるのだろう。

では「東京裁判」とはどんな舞台だったのか?

人類史上最大の戦禍があり
多くの国の多くの人々がそれに巻き込まれた。
戦争は終ったが
そこで燃え上がった炎は
まだ怨念の熾火として熱いままだった。
「東京裁判」は
世界中に残されたその炎に
まだ焼かれながら苦しむ魂を鎮める
巨大な儀式を行うための舞台だったのではないのだろうか。

私にはこの裁判の行われた法廷が
世界自身の未来を紡ぎ出すための
苦痛の炎を吐き出す蚕だったのではないかと思える。
裁かれた者たちは
忌まわしい記憶とともに純白の繭の中に封じ込められた。

もしA級戦犯たちが<公正な裁き>の下
無罪になっていたら
敗北を諦めきれない人々により日本国内は分裂し
アメリカも中国も日本への攻撃を再開したのではないかとも思う。

「東京裁判」で日本は死んだ。
日本人自身も含めて
とりあえず世界はそれに納得した。
だから次の戦禍は
日本の頭上をかすめて通り過ぎたのかもしれない。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:大東亜戦争と国際裁判 [DVD] | ニュールンベルグ裁判 [DVD] | 看守が隠し撮っていた 巣鴨プリズン未公開フィルム (小学館文庫) | 図説 東京裁判 (ふくろうの本) | 東京裁判の全貌 (河出文庫) | 
関連商品を探す:『東京裁判 [DVD]』

怪談 [DVD]

小林正樹 岸恵子 仲代達矢 中村嘉葎雄 丹波哲郎 中村翫右衛門 小泉八雲 武満徹 水木洋子 
怪談 [DVD]
定価:¥ 6,300
新品最安価格:¥ 5,550
『怪談 [DVD]』の関連商品を見る
クチコミ情報

人間の情念

「黒髪」身勝手な夫。捨てられた妻。流れるような黒髪。霊気が進化してゆく廃屋…何もかもが恐ろしい。

「耳なし芳一」実にもの悲しく丁寧に描かれた壇ノ浦の戦い。霊が多過ぎて怖い。コミカルな2人の下男にやや救われる。

「茶碗の中」名優たちのスキのない演技によってここまでシャープになり得るのは、正に醍醐味だ。

そして神経を逆撫でするような音、舞台のようなセット、ゆっくりと過ぎる時間経過は、底知れず恐ろしい…

そんな中、「雪女」だけが浮いている。まず進展が間延びしている。そして仲代達矢はミスキャストだし、何より岸恵子が大根過ぎる。彼女の淋しい外見と、色気のない内面がちぐはぐだ。

リバイバル当時20歳前後だった私が、今やっとこの映画の真の怖さを知った。


茶碗の中は秀逸

「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」は舞台美術が前衛的で面白いと思います。「茶碗の中」は一番良かった。茶碗の中のようリズムであれば、間延びせず見れたのですが、少々間延びしたところもあり、眠くなる箇所もありました。全般的には有名な物語なので、そのままに進行し、新しい解釈があるわけではないけれど、誰かが怪談を原作のままに映画化する必要もあるのでしょうね。音は相変わらず武満徹のシャープな音楽で好きです。



一度は見るべき壮大な失敗作

 公開当時、壮大な失敗作と評された作品ですが、いま見るとそのクオリティの高さは特筆ものです。豪華なキャスティング、小林正樹監督の映像へのこだわりや音楽も素晴らしいのですが、他の方のレビューにもあるようにオムニバス形式のわりには全体がスローテンポで、特に第3話「耳無抱一の話」の比重が大きすぎると思います。水木洋子の脚本の段階でも「耳無抱一の話」が他の話の倍以上の長さであり、小林監督だけの責任ではないとは思いますが、短いながらも秀逸な出来の「茶碗の中」を見るともう少し肩の力を抜いて作っていれば傑作になったと思います。
 しかし、多くの見る価値のない駄作が量産される現在の日本映画界にあって一度は見るべき失敗作であり、DVD購入の価値も十分あります。(失敗作でも評価は★4個ですから)


いち感想

小林正樹監督の「切腹」という傑作を観て、映像と語りのうまさに酔わされたために、やや高額と思えたこの映画のDVDを思い切って購入。同じ監督だから同じような満足感を得られる作品だろうと早合点した自分が浅はかでしたが、「切腹」のような、映像と語りのバランスが奇跡的にとれた作品ではなく、やや映像と音響に偏った(あるいは重きをおかれた)映画であることに軽い不満を感じてしまいました。娯楽と芸術のバランスのとれた作品に最も感銘を受ける自分のような人間には、若干ですが不満の残る映画と思いました。(特に三話目でだれてしまいました)ただ四話目の「茶椀の中」は、映像、語り、そして音響がうまく絡み合った傑作だと思います。特に映画の研究などするわけではなく、ただの一若輩映画ファンとしての感想です。

斬新な映像美

フランス人の友人に教えられた映画です。
『怪談』という言葉の意味を問われて、映画を見ていない私はゴースト・ストーリーだと答えたましたが、友人は納得のいかない顔をしました。この映画を見た今、その彼がなぜ怪談=イルージョンと捉えていたかはっきりわかりました。
私が原作からイメージしていた映像よりももっとファンタジックで、怖い話というよりスタイリッシュな映像のせいか、すべてがこの世のものでないかのように幻想的です。
舞台の上に人物を置くような装置と構図、武満徹によるエレセントリックな音楽/音響、時代劇には珍しいヴィヴィッドな配色、舐めるようなカメラワーク等々、'60年代にこんなにアヴァンギャルドな日本映画があったのかとびっくりしてしまいました。
とりわけ『耳なし芳一の話』は死の恐怖と隣り合わせのエロティシズムが感じられてよかったです。
体にお経を書き付けるシーンは、グリーナウェイもさぞや感銘を受けたのだろうと思います。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:切腹 [DVD] | 東海道四谷怪談 [DVD] | 怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集) | 怪談 【通常版】 [DVD] | 巨人ゴーレム 新訳版 [DVD] | 
関連商品を探す:『怪談 [DVD]』

アントニー・ガウディー [DVD]

勅使河原宏 武満徹 毛利蔵人 堀真慈 イシドロ・プーチ・ボアダ 宮口精二 野村紀子 瀬川順一 柳田義和 瀬川龍 
アントニー・ガウディー [DVD]
定価:¥ 3,990
新品最安価格:¥ 3,526
『アントニー・ガウディー [DVD]』の関連商品を見る
クチコミ情報

静かで、美しく、どこか悲しい

ガウディの建築が洋酒のCMに使用されて一気に有名になったのが
確か1984年。ほぼ同時期に製作されたようですが、勿論タイアップ
等はありません。
ですので、ケレン味たっぷりの演出もないし、名所巡り的な趣向も
ありません。勅使河原氏が久しぶりに訪れたカタルーニャ地方の
記憶を焼き付けたような映像です。見方によっては退屈と評される
のも分かりますが、1980年代初頭の同地の、ガウディの遺構がある
何気ない日常を記録した、愛おしささえ感じる映像と思います。

そんな映像に寄り添うような音楽もあまりに美しく、サントラを
手に入れるためにわざわざ武満氏の全集を購入してしまいました。
(単体では販売されたことはないようです)


残念でした。

3名の方のレビューを参考に購入しましたが、作品としてどうかと思いました。特にバックの音楽と映像が合っていないように感じます。特に電子音が耳障りで、気分が悪くなるほど違和感を覚えました。又映像じゃ無しに、スライドを見ているような感じで、せっかく映画作品として撮影しているんですから、映像と映像のつなぎ目等工夫してほしかった。またこの作品はナレーション無しですが、もう少し映像説明を字幕でするべきだし、最後のサグラダ・ファミリア聖堂ではいくつの塔が出来、どの塔がイエスで、何メートルの高さでどのような仕掛けがあるなど、初めてこの作品を見た方が理解できるように一部ナレーションも必要ではなかったかなと思います。以上私見ですが率直な感想です。

異能の家元が描く異端の建築家

実はガウディと言えば、私はあのサグラダ・ファミリア教会以外何も知らなかったので、この作品の中で彼の数々の建築物を初めて目の当たりにして本当に驚きました。 こんなものを造る人の頭の中は一体どうなっているのか? かなり興味をそそられたことは事実。 また映像がとにかく綺麗で感動的です。 しかしーです。 そういった建築作品についての解説といったものは完全に放棄されていて、ただ映像と音楽のみで構成されているので、見続けるのはちょっと苦痛を感じました。 名前や場所くらいは表記してもいいのでは?  ハイライトのサグラダ・ファミリア教会のみは、関係者の談話がほんの少しだけ入ってくるのですが、これでは作りとしてはかなりアンバランスなものになると思います。  説明をしないのが勅使河原流だといってもこれはちょっとー。 

監督の勅使河原宏は華道花月流家元で、なんと言っても安部公房の一連の小説の映画化が有名な前衛映画監督、音楽の武満徹氏も泣く子も黙る現代音楽作曲家。 こういった異能の鬼才たちががっぷり四つに組んだドキュメンタリーなのですが、前衛芸術家たちの集まりと言っても、やはりガウディの特異な才能にほとんど完全に寄りかかっているという感じは否めず、映画作品としてはやや中途半端な印象を受けました。 星は3.5個くらいでしょうか。 


コンキチ&ナターシャの絵本ナビ

サグラダ・ファミリア建造中事故で亡くなったアントニー・ガウディー
数十年かけてゆっくり組み上げてきた石積みの初期建築部分を修復しながら
建築を進めるのは非効率ということで禁断のコンクリートを使う方法に苦言を
この映画は呈してきました、残念ながらガウディーが指揮をしていた部分以外は
建築以外の魅力がなくなると勅使河原監督は予測していました、この話は彼が
存命中の講演で見聞きしたものでしたが、残念ながらその予測は当たって
いるようです。手持ちのカメラで撮影された映像はゴダールのごとくガウディーの
作品をいきいきと魅せます、映画館で観たときの感激は忘れません。



風土を理解する努力

大学生の時に吉祥寺の映画館で見た。2回見て、2回めは建築を学んでいるオランダ人大学生と見た。カタロニアの歴史の中にガウディーの建築を位置づけ、風土の中で見せている。それに合わせて作られた武満徹の音楽がまた素晴らしい。カタロニア民謡から採集した音をモチーフにして作られた美しい音楽。
ガウディーを知るだけでなく、この土地を知ることができる。DVDになっているとは知らなかった。早速今日購入。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:ガウディが知りたい!―建築・デザイン・アート・人物・謎が丸分かり (エクスナレッジムック) | サグラダファミリアの真実 [The Legend of Gaudi Vol.1](DVD付) (RollingCompany DVD Visual Book Vol) | ガウディの世界 [DVD] | ガウディの伝言 (光文社新書) | ガウディ―建築家の見た夢 (「知の再発見」双書) | 
関連商品を探す:『アントニー・ガウディー [DVD]』

波の盆 [VHS]

笠智衆 加藤治子 中井貴一 石田えり 石田純一 蟹江敬三 実相寺昭雄 倉本聡 武満徹 
定価:¥ 3,990
新品最安価格:
『波の盆 [VHS]』の関連商品を見る
関連商品を探す:『波の盆 [VHS]』

卑弥呼 [VHS]

岩下志麻 草刈正雄 篠田正浩 河原崎長一郎 三國連太郎 加藤嘉 横山リエ 土方巽と暗黒舞踏派 武満徹 
定価:¥ 4,725
新品最安価格:
『卑弥呼 [VHS]』の関連商品を見る
クチコミ情報

DVDはでないのかな?

純然たる卑弥呼の物語を映画にしたのはこの映画が唯一。
エキセントリックと神秘さを持った岩下志麻さんの美しい卑弥呼。
結末がかなり残酷というか因果応報というか・・・とにかく女の業を感じさせる作品でした。
是非DVDで再版して欲しい作品です。

暗黒舞踏のメンバーの踊りが物の怪を感じさせる。
摩訶不思議。
篠田さんの監督作品では一番面白かったです。



関連商品を探す:『卑弥呼 [VHS]』

写楽 [VHS]

篠田正浩 フランキー堺 真田広之 岩下志麻 葉月里緒奈 皆川博子 鈴木達夫 武満徹 高丘季昭 堺正俊 片倉美登 
定価:¥ 15,540
新品最安価格:
『写楽 [VHS]』の関連商品を見る
クチコミ情報

写楽

私もこの作品が大好きなのですが、DVDでていないんですね。すごくこったつくりの作品なのに残念です。。。。。

江戸時代ロマン

本年07年、映画の『さくらん』を観て感動し、でも“正統派の”吉原花魁の映画も観てみたくなり、私の記憶にある限り近年の映画ではこの映画くらいだったので(『吉原炎上』もいいのですが、時代設定が江戸時代ではなく明治時代の作品なので)、久しぶりに観たくなり、ビデオレンタルで何回か観た好きな作品だったのでDVDを購入しようかな‥と探しましたが‥残念。DVDになっていないし、ビデオも廃盤なんですね‥。
謎の人物・写楽の正体を推理した映画であることと、主演のお二人の不倫報道やらで公開当時話題の映画だったので意外に思いました。
個人的には宮崎真純さんの花魁姿は(前述の映画を含めた)他の女優さんの誰よりも“圧倒的”に江戸時代の美女らしさを感じます‥だって花魁は江戸時代のスーパースターだったのでしょ?この映画の宮崎さんはまるで浮世絵から飛び出してきたかのようなんです。
他に、折檻された女郎が吊されたまま死んでいる様子だったり、出演者の江戸弁の言葉遣いや、とりわけ後半の足抜けの道行場面からエンディングまではとてもロマンティックで“江戸時代の匂い”を濃厚に感じるので、もっと再評価されてもいい作品なのでは‥と思うのですが‥。


脇役陣がすごい

脇役陣がすごい。特に、喜多川歌麻呂役の佐野史郎は、ちょっとやりすぎ位の存在感。写楽の天才ぶりに嫉妬する姿は、モーツァルトに対するサリエリを思わせる。
十遍舎一九役の片岡鶴太郎の軽薄さやおかん役の岩下志麻の強さ・弱さもいい。
歌舞伎の魅力や江戸の情景の映像化なども魅力的で、満足できました。


もしタイムマシンがあったら

江戸寛政期に突然現れ、そして消えた浮世絵師・写楽。
その謎に包まれた正体に迫る歴史ドラマ。
主人公と同時代の絵師、舞台人などの人間模様が描かれています。

自分が時代物に慣れてないせいか、140分近い長さが少しこたえました…

印象に残るのは、
歌舞伎の舞台、花魁の顔見せや、川辺での夕涼みなどの場面。
CG背景と実写を合成した場面が幻想的。
そして、写楽が花魁を恋しく想い、視線を送る幾たびかの場面、
秘めやかで。

もしタイムマシンがあったら江戸の町に行ってみたいな。



関連商品を探す:『写楽 [VHS]』

大竹伸朗 全景 1955-2006

大竹伸朗 
大竹伸朗 全景 1955-2006
大竹伸朗 全景 1955-2006
大竹伸朗 全景 1955-2006
定価:¥ 9,450
新品最安価格:¥ 9,450
『大竹伸朗 全景 1955-2006』の関連商品を見る
この商品を買った人はこんな商品も買っています:見えない音、聴こえない絵 | 既にそこにあるもの (ちくま文庫) | ジャリおじさん (日本傑作絵本シリーズ) | illustration (イラストレーション) 2008年 11月号 [雑誌] | ユリイカ2006年11月号 特集=大竹伸朗 全身表現者の半世紀 | 
関連商品を探す:『大竹伸朗 全景 1955-2006』

音楽 新潮文庫

小澤 征爾 武満 徹 
音楽  新潮文庫
音楽  新潮文庫
定価:¥ 580
新品最安価格:¥ 580
『音楽 新潮文庫』の関連商品を見る
クチコミ情報

未だに色あせない

2人の偉大な日本人音楽家の対談をとおして、音楽の本質そして現代の日本での音楽に対する問題…
和やかな雰囲気の対談ですが、鋭い指摘は現在でも言えることばかりです。

そしてこの本を読んで、2人がどれだけ音楽を愛し、そして何でも受け止められるような器を持った人だということがよく分かりました。


「音楽」のしくみがわかる

脂の乗り切ったご両人の対談は面白い。
記述も、本当に語り口調のままで、それがまた、ぎこちなく
愉快だったりする。
音楽が国によってここまで考え方や取り組み方が違うものか
と、不思議な納得をした。著名な音楽家たちも、なんで有名
なのか、なんで著名なのか、2人の解釈を聞いていると、な
るほどと、かなり親近感を覚えながら、それぞれの人物像を
把握できます。
こういった対談を時間をかけて、何度も回数を重ねて行えた
こと自体、ものすごく文化的な価値があると思う。
20年以上経っても、いまだ読み応えのある話。ぜひ、見つけ
て、ひとりでも多くの人に読んでもらいたい!


芸術家の瑞々しい感性が感じられる対談!

対談が実際に行われたのは1978年~1979年である。武満徹50歳、小澤征爾はその手前。二人の天才音楽家による対談は、”音楽”のあらゆる領域に及んでいる。そのこと事態が、”音楽”への理解を深めることに大変役立つ。音楽との出会い、聞こうとしないでも耳に到達する音楽は音楽でない、日本人の耳と西洋人の耳、音楽を教えるということ、恩師、オペラ座、日本のオーケストラの問題、中国のオーケストラなど。又、内省的な作曲家とエネルギッシュな指揮者という違いなど二人の個性の違いも面白い。50歳近辺の芸術家の瑞々しい感性が感じられる対談でも有り、読み終えた後何某か自分自身の内面にも影響を与える作品である。万人にお薦めの好著。

音楽+アルファ

対談の主題は勿論、音楽である。しかしそれ以上に、世界で活躍している人でなければ語れない、自由、日本、人生について語られている。
対談自体はかなり古いものであるが、現在でも十分通じる内容である。それは語られていることが、本質的なことであるからであろう。

我々自身は下らない日常に煩わされている毎日であるが、日本人としての自由と勇気とはなんであるか、を考えたい人には推薦できる本であると思う。

音楽への渇望

壮年期になんなんとしていた頃の小澤征爾と武満徹が,共通の思い出の地である中国のこと,交流した音楽家達,そして自分たちの音楽のことについて数回にわたって対談をおこなった記録をまとめたものです。闊達に語る小澤,言葉を選んで話を進める武満の会話は何回読み返しても新鮮さを失わない魅力を持っていると思います。「私たちは未だに音楽に対する永遠の渇望の中にある」という,武満のあとがきの言葉が忘れられません。ぜひ多くの方にお奨めしたい本です。


この商品を買った人はこんな商品も買っています:やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根 新潮文庫 | ボクの音楽武者修行 (新潮文庫) | 同じ年に生まれて―音楽、文学が僕らをつくった | 音と言葉 (新潮文庫) | 音の影 (文春文庫) | 
関連商品を探す:『音楽 新潮文庫』

シネマの快楽 (河出文庫)

蓮實 重彦 武満 徹 
シネマの快楽 (河出文庫)
定価:¥ 798
新品最安価格:¥ 798
『シネマの快楽 (河出文庫)』の関連商品を見る
商品の紹介
作曲家・武満徹(1996年没)と評論家で前東大学長の蓮實重彦による映画対談集である。武満は、尺八や琵琶をオーケストラに取り入れた『ノヴェンバー・ステップス第1番』などによって世界的に著名な現代音楽の作曲家だが、日本を代表する映画音楽作家でもある。黒澤明(『乱』)、成瀬巳喜男(『乱れ雲』)といった戦前からの巨匠の作品から、大島渚(『儀式』)、篠田正浩(『乾いた湖』)、中平康(『狂った果実』)といったヌーベルヴァーグの記念碑的作品群、小林正樹の『切腹』や『怪談』、勅使河原宏の『砂の女』といった異色作を手がけるなど、戦後の日本映画史に大きな足跡を残した。しかし何より、武満は自分の楽しみのために多いときには年に実に300本の映画を見るという大の映画狂であり、戦前にリアルタイムで山中貞雄監督の幻の傑作『街の入れ墨者』を見たという強者だ。

本書に収録された対談は1980年代のもの。東京・六本木の映画館CINE VIVANTで上映された映画群、『ミツバチのささやき』『カルメンという名の女』『ノスタルジア』といった優れたヨーロッパ映画をめぐって行われた熱のこもった対談は、対象となる映画自体の豊かさによって輝きが増している。当時『監督 小津安二郎』を執筆、映画雑誌「リュミエール」を主宰して、映画ジャーナリズムに大きな影響を与えていた蓮實重彦と、映画実作者・武満徹の交わす言葉は、まさに映画のもたらす「快楽」に彩られている。(折口ケイ)


クチコミ情報

映画的記憶(笑)

武満ともあろうものが、重彦にはまっていたんですねえ。この本とは別の他の対談かなんかで「映画的記憶」とかフツーに言っているのを読んで吹いたものです。 この対談は元々六本木のすかした映画館のパンフ用だが、この小屋はは真治、和重、昌也、イカ臭い三バカ大将発祥の地。ついでに言えば蓮實のかみさんは腐ったチーズのような臭いがします。こんなキモい女とよくセックス出来ると思います。それで出来た倅がホモ。いくら東大総長まで登りつめたとはいえ、ハスミンの人生はけっしてしあわせなものではなかったでしょう。

六本木の映画を見に行って

 自分の「顔」を持つ映画館が時として存在する。

 池袋の文芸座、銀座の並木座、吉祥寺のバウスシアター、神田の岩波ホールなど いくつも名前が出てくる。六本木にあったCINE VIVANTも そんな映画館の一つだった。

 文化戦略をとったセゾングループの映画での「顔」を担った その映画館は 優れた欧州映画を独自で発掘し 上映することで一世を風靡した。ノスタルジア、ラパロマ、エルスールなどの 目の覚めるような傑作を日本に紹介した功績は本当に大きかった。

 映画のパンフレットも脚本を収録するなど 非常に充実していた。中でも 蓮見と武満の対談は ある意味で 映画の門外漢であるお二人の 映画への愛に満ちたものであり 繰り返し読んだことを覚えている。そう あのパンフレットを持っているだけで 文化の香りを身にまとったような気がしたものだ。
 思えば スノッブな話だが。

 そんな二人の対談が本になっているのを見つけた。

 蓮見が その後 東大総長になるとは思わなかったし 武満は既に鬼籍に入られた。20年という年月を経て もう一度 お二人の「放談」を楽しんでいるところだ。



この商品を買った人はこんな商品も買っています:傷だらけの映画史―ウーファからハリウッドまで (中公文庫) | 映画千夜一夜〈下〉 (中公文庫) | 映画千夜一夜〈上〉 (中公文庫) | 監督 小津安二郎 (ちくま学芸文庫) | 映像の詩学 (ちくま学芸文庫) | 
関連商品を探す:『シネマの快楽 (河出文庫)』

(1/164) 次のページへ ≫

 武満    日本  東京  大連  本郷  富士      清瀬  保二    敏郎  ゴールデン  石川  セリ  マルイ    波多野  睦美  中島  みゆき    沢田  研二  服部  隆之  コシミハル  羽田  健太郎  佐藤  充彦  小林  靖宏    井上  陽水  ステップス  アレン  谷川  俊太郎    モーツァルト  新潮  小澤  征爾  タケ  ミツ  トロント  若杉  堀米  サントリーホール  岩城  都響  ヨーロッパ  メディテーション  小泉        クレア  ソニー  ヴィジョンズ  東響  東亜  巣鴨  小学館  河出  東条  アメリカ      正樹    昭和  極東  米国  ナチス  ドイツ  アジア  ベトナム  日本国  中国  東海道  四谷  講談社  八雲  巨人  芳一  壇ノ浦  シャープ  仲代  達矢    恵子  抱一  水木  洋子  フランス  ガウディ  アート  光文社  勅使河原  カタルーニャ    安部  公房  ゴダール  吉祥寺  オランダ  卑弥呼  岩下  志麻  篠田  写楽  江戸  吉原  明治  宮崎  真純  喜多川  佐野  史郎  サリ  片岡  鶴太郎
カテゴリ一覧
武満徹 アマゾン画像検索-『武満徹
このページについて?

TOP > Amazon 画像検索
PC・家電・CD・DVD  |  2009/11/08