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クチコミ情報
奇跡的な経済復興を遂げてゆく日本の影。舞台となっている時代は、丁度オリンピック前当たり、高度成長期の頃です。その頃海外勤務といえば、総合商社か日本航空でした。ソニー、ホンダ、セイコーといった貿易で国を再建する日本の尖兵として海外に飛び立つビジネスマンは鶴のマークの飛行機に乗り込んでゆきました。一方で、当時は激しい組合闘争の時代でもあります。今とは正反対のインフレが家計を襲っていた時期でもあります。経済成長とインフレは切れない仲ですが、企業業績が上向き、賃金が増え、消費が増え、企業業績がさらに増えるという時代でした。この賃金上昇を担ったのが労働組合です。今のように大人しくはなくストライキも盛んに行われました。そして組合活動を行えばアカとも呼ばれる時代でもありました。冷戦時代、世界中で共産革命も進んだ頃でもありましたから。労働組合の活動を行ったために差別的な待遇を受けると不当労働行為という法律違反になります。この作品でみられるように、組合役員を降りたときに、報復人事ということが行われます。自らの役割に忠実であればあるほど、不利な立場に立たされるのが労働組合でもあります。会社と組合はこういう争いを経験しながら、妥結点をみいだしていった結果、今日のような組合員が一種特権階級のようになった企業組織を作り上げてしまいました。奇跡的な経済復興を遂げてゆく日本の影の部分が見事に映し出されていると感じました。主人公の圧倒的な存在感でぐいぐいと引き込まれる抜群に面白い作品です。
物語としては面白いが、手法に疑問全5巻の感想です。
もともと大部分が事実をもとに作られた小説であるとの先入観があるため
私はこの小説をよくわからないまま興奮しながら読みました。
特に第三巻にある墜落事故は特に実際にあったことだけに、そして生存者などは実名ですので、
全巻を通じて何処までがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかわからず
(それがこの作家の凄さであると思いますが)時間を忘れながら先を読み進めてしまいました。
しかし読み終わってみて冷静になって思ったのは、
これはあくまでもフィクションであるはずなのに、これを読んだ人間は、登場人物を実際の人間に当てはめて読むであろう。
そして聞くところによると実際に登場人物の多くが実際にモデルとなる人間が実在するということ。
だとすると、この物語はあまりにも善悪が偏りすぎているその怖さを禁じえません。
主人公恩地は「スーパー善人」として書かれており同情・共感の嵐。恩地の対立側は「スーパー悪人」となり世間から浴びる誹謗はこの小説の影響力を考えると想像に硬くないです。
フィクションならそれでよいでしょうが、実際に起きた大事件(墜落事故)を使っているだけに、読者の反応を想像できてあえてこのような手法を使うやり方に違和感を感じます。
あとがきに「事実を取材して小説的に再構築した人間ドラマである」と記載すればオッケーでしょうか?
さて恩地のモデルとなる人物は、日航機墜落事故に際して、遺族世話係として働いた事実は無いとのこと。
であるなら、なにか別冊のような印象を与える墜落事故編第三巻は
この前後の小説(1.2.4.5巻)と一緒にすべきではないのではないかと思います。
第三巻部部分は完全に切り離し、恩地を登場させず、事実を、取材に基づいて忠実に描くべきではなかったでしょうか。
その点でイマイチ納得ができませんので星は3つにいたします。
2巻途中で挫折元国民・・いえ元*AL社員です。2巻目途中で挫折してしまってしばらく経っています。
なぜ挫折したか、作者には本当に感謝しています。よくぞ書いて下さったと。それは、
組合問題による、報復人事は昔も今も当たり前のように起こっているから。カンタロー
さん(恩地のモデルとなった人)のように創成期から在籍して、組織の中核にいける
人材であっても、それは逃れられないんだ、と見せつけられ社内でも伝説の様に語られ
ていました。ですから、この本の内容はごく日常で起こっている事柄なのです。そして
昨日まで、恩地ぽい人だったのに、今日からは、行天になっちゃったって事も珍しく
ありませんでした。なぜそんな会社をやめないのか、それはけっして孤独ではないから
です。そんな仕打ちにあってる人はたくさんいるから。御巣鷹の事故については、避けて
語れない為、大きく取り上げていますが、前記の組合問題とは、次元が別であると、
とらえていただきたい。あの事故は、会長、社長以下、社員全員打ちのめされました。
作品のレビューになりえていないのは、認識しておりますが、他の方のレビューを
拝見してどうしても伝えておきたかったのです。
映画が先か、本が先か、どちらでもだいじょうぶ 昨日公開となった映画を見た。原作を読んでから映画を見るとがっかりするとよく言われるが、
よく出来た映画だった。だからと言って映画を見て筋を知ってしまうと本がおもしろくなくなる
かというとそういうこともない。むしろ3時間超と映画としては長いとはいえ、文庫本で5巻と
いう長い小説ではどうしても取捨選択してはしょわらずを得ないので、映画を見てから読むと映画
で描写できなかったディテールが分かり、面白さが増す。
この本で扱った航空会社は政権交代もありほぼ公的資金注入が決まった。本と映画で描かれた
官的体質のゆえである。映画制作の構想・企画は政府による再生が明らかとなる前であったはずだ。
その時機を得た先見性には脱帽だが、10年も前にそれを見越したような予見を内包したこの本は
すばらしいという言葉を超越している。山崎豊子おそるべしとしか言いようがない。映画と本、双方
お勧めですが、映画にはハンカチが必携です。
「白い巨塔」で育った者の読後感です。
by 左門 新
三つ星レストランには、なぜ女性シェフがいないのか
女はなぜ素肌にセーターを着れるのか
なんだかなぁ、P.293にとんでもない記述があります、
脇役の一人、美人スチュワーデス三井美樹の飛んでいるという南回りヨーロッパ路線の「過酷な」勤務実態を綴った箇所です、以下本文を分かりやすく書き直します、
羽田から香港経由でバンコクで最初の交替
三日待機
バンコクからカラチへ飛びここで交替
四日間待機
カラチからローマ・フランクフルト経由でロンドンへ
四日間待機
逆のコースで羽田へ帰る
のだそうです、24日間連続で拘束されるとはいえ、実際の勤務はわずか6日だけ、残り18日はなんと次の飛行機がくるのを待つだけ?の勤務で美人スチュワーデス三井美樹は復路のカラチあたりでへばりそう(本文のまま)になるのだそうです、搭乗している六日にしても24時間勤務でないことは指摘するまでもないでしょう、カラチはともかくバンコクで六日、ロンドンで四日も待機できるなんてまるで夢のようです、
いやはやなんとも、今のCAが聞いたら腰を抜かしそうなのんきな勤務実態でしょう、この予定でいいのなら他の用事をサボっても私も1年に一回くらい無給で搭乗してもいいなぁ、まだ飛行機の数が少なかった昭和の時代、南の島のリゾート地での待機が1週間だったなどという夢のような事実も伝わっています、なんだかなぁ、
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