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浅田次郎

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浅田次郎

浅田 次郎(あさだ じろう、1951年12月13日-)は、日本の小説家。東京都生まれ。本名、岩戸康次郎(いわと こうじろう)。駒場東邦中学校・高等学校 駒場東邦中学校、中央大学杉並高等学校卒。
自衛官 自衛隊員、アパレル業界など様々な職につきながら投稿生活を続け、1991年、『とられてたまるか!』でデビュー。当初の作品傾向から悪漢小説を中心とした作家としての認知が先行したが、1995年に『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞した後は、清朝末期の宮廷を舞台に宦官を主人公として時代を活写した大作『蒼穹の昴』が1996年に直木賞の候補作となり、さらに翌年『鉄道員 (ぽっぽや) 鉄道員』にて直木賞を受賞するなど、作品の範囲は劇的な展開を見せている。

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

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クチコミ情報

”鉄道員(ぽっぽや)の信念”

高倉健さんの作品の中で、”鉄道員(ぽっぽや)”が好きでDVDを購入しました。廃線の決まった北国のローカル線と同時に定年を迎える佐藤乙松駅長(高倉健さん)の鉄道員としての信念をつらぬいた感動する作品です。不器用で鉄道一筋に生きる佐藤駅長は、仕事一筋で駅長の職務をまっとうする姿に身の引き締まる思いで見ています。それが一人娘の死、そして妻の死を乗り越えてきた男の姿だと思いました。妻の死に目にあえなかった悔しさなど、さまざま困難を乗り越えてきた鉄道員の信念を高倉健さんが厳しく演じている作品です。主人はこういう生き方ができたらいいと見るたびにいつも言っています。女の私には、もう少し家族優先にしてほしいという思いがありますが、佐藤駅長の生き方に共鳴しております。DVDのジャケットの風景がこの作品にマッチしてとてもいいように思います。

反時代的なダンディズム!

この映画の中の健さんは実に静かだ。

派手な立ち回りも、アクション・シーンもない。
しかし、北海道の吹雪の駅に一人立つ健さんは、不器用で、一途で、自分の仕事を全うしようとする、少々時代遅れのいつもの健さんだ。だが、その反時代的な生き方が醸し出すダンディズムは、この映画の中でも、静かな「男の美学」として観る者の心を打つ。

ただ、他の多くの健さんの映画と違うのは、死んだ娘との「再会」という、最も涙を流しやすい題材をベースにしている点だろう。確かに、見え見えの「お涙」ちょうだいの劇だが、死んだ肉親に、たとえ「幽霊」であっても会うことができるなら、という人間の永遠の「夢」を描いているがゆえに、「通俗」ではあっても、共感を呼ぶ映画になっている。

また、脚本が良く練られているからだと思うが、淡々とした「ぽっぽや」の日常に、回想場面をうまく織り交ぜながら、登場人物の背景を描いていく構成はお見事。

静かに生き、そして静かに死んでいく健さんの美学に、北海道の雪はよく似合う。

「やくざ」映画とは一味違う高倉健だが、「健さん」はやはり「健さん」である。



至高の一作。

本作が高倉健の最高傑作というつもりはない。でも熟成されたワインの味わい、とでもいうべき「味」がある。名匠・降旗組が木村大作のキャメラで高倉健を撮る。もうこれだけで「至高」なのだ。同じ感覚は三船の「男はつらいよ・知床慕情」にもいえるのだが。鉄道員一筋で生きてきた男が、JR北海道の意向による廃線に伴い職場を失う。それ以前にも大事な妻と娘・雪子を失くしている男は、今後何を目標に生きていけばいいのか。そんな父親を案じた娘が、天国から「もういいよ、お父さん。お父さんは何も悪くないよ」と迎えに来るのだ。父は娘の作った鍋をつつきながら、人生でもあまりなかった至福の時を過ごす。もうここからは涙なしでは観られない。木村大作カメラマンはとにかく高倉健にフォーカスを合わすので、背後の広末が本当に「幻」に見える。これはもはや芸術の域だろう。全てを理解した父は娘と抱擁を交わして、翌日自分も妻と娘の待つ地へ旅立った。まさに「これぞ映画!」という仕上がりだ。それにしても本当に北海道ロケの作品には傑作が多いなあ。本作も10年振りくらいに観たが、評価変わらずの5つ星です。

矛盾に対してファイティングポーズをとってない。

胸を打たれないわけではないのです。

いろいろな回想が、古いものも新しいものも、入れ違いに巡ってきた後で、大きくなった娘(とは主人公は知らないわけですが)が作ってくれた鍋を前に、「胸がいっぱいになって」という主人公。
そこに少しもグッと来ないという人はいないだろう。
これを見て、少しも感動しない、なんて言うには、相当な無理をしなきゃ駄目だ。
だから、伝えようという思いと、それを伝える力が、確かにここにはある。

ただ、どうも共感できないのだ。

長い年月、黙々と自分の信念に従って「鉄道員」を続ける中で、主人公はいくつもの、どうにもならないことに突き当たる。
やっと授かった娘の、どうにも納得できないような、あっけない死。養子を迎えようとした矢先の、妻の病気。その妻との死別。
彼の周囲の社会でも、炭鉱が閉鎖になったり、主人公の存在意義そのものと言える、鉄道の廃線があったり・・・。
その中で主人公は、ただ鉄道員として、自分の職分を全うする。
たびたび「しょうがないっしょ」と口にしながら。

これで、十分なのかもしれない。
このように生きたいと思う人も多いのかもしれない。

ただ、目の前にどうにもならないこと、人生を送る上での矛盾が姿を現したとき、自分としてはどうしてもそこに、ファイティングポーズが欲しいのだ。
「しょうがない」、は本当にどうにもしようがなくて悔し紛れにもらす言葉であって、結論ではない。
何も、あからさまに戦う姿勢が欲しいわけじゃなくて、千人いれば千通りのやり方があるものだと思うけど、ただこらえる、というのは、正解にはなりえないんじゃないかと、どうしても思ってしまう。

まあ、この映画の価値は、そこにはないということなのだと思うけど。
高倉健の演技は、あまりに自然で、それ故に圧倒的な存在感を放っているし、共演者の演技も、大竹しのぶ、広末涼子、志村けん、どれも隙がなくて、完全にこの映画の世界の中の一員になっていた。

それでも僕にとっては残念ながら、もう一度みたいと思う映画ではなかったです。
・・・あの鍋の場面以外は。


映像美だけでも観る価値あり

雪に覆われた大地、かき分けて進む黒金の機関車。
白と黒の映像美には圧倒させられました。
それだけでも、この作品を観る価値はあると思います。

直木賞を受賞した原作の世界観を壊さないよう再現しながら、
大胆に様々なエピソードを加えて完成度を高めています。
短編小説の原作を上手に引き伸ばした感じで、
浅田次郎ファンの1人として、素直に納得させられました。
思わずロケ地(JR幾寅駅)まで行ってしまった程です(笑)。

未だに少女のような可愛らしさを表現できる
大竹しのぶの演技はもちろん素晴らしいのですが、
志村けんと奈良岡朋子が、脇でいい味出してます。
メインの高倉健と小林稔次は場面場面で良し悪しがありますね。
高倉健は木訥過ぎて無味乾燥と感じる所も多少ありました。
問題の広末涼子の演技ですが、この際目をつぶりましょう。
正直、予想以上でも以下でもありませんでした。



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ラブ・レター~パイランより~ [DVD]

ソン・ヘソン 浅田次郎 アン・サンフン キム・ヘゴン 
ラブ・レター~パイランより~ [DVD]
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商品の紹介
   中井貴一主演で日本でも映画化された浅田次郎の短編小説「ラブ・レター」を、舞台を韓国に移して映画化。主演は『シュリ』で日本でも知名度の高いチェ・ミンシク。
   うだつの上がらないチンピラのイ・ガンジェ(チェ・ミンシク)のもとに、妻が死んだという訃報が。結婚した覚えのないガンジェだったが、その女性は金のために偽装結婚した書類上の妻パイラン(セシリア・チャン)だった。パイランの顔も思い出せないガンジェだったが、遺体を引き取りに彼女が暮らした街へと赴く。そこにはパイランがしたためたガンジェ宛ての手紙が遺されていた。
   一度しか会ったことのない女性の生きてきた日々をたどるうち、想いがあふれ出る“出会わないラブストーリー”。この原作の設定を最大限に生かし、チェ・ミンシク、セシリア・チャンが見事な演技で涙なくしては見られない傑作に仕上げた。監督のソン・ヘソンは本作で青龍映画賞監督賞を受賞している。(茂木直美)


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ぬくもりを感じます。

がさがさした雑然としたシチュエーションがずっと続き、これ以上どうしようもない最低の日常の生活の中で、どうしようもなくすさんでしまった男の心にひとつの灯火がともり、遠くの彼方に忘れてしまっていた大切なきもちを取り戻そしたというストーリーです。
そういう気持ちにさせてくれたひとは、すでにこの世にはいなく、逢ったこともしゃべったこともないのに。。。
お互いが小さな写真だけしか知らないのに、そのひとは男に愛おしむみ、ごくごく素朴ながらも心のこもった手紙を書き、男はそれを読んで、温もりを感じるのです。
この作品はシチュエーションが小汚いところばかりで、韓流によくある美的にきれいな映像を映し出そうとすることよりも、モノトーンな初々しいこころの会話というものを大切にしたようです。
浅田次郎の原作は読んだこともなく、オリジナルの邦画も観ていませんが、こころがしんみりとするドラマですね。
そのひと。。。セシリア・チャンの演技はシンプルなところにずいぶんと清貧な郷愁の余韻がありました。


パイランの歌声と朗読に泣く

原作である浅田次郎さんの「ラブ・レター」を読みましたが、主役2人の境遇などの土台に関しては忠実に映画化されていますが、結末のみ若干の脚色が加えられているようです。両者とも、荒んだ中年男性がかつての偽装結婚相手の自分への想い・境遇を知り、自分の人生を見つめ直してゆく過程が心に染みわたってくる秀作です。何といっても、見ず知らずの結婚相手が自分を心の支えに懸命に生きようとしていたことを、彼女の形見の手紙を通して知るという設定が悲しい…。

主演のチェ・ミンシクさんは、「オールド・ボーイ」で見せた暴力的な復讐鬼から「春が来れば」の穏やかな教師役までこなすカメレオン俳優として有名です。本作ではレンタルビデオ店経営のしがないチンピラ中年男を演じていますが、このようなアウトロー的な役どころは既に彼の十八番といっても良いでしょう。セシリア・チャンさんは、一度もあったこともない偽装結婚相手を想いながら懸命に生きる中国人女性を好演しています。彼女のきりりとした顔立ちは快活な女性役が似合うのでしょうが、個人的には本作や「忘れえぬ想い」の中で見せるような、孤独な境遇にもめげずにひたむきに生きようとする幸薄き女性を演じる姿に惹かれます。


主演二人の演技に感嘆

 社会の最底辺で暮らすやくざ者の中年男が
実際には一度も会わなかった女性の喪失を通して
少しずつ自分の人生を見直し変容していく姿を
チェ・ミンシクが見事に演じ切っています。

 冒頭の下品で低俗な性質をむき出しにした締まりのない顔つきから
次第に苦味と哀しみを湛えた端正な表情に変化していく演技が
実に緻密で真に迫っており
多少の設定上の破綻や突飛さを粉砕する説得力を持っています。
特に背広姿のまま海辺で嗚咽するシーンは、
表面的には急ごしらえの扮装に過ぎませんが
主人公が内面から本当に全うな人間に立ち戻って涙を流している事実を
全身で体現する感動的な場面です。

ヒロインを演じた香港女優セシリア・チャンの清楚さ、初々しさも出色で
化粧気のなさが逆に清純な美貌を引き立て、
主人公が知らずに失った犠牲の尊さ、痛ましさを強調しています。

 原作のヒロインが風俗嬢として働く設定が
韓国の価値観を反映してか洗濯婦に変えられていますが、
荒み切った主人公の心を彼女が洗い清めていく展開にも合致しており
原作小説に描かれた暗い現実感は殺がれるにせよ
物語としては好ましい改変だと感じました。
 本作では男性側の状況が原作より苛酷なものになっているので
女性側の環境は代わりに原作より救いのあるものに変えた方が
印象上のバランスが取れて良いとも思いました。
特に仕事を始めたばかりの彼女が洗濯物を大量に干す場面は
洗い立ての布地の清新さと彼女の笑顔の爽やかさもあいまって
劇中でも最も鮮烈な記憶に残る場面の一つです。
 主人公が生きるソウルの荒廃した裏町の風景、
ヒロインの住む田舎の自然風景の対比もここではなされています。

 現実的には徹底した交流不在の上に成り立つ二人の心情は
一般的な定義での恋愛には当てはまらないとも言えるし
嘘っぽさや白々しさを覚える人もいると思いますが
相手の存在に生きる意欲や意義を見出す一点において
これもまた愛だと感じました。


貴重な親日国も大切に

【中央日報・韓国人意識調査】
最も嫌いな国
1位日本(55%)
2位北朝鮮(15%)
(中央日報2006年9月22日)

【読売新聞・韓国日報「日韓共同世論調査」】
日本に良い印象を持っている
17%
悪い印象を持っている
82%
(読売新聞2006年8月7日)

【台湾紙「遠見」の台湾人世論調査】
全4質問のうち「移民したい国」「立派だと思う国」「旅行したい国」で日本が1位
「留学したい国」で2位
(毎日新聞2006年6月30日)

日本の旧植民地という、立場はまったく同じなのに、この違いは何なんだろう?


ピュアな気持ち

原作は知っていた(といってもかなり前に読んだので殆ど忘れかけていましたが)
ので、あまり感動しないかなぁ〜と思っていたのですが、違っていました。

人を好きになるって、とても純粋ですね。
きっかけって人それぞれで、幸せの尺度もみんな違う。
偽装結婚してくれたことが最大の優しさだなんて、あまりに可哀想過ぎる。でも、実話がモチーフなんです。このお話。

浅田さんの原作を活かして、ちょっとお話が変更されていましたが、主人公の手紙を読むシーンで号泣してしまいました。

ラストの終わり方が哀しすぎるのですが、それでもピュアなラブストーリーとしてお薦めの作品です。



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天切り松 闇がたり [DVD]

浅田次郎 金子成人 
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思わず涙した

原作は何度も読み返すほどの名作であり、私にとっては鬼平犯科帳以来の感動作だった。
最後の姉を背負って行く場面など、原作を知っているが故に先が分かって涙が溢れてきた。
この続編がまだ出ないことが恨めしく思う。
この小説を読んでからは大正ロマンなファッションに興味を持ってしまい、このDVDでも
そのファッションが堪能できる。
名作でありお勧めしたい。


もっと見たい!

3年位前に原作を読んでから、浅田次郎さんの作品に夢中に。
プリズンホテルも好きだが、DVDが出ている事を知らず、今回は
天切松を購入し、つい先程見ました。
結構好きなキャラである、おこん姐さんと常兄ぃの話が無くて
あれれ?という感じだった事と
主役でしょ?の、目細の安親分の話もなくって少々がっかり。
なので星4つ。
でも全体的にはとても良かった。
特に、本作品を読んで感動した人ならば解るであろう、
松と姉のシーンは、かなり泣けました。

おこん姐さんを篠原涼子さんが演じると勘違いしていたので
ちょっとびっくりしたキャスティングであったけれども
とても満足しています。
今度は常兄ぃとおこん姐さん、安親分のシーンも盛り込んで
是非とも続編を出して欲しいです。


キャスティングがピタリ。

キャスティングを見て「これは」と思ったが、「天切り松」の中村勘九郎ははまり役。玄人衆が使う「闇がたり」という話し方で語られる闇の物語であり、そこに大正ロマンが漂い本物の任侠が描かれてゆくのだが、この雰囲気が実に程よく醸しだされている。原作のイメージに重なる配役もピタリと決まっていて実に良い仕上がり具合。原作の名場面を選んで映像化しているが、原作を知らなくても「闇がたり」の面白さは十分味わえると思える。

原作の『粋』を見事に映像化

浅田次郎の原作「天切り松闇語り」シリーズを呼んだ人なら必見の作品。原作の出来があまりにも優れている場合、イメージが壊れるのが勿体無くてなかなかドラマは見られないが、この作品は、自身を持ってお薦めする。全体に漂う大正ロマンの世界に安吉一家の面々が鮮やかに描き出される。書生常が出ていないのは残念だが、浅田作品を貫く『粋』と『人情』『一途さ』は完全なまでに描き切られている。何故、ここまでの物を作ってしまっかのか?スタッフの意気込みを感じさせられる。

連続ドラマで毎週魅せてほしい

 衣装やセットがたいへん凝っていて魅力的だった。セピア調の音楽といい、原作の雰囲気をよく映像化していると思う。原作では、獄中の天切り松が啖呵を切る場面も多々あるが、本作品のように決して声を荒らげることなく、淡々と闇語る姿も滋味豊かで印象的だ。
 天切り松の二つ名の由来を明かす書き下ろしエピソードもあり、見応えのある構成となっている。おこん姐さんや書生常がほとんど脇役だったので、彼らの活躍を今度は見てみたい。続編の予定はないのだろうか。
 
 なお、原作は同題の小説シリーズのほか、エッセイ「初等ヤクザの犯罪学入門」には天切り松誕生のエピソードが収録されているので併せてオススメしたい。



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信じがたい愚作。

見るに耐えないとはこのことをいうのであろう。原作を読んで楽しみにしていた映像化が見事に完全に裏切られた。よくぞこれほどまでに落としたものだと思う。筋も何もあったものではない。誰の責任でこんなものを作ったのだろう。信じがたい浪費だと思う。反面教師にする以外なさそう。


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壬生義士伝 4枚組 [DVD]

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謙さん、健一さんがうまい

謙さんうまいなあ。永倉役の遠藤健一さんがうまかった。

原作をほぼ忠実に再現した感じでした。なのでよく出来てます。
しかし、本ほど感情移入出来なかった。

その理由は以下

イマイチな配役があった。
・安部なつみさんは厳しかった。後年の高島礼子に一切繋がらない。厳しい。
・大鶴ギタンさんも、先のマルシアさんとのイメージがあり、
 ワイドショータレントのイメージがあり、「誠」一文字が合わない。(芸能人はイメージがあるからな)
・竹中直人さんこそ、原田だと思う。斎藤さんは別の人が良かった。
 ハンマー的な役者よりカミソリ的な人がよかった。
・沖田さんはもっとカホソイ人が良かった。(史実とは異なるかもしれないが)

ちなみに当初懸念された、筧さんの坂本龍馬は意外によかった。こういうのもありだなと思った。

2点目は吉村さんの貧しさを感じられなかった。
結構、こぎれいな格好をしていたせいと思う。もっと貧相な格好をさせて方がリアル。

3点目は血の扱い。
冒頭のチャンバラシーンではチャチかった。
ので、「ああ、この番組ではグロイ血は出さないのか」と思ったが、
その他のシーンでそれなりに出してた。
そこで出すなら、普通の袈裟切りされた時も流血させて欲しい。じゃないと冷めると思った。

4点目は音楽がややコテコテ。
やすっぽい音楽を流すくらいなら、全般音楽はいらないぞ。
音楽をなしにして、むしろ自然界の音を拾った方がリアルだ。

本を読んだ直後に見たのが、自分評価をやや下げたか。









こちらをお勧め

映画版もありますが、こちらをお勧めします。
10時間あっての内容、これでも幕末の情勢を描こうとしたら全く足りないでしょう。

今回は実在した隊士に脚色を踏まえての作品ですが、素直に感動します。
脚色がどれほどなのかを議論もされていますが、実際に幕末の一コマとして、こういう状況だったと考えながら見て良いのではないかと思います。

金銭難、脱藩とはどれほどの事なのか、戦に負けた後どうなってしまうのか、その時人はどうあるのか・・・など考えさせられる所はたくさんあります。

映画の内容として、さすが渡辺謙さんという主役、内藤さんの演技は言うに及ばず、今では有名な高杉さんもよく演技なさっています。

長時間モノは一歩間違うとダラダラしただけのものになってしまいますが、非の打ち所が殆どない(私の中では一切ない)作品です。

年末などゆっくり見られる時に通しでご覧になる事をお勧めします。


個人的に。

家族愛・友情と涙なく見られない名場面多数だが、外せないのが‥御陵衛士・服部武雄!
あまりスポットの当たらない一隊士を思いやりある漢として、阿藤快氏が熱演!!
貫一郎とのやり取りは、恐らく史実と異なるだろうが‥泣けた。ううっ‥
荒み汚れた心を「洗濯」するのに最良作品ですね。


これはDVDになる価値がある

一言で表せば「渡辺謙は凄い」です。
南部訛りも(現地の人には違和感あるのかもしれませんが)我々には全く違和感なく
完全に吉村貫一郎という人間そのものになりきっていた気がします。
好みでしょうが中井貴一の映画版と比べてもこちらの方がよく出来ている気がします。
主な原因としては時間の問題だと思いますが、個人的には大野次郎右衛門のキャストも…(略)w

新撰組の話をいつもの有名メンバー以外の側面から見れるので新鮮な感じもしますしお勧めです


新選組の作品の中で最高★

渡辺謙さんの作品を何か観たいなと思い、何となく借りたのですが、それ以来新選組に興味を持つようになり、新選組が好きになったきっかけの作品です。
ほとんど新選組の知識なく観ましたが、殺伐としていて残酷なのですが‥そんな中でもそれぞれ一本筋の通った人達に強く惹かれました。
ひたすら妻子供を養う為に守銭奴になっても、義の心も忘れない。最後は観ていて眉間にしわがよりっぱなしでした。
配役も素晴らしかったですが、特に土方役の伊原剛志さん。新選組も色々な作品を見まくりましたが、この人が私の中では一番です。



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角筈(つのはず)にて [VHS]

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日本映画の良さを実感できます。

小さい頃、父親が蒸発。息子が大きくなってから父親と再会するお話です。
悲しくて切なくて、でも前向きになれる作品。
出演者の方々の演技も秀逸ではないかと。特に西田さん!!
小学生の時にテレビで観ましたが、10年近く経った今でも強く印象が残っている名作です。
今度久々にまた観てみたいのでビデオ購入するつもりです。
それ位の価値はあるかと。



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ラブ・レター [VHS]

浅田次郎 
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ラブ・レター

 æ-¥æœ¬ã«æ¥ã¦ã„ã‚‹å¤-国人åŠ'働è€...が抱える基本的な問題ã‚'主軸にã-た、美ã-くもせつなくå"€ã-い恋愛映ç"»ã€‚
 「Love Letter」というタイトルで中山美穂さã‚"が主æ¼"の映ç"»ãŒã‚りますが(ã"ちらも、なかなか良い映ç"»ã‚‰ã-いです)、それとは別です。

 最æ-°ä½œã€Œæ¢Ÿã®åŸŽã€ã«å‡ºæ¼"ã-ている中井è²'一さã‚"がæ-°å®¿ã®è£ç¤¾ä¼šã«ç"Ÿãã‚‹ç"·ã‚'æ¼"じてます。とはいうものの、高ç'šå¹¹éƒ¨ã«ã¯ã»ã©é ã„ç"Ÿãæ-¹ã‚'ã-ているわã'で、報é...¬ã®å¤šã•と、組への義理ã‚'立てる意å'³ã‚‚あってか、勧められるままに中国女性との偽è£...結婚ã‚'するã"とになります。その女性役ã‚'æ¼"じたのが耿忠さã‚"という人。

 オーバーステイã‚'ã-ていて強制送還されそうな女性が助かるé"が、ã"の偽è£...結婚。話には聞いたã"とがあるã'れど、そういう裏システムの一端が垣é-"見えまã-た。

 中国からæ-¥æœ¬ã«åƒãã«æ¥ã‚‹å¥³æ€§ãŒå...¨å"¡æ‚ªã„わã'じゃないã'ど、偽è£...結婚までã-てæ-¥æœ¬ã«ã„るわã'だから、å½"然å½!¼å¥³ãŸã¡ã®èƒŒå¾Œã«ã¯æš'力団が見え隠れã-ます。借é‡'に縛られ、ã'っきょくはホステスから風ä¿-へと強制的に連れて行かれてã-まいます。不規則なç"Ÿæ'»ã¨éŽé...·ãªä»•事の毎æ-¥ã‚'繰りè¿"すうち、ろくなものã‚'食べていない彼女は重いç-...æ°-にかかってã-まう。満足な治療などå-ã'られるはずもありませã‚"。
 もともと彼は単に戸籍ã‚'貸ã-ただã'だという意識があるから、とくに愛æƒ...ã‚'感じてたわã'じゃあない。ã'れど、彼女のほうはまã‚"ã-ら彼のã"とã‚'悪く思っていなかったみたい。
 そã‚"な彼女が最後に一通の手ç'™ã‚'残ã-まã-た。

 ã"のあとのくだりは、ひとりで見たほうがいいと思います。弱みã‚'見せたくない人がいるときに、うっかりいっã-ょに見ないほうがいいと思います。だって、泣くから。大のç"·ã®äººãŒã¿ã‚"な泣くから。æ¶!™ã‚'ぼろぼろ流ã-ながら泣くので、ã"っちがかえってびっくりã-てã-まいます。ほかの映ç"»ã‚'見てもそã‚"なに泣く人じゃなくても、なぜだかã"の映ç"»ã‚'見ると泣いてã-まうようです。ç"·ã®äººã®èƒ¸ã«ã¤ã¾ã•れるなにかがあるとã-か思えませã‚"。
 ã"の手ç'™ã®å†...容が、またいいã‚"ですよ。ç'"粋でまっすぐで。ã"ã‚"なã"といわれたら、確かにじーã‚"とくるでã-ょうね。わたã-にはã"ã‚"なすてきなラãƒ-レターは到底書ã'そうもありませã‚"。



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商品の紹介
   少年の頃の兄の死にまつわる一連の出来事で、父親との間に深い溝ができた真次。だが43歳になったある日、父親が倒れたとの知らせが。地下鉄の地下道でふとそんな父のことや兄のことを思い浮かべていた真次は、いつの間にか昭和39年の東京にタイムスリップしてしまうのだった…。
   この真次が、タイムスリップしながら父親の過去を見て回り、実は父親に深い愛情があったことや、なぜあんなにも厳格だったのかなど、いろんなことを知っていくという展開。どんな人にもいろんな出来事があり、それによって考え方などが変わっていく様を、わかりやすく見せている。注目はその時代時代の人物を演じわけた父親役の大沢たかおと、彼の恋人を演じた常磐貴子の変貌ぶり。もちろん真次役の堤真一、不倫相手の岡本綾の受けの演技もいい。(横森 文)


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いい意味で「遊び」の無い秀作

半年ほど前にDVDで観る機会があったのですが、自身のツボにはまり、もう一度観たくてプレミアム・エディション版を購入、初回に観た余韻が消えた今、もう一度観ることにしました。 二回目だからこそだと思いますが、岡本綾扮する「みち子」が発する言葉ひとつひとつに引き込まれました。 他の配役にも、聞き逃していいようなセリフがほとんどありません。

原作との比較が取り沙汰されていますが、私は原作を読んでいませんし、予告編を観た記憶も無いので、ここまで素晴らしい作品に思えるのかもしれません。 が、本作品は映画です。 必ずしも原作が台本である必要はなく、観る側の視覚を通じて、印象に残ればいいのではないでしょうか。 実際、本作品には複数の主人公が描かれており、今まで観た「映画」の中では、かなり印象に残る作品となりました。

本作品での「岡本綾」のみち子が、あまりに愛らしく、また悲哀に満ちていて、今後、彼女の他の作品を観るには勇気が要りそうです。 作者には失礼になりますが、少なくとも原作は読む気になれません。 まだ再生していないDVDの特典を観て、私の中での本作品を完結したいと思います。





みちならぬ恋の清算も

原作は読んでいないけど、人生の終わりに見る走馬灯のような一生の風景にもしも迷い込んでしまったら。きっと父親が願ったことが無意識に息子に奇跡を見させたのかもしれない。みちことのみちならぬ恋の清算も・・父の願いであったのか、みちこの思いであったのか、明確に提示されていないから余韻が残る。ただ彼女も間違いなく呼ばれたのだろうと思う。鉄火なお時役の常盤貴子も見事につきる。

とても楽しめた。畳み掛けるような編集の勝利だと思う。あえて言えば予告編に苦情をいいたい。誤解を生むような台詞のカットはいかがなものか?それだけである。本編、そしてカットとカットのつなぎが見事。役者の演技もいぶし銀である。大沢たかおってうまい役者だったのね。岡本綾もかわいいし、堤真一は相変わらずの芸達者。いい映画でした。



過去と心に留めた想いについて多くを語らず、ひたむきに生きる名演に感動

大沢たかおと堤真一、常盤貴子、岡本綾のそれぞれの物語にももちろんそうだが
それぞれの登場人物がそうなっていった時代背景に、
登場人物個々の過去というよりも、その時代の人物像に見えてきて、心を打たれる。

戦中戦時、故郷を離れ戦争にかり出された若者達。
そして地獄を見て多くの仲間を失い命からがら帰ってきた日本。
敗戦後、闇市で必死で生きなければ生きていけなかった現実。
そして、必死の復興と高度経済成長の中で沸いた東京オリンピックや
建てられた多くの建造物、張り巡らされた地下鉄。
がむしゃらに生きた時代。

個々の登場人物の過去を、個々だけの過去だけではなく
その時代の人達の歴史に重ねて見てしまう。

そして自分の過去と心に留めた想いについて多くを語らず
ひたむきに生きているそれぞれの登場人物の名演には心打たれる。

命は奇跡だと思う。
こんな激動の時代を生き抜いてきた男女が出会って生まれた奇跡だと。
どの命だって、ちょっとした偶然のすれ違いでも生まれなかったかも知れない。

そんな奇跡を大事にしている映画なのに
ただ一つ岡本綾の取った選択肢だけは本当に残念で仕方ない・・



この映画を感じられるハカリ

 多くのレビューで言われているように、設定が酷く、あまりにも説明不足な点が、
これだけの作品の全ての評価を落としている。

 死に際にいる傲慢な父親を許せずにいた主人公が、幻にも見えるかつての恩師と偶然の再会をする。その恩師は父親の生き様を知っていたのだ。
 その恩師との再会を機に、地下鉄をテーマに度々のタイムスリップをしてゆく。
恩師と次に出会う時には全てが終わっており、その間の記憶もこれを機に消える。彼の遺志か。「あなたは誰からも忘れられていない」。

 何故その時それがというシナリオは、それなりの感受性をもって多くの経験を踏んでいないと、けっして誰もが理解できないストーリーだ。
 そうして選んだハカリが、静かな衝動により驚きの結末として迎える。
だから尚更設定不足の不親切さと映像の舞台の雑さが残念なのだ。
現代はきっと平成初頭なのに駅や携帯などは最新だったり、キャストの年齢も気になりだしたらキリが無い。

 ただみな良い演技をしている。それ以上に岡本綾の演技、表情で見せる心理描写が奇跡のようだ。



原作を読んで、映画を見れば良かったのかな・・・と。

友人から、アナタは絶対、こういうのが好きだよ・・・と、強く推薦されましたので、ならば・・・と見てみましたが、何だか、細かい突っ込むところが多すぎた作品でした。

横暴な「あの時代の親父」そのままの父に反発し、家を捨てた堤 真一扮する主人公がある日、地下鉄のホームで、早世したはずの兄を見つけ、追いかけていくと、いつの間にか東京オリンピックで涌く、昭和39年の東京にタイムスリップしていた・・・というものでしたが、まず、私としては、タイムスリップして、父の実際の姿を知り、嫌っていた父を理解していく・・・というのはいいとしても、ご丁寧にも、戦後から戦時中、戦前と、父の変遷をここまでなぞってタイムスリップしていく必要はあったのかな・・・と。
何てバカ親切な神様なんだ・・・という気が(笑)。
つまり、昭和39年の範囲内だけで理解させれば良かったし、それは可能だったのではないかと・・・。
それから、岡本 綾ちゃん扮する不倫相手の設定も、もう少しどうにか出来たんじゃないの・・・と。
最後の方で、なぜ、ああいうことをしてしまったのかということの必然性がイマイチわかりませんでしたしね。
CGに関しては、良くできているのでしょうが、ALWAYSもそうですが、なぜか、私的にはピンと来る物がないんですよ。
結局、作っている人たちが、当時を知らないからではないかと。
もっとも、常磐貴子ちゃんの姉御(?)役というのは、よく、はまってましたね。
思わず、惚れちゃいそうでした(笑)。



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商品の紹介
   バブル崩壊後の不況で、経営していた会社は倒産。家族からも見放され、今は別れた妻への慰謝料などの支払いに悩まされつつ、無為の日々を過ごしている安男。そのもとに、母が心臓病で倒れたという知らせが入る。このうえ母まで失いたくないという思いから一念発起した彼は、母を名医のところまで車で運ぶ旅に出かけるのだが…。
   実話を基にした浅田次郎の同名小説を原作に、奥山和由率いるチーム・オクヤマが製作、新人の早川善貴が監督したヒューマンドラマである。10年ぶりに映画出演を果たした時任三郎の、飾らない演技が光る。母親役には名優、八千草薫。一見冷めたテイストのなかから、人として決して失ってはならない人情の機微を、巧みに醸しだす良心作である。(的田也寸志)


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人の優しさに触れる作品

時任三郎と八千草薫の100マイルの旅(といっても東京〜千葉鴨川だが)は、当のふたりの好演もあってすばらしいが、何といってもこのロードムービーに携わる周りの人々の優しさがたまらなく心地いい。物語は間違いなく現代なのに、すごく昭和の香りが漂う作品に仕上がっている。破産した男を再雇用する社長、高利貸なのにサイフごと時任に渡してしまう男、食堂で母親がつらいので冷房を切ってくれ、と時任がお願いした時の周りの客の反応。ここには一番グッときた。暑いだろうに「冷房なんか切っちまえ、病人がいるんだぞ!」という対応は、いまではほとんど見られない光景ではないか。そして心臓疾患の権威として登場する柄本明の圧倒的な演技と大竹しのぶの圧巻な芝居。悪人はほとんど出てこず、名優ばかりで演技をするため、本当に安心して観ていられる。同じ浅田作品では「椿山課長の七日間」も大好きだが、こちらは「おとぎ話」であり、志田未来の圧倒的存在感がなかったら、どう転んでいたかわからないある種の不安定感があった。それだけにラストシーンでのすべてのストーリーの見事な結実にはボロボロ泣いた。本作は安定感抜群だったため、逆に映画的カタルシスがちょっと薄かったかもしれない。いずれにせよ、この2本は自分のフェイバリット・ムービーである。

おすすめです!

椿山も見ましたが、圧倒的にこちらの方が質が高いです。
出ている俳優陣が素晴らしかったです。特にみなさんもおっしゃっていますが、大竹しのぶさん。
彼女以外の女優さんが演じていたら、この映画は駄作になっていたでしょう。
海外に出て行っても通用する映画だと思います。原作でも泣きましたが、映画はもっと泣きました。
ロード・ムービーとしては、私的にはリトル・ミス・サンシャインに続く名作です。本当に掘り出し物です。おすすめします。


心が軽くなりました。

原作を読んだときに物凄く感動してしまって、そのせいか恐るおそる見たのですが、殆ど泣き通しになってしまいました。物語の筋がわかっているせいもあるのですが、省略はあるものの原作を忠実に再現してくれていたのが嬉しかったですね。時任三郎は最高のキャスティングです。原作の雰囲気を見事に伝えてくれています。毎晩運転手つきのベンツで銀座に繰り出していた男が一瞬に奈落の底に落ち、別れた女房へ生活費に稼ぎのすべてを渡し、昔の知り合いのホステスに拾われてヒモの生活を続けている。金は全くないし、残った借金も払えない。そんな時に母親が入院。助かりそうもない。どうしても手術を受けさせたいが、自分には何もない。なんとかしようと必死で頭を下げていると、今まで気がつかなかった他人の情けが一つ一つわかり始め、見えなかった”こころ”が見え始め、赤の他人の自分のために必死になってくれる人たちの姿が見え始め、ゆっくりと魂が開放されてゆく、そんな物語です。実は、母親との旅の後、やっとの思いで辿りついた鴨川の海岸で曽我先生に出会ったときの感激が記憶の方が強くてこのあたりだけが泣きながらもう〜んと思った点です。原作を先に読んだ方が良いでしょう、多分。とにかく原作とあわせてご覧になると一番良いと思います。本当に素晴らしい作品です。

大竹しのぶの演技を鑑賞する映画

浅田次郎さんの原作作品に対しては、いつまでたっても免疫ができず涙腺を直撃されてしまうことが多いのですが、この作品もやっぱりやられてしまいました。

なんといっても大竹しのぶさんです。
回りの役者さんたちも上手な方たちなのですが、一人だけなんというか演技の質が違うというべきなのか。彼女の周りだけ空気が違うというのか。まわり役者さんの抑えた淡々とした演技と比べると浮きまくっていて、過剰演技といえば過剰演技で鼻につきかねないのですが、彼女の演技の場面で私は一番涙腺が緩んでしまいました。


心なごむ映画

 バブル崩壊で破産をした元社長(時任三郎)が、心臓病に苦しむ母親(八千草薫)を100マイル離れた千葉の病院に連れて行き、世界的な心臓外科医(柄本明)に手術してもらうという物語。
 患者とその家族に医者という立場を越えて共感する若い主治医。主人公をののしりながらも、病気の母を運ぶその姿を見、金を貸してやる債権者(筧利夫)。「私はもう死んでもかまわないけど、私が死んだらあの子はだめになってしまいます。どうかあの子のためにもう少し生きさせてください」と頼む母。それに答えて「だいじょうぶ助けてあげますよ」と約束をする外科医。出演者のだれもがいい人で、実に心のなごむ作品だ。
 また「500マイルはなれて」という古いフォークソングも印象的に使われており、独特の郷愁をかもしだしている。
 出演者のだれもがいい人と書いたが、主人公の恋人役の大竹しのぶだけは、いやみな感じでどうもすっきりしない。愛する者のために自分を犠牲にする女を演じているのに、どこかウソくさい。すばらしい女優であるが、こういう役は似合わないのだと思う。



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海の千夜一夜物語

浅田次郎の『シェエラザード』のドラマ化。阿波丸事件をモチーフとして現在と過去で繰り広げられる壮大な物語である。

アジア・太平洋戦争の末期、すでに日本が制海権も制空権も失っていた頃、日本は連合国の要請を受けて1隻の客船を南方占領地域へ向かわせることになる。それが連合国の捕虜への救援物資を積載した弥勒丸であった。弥勒丸には安導権が与えられ、連合国から航海の安全を約束された船だったのである。しかし、弥勒丸はアメリカ潜水艦の雷撃を受けて多くの人々とともに海底へと葬り去られてしまう。その真相に現在と過去から迫るストーリー展開は、素晴らしいものがあった。

とりわけ、弥勒丸のCGはともかく、軍人と船員の葛藤もよく描けており、船舶の徴傭に内包された問題点も密かに垣間見ることができる。また現在では仲村トオルと石田ゆり子の演技が光っており、過去では小澤征悦と長谷川京子の演技が光っていた。そしてリムスキー・コルサコフの「シェエラザード」の音楽が哀愁を誘い、物語を一層引き立てている。

しかし、反町隆史の演技に頭を抱えてしまうのは私だけだろうか。天下の大本営参謀が、この体たらくでは、まさに参謀肩章が泣いている。なぜ歴史モノの映画やドラマに反町隆史を起用するのだろう。私には、武将や軍人には全く向いていないとしか思えない。GTOが精々であると思うのだが……。

ちなみにロジャー・ディングマン著、川村孝治訳『阿波丸撃沈―太平洋戦争と日米関係』(成山堂書店、2000年)も参照されることをオススメする。


TVドラマの制約の中で健闘しているのでは。

TVドラマとしては上出来なのでしょうが、劇場用映画と比べるとやはり作りがチャチな印象です。特に弥勒丸全景CGは、リアリティーに欠ける面が気になりました。それでも現代と過去を交互に描きながら歴史の謎に迫ってゆくストーリー展開は良かったですね。キャストも豪華でNHKの力の入れようは感じられました。一番の魅力は”弥勒丸”という悲劇の主人公でありましょう。見てから読むか、読んでから見るか。原作の魅力を知ってご覧になれば細かい点は気にならなくて済むように思います。

どうしてこう高い?

浅田次郎原作、NHK製作、2004年夏放送済みドラマのDVD、邦画の常でしょうがないともいえる高価格DVDです、

原作とおり、過去の大東亜戦争中の出来事と現在の事件が交差する松本清張直系のサスペンス、現在部分の主役が仲村トオルと石田ゆり子、戦時中ドラマの主演は最近すっかり帝国軍人役が板についてきた反町隆史、ヒロイン役に長谷川京子、脇を固める悪役に長塚京三、伊武雅刀、平幹二郎など、

中途半端なハリウッド映画よりもはるかに面白い仕上がりでしょう、

特筆すべきは長谷川京子と石田ゆり子の存在感、反町も仲村も彼女達に若干押され気味の演出がなされています、

とりわけけっして流暢ではない長谷川京子の口調が実にそれらしく時代を感じさせ、伸びやかな姿態で白いブラウスにロング・スカート姿で自転車にのり全く戦禍の及んでいないシンガポールの町を走るシーンなど実に美しく撮影されています、

残念なのは原作同様に民間人多数を乗船させた船が攻撃されてしまう「戦時の理不尽さ」に関する描写が弱いこと、この点に興味のある方は弥勒丸のモデルとなった阿波丸(昭和20年4月1日アメリカ海軍潜水艦の魚雷攻撃により撃沈)関連の本を読むとよいでしょう、

なお、当時主流だった1万トン以下の船が魚雷攻撃により沈没する場合はもって数分、当事者たちにとってはまさに瞬時に沈んでしまうのが普通です、タイタニックや大和のような巨大な船で沈没までに何時間もかかるというのは例外中の例外です、したがって本作のエンディングは実にリアルともいえます、


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