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海辺のカフカ〈下〉

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海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

村上 春樹 
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
定価:¥ 780
新品最安価格:¥ 780
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クチコミ情報

15歳の少年はどこへいく

 15歳の少年、田村カフカ君はどこへいくのでしょうか?
 下巻では佐伯さん(42章で死んでしまうのは、意味があるのでしょうか)
 ナカタさんとキーマンが相次いで死んでしまいます。
 普通の人の理解を超える世界へと話は展開していきますが、これも15歳の
少年、思春期の少年の世界だからこその展開なのでしょう。
 思春期だった自分に戻ってみると、不可解な世界が少しわかるとおもいます。


色んな謎に対しての読解力に限界を感じた

上で色んな謎がばら撒かれ、下で回収するということを期待していると全く肩透かしを食らう。

私自身の読み方だと「そこは解決するのにあそこは放り投げたまま??」という不思議さが残る本。
それぞれの読者の想像力と読解力が試される一冊。

象徴的なものがたくさんでてくるので、それぞれの人生経験によって読み方が変わってくると思う。
物語そのものは不思議な世界に包まれ面白いので楽しめるが私自身はまだまだ未熟なのか?の多い内容でした。


白い怪物って何?

マイクロソフト日本法人元社長の成毛真(無類の読書家)が勧めていたのがきっかけで読んだ。

初めての村上春樹であったが、読者を引き込む技はさすがだと思った。読書を楽しむ本としては悪くない。

何かしらのメッセージを持ってはいるが、白い怪物に代表される突飛な部分が

二流のおとぎ話風な印象を与え、強烈に心に突き刺さるほどではない。

名作には、作家の魂の底から滲み出るものを感じるが、

この本は、読み手や、その評判を意識し過ぎという感じがする。

ほかの村上春樹作品を読んでみたいとは思わなかった。


解決編なきファンタジーポルノ

はやり,というか,案の定,というか,前半でばら撒いた伏線,例えば.
少年時代のナカタさんに何が起こったのか,
僕の記憶がなくなっている間に何があったのか,
そういう謎がまったく回収されず放り出された形で結末を迎える.

思わせぶりな謎を提示して,あとはセックスシーンのオンパレード.
これを称してブンガクと呼ぶのかもしれないが,
前半の期待感に比べると少々不消化感の残る読後感.


個人的には傑作

評価が分かれるのも無理はないかな、と思う部分もありましたし、
明確な「答え」が提示されていないのにもやもやしたりもしましたが、
間違いなく傑作だと思いました。

ものすごく簡単に言ってしまえば、これはある少年の成長の物語。
だけど、とても切ない物語。それを魅力的に書き上げてくれています。
性的表現は露骨ですし、最終的によくわからないまま終わってしまった
ふしもありますが、そんなことはどうでもいいのです。
ただ切なく、それでも美しい話でした。


星野青年は第3の主人公です。
彼の考え方は私の考えにとても近いので、非常に身近に感じました。
彼が喫茶店で考えるシーンがとても好きです。



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海辺のカフカ〈下〉

村上 春樹 
海辺のカフカ〈下〉
定価:¥ 1,680
新品最安価格:¥ 1,680
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商品の紹介
15歳の誕生日に家を出た少年は、高松で「長いあいだ探し求めていた場所」と感じる私立図書館にたどり着く。館長の佐伯さんと手伝いの大島さんが運営するその図書館に、毎日のように通う少年。しかし8日目の夜、突然意識を失った少年は、神社の境内で血まみれになって倒れていることに気づく。一方、東京中野区で猫探しを仕事とする老人ナカタさんは、ある日、縦長の帽子をかぶり、長靴をはいた奇妙な男と出会う。第2次大戦中に起こった不可解な事件、「カラスと呼ばれる少年」、1枚の絵画と歌、殺人、少女の幽霊…。多元的で重層的に構築されていく物語たちはミステリアスに絡み合いながら、やがて高松へと収斂(しゅうれん)する。

かつて『アンダーグラウンド』でオウム真理教の破壊的な物語と対峙した村上春樹は、それに拮抗(きっこう)するだけの力をもつ物語の再興を自らの命題とした。その命題へのチャレンジといえるのが本書である。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の内的世界と、『ねじまき鳥クロニクル』で追求した歴史と個の関係は、より深化し、子どもの夢と大人たちのつくりあげた現実の狭間にある迷宮のなかで、さ迷い、成長していくひとりの「少年」へと結実した。そして、ギリシャ悲劇における親子のあり様や、『源氏物語』に登場する生霊などの文学的モチーフが巧みに取り入れられたストーリーは、強力な吸引力をもって読者を離さない。

読み手は、ただ作品がもつ物語の力に身を任せていれば、多彩で奇妙なキャラクターたちや、息をもつかせぬ展開が、充実した読書体験を約束してくれる。そして読後、不思議な感動を味わい、涙を流すことになるだろう。多くの悲しい運命を背負った人たち、たくさんの「死の予感」が涙を誘うのではない。この物語のなかで、子どもから大人へと成長するにしたがい失ってきたものを発見するのだ。そうした自分にとって親密な記憶が、涙とともにとめどなくあふれてくる。(中島正敏)


クチコミ情報

まぁ、確かに、

上・下とも読ませられた。眠気も感じずに。その点だけでもやはり凄い作家だ。
しかし期待感は最後裏切られた気がしたし、状況を鑑みて「まっそうなるか…」
というようにマザコンだし、(病的に)随所に「わざとか」というような説明不足。
結果、凄いのか?この作品はそんなに評価が高いのか?
正直「なんじゃそりゃ」ってところはあるぞ。
でもだ、そうは言っても読んだのだ、最後まで期待を持って。
(読ませられた感はある)
愛すべき、「ナカタさん」
に会う価値は十分にあるし、心が暖かくもなった。
「カフカ」の求めているタフネスも多少理解できるが、
それよりも「老人臭さ」が漂う。
交わってほしい話の筋が交わらない。
そんな本。


完結?

難解な上巻同様、むしろそれ以上難解ですが
話は確実に進んでいきますし、終わりに向かう感じはわかりました。
これも一気に読んでしまうほどの面白さ。
衝撃を受ける場面もあり、やはりとまらないなぁ〜と。

登場人物は皆、自分の使命をわかっていて、それを口にしてくれないので…
読んでいるこちらとしては想像しかないのです。
にしても、ある程度のヒントは欲しかった笑
どうも漠然としすぎて、何が言いたかったのか見当がつかない!!

何はともあれ、「終わり」です。


カフカ少年が前向きに大人になろうとする物語

 家出をし高松で生活をするカフカ少年は私立図書館で佐伯さんと大島さんに出会う。そこで自らが抱えている家族の問題解決の糸口を探る。
 また、もう一方で進行する不思議な老人タナカさんは、星野さんと出会い、西へと向かう。
 
 同時進行する2つの異なる物語が交わり、それぞれの霧がかった問題を出口へと導く。カフカ少年が前向きに大人になろうとする物語だ。


おもしろかったです。

2人の若者が「結論がないのはとても自然に思えた」という前置きのあと、単に特殊な経験をし、単に元の生活に戻る。
いいですね。
人生っぽいですね(笑)
表現も間合いも、とても楽しいものでした。
内気で探求型の青年が、自立心を獲得する場面や(カフカ)、色々やるけど深堀はできない青年が、知識を得ることの楽しさを知る場面(ホシノさん)に、ソフトでしっかりとした人間描写があり、ひきこまれました。
その他、全体的によく考えられていて、面白かったです。
嫌いだった電車通勤の時間が、楽しみな時間になるほどでした(笑)



RPGの中にいるかのような世界観

 自分に選択肢は与えられてはいませんが、どこかRPGのような雰囲気を感じる作品だなと感じました。村上氏らしい教養の高く、気品すらただよう文体は、いつの間にか読者をその世界に誘いこみ、あたかも自分の内面に入り込んでゆくような錯覚さえ覚えました。特にこの『海辺のカフカ』が扱っているテーマが主人公の「内省的な成長」というようなものであったので、主人公と同年齢程度の若者には多くの共感を生むのではないでしょうか。

 本作品を読み終えて―というか、村上氏の他の作品を通じても―感じたのは、その時々で読者個人が必要としているものを与えてくれるという印象です。主人公をながめながら、様々な伏線を想像しながら呼んでゆくことで、主人公同様、内省的な気持ちにさせられます。
 カラスと呼ばれた少年は、あるいは「ゲド戦記」に登場する影のような、自分のもう一つの側面を表しており、作中に登場する森は、葛藤を抱える人間の胸中を象徴しているようでありました。

 間違いなく、本作は「象徴」、「メタファー(隠喩)」という一筋のテーマをもって編まれたもので、だからこそ、人それぞれ感じ方が違い、必要なものを与えてくれているような、自分個人に文体が話し掛けてくれているような錯覚を覚えるのではないでしょうか。象徴や、メタファーの感じ方は人それぞれなのだから。

 主人公の少年はテグジュペリが砂漠に飛ぶ孤独なパイロットを「象徴」として描きたかったことであり、人間そのものなのではないかと感じました。
 
 大変面白い、深みのある作品でした。



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