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クチコミ情報
とてもありえないお話ですが、気にせず痛快なわんぱくSF物語を楽しみましょう。アメリカで絵本も含め70作以上もの著作がある児童文学作家アッシュが2006年に著した痛快なわんぱくSF物語です。主人公の天才少年アレックスは、日頃からうるさく相手をするのが面倒な弟ジョナサンが嫌でたまらなくなり、両親に内緒でダンボールを使って宇宙船を作り地球から脱出しようと考えます。このお話は無茶苦茶で例えば乾電池2個でダンボールの宇宙船が浮き上がったりしますから、どうしても「そんな馬鹿な」という気持ちにはなりますが、そこはまあ大目に見て気にせず読み進みましょう。そうすると仕掛けが段々とエスカレートして、物体を通り抜ける「原子スリヌケール」や、物体を縮小させる「ミクロ破壊機」や、果てはクローン人間を作る「増殖コピー機」という驚異の大発明が次々に出て来ます。これが上手く行けば文句のつけ様がないのですが、ほとんど本人の思い通りにならずに信じられないような大騒ぎに発展して行きます。もう、こんなにぶっ飛ぶような展開が次から次へこれでもかこれでもかと出て来たら、すっかり呆れ返って理屈はこの際どこかに置いといて徹底的にしっちゃかめっちゃか振りを楽しむしかないでしょう。著者はアレックス少年の初恋の女の子でとてもチャーミングなゾーイを登場させて雰囲気を和らげ、子どもらしいハッピーエンドを用意して爽やかな読後感を味わわせてくれます。本書は本当にゆるゆるの物語でとてもありえないお話ですが、どうか気にせずに理屈抜きであなたも痛快なわんぱくSF物語の世界を楽しんでくださいね。
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