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クチコミ情報
優良作前作の出来があまりにも悪く、頻繁に出されたライブも演奏・ボーカルとも初期のエネルギーを感じれない内容で、もう甲斐バンドはおしまいと思い、発売されたのは知っていましたが、買う意志は全然ありませんでした。どんな気の迷いか購入してみたところオープニング曲の出来のよさにすっかり魅了されてしまい、久々の愛聴盤になってしまいました。LPのAB面のオープニングにあたる1と6が個人的には好きで、その他の曲はまあ可もなく不可もなくといった感じです。3の小林旭のカバーは元々時代がかった歌謡曲ですが、そこそこロック調にアレンジされたこの曲と、それ以外の曲の違いがあまり見えてこなくて、よく言えば、アレンジ成果。悪く言えば全体が歌謡曲化しているということ。最近彼らのベスト盤を聞いて思ったんですが、彼らをロックとかニューミュージックのカテゴリーで見ることが多いですが、大ヒットした「ヒーロー」以降は、ちょっとハードな歌謡曲というのが、一番ぴったり来るように思います。このアルバムのおかげで、彼らの足跡を最後までフォローすることになったかと思うと、自分の中では重要なアルバムです。
音への追求こんな曲考えつく?これが「破れた〜」の第一印象だった。たしかに海の向こうではトーキングヘッズがアフリカンビートの強烈なアンサンブルを試みていたのだが、邦楽でこのアプローチは考えられなかった。じゃあライブじゃどうやるの?という疑問もふたをあければヴォーカル、ギター以外はオケという内容で、がしかし不思議なことにオーディエンスが大合唱のすざまじい盛り上がりをみせる。しかもオープニングでこの曲をやってしまうのだ。
これは甲斐バンドがはじめて「音」にこだわりをみせたアルバムで、この結果に満足できない思いが、後のニューヨーク行きを決断させた。「破れた〜」から「ジャンキーズ〜」までの流れの中の甲斐よしひろのヴォーカルはこの時期が一番ワイルドでないだろうか。そして甲斐バンドがローリングストーンズのようなギターバンドだと示したかのような大森信和と田中一郎のプレイ。後半の「観覧車」から「冷たい愛情」への流れも素晴らしい。ボーナストラックで暁の終列車を後にもってきたののは少し残念だ。
さらに上を目指す甲斐よしひろ達、1981年の結晶まずジャケットから一見して「カッコイイ!」と感じずにはいられない。
5月の独自の事務所「ビートニク」設立、パーカッションが印象的なライブアルバム『流民の歌』リリース、9月13日・伝説となった大阪・花園ラグビー場でのライブ、現・久美子夫人との恋愛など、1981年の総決算ともいえるこのオリジナルアルバムは、四半世紀経った今もなお僕の胸を焦がし続けている。
当時のFM音楽雑誌の記事によると、このアルバムにはタイトル曲だけでも120時間、アルバム全体では24曲の録音に1100時間をかけ、その中から9曲を厳選したものだと言う。
「パーカッションの洪水と飾りのない歌詞」にこだわったタイトル曲、小林旭の往年のヒット曲を独自の解釈でパワフルにした「ダイナマイトが150屯」、リズムに実験的要素を感じる「どっちみち俺のもの」、ザラザラした音が刺激的な「ランデブー」「ジャンキーズ・ロックンロール」など、アナログ盤でいうA面にはアップテンポ・ナンバーが並ぶ。
その他当初はこちらがシングルA面候補だった「陽の訪れのように」、レゲエ調の「奴(ギャンブラー)」、愛の幕切れを綴るラストナンバー「冷たい愛情」と一曲もハズレなしの力作だったが、それでも甲斐氏が満足していなかったのは翌年タイトル曲と「観覧車」(新録音)の2曲をNYパワーステーションのエンジニア、ボブ・クリアマウンテン氏へりミックスを依頼したことからもうかがえる。
次回作『虜−TORIKO』で甲斐バンドのサウンドは洋楽とも勝負できるほど洗練されたのだがシンセサイザーが音の主体に移行し始めるので、“ギター中心のロックアルバム”というカテゴリーで語るのならこのアルバムがベストではないかと僕は思っている。
2期?!甲斐バンドの転換になったアルバムと言えるでしょう、この後ハードボイルド路線のきっかけとなった作品。ライブでメンバーが並んで合唱する破れた〜は鳥肌物でした。のちにポップにリメークされる観覧車ですが個人的にはフェードアウトしながらアカペラでかぶってくる破れた〜がはいったこちらが好きですね。
ロックに対する解釈甲斐よしひろというアーティストは特異な存在である。
本来ストレートなロックを志向しながらも世界の音楽のいろいろな要素を入れようと試みるところがある。そんな甲斐よしひろが試みたのはトーキングヘッズの「リメインザライト」のようなアフリカンパーカッションを前に出したアルバム作りであった。結果として賛否両論であったが、そのストレートな挑戦には拍手を送りたい。
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