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菊島隆三

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用心棒 [DVD]

用心棒 [DVD]
定価:¥ 6,300
新品最安価格:¥ 5,580
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商品の紹介
   ふたつの勢力が対立している宿場町にふらりと現れた謎の浪人。桑畑三十郎(三船敏郎)と名乗る彼は、両方の親分に自分を用心棒として売り込みつつ、双方を巧みに争わせて壊滅に追い込んでいく。
   黒澤明監督が「今度はチャンバラだぞ!」と元気に叫びながら製作にあたった、娯楽時代劇映画であり、まるで江戸時代の宿場町を舞台にした西部劇のような、日本映画離れしたユーモアとアクションのセンスに満ちあふれた、映画史上に残る大傑作である。三船敏郎、一世一代の当たり役。そのおもしろさは海の向こうでも評判となり、後にイタリアで『荒野の用心棒』、アメリカで『ラストマン・スタンディング』と翻案リメイクもなされたほど。オーケストラからヴァイオリンを抜いて構成された佐藤勝の音楽も、映画音楽史上に残る優れものである。(的田也寸志)


クチコミ情報

高いだけのことはある<(_ _)>

これまで、廉価な香港や中国、韓国輸入盤DVDで観てきましたが、このBOXは、やはり高いだけのことはありますね。付録に泣かされます。これだけでも、ありがたいなぁ。わたしは、中国盤でYOUJINBOUのタイトルのジェームスフイルムも観ましたが、あれも捨てがたいですね。最後がENDですから。テレビが、だんだん大きくなると16・9のシネマサイズで観たくなるのが人情です。この程、東映の特撮映画が、ディアゴスティーニで隔週発売になりましたが、第1号のオリジナル『ゴジラ』の999円は破格ですなぁ。4・3のStdサイズですが、クリアな映像で申し分なかったです。黒澤映画のこのような企画ものは、無理でしょうかねぇ。残念です。

クリント・イーストウッドの出世作!?

ご存じ「荒野の用心棒」はクリント・イーストウッドの出世作ですが、「荒野の用心棒」は黒沢監督「用心棒」のリメーク版なのです。この映画は、「荒野の用心棒」が大ヒットしたことでも実証されていますが、ストーリが最高、配役が最高、白黒なのに映像美が最高です。包丁とナイフの違いはありますが(重要な部分)いい映画に国境はありませんね、しいて言えば日本の長嶋、ブラジルのペレ、オランダのクライフ(神様的存在)で日本最高の娯楽映画と言えばピッタリかも・・・一度見たら病みつきになるから見ない方が良いですよ。

小学校で見せるべき★

文句なしの黒澤明監督の代表作☆白黒なのに(だから?)躍動感が凄いっ★初めてみたのは1990年くらいでしたが正直いって期待はしていませんでした。古い名作は時間の経過で色あせている作品が多かったからですが「用心棒」は違った!その後黒澤監督の「羅生門」や「七人の侍」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」等全てみましたがこれだけ古い映画でこれほどおもしろい映画に出会った事は今だかつてないです!
正直スターウォーズもEP1〜3を見てしまうとEP4〜6は少し昔の作品といった感じが残りますが今「用心棒」や「羅生門」を作ったところでオリジナルにかなう作品を作れるのは奇跡に近いです(>_<)(08年版柊三十朗やブルースウィリス主演ラストマンスタンディング等失敗作も多いです)
もはや義務教育で見せるべき!今時の小学生に見せても多分喜んでみるのではないでしょうか?
カラーになってからの黒澤作品はちょっとビミョーな作品もありますが最近のコッポラやスコセッシもビミョーな作品結構あるので年をとるとおもしろい作品ではなく自分の撮りたい作品をとるようになるのかもです。


黒澤明初めの一歩。

『雇い主 用心させる 用心棒 クロサワ・ワールド ここに炸裂』

娯楽時代劇の最高峰

 まったく無駄のない映画で、いつも黒澤監督が言っているように映画は脚本が大事であることを認識させられます。これほど豪快なアクション映画でありながら映像化する前の脚本が完璧なのです。「七人の侍」は別格として、黒澤監督の娯楽時代劇は他の作品よりも少し下の評価になることが多いのですが、私はむしろ娯楽時代劇の方が純粋に映画的でよいと思います。娯楽時代劇以外の作品では取って付けたような道徳感が気になってしまいます。殺陣の大迫力は映画を観ていただくとして、他にも三船と東野英治郎が窓の外を見ながら、掛け合いするところの面白さや顔が見えた瞬間にハッとするような美しさの司葉子(その瞬間のドラマチックな音楽)、手首をくわえて走る犬の不気味さ、加東大介のコミニカルな演技なども見所です。風に舞う葉っぱを包丁を投げてつき刺す場面はどうやって撮ったのでしょうか。


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悪い奴ほどよく眠る [DVD]

悪い奴ほどよく眠る [DVD]
定価:¥ 6,300
新品最安価格:¥ 5,957
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商品の紹介
   土地開発公団副総裁・岩淵(森雅之)の娘・佳子(香川京子)と秘書の西(三船敏郎)との結婚披露宴の席で、公団課長補佐が警察に連行され、そこから公団と建設会社との不正が明るみになろうとするが、その証人たちは次々と命を断たれてしまう。そんな折り、西はあるひとつの計画を実行に移そうとしていた…。
   黒澤明監督が自分のプロダクションを設立し、その第1作として選んだ社会派サスペンス映画。収賄事件に個人の復讐劇を織り混ぜたエンタテインメント仕立てで描きながら、タイトルどおりに「悪い奴ほどよく眠る」現代社会はまさに人間の欲望がうごめくジャングルであると、世の不正を痛烈に糾弾。佐藤勝の音楽もそれを受けてブードゥ教の音楽をベースにバーバリズム感を巧みに醸し出している。(的田也寸志)


クチコミ情報

現実もこうしたものなのだろう。看過できない。

現代にも通じる政官界と業者の癒着や汚職を題材とした映画だ。

見ていて腹がたってきた。

権力に近づくための媚びへつらい。秘密の保持には殺人も何食わぬ顔。

テレビ放映でちょくちょく取り上げてよい作品である。

現実世界では、報道・警察・検察の仕事にたずさわる方々に、大いに正義を発揮してほしいと願わざる得ないと、見終わって思った。


汚職や腐敗を扱った映画としては、ストレートすぎるきらいもあるが、脚本の巧さと演出力で一気に見せる

 この映画に★5個の評価を与えるかどうかは悩むところである。これほどストレートに役人の汚職や役人を描くのは単純すぎるのではないだろうか、あるいは香川京子への三船の愛情は描かない方が(あるいは逆にもっとドラマの主軸の展開に絡ませても)よかったのではないだろうか、最後の場面で巨悪が姿を見せずに終わってしまうのは消化不良ではないだろうか、といった疑問の数々が常に頭をよぎるのも事実である。しかし、それでも何回も繰り返し見てしまう脚本の上手さと演出のダイナミズムに圧倒される。コッポラがこの映画が大のお気に入りというのも頷ける。一般的には黒澤明の失敗作(それでも普通の監督にはとてもこのレベルの映画は作れない)と評されることが多いが、生き物の記録」といい、この「悪い奴ほどよく眠る」といい何かに憑かれたような黒澤の演出力には脱帽する他ない。


あの電話は誰からかかって来たのか?

 私の知人で、政界に詳しい人が、私に、こんな事を言った。−−「政界って、本当に人が死ぬからね。『悪い奴ほどよく眠る』みたいな事が本当に有るからね。」−−恐ろしい話である。逆に言へば、この人のこの言葉の中に引き合いとして名が挙がる所が、この映画(『悪い奴ほどよく眠る』)の凄さであろう。
 オーソン・ウェルズは、或る日本人に、「黒澤明には、ハムレットの映画が有っただろう。」と言った事が有ると言ふ。この映画を指して居る事は間違いの無い事と思はれるが、興味深い見方である。又、ジャーナリストの江川紹子さんは、以前、自身のHPで、この映画(『悪い奴ほどよく眠る』)の結末で、主人公の新妻が、主人公の居場所を敵に教えてしまふ展開が、プッチーニのオペラ『トスカ』に似て居る事を指摘して居たが、これも、興味深い指摘である。オーソン・ウェルズも、江川さんも、興味深い事に気が付いて居る。
 ところで、最後のあの電話は、誰からかかって来たのだろうか?

(西岡昌紀・内科医)


いつの日のどの世界でも悪い奴こそ、よく眠る

善と悪、どのそしていつの時代の社会にもある、悪い=巧みな奴。癒着、共謀、自己保全、策略、得意な奴はいつの日にもいるものだ。政治にしてもローマ時代からすでに腐敗との共存共栄関係だった。悪い奴は時代が変わろうが、結局なくなりはしないのだし、いつも善と悪は隣り合わせにあるものなのだろう。しかし、本作品の結末は悲しいすぎるものだ。これが宿命なのか。黒沢の世界観とはこれなのか。それとも、善とは追い求めることであり、いつもほんの少しの距離で手の届かないものなのだろうか。または、それに向けて手を伸ばそうとする営みが、善そのものなのだろうか。明らかなのは、悪があるから善があり、善があるから悪があることではないか。
この映画の素晴らしいのは、エッジが立ちすぎるほどの登場人物の”立ち方”や、突き刺さるようなストーリー、迫真の描写と息を飲む展開であろう。画像の質やら映画自体が古いことなど、全く評価の圏外になってしまう。すぐれたコンテンツは画像の質ではない事の証明だ。まさに時代を超えて視聴されるべき映画で、ハリウッドの本場、アメリカでは評価が抜群に高いのであるが、日本ではなぜか過小評価にとどまっている。残念だが、宣伝広告の有無が日本の消費者の評価に影響を与えているのは、疑いがないだろう。広告に踊らされず、本当の価値のある作品を評価する風潮が高まり、本物の作品ほどよく眠る、ことがないことを願いたいものだ。


巨大すぎる悪

この映画には悪という存在がとても忠実に表現されています。巨大な企業のトップに君臨する男は、まるでそれがひとつの仕事かの様に、自分にとって不利な者たちを次から次へと死に追い詰める。しかもそれを自分の部下にやらせ遠回しにプレッシャーをかけて、確実に実行させる。この映画を見るとまるで善良な人間は上へはいけないのかと、錯覚してしまいます。「悪い事をして夜眠れなくなるのは、まだ半端な悪だからだよ」と悪を悪と認識しなくなった時、人はぐっすり眠っていくのでしょうか


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赤ひげ [DVD]

赤ひげ [DVD]
定価:¥ 6,300
新品最安価格:¥ 4,766
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商品の紹介
   江戸時代末期、エリート青年医師・保本登(加山雄三)は心ならずも貧民たちの施設・小石川療養所に配属される。しかし、そこで出会った「赤ひげ」の異名をとるベテラン医師・新出去定(三船敏郎)に感化され、真の人間愛にめざめていく。
   山本周五郎の名作を黒澤明監督が2年の歳月をかけて映画化した超大作で、黒澤ヒューマニズム映画の頂点ともいえる名作。貧困にあえぐ人々のさまざまなエピソードから、逆に人間の尊厳が醸し出され、強い希望をもって生き続けていくことの大切さなどが、パワフルな説得力を伴って描かれていく。三船敏郎は本作でヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を獲得したが、同時にこれが黒澤映画最後の出演作となる。それはまた、黒澤映画の転換をも促すことにもつながっていった。(的田也寸志)


クチコミ情報

白黒映画の大傑作

何度観ても新しい感動に包まれます。三船敏郎御大の素晴らしさはもちろん、特に素晴らしいのは杉村春子の小憎らしいまでの演技力です。あーら、先生、というセリフ回しの見事さは必見です。また、若々しい加山雄三の溌剌とした爽やかな演技。黒澤監督との共演で一生役者として生きていく決意をしたくらい気合いは入っているが、いい意味で肩の力がぬけ素晴らしい。山崎努、東野英二郎、渡辺篤、左卜全、脇役も豪華で飽きさせません。3時間あっという間に終わります。1965年いまから44年前の見事な黒澤作品の一つです。

生きる意味を考えさせられる素晴らしい映画です


この映画を前回見たのは子供の頃で、いい映画だったということぐらいしか覚えていなかったが、改めて見て素晴らしい映画だと感動した。

主人公の赤ひげ(三船敏郎)は、貧しい人のために養生所を経営する医者だが、長崎で西洋医療を学んだばかりの青年医師の保本(加山雄三)が着任するところから物語りは始まる。幕府のお抱え医師として出世を目指す保本は、当初貧民を相手にする養生所に送り込まれたことに納得できず、赤ひげに反発して不貞寝ばかりしているが、養生所にやってくる貧民の生き様と死に様を真のあたりにするにつれて、医師としてどのように生きるかを考え始める。

以上がざっとした粗筋だが、一見強面で無骨なのに、実は優しくて人間に対する愛情に溢れる、医師の赤ひげを演じる三船敏郎が素晴らしい。医者としての腕は一級で、保本が学んできた西洋医学を学ぶ向上心も見上げたものだが、何と言っても人間の心に対する観察眼が一級だ。小さい頃から苛められて人間不信になっている12歳の少女に何度もはねつけられても辛抱強く薬を飲ませるシーンには優しさが溢れている。その後もこの少女の回復具合を的確に見立てることができるのは、傷ついた人間の心を深く理解できているからこそだと思う。

また、赤ひげに当初は反発しながらも次第に尊敬を深める青年医師の保本もいい。貧しい人々の死を看取る中で医師として人間として次第に成長していく様を加山雄三がすがすがしく演じている。

3時間以上に大作であるが、患者一人ひとりのエピソードもしっかり描かれており、全く無駄のない納得できる長さである。何度でも見直す価値のある素晴らしい作品だと思う。


自分を不幸だと思っている人にお勧めです

自分を不幸だと思っている人、いっぱいいるんじゃないかな?私もそうです。でもこの映画を観ると頑張んなきゃいけないって思えます。一本の映画で一体何回泣いたことか。こんなに泣いた映画がありません。最初FTVのリメイク版を観て大泣きしたんですが、本作と比べると絵が綺麗過ぎます。それにやっぱり三船さんの方が”赤ひげ”って感じですよね。
(でもFTV版の方がいいところもありますから・・・結局作品がいいんですね!)
羅生門、生きる、そして本作が私のお気に入り黒澤作品です。


心とは、病とは、そして仕事とは何か?編み込まれた巧妙な脚本に心打たれる

武家での出世を目指しながらも心に傷を持つ若い医師・保本が、赤ひげの養生所にやってくる。そこは武士の住む世界とはかけ離れた、貧しい庶民のための診療所だ。最初は憤りを感じながらも、患者や赤ひげから多くを学び自分の未熟さに気づき、ついには最も大切な何かを得る。

3時間を超える大作も、まったく長さを感じなかった。保本は短い間に怪我を負い、熱病にうなされ、心に傷を負ったままで医師としての挫折を味わう。患者の立場で自身の仕事を見つめ、自身の苦痛が庶民の悩みの縮図であることに気づいていく脚本が意図的に仕組まれたものであることは、赤ひげの台詞に随所に現れている。つまり、本作品の脚本はきわめて複雑な展開を巧妙に編み込まれているのだ。漫然と観ていると、人間模様を綴った患者のエピソードをオムニバスのように連ねているだけと思う方もいるようだがそれは大間違いで、よく見ていると、それぞれのエピソードは他のエピソードに昇華される伏線が張ってあり、さらにそれらはすべて主人公の保本に収束していくことに気づく。また、政府の無策を赤ひげが罪を負うことで緩衝する姿勢などは、相対的な悪とは何かという問いかけに感じるし、死の直前まで仕事に執着する患者たちの意図は、ひとは何のために仕事をするのかといった問いを保本に投げかけるように、すべてが時代を超えた社会への問いかけとなっている。つまりこれは医師の倫理のみを問う作品ではない。これほど複雑に多くのメッセージを織り込まれた作品は他に記憶がない。火傷のようにただれた心の少女から、人として大切なものを学ぶことで、保本自身への治療は完結する。同時に、保本と心を同化させられている観客は、自身のこととして強く心を打たれるのだ。

つきない感動に加え、すがすがしいラストも黒澤作品らしい。今は亡き共演陣は後の日本映画で主役を張る名優ばかりだ。これまでにみた500本以上の中でも最も好きな作品で、星5つ以外の評価は考えられない黒澤映画の集大成だと確信する。


黒澤明の最高傑作

山本周五郎の原作の新出去定(赤ひげ)のイメージが、
三船敏郎そのままなのです。彼は役に応じてイメージが変るので、
やはり凄い俳優なんだなと改めて実感させられました。
黒澤,三船最後の作品。監督自身集大成と言っているように、
ヒューマニズムの中にもちょっとしたユーモアもあり、
見ているうちにどんどん引き込まれるように三時間と言う尺はどんどん過ぎていきました。
原作に出てきた「おとよ」と「長坊」の話を劇場版では巧みに組み合わせた新たな物語のくだりは涙を禁じえません。
派手な演出はなく、黒白画面の中で静かに、下層社会に生きていた人々の生活を、描いているのですが、
見終わった後に晴れ晴れとした気分になる映画です。
1965年当時、モノクロ映画は数少なく、この後の黒澤作品もカラーになってしまいます。
ダイナミックな、黒澤&三船作品の最後に相応しい幕引きの映画です。



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椿三十郎 [DVD]

椿三十郎 [DVD]
定価:¥ 6,300
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商品の紹介
 『用心棒』大ヒットの翌年に製作された続編的要素をもつ作品。お家乗っ取りに暗躍する悪家老一味と、血気盛んな若侍たちの確執に、(今回は椿と姓を名乗る)三十郎(三船敏郎)が巻き込まれていく。
   原作は山本周五郎で、黒澤明監督も今回は肩の力を抜いて、ホノボノとした明朗感を大切にしながら演出。しかしその中で、正義の城代家老の妻(入江たか子)に「あなた(=三十郎)は抜き身の刀のよう。でも本当にいい刀は鞘に収まっている」とサラリと言わしめ、力をコントロールすることの大切さをさりげなく説いているあたりもうまい。クライマックス、敵方の室戸半兵衛(仲代達矢)との一瞬の居合対決は、今でも語り草となる凄絶なシーン。当時、三船の殺陣は、もはやフィルムのコマに刀が映っていないほどすばやいものだったと言われている。(的田也寸志)


クチコミ情報

黒澤明、日本映画の評価は、これを見た後でするべし

 個人的には、黒澤明の最高傑作だと思っている。勿論、「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」より上だと見る。
 黒澤明の作品は多少饒舌な部分があり、あと十分か二十分カットすればもっと傑作になるのに……という気がするものだが、本作に関しては、一切カット不要……というか、下手にカットすると意味が分からなくなる、と言うくらいにまで脚本が削いである。
 三船敏郎の剣捌き、本来は主役になるはずだった小林桂樹の名演、息をもつかせぬストーリー、見始めに気になる白黒シネマスコープなどその内気にならなくなる面白さ。
 娯楽とは、映画とは、巨匠の渾身の解答と言えよう。
 これを見てリバイバルを見ると笑えるぞぅ(自分は笑おうと思って見たけど)。


本編は最高 でも・・・

ほんとにそうですね。 高くて特典も少ない。

本編は最高な物ばかりなのに。

パッケージのセンスもおじさんチック

米国クライテリオン盤なんかのセンスを見習えないのかな?

紙ジャケとか・・・どおいう人が担当なんだろう?

若い人に任せた方がいいのでは? 

いいデザインの方が売上もUPすると思うんだけど。


面白い!!

開始5分で「これは面白い展開になってきた!」と思わせるのは流石。次々と起こるピンチを策略で切り抜ける展開に一気に引き込まれました。ストーリーも単純明快、無駄と思えるシーンもなくサクサク進んでいくので大変見やすかったです。黒澤作品・白黒映画を倦厭している人にお勧めしたい一作。演技がいかにも芝居じみてリアリティに欠けるのですが、その分娯楽面に徹しているので気になりませんでした。

冒頭で若侍達の「こうなったら死ぬも生きるも我々9人!」という台詞に対し「10人だ!てめぇらのやる事は危なくて見ちゃいられねぇ!」と椿三十郎が味方になるシーンは最高にかっこいい。椿三十郎が去った後、さりげなく若侍達の突っ込み役を担ってくれる押入れの侍もいい。椿屋敷が舞台なのでカラーだったらさぞ綺麗だろうと思いつつ、ストーリーの鍵となる椿がいかにも作り物っぽいので白黒で良かったかも。椿が川を流れるシーンは、それまでの殺伐とした空気を変えてくれるような美しさでした。そしてラストシーンの緊張感が凄い!長い「間」の中で、緊張のあまり息ができませんでした。何度見返しても面白い作品です。


続々登場する素晴らし作品!映像特典をたくさんつけて欲しい…

前作「用心棒」に続く超傑作時代劇。

スタッフ、キャスト共に完璧であり世界最高峰の娯楽作といえる。
昨今「○猿」などの映画が公開された際に、「邦画も洋画に近づいてきた…」などとのコメントがあったが、昔の邦画は洋画よりも遙かに優れた作品が多い。著名なハリウッド監督が勉強の為に黒沢監督のスタジオを訪れたほどだ。

今では当たり前となっている、刀で斬る時の効果音は黒沢監督が世界で初めて採用したもので当時の観客には非常に驚きであったし、最後の流血シーンは俳優達も仕掛けを知らされていなかったので、周りで見ている加山雄三達は「事故が起こって本当に斬られてしまった!」と思ったそうで、仲代氏はショックのあまりに本当に倒れたそうな…。

本作には面白いエピソードがたくさんあり、当時のスタッフやキャストでまだ元気な方もいらっしゃるのでそうした人々のコメントなど入れ、2〜3枚組などにして洋画にあるようなアルティメット版!!なんて作れないものだろうか?

いや是非、作って欲しい。洋画に比べて邦画DVDの映像特典の貧しさ、売る側のやる気のなさを感じる。



日本に生まれてよかった!?

こんなにおもしろい映画を母国語で楽しむことができるのは、良いのか悪いのか。
『椿三十郎』がメルクマールになると…この映画が映画の面白さの判断基準になるとほとんどの映画は、これ以下です。

活劇としてのおもしろさだけではありません。
椿三十郎がいったい誰でどこからきてどこへゆくのか、一つも説明がないのです。現代的ですよね。

椿三十郎の出のシーン、いうなれば自己紹介の場面ですが、
名前を聞かれた椿が、
「そうさなぁー……(ちらっと庭に植えてある椿をみて)椿…三十郎。もうすぐ、四十郎だがな。あっはっはっはっ」

このワンシーンで、豪放磊落な外見とは裏腹に、椿には本名を明かすことができない過去が、あること。四十手前であること。茶目っ気があること。しょーもない親父ギャグをいうこと。等が腑に落ちる、カメラ・脚本です。
椿の散る様子から、頭と胴体が切り離されるイメージも生まれるかも知れません。
そもそも、名前を聞かれて「そうさなぁー」というのが尋常じゃない。

もちろん、おもしろい映画なので見る人によって、ちがう切り口が生まれるでしょう。
たとえば、状況に流される人たちと自分を貫く人を対比させた群像劇という点からみれば、『仁義なき戦い』が本作の後継だと感じます。

黒澤明は、よくパクられます。監督としての勲章です。
僕的には、興行的に成功しなかった作品たちのリメイクをしてほしいかな…と。
『どですかでん』とかね。



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蜘蛛巣城 [DVD]

蜘蛛巣城 [DVD]
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   時は戦国時代、武将・鷲津武時(三船敏郎)は、妻・浅茅(山田五十鈴)にそそのかされて主君を殺害し、その城主となるが、朝茅は次は親友の三木義明(千秋実)を殺害するよう強要する…。
   黒澤明監督が敬愛するシェークスピアの『マクベス』を戦国時代に翻案して描いた、幻想と恐怖に彩られた人間の業を露にする戦国絵巻。武時に謎の予言を伝える老婆(浪花千栄子)の不気味な幽玄性や、「森が動く」という台詞どおりに本当に森が動いたとばかりに驚嘆させる映像技術の素晴らしさ、そしてクライマックスでは、主人公に本当に無数の矢を射かけていくという、ダイナミズムを通り超えた恐怖の演出をも堪能できる。能を効果的に用いた佐藤勝の音楽も秀逸で、彼は本作から黒澤娯楽映画絶頂期の音楽をことごとく担当し続けることになった。(的田也寸志)


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う〜〜ん

ストーリーがあまり納得できませんでした。
大殿を殺そうとした、奥方こそ物の怪では?


すばらしい。

映画というものは、アクションの凄さとか、映像技術のすばらしさ、とかそんなものでは評価ができないことが、本映画をみることではっきりわかります。段落が変わるときには、ただたんに、パワーポイントのスライドのように、横から、あたらしい場面が入ってくるのですが、こういった手法は、古くてもぜんぜん気になりません。
題材がシェークスピアだけあって、面白いのは当然なのですが、やはり三船が光っています。
映画史に残る傑作であると断言できます。
若い人でまだ見ていない人があれば、ぜひどうぞ。


一番好きな作品です。

黒澤明監督の作品はすべて持っています。その中でも一番好きな作品です。二番は、虎の尾、三番、用心棒あと、赤ひげ、生きもの、酔いどれ天使、乱、と続きます。ビデオ、LD、DVD、ブルーレイと視聴環境は良くなっているにもかかわらず、ソフトの値段が如何せんまだ高いのが現状です。私はマスターワークス3巻計約13万その他は単品で揃えましたのでそこそこ高い買い物でしたがいつでも好きな時に観れるので、無理をして購入しましたが、考えますと作品自体もう40年50年前のものです。内容が古いというのではなく、せめて普及版でお求め易い価格なら1500円が妥当なところでしょう。定価3990円なら半年前の洋画の新作の値段だと思いますが如何でしょう。アメリカと比較するのは良くないですが、新作でも10ドル位で買えます。まあ、世界規模ですから安くできると云えなくもないですが。名作を安価な価格で沢山売る事がメーカーの務めだと思いますが。一考お願い致します。

西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻

原作は、ご存じシェークスピアの「マクベス」。
シェークスピアの「マクベス」や「乱」のもとになった「リア王」は日本人からみると情が感じられない。
でも、その分、人間の持つ本質を鋭く突いています。
この作品のテーマは、人間の業(ごう)。
ヨーロッパでは、人間はどうしようもない存在、と考えてるんでしょう。
だから、あの「羅生門」もヨーロッパで評価が高いのでしょうね。

勧進帳をもとにした「虎の尾を踏む男達」と観比べると面白いと思います。


黒澤映画の中でも屈指の傑作・音の使い方の巧みさ・山田五十鈴の演技の凄さ

言わずと知れた、シェイクスピアのマクベスを見事に日本の下克上の時代に翻案した、黒澤明監督映画の中では私にとって五指に入る傑作中の傑作。シェイクスピア劇の映画化では「乱」(リア王)を凌ぐし、武将が主人公の映画では「影武者」より確実に上だ。ストーリーが面白いのは当然として、どの画面も隅々まで計算つくされた構成、霧や森の中の雨等を見事に捉えた撮影、物の怪の予言に呪縛された三船敏郎・山田五十鈴の夫婦が城主の座の簒奪を決意する夫婦だけの場面での心理劇の組み立て、何れも非の打ち所がないが出来栄えた。三船敏郎の演技にはいつものことながら魅了されるが、ここでは映画史上に残る、ラストのシーンの迫力を指摘しておく。半端な数ではない矢が次々に三船の身体すれすれに飛んできて板壁に突き刺さる。この仕掛けには脱帽だ。

そして、本作では画だけでなく、音の使い方の巧みさにも注目すべきだ。山田五十鈴が室内を歩く時の衣擦れの音、鳥の声、木を切る音等が緊張感をもたらす。さらに、他のレビュアーの方が指摘しているように、山田五十鈴の静かな所作は本作で見落とすことが出来ないポイントだ。三船敏郎演ずる主人公を悪事に誘う魔性がその所作に滲み出ていて圧倒される。その山田五十鈴が幻の血におびえ錯乱する場面の鬼気迫る演技。山田五十鈴なしでは本作がここまで完成度の高いものにはならなかったかただろう。それくらい本作での彼女の果す役割は大きい。



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黒澤現代劇のピカ一

封切から十数年経った頃新宿の名画座みたいな映画館で初めて見た。圧倒された。この映画はやはり映画館で見るべき映画だ。志村刑事が撃たれた時、近くの小父さんが大きな嘆声を発した(今は私もそれ以上の小父さんだが)。まったくね、ここで彼が死んだらたまらん。何かの本に“怪演!千石規子”とあったがほんと凄いものです。三十過ぎで誰が「笛吹童子」の堤婆ができますか。未だご存命とは慶賀の至りです。彼女に限らず脇役が皆巧い(演出もあるだろうけど)。今時なら助演賞かそれ以上の演技を、往時の多くの役者は平生やっていたのかと思う。好きなシーンの一つは、喫茶店コンガで三船と千石が初めて会うシーン、バックの音楽とともにスリル満点…気がつかなかったなァ、ピストル屋の親玉には。あれやこれやで、これは黒澤現代劇のピカ一の作品だと思う。


戦後まもない日本を垣間見られる


拳銃を奪われた新米刑事(三船敏郎)がベテラン刑事と組んで犯人を追い詰めていくシンプルなストーリーで、びっくりするようなどんでん返しや派手なアクションはない。

しかしながら戦後間もない時代に撮影されたこの映画に描かれる戦後日本の熱気には圧倒された。特に印象的なのが真夏の東京の暑さだ。登場人物は常にハンカチで吹き出す汗を拭っている。冷房が一般的となった現代社会とは大違いだ。

復員兵に変装して東京の街を歩きまわる三船敏郎の姿が執拗に描かれるシーンがあるが、わずか60年前の東京はこんな情景であったのかと画面にひきつけられました。


とても面白かったです♪

画面いっぱいの蒸し暑さ、戦後日本の風景、
当時の風俗と圧倒されるエネルギーがあった。

18ぐらい、白い背広、昨日は雨、泥だらけの靴と、
村上(三船)が推理してから息もつけない緊張感!

ピアノの音色や子供たちの歌う蝶々の歌も粋、
犯人が叫ぶ場面も言葉にならない迫力があった。

当時の日本の雰囲気が生々しい。あの時代に
生きる人々の暮らしに思いをめぐらせました。

50年以上前の映画とは思えないサスペンスで、
グッとくるシーンが多く、とても面白かったです。


実直っていいもんだ。

黒澤作品の中では、どちらかというと、マイナーな方に属する作品だろうが、私の中では現代劇では、「生きる」や「天国と地獄」などと並んで、大変印象に残っている作品のひとつである。
この作品をそれほどに際だたせているもの・・・、それはひとえに、主演の三船敏郎演ずる刑事の一途なまでの実直さであろう。
特に、時代は、実直というものの存在自体、許せないほどに荒廃した世相であり、それだけに、その時代の中で、敢えて、融通が利かないほどに実直であり続ける若き三船の姿は強く印象に残った。

見終えて、こう呟いたのを覚えている。
「実直っていいもんだよな」と。


志村・三船見事な共演 

 戦後の日本を舞台に、コルト拳銃を盗まれた新米刑事(三船)とベテラン(志村)の暑い夏の日々を描く黒澤初期の傑作。志村、三船がほぼ同じスクリーンタイムを分け合っていて、二人のファンには嬉しい限り。己のコルトを求めてさまよう三船の姿の背景に流れる当時の日本。猥雑なまでのエネルギーと、戦後の虚無感が同時に感じられる凄い映像。そして二人の流す汗、汗。もはや凶器にさえなりそうな逃げ場のない暑さにいよいよ追い詰められていく三船。三船が最期に犯人の遊佐(木村功)を追い掛けるシーンは圧巻だ。丸腰で必死に追う三船。逃げる木村。二人は自然界と振興住宅地の出会う雑木林で格闘する。手錠をかけられ、号泣する木村。その絶望に呼応するように肩で息をする三船。このシーンはその後内外の監督たちにさぞやインスピレーションを与えたことだろうと察する。
 若き日の三船がいい。そしてなにより志村がいい。愛と、突き放した人生観が見事に融合したベテラン刑事を説得力をもって演じきった。




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クチコミ情報

日本人に生まれたことを誇りに思える映画

海軍兵学校に入校した中村吉右衛門さん演じる士官候補生・平田一郎が、厳しい訓練や恋愛・友情を通して人間的に成長していく様子を描いています。

ストーリーは言うに及ばず、セリフ・音楽・大自然に囲まれた江田島の風景等、何もかもが素晴らしいです。

兵学校の教官となった平田少佐が候補生達の軍歌演習に見送られて、日米最後の決戦の地・沖縄へと旅立つラストシーンは秀逸です。

「日本は平田少佐のような無私の軍人さん達に護られていたんだなあ」と感慨深く、感謝の心で一杯になりました。

村山監督の他の作品も是非購入したいです。

近年における戦争映画の傑作「ムルデカ17805」に優るとも劣らない素晴らしい作品にして、中村吉右衛門さんの生涯における最高傑作だと思います。


たまにはこんなのも

こんなレトロ感漂うタイトルで現代の人がどれ位見てくれるか分りませんが、そんなに古臭さを感じない良質の作品でした。
食べるのもやっとの貧しい農村で売られていく娘達、兵学校での鍛錬、政治に限界を感じる軍人の氾濫、ラバウルでの戦闘に親友、部下の死、そして山本五十六も・・・ちょっと詰め込みすぎな気がしますがその分つまらない感傷シーンてんこ盛りの緞帳な作品より見やすかった。
戦場で散った人々への敬意と静かな反戦メッセージがベーズとして伝わりますが、押しつげがましくはなく受けとめ方は各人違ってくると思います。





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商品の紹介
   夫に死なれ、生活のために銀座の高級バーで雇われマダムとして働いている圭子(高峰秀子)。彼女とその周辺の人物たちの関わりの中から、女の哀しみが浮き彫りになっていく名匠・成瀬巳喜男監督の女性映画。この世界でのしあがっていくためには身体を張るなどしてうまく立ち回ることが必要だが、それができない圭子の苦悩。また彼女はマネージャー(仲代達矢)が自分を愛していることを知りつつも、他の男に走り、そして裏切られていく。しかしそれでも決して涙を見せない彼女は、見事なまでに成瀬映画のヒロインとして屹立しているのだ。タイトルは、店がビルの2階にあることに由来しており、階段を上る女の辛さと、上った後の別世界で凛と振舞う女の強さ、その両面を見事に表している。キャストではやはり高峰、仲代が好演しているが、加東大介ら成瀬映画の常連たちも、いつもながらにいい味を出している。(増當竜也)


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加東大介一世一代のー!?

公開当時、あまり評価は高くなかった作品のようですが、私は成瀬の特徴が良く出た、この監督最後の佳作だと思っています。 脚本は黒澤のアクション系映画で有名な菊島隆三なのですが、まさに成瀬にぴったりの素材になっていてこれには驚かされます。 あの当時の脚本家のレベルは本当に高い。

同じ市井の庶民劇でありながら成瀬の映画が小津作品と違っているのは、家族ではなく、自立してはいるが、底辺で生活に追われる女たちの悲哀をテーマにしている点だと思います。 溝口作品とも違っていて、成瀬の描く女たちは決して社会を弾劾したり、逆に聖母のような永遠の女性像として美化されることもありません。 映画の中で必ずといっていいほどものすごい愚痴をぶちまけるシーンが(その最大のぶちまけ手はなんと言っても高峰秀子さん)あり、またマンネリズム化した生活の中に埋もれていくことになるのです。 そこが本当にリアルで説得力があります。 この作品はその典型といっていいでしょう。 面白いことに現在アメリカでDVDが出ている成瀬作品もこれだけなのですが、成瀬の特徴が一番つかみやすいからではないかと思われます。 どの役者さんもみな達者な演技をみせてくれますが、かつて七人の侍の一人を演じた加東大介さん、いやはや一世一代の悪役(?)ぶりを見せてくれます。 この辺の意外な展開が菊島隆三的なのかな?


お水モノが好きな人は必見

オーナーからのプレッシャー、ライバル店の進出、パトロンの横取りなど、水商売の裏側を判りやすく見せるうえに、圭子に言い寄る男たちもバラエティに富んでいて、111分もの長尺ながら最後まで退屈しない。
また、芯が強くて色っぽいマダム役に高峰秀子がピッタリ。
その他キャストも、オールスター級の布陣ながら、そこそこハマっている。
ジャジーな音楽と沈鬱なナレーションがモノクロの画面に被さり、大人のムード満点。

高水準な作品だけど、エピソードは詰め込みすぎかな。
必要以上に金の苦労をさせすぎだし、結婚詐欺ネタも余計だったような。
そうした贅肉を、圭子が心底惚れた森雅之、圭子に心底惚れた仲代達矢との描写に回せば、メロドラマとしても秀逸だったはず。
その辺の切り込みがやや浅くて、少し物足りないかも。
でも、見応えある力作なのは確か。


菊島隆三脚本、成瀬巳喜男監督、高峰秀子主演

衣装も高峰が手がけてます。
最後の方で、カチッ、カチッと人間関係が片付くと思いきや、そうならないのが、面白い。
わざわざ、大阪に行く森雅之家族に会いに行くのは、どういう意図?
株券返しちゃってモッタイナイ、それだけが気がかりです。


シナリオは難しいんだ

 1960年東宝作品。菊島隆三のオリジナル脚本をヴェテラン成瀬巳喜男が監督し、俳優にも芸達者を集めて上り調子の日本経済を反映させて、当時大ヒットを記録した。

 個人的にはひいきの森雅之や加東大介が出演しているので大好きな作品ではあるが、もう少しシナリオが練りこまれていればなあ、と観るたびにタメ息が出る。一番納得できない点は加東大介とのいきさつ。高峰が加東にまんまと口説かれて結婚の約束までしてしまうのだが、本当の奥さんが現れてオジャンになる。そのあと加東の出番がなくなって、本人の釈明が聞けないので、かなり不自然。それと最後に森雅之と結ばれるのも少しできすぎですね。団玲子が中村鴈治郎を誘惑して店を持つところも少し消化不良か。おそらく脚本が散漫なために編集に苦しんだ結果、こうなったものと思われる。脚本というのは難しいものなんですね。この映画を観てあらためてそう思います。

 最初に悪口を書いてしまいましたが、見所はたくさんあります。まず、オールスターキャストといっていいくらいの豪華な出演者たち。もちろん高峰秀子はすばらしいし、美しい。女優としてのピークを迎えています。相変わらずイヤラシイ役をやったら絶品の小沢栄太郎、日本人離れしたバタくさい魅力をふりまく淡路恵子、オトボケ演技の団玲子、エロじじいを絶妙に演じる中村鴈治郎、出番は少ないが、さいごにオイシイところをさらってしまう森雅之など、ワキ役が鉄壁ですね。さらに菅井きん、塩沢とき、成瀬組常連の中北千枝子、多々良純、沢村貞子、藤木悠etc....邦画マニアにはたまらないキャストです。あと、山茶花究の怪しい中国人のオーナーにはもっと出てほしかったなあ(笑)。

 成瀬演出は、高峰の情けない兄と強欲な母親のシークエンスで本領発揮か。さらに玉井正夫の堅実だが味わい深いキャメラワーク、黛敏郎の音楽が時代を感じさせてくれます。必見!



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三船敏郎が女装!

まだ小碓尊の頃の日本武尊(三船敏郎)が、熊襲を討つ場面。
『古事記』にある通り、日本武尊は女装して熊襲の宴にまぎれ込み、隙を見て刺し殺す。
女装した日本武尊(繰り返すが、三船敏郎である)を気に入った、熊襲の兄(すごい鬘と付髭の志村喬)は、自分の隣に座らせ、その顔をまじまじと見ながら、「おお美しい」と言う。
この場面は、黒澤明監督作品でも名高い世界的名優2人をもってしても、いささか無理がありすぎ、苦笑を禁じえない。
熊襲が美しさを愛でて笑顔になっていると言うより、志村喬が自分のセリフに自分で笑ってしまっているように見えてしまうほどの珍場面だと思う。
作品全体も、東宝オールスターキャストの総花的顔見世映画であり、緊張感に乏しい感が否めない。
いっそ、若い世代の皆さんには“三船敏郎が女装する、世にも珍しい場面のある映画”として、トリビアルな話題づくりのためにご覧になる事をオススメしたい。


10歳の頃に観た懐かしい映画です。

団塊の世代と言われている年齢ですが子供の頃観た映画でとても懐かしく購入しましたがそうそうたる方々が出演しているのに改めて驚きました。若い方にはどうなんでしょうか?
やはりおじさん、おばさん向きなのかも?・・・でも良き日本映画で一見の価値があります。
お奨めです。


日本の神話も面白い !?

 あまり目に、耳にすることが少ない日本の神話や古代の話ですが、一度見ておくのも悪くないのでは。ずいぶんと製作も古いですから、特撮技術も今に比べるべくも無いですが、途中に休憩が入るところはなつかしく笑ってしまいました。昔、映画館でみた長時間の映画はそうでしたね。今は亡き俳優も数多く出演しておりその面でもなつかしい。といっても、これは中年以降でないと無理かも。ストーリ自体は展開が遅く、180分と長い映画でしたので、ちょっと退屈しました。


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