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藤沢周平

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藤沢周平

藤沢 周平(ふじさわ しゅうへい、男性、1927年12月26日 - 1997年1月26日)は、日本の時代小説作家。本名は小菅留治(こすげ とめじ)。
江戸時代を題材とした作品を多く残した。中でも出身地にあった庄内藩をモチーフにしたと言われる架空の藩「海坂藩(うなさかはん)」を舞台にした作品は有名である。
1927年12月26日、山形県東田川郡黄金村大字高坂字楯ノ下(現在の鶴岡市高坂)に生れる。父小菅繁蔵、母たきゑの第三子(きょうだいは順に繁美、このゑ、久治、留治、てつ子、繁治)。実家は農家で、藤沢自身も幼少期から家の手伝いを通して農作業にかかわり、この経験から後年農村を舞台にした小説や農業をめぐる随筆を多く発表することになる。郷里庄内地方 庄内と並んで農は、作家藤沢周平を考えるうえで欠くことのできない要素である。

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クチコミ情報

「山桜」への想い

テレビドラマ「蝉しぐれ」「清左衛残日録」藤沢作品の映像作品には原作を損なわない作品が
あり、映像化される度に楽しみにしています。次回作は「花のあと」という話です。花のあと
を読んで主人公いとを田中麗奈さんを思い浮かべていました。この「山桜」を見たのはその後でしたので、本作のヒロインとして出演されていた事は後から知ることとなりました。

手塚演ずる東山さんは最近必殺の渡辺小五郎のイメージが強かったのですが、こちらも大変すばらしい演技だったと思います。

ただ、郷方廻り役人として郷の窮状を描く場面。もう少し描きこんだ方が良かったのではないでしょうか?刃傷沙汰にいたる場面もあまりに涼しすぎると感じてしまいました。

富司純子さんの佇まいは心打たれます。心労のあまり痩せさらばえてしまった母御の沈痛さが
良く出ていたと思います。山桜は季節が廻り、誰言われることなく花を咲かせ散り行くものです。美しくはかないながらも人のこころに訴えかける、一縷の願いを込めて手塚の無事を祈る
こと。誰言われることなく自らの気持ちに突き動かされる衝動に心打たれます。そこに表題作
「山桜」への想いが込められているのではないでしょうか?

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私も手塚弥一郎みたいな人が好きです。

藤沢周平さんの小説の中で、好きなほうから五本の指に入る『山桜』。

東山紀之さん、いい役者さんですね。
原作では弥一郎は‘男にしては優しすぎる目元が’とあるので
キャスティングを知った時は正直首をひねりましたが
今は彼以外に考えられません。

原作を読んでいない方が、「野江と弥一郎が一緒に出てくるシーンが少なすぎる、
冒頭の、桜のシーンのあれだけか」と言っていましたが、
あれだけだからいいんです、あまり説明的でないところが。
弥一郎の人となりを端的に示しているではありませんか!
おにぎりのシーンは本にはありませんでしたが好きな場面です。

マイナスの理由はヒロインのイメージとラスト。

田中麗奈ちゃんは嫌いではないですが、ごめんなさい、私の野江のイメージではなかった。
壇れいさん・松たか子さん・鈴木京香さんなどの和風美人が浮かんできます。

それから、私が原作をこよなく愛しているせいかもしれませんが、
手塚家を訪れた野江が、玄関の上がりがまちで思わず泣き崩れるラストの方が余韻が
あってよかったかも。
みている方は、行く末が案じられてちょっと心配なのですが。


藤沢小説が好きなら、この映画も楽しめます

最近藤沢周平の小説を原作とした映画が多いですね。
この手の作品は往々にして原作と乖離してしまうのですが、(特に藤沢作品は短編が多いので)この作品は小説の行間の叙情を絵にしたような作品で、藤沢ファンなら楽しめると感じました。
原作と同様、はっきりしたラストは描かれていませんので、その点は評価が分かれるところだと思います。
ですので、万人向けという訳ではありません。その点を考慮して星4です


山桜のようにひそやかで美しい男女の情愛

藤沢周平氏の約20頁の原作を100分足らずとはいえ品格のある1本の映画作品に昇華させた作品。原作に忠実なストーリーだが、原作のイメージを裏切らない。山桜の美しさ、その下でのかつて縁談のあった野江(田中麗奈)と手塚弥一郎(東山紀之)の出会い、その出会いを胸に秘めたまま意に添わない嫁ぎ先での嫁の役割を果たそうとするも、弥一郎の正義感あふれる行為を悪し様に言う婚家と決別し、実家に戻り、牢に閉じ込められたままの弥一郎の家を訪ねる野江の、多くを語らないが真っ直ぐ筋の通った行動。その弥一郎の家で彼の母に「待っていたのよ」と迎えられ、回り道をしたことを実感する場面は感動的だ。

山桜の季節に始まり山桜の季節に終わる構成の妙。要所で挿入される美しい自然の描写。そして何よりも控えめな田中麗奈と東山紀之の演技が素晴しい。台詞は少ないが、2人とも周囲の人を思い、誠実で、決然と行動する芯の強さを持っているが、情愛は胸に秘めたままという、古き良き日本人の倫理観・正義感・情感をよく体現している。澄明さ溢れる藤沢ワールドの見事な映画化。余韻がいつまでも心に残る。山田洋次監督の3部作の演出方法と比べてみるのも一興だろう。


たそがれ・・と比べてしまう

田中麗奈は 「暗いところで待ち合わせ」の印象が強く残っていて、視力障害者に見えてしまったのは私だけでしょうか。東山のセリフがなんと少ないこと。あまりにかっこよすぎなので、どうして結婚しなかったのか、やっぱりくっつくのか?とか、ついつい意地悪な見方をしてしまいました。
悪役と良い役が見た目からはっきりしていて分かり易いと言えば言えるけど、・・・。
やっぱり、たそがれ清兵衛と比べてしまって星三つになりました。



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商品の紹介
   藤沢周平の長編時代小説のドラマ化。東北の小藩に生きた下級武士の息子の波乱に満ちた青春模様が、奇をてらうことのない正攻法で描かれている。義父・牧助左衛門(勝野洋)が藩の世継ぎ争いの陰謀に巻きこまれ、ついには切腹させられてしまう。反逆者の子という烙印を押された文四郎(内野聖陽)は、その屈辱に耐えて勤めと剣術に励み、仇である主席家老・里村左内(平幹二郎)への復しゅうを誓う。
   社会の理不尽に直面する中で、義を見てせざるは勇無きことかとの決断を迫られる主人公の耐え忍ぶ姿、ひたむきな思いが切々としていていい。文四郎とふく(水野真紀)との宿命的な関係も物語の見どころ。敵方の松明を避けるため、舟底に横になって身を潜める場面の美しさたるや。月明かりに照らされる2人の絡み合う姿には息をのむ。また、闇に真剣の輝きだけが鈍く光る殺陣も迫力満点だ。ただ、ほとんど忍術のような秘剣村雨の再現には、肩透かしを食わされた気分。(麻生結一)


クチコミ情報

強く、切なく、清く

小説を詳細解釈して7回の枠に伸ばした訳ですが、それも良かったと思います。藤沢周平は書ききらず・説明仕切らず余韻のある書き方をします。そこが好きですが、TVドラマにするにはもう少しくどくど心理描写をしてもいいかと思います。ナレーションの有無は賛否両論だと思いますが。

文四郎とふく役のお二人の俳優さんはとても適役でした。映画よりずっと良かった。特に「逆転」の内野さんの演技、文四郎を慕う水野さんの切ない演技は秀逸でした。

何度も何度も切ない思いをさせられ、青春の熱さと初恋の清さと生命力の強さを感じ、何度も見たくなる作品と思いDVDを購入しました。


翻弄されて、運命を憎まず

 若いうちに、恋をしておくものだ。おふくが、最終回で述べているように、後悔のない人生なんてありましょうか。とりわけ、青春のひとときは、淡く、時間の詰め込まれたジェネレーションであり、振り返ることでこれからを支える拠り所となるものともなる。
 再び、このDVDを取り出して見ることにした。一度目と違って、多くのレヴュアーの皆さんのご意見も参考にして、「観賞」した。このテレビドラマは、力が入っている作品だと、私も思う。
 時代劇ということもあり、不自然なところが目につくのは見る人の経験や知識にも依るし、作る方の力量不足もある。アラが印象強くなってしまうという点は、制作者はお金を取るのだから反省して成長してもらいたい。確かに、アブラゼミはミーンミンとは鳴かないし、荷車に重そうな勝野洋さんを乗せて引く際に、袴をたくし上げて紐で結ぶなりしなければ足に力も入るまい。

 おふくの子役、伊藤未希さんは、水野真紀さんによく似ていて自然に役をこなしているし、家老横山又助役の柄本明さんは、実にいい個性が画面から伝わってくる。牧文四郎の妻となったせつ役の森洋子さんは登場時間が少なかったものの、田螺取りや日常生活の立ち居振る舞いが実に美しい俳優さんである。また、村々での演技の情景も、幼い頃の田舎風景を思い起こさせるような草の生え具合と、人物の動きがうまく相互作用の効果を伝えておりあたかもそこにいるような感覚を伝えていた。うっとうしいまでのカメラワークもなく、うまい映像だ。

 しかし、文四郎殿、あの櫛はどうするんだい。友人島崎与之助に述べたように、思いを捨てたのだろうに。

DVD2枚組。315分+おまけ18分。演出:佐藤幹夫、田中健二、脚本:黒土三男。


原作に劣らない傑作

ちょうど3年ほど前の年末に放映された連夜の再放送で見てはまり、これ以降藤沢さんの小説をむさぼるように読みました。
これは凄いドラマです。

ストーリーは下級武士の文四郎と隣の少女ふくとの淡い恋を軸にしながら、藩政の陰謀、友情、剣、親子の親愛が描かれているのですが、これらが見事に調和して奥行きのある物語を作り上げています。
この原作も素晴らしいのですが、このドラマは原作と比べても遜色のない、ある意味それ以上の出来栄えとなっています。
登場人物達の目には緊張感があり、視線を交わすだけなのにそこに抑えた深い情愛を感じ、短い言葉ひとつで亡き父への思いを表したり、見事な殺陣にも驚かされてばかりです。

同作品は映画化されていますが、絶対にこちらの方がお薦めです。
時代劇はもちろんここ最近の映画やドラマでこれを超える作品には出会っていません。
食わず嫌いの方にもお薦めできる、本当に良い作品でした。


二人に聞こえていたのは互いの声と蝉しぐれ。

噂どおりの良作です。映画より支持します。事情が許さなかった愛。時を経ても互いに胸に秘めていた気持ちが切なくてやるせません。 汚名を着せられた父を恥じることなく、己の矜持にかけてふくを守る文四郎の心持はいかに。遠い日の矢場の坂、二人に聞こえていたのは互いの声と蝉しぐれ。そんなふたりだったのです

精悍な文四郎!

父の無念、陰謀と復讐心、叶わぬ恋、友情、息をのむ殺陣、ドラマとして成立するすべてがあります。「叶わぬ恋」ほど観ていて切ないものはない。内野さんは舞台出身なので声が良く通り、セリフに込められた感情がこちらにストレートに伝わってきます。最初しか出ませんが、勝野さんも良かったです。配役がよかったのもこのドラマの重要な要素です。ふく役の水野さんがこんなに美しいと思えたのは、初めてでした。友人から、ふくの懐妊を知らされた時の文四郎の涙が切ない。ラストの二人(ふくと文四郎)の「違う未来」を語り合うシーンは泣きました。


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男の人生

切なくて楽しくて緊張感のある、いい時代劇です。
買って良かった。
歳をとる事が怖くなくなったし、楽しみになってきました。
ぜひ。


「日残りて昏るるにまだ遠し」

2008年の水無月は、胸の痛む事件や東北の地震など切ない月でした。物価もきゅうきゅうしております。働き盛りの40歳、後を振り返る暇もなく毎日が過ぎてまいります。御用人時代の三屋清左衛門も、そんな心持だったのでしょうか?

澱みに浮かぶ権力争い。三屋清左衛門が切れ者として重宝がられるのも、その柔軟な姿勢と剛健な精神のバランス感覚に優れたゆえんではないかと思うのです。権力争いばかりではなく、夫婦の心、友のこと、泣き妻への悔恨に漣立つ心。三屋清左衛門は隠居しても慕われ、なお諸事に力を尽くし、何より「梅の一枝」にさえ命をいとおしむ。

私はドラマと原作を並行して読んだのですが、まずキャスティングが絶妙。脚色された物語もドラマならではの改訂で好感が持てた。清左とみさの艶話をアレンジしてみたり、父の名誉を挽回するため金井が浅田派の斥候として石見守暗殺を図ったりと原作と部分的に改訂している。

仲代達矢は近年、朝日新聞社から刊行された「週間藤沢周平1蝉しぐれ」巻末インタビューで自身が演じた清左衛門についてコメントしている。機会があればご覧下さい。こんな年寄りになりたいものです。諸事に力を尽くし、何より「梅の一枝」にさえ命をいとおしむ心持 日々を懸命に過ごしていたら辿り着いた日々。これより私の行く道を照らしてくれるようです。





何度見てもまた見たくなる名作

私も当時20代後半で夢中になって観ていた女性の一人です。録画もれの回があり、今回のDVD発売を機にスペシャル版を除く1巻から5巻までを購入、12年ぶりに徹底鑑賞しました。何度見てもまた見たくなる、見るたびに人生を励まされる名作です。

とにかく主演の仲代達矢が素晴らしいです。特に第10話「夢」での演技(佐伯熊太との会話シーンと小木慶三郎との会話シーンの表情)は見事というほかありません。さらにこの回ではかたせ梨乃がその仲代達矢と互角に渡り合っています。個人的には原作にはない清左衛門と嫁の里江とのけんかがユーモラスに描かれている13話がお気に入りです。最終回の「わしはどうしても金井を救わねばならん。」という清左衛門のせりふがいつまでも胸に残りました。

武士のセカンドライフ。藤沢人情時代劇の傑作。

10年前のNNHK金曜時代劇。藤沢周平原作のやはり東北の小藩を舞台にした、隠居した男の話。主演は仲代達矢だが、肩の力が抜けていて、軽い感じで好演。毎回、冒頭のタイトルバックに出てくる言葉がいい。「日残りて、昏るるにいまだ遠し」。江戸時代、50で隠居するのは決して遅くはない。40過ぎでの隠居もある。60を過ぎれば長寿な時代なのだから当然だが。清左衛門は元殿様の御側御用人で、下級武士ではない。隠居後も藩内のさまざまないざこざに巻き込まれ、友人の奉行を助け、これを裁いていていく。ひいきにしている小料理屋の女将との淡い恋。嫁役を演じる南果歩がいい。現代劇にいい物語がないせいだろうか。年のせいか。このところ、時代劇、とりわけ、藤沢周平の世界に惹かれる。このドラマもいい出来だと思います。

NHKドラマ・美しき最後の花の一輪

 この番組がNHKで放映されていた当時、30代に入ったばかりだった私や会社の同僚の女たちは、皆このドラマを見ていた。
 このドラマは「定年間近のおじさん向け」と思われることが多いが、実は私たちのように、定年にはまだ遠い女性たちもまた、このドラマに夢中になっていた。

 脚本がすばらしく、原作の味を損なうことなく見事に映像化されている。また、役者もタイトルロールの仲代達也初め、なじみの酒屋のおかみ、友人の町奉行、息子の嫁、その他いずれもきっちりとおのれの役柄を十二分に演じることのできる役者が揃えられている。

 ストーリーとしては一応一話完結の形となっているが、実は全編を通して藩内の権力闘争が通奏低音として奏でられ、回を重ねるごとに緊迫の度を強めてゆく物語の展開は、まさにわくわくもの。
 権力闘争の息づまる駆け引き、色っぽい酒屋のおかみや親友との会話、愛らしい嫁のやきもち・・・何度見ても楽しい極上の作品。

 すぐれた役者たちの芝居を記憶しておくという意味でも、NHKの栄光の最後の華の一ひらを視聴者が自分の手元に残しておくことは意味深いことだと思う。
 



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   山田洋次監督による『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作小説の映画化。役目のため失明した下級武士を支える妻と中間、そして一分を通すため復讐に挑む侍の姿を描く。主役の武士に木村拓哉。その妻に映画初出演の壇れいが扮し、新鮮な存在感を見せている。
   山田監督の作品は、一点一画を疎かにしない、きちんとしたドラマを描くことに定評があるが、『武士の一分』においてはそれが堅苦しさではなく、娯楽映画としての完成度を高める方向に作用している。前半。城中で毒味をする武士たちが、横一列に並んで役目を果たす、その軽快な動きの楽しさ。木村拓哉という絶妙な素材を得た山田監督の演出ははずみ、時折“SMAPのキムタク”をも見せて笑いを誘う。ドラマが佳境に入ると同時に、徐々に緊張感が増してくるが、息苦しさを感じさせることはない。木村の侍が復讐をとげる、その決闘シーンは良質なアクション映画さながらのテンションと迫力を誇示。その後に描かれる、ほろりとさせられる結末。そしてどのような武士にも守るべき一分があることをさりげなく示唆する、その優しさと余韻の豊かさ。娯楽映画として、完璧な出来である。(斉藤守彦)


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山本晋也程度に言われたくない!

とにかく公開当時のアホな芸能マスコミと山本晋也の異常なまでの持ち上げっぷりに心底ウンザリしてしまいました!やはりフジテレビの月9レベルの視聴者に合わせた人向けの映画だと思います。

劇場で観ました。

良かったので、二回観てしまいました。

これを観て、木村拓哉のイメージが変りました。
よく、ここまでリアリティのある演技が出来るなぁ・・・と関心しながら、観ていました。
スマップの木村拓哉なんて、あまりにも華やかなイメージが強くて、こんな底辺社会を生きている武士の心情を描ききれるのか・・・と感じてしまいがちですが、これは、本業の役者でも、敵わないんじゃないのか・・・と思わされるくらい、素晴らしいものでした。

何より、最後の決闘シーンの素晴らしさときたら・・・・最高でした。

あんまり良かったので、原作も読んでしまいました。


普通に見られる作品

 まず、主役は木村拓哉だが彼は俳優ではない。だが主役を自然に演じていた事は評価できる。方言も全編を通して自然に話していたし、剣道をやっていただけあって殺陣もよかった。彼の演技に対する批判の原因である「キムタク語」も、時代劇なのでもちろんないのでその点では安心して見られる。盲目になってからも、明らかに演技をしているというわざとらしい演技ではなく、自然体でキムタクを主張する事なく落ち着いた演技をしている。だが、さすがは木村拓哉というか存在感はある。檀れいは初めてにしては頑張ったと思うし、笹野高史はさすが名脇役という演技、桃井かおりの存在感もさすがと共演者も素晴らしい。
 「華麗なる一族」も原作が好きなので全話見たが、見て感じたことは、彼のイメージに関係なく演技させようと製作陣が思えば、彼はそれに応えるだけの力量を持っているのではないかと感じた。それまでイメージ通りに演じさせ過ぎた結果、批判に繋がってしまったと思われる。
 そしてこの作品は、時代劇としては異例の興行成績を記録した。その事に関して、興行目的のために木村拓哉を起用したと主張する人もいるが、主役を演じられるだけの力量があると判断しての起用だと思う。俳優を本業としていない割には、この作品の主役を見事に演じて見せたと思う。これまでに確立された「キムタク」のイメージを引きずり、その彼が主役を演じている作品だからと偏見を持って見られていることが非常に残念である。


壇れいとスタッフと一部特典だけは賞賛できる。

1作目の『たそがれ清兵衛』は通常版も特別版も無くデジパック仕様の、心から消費者のためを思って作られたDVDであった。本編の内容も実に素晴らしかった。やっぱり山田監督は日本を代表する監督と表現しても大袈裟ではないと確信できました。しかし、2作目の『隠し剣 鬼の爪』は本編がパッとせず、DVDも通常版と特別版が同時に発売されました。この頃から、松竹(他の映画会社もそうですが)は利益の追求に走り始めた感がありました。そして本作。内容は、とても映画初出演とは思えない壇れいの素晴らしい演技と、カメラに映らない所で業を発揮するスタッフ以外はまるでダメでした。これについてはいずれ通常版のレビューに記載しようと思っています。
そして私は興業収入目的で木村拓哉さんを主演に据えた(というより恐らく外部の圧力によりそうさせられた)のは失敗だと思いました。私は木村さんに強い思い入れはありませんが、仰々しく「完全版」と題されたインタビューや「カード」というのは名ばかりの薄い紙に書かれたコメント、今までに無かった「主演俳優の顔」が目に付くアウターケース(実際のアウターケースは写真のものとは異なります!)、公開に先駆け発売された(それまでのシリーズでは無論発売されていないしその必要もない)「一分 TAKUYA KIMURA」というDVDの存在からも、映画を作る目的が観客から一人の俳優に転換してしまったことは疑いようがありません。
松竹も決して経営が順調とは言えない事情もあるでしょうが、10年掛けて構想を練った『たそがれ清兵衛』を、2年足らずの構想と利潤目的のキャスティングで超越することが不可能だと想像はつかなかったのでしょうか?
DVDと言えば、格式高いデジパック仕様は姿を消し、通常版ディスクに特典ディスクとそのケースが添付されただけの利益最優先丸出しで安っぽく、音声もdtsが不採用となった残念な物。褒められるのは特典映像とブックレット、ポストカードくらいです。
つまらない映画に頻繁に見受けられる「最高傑作」「感動作」とかいう痛々しいコピーや「日本アカデミー賞(←この賞も潰した方がいい)最多13部門受賞」という何のプラスにもならない受賞暦を大盤振る舞いしてくれているこの映画及びDVDを最高と位置付けるならば私はもう邦画を観ないし、日本映画の歴史が終焉を迎えるのもそう遠くはないと思います。
願わくば、時代劇3部作を実在の物とは逆の順序で公開してもらいたかったです・・・


何も知らないXXのほうが。。

届いてから少し待って、暮れ方から夜にかけてカーテンを閉めずに観てみました。
全体のトーンが低くなく高くなく中間なのは、山田作品のもつ味であると同時に、
庄内弁の抑揚に関わるのかも。上方方言の影響があるそうで、上方出身の私は
主人公の話す「加世はXXなおなごだの」のXXがキーワードのひとつかなと思いました。
泣きポイントはいくつかありますが、徳平が加世に問い詰められて言う、親心の言葉に
ウッときました。
幸せなときには鳥の声がして、やがてそれが聞こえなくなります。
蛍のくだりも美しい。ぜひ観てみて下さい。

この映画の主役はもしかして加世?と思わせる木村拓哉さんって、やっぱりすごいのでは。



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大きな展開はないが、佇まいの良い映画。

篠原監督は、非常に振り幅の広い監督だ。ファンタジーから戦争映画、ケータイ小説までを次々と発表して、どれも外れがないのは流石である。昔風でいう「職人監督」なのだと思う。今回も時代劇というジャンルを上手く料理して見せた。田中麗奈は初めての時代劇だったが、所作やセリフ回しはきちんと世界観にはまっていた。ほとんど田中演じる野江しか出てこないシャシンなので、主演の良し悪しでこの作品は評価が決まってしまう。普段ははしゃいでいるイメージが強い女優だが、年齢に応じた良さが出てきたようだ。反面、南沢奈央はちょっと辛かったかな、と(笑)。現代劇の役柄をそのまんま移動してきた感じで、しっくりこなかった。他、東山や富司純子らの演技は素晴らしかった。原作ものであるが、何となく篠原組の良作「はつ恋」と似た感じで、それは桜をモチーフにしているからだろう。同じように田中麗奈の「成長」が見える作品となった。殺陣もワンシーンしかなく、決して派手な作風ではないが、全体的な佇まいの素敵な映画である。特典映像も満載なので、購入はこの2枚組をお勧めします。

下手には作れない藤沢周平原作、薄紅色に咲く山桜

最新の技術で撮影したのだろうけど、期待していたほどの鮮明な山桜が映し出されてはいなかった。包み込まれるような感覚を味わえるか、と添付ライナーノートを読みつつ作品を予想したのだが。しかし、それは意図的であったのだろうか、と憶測してしまう。カメラの捉えた野江の着物姿には、情景に映える美しさが込めてあった。天地自然の美しさを花鳥風月というが、かくも、身につける者の清らかさと調和の取れた姿は何と表現したらよいのやら、と考える。

 物語は、静かに流れる。雪も花も、田も山も美しい。しかし物語として、腑に落ちない点が一つある。野江の実母瑞江は、母一人子一人の家との、すなわち手塚弥一郎との縁談を断っておきながら、なぜ、磯村家出戻り直後の野江に対して、あなたは回り道をしているだけだ、と分かったようなことを言わせたのか。身長170cmの大柄な壇ふみさんの、石垣の前を歩きながら振り向いた笑顔で、鼻っぱしの強そうな娘に向けて語り掛けているが、意味を成さない。

 バックグラウンド・ビデオのような作品と見れば、言葉の持つ強さや心情のメッセージから来る鑑賞者との協調や相互作用、没入感というような忙(せわ)しなさは要らないのでは、とこの作品は問うているのかも知れない。

 そうだ、渋い感想をもう一つ。旧伊奈町のエキストラの皆さんには、万能を使った田起し、米俵(60kg入り)担ぎなどなど、小手先だけでやらぬようお願いしたい。百姓を演じているのだから。

 初回限定版のせいか、おまけのDVD1枚付き(俳優に、文学性やら哲学染みた生き方に向けての質問は野暮だが、少々、編集して付けてある)。


田中麗奈の所作に目が潤います。藤沢周平原作。

ストーリーは、二度目の結婚で出戻りと蔑まれて日々を過ごしていた
野江が、お見合いで会った武士と山桜の下で再開した。野江への思いを
貫いて、いまだ結婚していない武士が、正義をも貫いて悪巧みをする
藩の重臣を切ってしまったとき、野江も彼への愛に気付く、というもの。

藤原周平原作で、過不足無い映画に仕上がっています。100分足らずの
映画ですが、良い意味で長い余韻を楽しめる映画でしょう。

野江と武士がお見合いをした後、互いの、互いへの想いを胸に秘めている
ところから始まります。ただ、野江は自分の気持ちに気付いていない。
山桜の下で再開して、それをきっかけに自らの想いが徐々に明らかに
なる、しかしながら、二度目の結婚なので失敗は許されない現実。
想いと現実とを揺れ動くさま、そして、現実を想いが上回り、堰を切った
ように溢れ出る感情を、野江に扮する田中麗奈が自然と演じています。

田中麗奈は時代劇初挑戦でしたが、良いですね!和服で歩くときなどに
ムダな所作が多いこともありましたが、親元に居る娘役なので無問題
でしょう。むしろ、その辺も初々しく観ることができます。

そして、二人の秘めている想いがお互いの妄想ではないことを表した、
野江が武士の家を訪れるシーンが特に良い。ぎこちなく、でもまっすぐ
武士の母親を見つめる田中麗奈の目を見ると、こちらの目も潤います。

なお、主題歌は一青窈の「栞」。「遠回りして いつの間にやら幸せ」が、
この映画を端的に表していますね。(Keyなどに収録)


しみじみ感動

田中麗奈は、時代劇は今回が初挑戦とか。着物姿も楚々としてとてもキュートなのだけれど、どこか筋が通っている心の強い凛とした女性像を見事に体現していました。(萌)
そして、東山紀之がやたらと格好良かった。殺陣もビッシと決め、子供には優しく微笑みかけるという美味しい役どころ。でも確かに、手塚弥一郎というキャラクターが、ストイックなイメージのある東山紀之に合っていました。

実家のお母さん役を壇ふみが演じています。体裁のためにガミガミ言わず、娘の気持ちを察してそっとひとこと大事なことを言うのですが、それもお母さん自身が凛としているからこそ生きてくるんですね。
あと、村井国夫の悪役がビックリするほどハマっていたし、ちょっとしか登場場面はありませんが、富司純子の存在感が凄かった。

そして、もうひとつの主人公は風景ですね。雄大な山の風景や田んぼのあぜ道。一面の雪景色。春に雪解の水が流れるせせらぎには、小さな草花の芽。そよそよとした風さえ感じられる。そして、本作のダイトルでもある『山桜』。

ラストは、大きな苦難の予感があるものの、これはこれでハッピーエンドなんでしょう。


期待通りの仕上がりになっていると思います。

他の藤沢作品と比べ、全国の主要映画館で放映されなかったので、見ることが出来ず、待ちに待ったDVDの発売。
たいそう丁寧に作られた作品だなぁと思う。
不幸なヒロインが「自分を陰ながら見守ってくれていた人が、いる」と言う驚きの事実に 「見ていてくれる人が、ガッカリしない様、もう一度頑張ろう」と心を奮い立たせるのも健気で、このヒロインの思いは現代人でも通じるものでしょう。
幸せを予感させる終わり方も 後味の良い、心温まる映画に なっています。



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秘太刀 馬の骨 [DVD]

藤沢周平 山本むつみ 
秘太刀 馬の骨 [DVD]
定価:¥ 9,870
新品最安価格:¥ 8,630
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クチコミ情報

特典映像も多数収録。素顔の内野聖陽さん会えます。

”秘太刀馬の骨”の使い手を探すため、決闘、また決闘。決闘シーンは
かなりの練習をしたこともあって見応えがあります。
そして、何といっても特典映像の充実さに内野ファンなら満足するでしょう。
メイキング映像のほか、収録最終日に内野さんに1日密着取材をしています。
内野さんの素顔に触れられます。
内野ファン、また内野さんに興味のお有りの方は特典映像だけでも一見の価値
があると思います。
個人的には、素に近い(?)段田さんのお堅い役にも好感が持てました。


馬は一頭も出て来ませんけれど、それなりのCGで想像してください

 音楽がいい。トランペットが時代劇とかようにもうまく組み合わさるものかと、感心する。主人公はDVD『蝉しぐれ』に同じく内野聖陽さんだが、こちらの石橋銀次郎役は実に明るくあっけらかんとした性格でドラマならではの非日常の世界に没入できる。

 DVD『阿弥陀堂だより』で、おうめおばあさんがお金を出すのだから幸せになるような小説を読みたいものだ、というような趣旨のことをおっしゃっていたが、このDVDはその意味では等価交換になっていないのではなかろうか。すでに他のレビュアーの方が感想を述べておられるような率直な意見は、プライシング戦略に生かされていない。
 旧、伊奈町に行かれたのなら美術ご担当の皆様には取手駅近くのガード下と6号線下の壁画を見に立ち寄って欲しかった。芸大生と取手松陽高校生が中心となって描いたものだ。(NHKで放送したではないか。)これと、北国の山々のつもりなのだろうけど妙な色を塗った合板を較べてみてもらいたい。その平面の前で役者にさわやかな北国の初夏を演じさせるのは酷というものだ。また、商店街のアーケードの街灯に晩夏近くなると挿してあるビニールでできたもみじの葉っぱのようなものの下で厳しい冬が来る前の一時の美しい季節感を、映像を見るものに問うことは難しい。

 気にかかったことをほんの少し述べたが、がっかりすることはない。求める者の期待は、本物探しのストーリー展開という手法に引き込まれよう。秘剣の使い手を6人の候補者との立会いの中から探し出すミッションを共有でき、6話258分の過ぎるのが惜しくなるほどである。
 情報とは何か。飲み屋の加代の舎弟、清次の役柄について考えてみることもできる。


決闘!決闘!!決闘!!! 必見です

秘剣「馬の骨」の伝承者を見つける為の対決は面白かったです。伝承者候補が順々に減っていく過程も楽しめたし、個々の性質の違う対戦相手も良かったです。独特の奇抜?なセットは賛否両論ありそうですが、私は好きでした。殺陣は非常ー!に迫力があり、このドラマの一番の見どころです。伝承者探しの水面下で別のドラマが動いているのもいい。銀次郎の恋も重要な要素です。銀次郎と行動を共にするうちに感化されていく生真面目な武士(段田さん)も良かったです。

内野聖陽さんが最高です!

主役は内野聖陽さんです!僕はこの人のファンなのでこのDVDを購入しました。内野さんは、蝉しぐれで好きになりました。文四郎の役にピッタリだったし、演技もかなりのモノでした。
このDVDは剣豪達との対戦がメインのもので、剣劇や時代劇が好きな方には是非オススメです。
内野聖陽演じる主人公のしゃべり方とか、動きとか、そういうのが面白かったです。
蝉しぐれと違う雰囲気のところが面白かったです。蝉しぐれとは違って、ファンタジーと言いますか、空想で楽しい雰囲気の時代劇でした。
出演者のインタビューも結構な時間収録されていて、こういうシーンが好きだとか、生の声が聞けて凄く良かったです。
悪いところは、セットが”チャチ”すぎる所。チョウチョが飛んでるシーンはガッカリした。ヒモがモロ映ってたし、動きが不自然だった。鳥も、ヒモを伝って動いていた・・・・。
あとちょっと値段が高い・・・(汗)。5000円くらいにして欲しいんですけどね。
でも戦闘シーンは抜群です。
さぁ、主人公は、隠された太刀、馬の骨を見る事が出来るのか?隠された太刀の使い手とは・・・!?


目が離せない

NHK金曜時代劇にて放送された作品です。時代劇にしては珍しい演出でした。屋敷の中の壁の配色、インテリアのデザインと配置、どれをとっても現代アートのようなテイストが見受けられます。音楽も時代劇というもののわくと物語の内容にとてもマッチしていました。物語の展開としては見ている方を飽きさせない作りになっています。だから一話一話がとても短く感じられました。これでも充分まとまりがあるのですが、私としてはもう少し長い方がより良くなったであろう残念な感じがありました。内容がとても言い分、時間の制約がもったいないように思われてなりませんでした。主役の銀次郎は同じ藤沢周平作品、蝉しぐれでも主役を演じた内野聖陽さんです。この方の演技にも注目です。小説も読んだのですがこのドラマはいい意味で原作とは違っているので二通りの‘秘太刀馬の骨’が楽しめます。


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隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]

山田洋次 藤沢周平 朝間義隆 
隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]
定価:¥ 6,090
新品最安価格:¥ 1,592
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商品の紹介
   時は幕末、庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた…。
   名匠・山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』に続いて藤沢周平の時代劇小説を原作に取り組んだ時代劇。一見前作と似たドラマ展開だが、その実、前作よりも一歩踏み込んだ武家社会批判や、それに対する主人公たちの前向きな姿勢が汲み取れるものとなっており、娯楽的な要素もぐんと増えている。『男はつらいよ』を彷彿させる人間関係図も見え隠れするなど遊び心も多分で、また殺陣の非情なダイナミズムも今回の方が際立っている。永瀬の立ち回りも見事。前作の好評を受けて、さらなる進歩を遂げた傑作である。(的田也寸志)


クチコミ情報

印象的

リバイバルで映画館で観ました。初めて時代劇を観ました。すごく引き込まれてしまいました。
永瀬さん演じる主人公がとても魅力的。冴えない感じですが、凛とした佇まいで重みがあります。吉岡さん演じる友人とのやりとりは軽快。周りを固める俳優陣も全く違和感ありません。
信念を持って生きることは素晴らしいなと思いました。


複雑に織り上げられた作品

「たそがれ清兵衛」との類似性をよく指摘されていますが、実際の内容は全く違う所にあると思います。藤沢周平の士道物自体、上意討ちを扱いながら、読後感が全く違う作品が複数あるのと同様ではないでしょうか。

主人公の片桐宗蔵とヒロインきえの、日常生活の営みの細かい描写、友人や家族・親戚とのかかわり、それは温かくや時にコミカルな印象さえ受けるのですが(嫁を貰えない宗蔵をなじる叔父達の描写には何度見ても噴出してしまいます)それでいて、主人公は三部作の中でもっとも苛烈な立場に置かれます。
宗蔵自身は、変化を求めず、淡々と、周りの人を大切にして生きることを望む人間でありながら、です。


時代の流れ、身分の違い、侍としての生き様、そして「隠し剣」。この作品の中で描かれているものは多く、複雑に絡み合っています。初見はとらえどころが無い印象を受けるかもしれません。
ですが、どこに注目しての観賞でも、この作品の中に漂う穏やかさや端正さは、心に残るものだと思います。

永瀬正敏さんは感情を抑えながらも、静かに浮かび上がる演技で素晴らしいです。作品中の複雑な要素は全て宗蔵の上に掛ってくるのですが、それらを佇まいの上に纏め上げていました。
どちらかというとトリッキーな役が多い人ですか、「息子」や「学校2」同様、自身の個性を生かした役ではないでしょうか?
細かい描写ですが、神戸浩さん演ずる中間の直太へのさりげない温かさの表現が記憶に残ります。
松たかこさんのきえは、大らかで明るい女性。吸い込まれそうな大きな瞳と、歌うような庄内弁の響きが印象的です。
吉岡秀隆さんの島田左門も愛すべき個性の持ち主。確実な存在感を残しています。
親友であり敵の狭間役の小澤征悦さんは眼差しに凄みがあります。この作品の不満は、後半の核となる狭間と片桐の相克の描写がやや説明不足であるということでしょうか。
しかし、二人の対峙は、「死地」と表現した藤沢氏の文章を思い起こすものだった思います。


山田作品の最高傑作

先日、金曜ロードジョーで観ました。 素晴らしかったです。 特に最後のシーンが。 ここまで画面の隅々まで一分の隙の無い程作品世界で塗り固められる映画監督が日本に他にいるでしょうか?

「映画芸術」という言葉を思い出させてくれました。

山田洋次監督の時代劇は、娯楽であり芸術作品とも思える様式美が備えられていて「映画芸術」という言葉を思い出させてくれます。昔の武士も今のサラリーマンと同じような境遇だったのだな、と思ったのですが、よく考えると時代劇を借りて、現代を描いていると見るべきなのでしょう。それほど、山田洋次監督作品はリアリティーがありますね。さらに、きれいな日本の風景や美しい日本人像を描いていてくれて、優れた日本映画を求めておられるお気持ちが画面を通して伝わってまいりました。山田作品の現場は大変だと聞きますが、主演の、永瀬さん、松たか子さんをはじめ、どの出演者の方も最高だと思います。それに付け加えて、一部の隙もなく緩んだところもない画面の美しさが本当に素晴らしいです。映画を連続する絵と感じられる作品です。

北の方さ行ぐごど、ね、もうすぐ維新でがんす

 どうにも、後味の悪い映画になってしまって、「片桐」と「きえ」の先々もまた心配。片桐が禄を藩に返したと見られる文久辛酉年は、1861年。1868年が明治元年だから、もう数年もすれば、維新である。廃藩置県は、1871年。今、蝦夷へ行って商いの経験もない者が愛する者と共にとは言え、商売をして幸せになれるという心算はあるのか。

 既に他のレビュアーの方が述べていたが「演技は素晴らしいと思います。内容ですね」。このような、映画館から出ときに、吐息混じりの声が自然と出てしまいはしないか。全体像からの印象だが、出演者はこの主人公二人以上に、見た目のなり、手足ばかりでない演技、ことばの発し方等々において優れていた。一例だが、表情の乏しい片桐と狭間の立ち合いでは、狭間のぼろぼろの褞袍姿が勝っていたと見るのが自然だ。
 身長165cmの大柄のきえを背負うシーンが欠かせないものなら、それなりの配役が欲しかった。病の身でしがみつく手は撫で肩から滑り落ちそうで、垂れ下がる足は床に付きそうで、腰を深くして見ていられない。あるいはまた、小間物屋でのきえは、片桐が言うほどにやつれていたか。少なくとも、やつれた黒髪と表情であったか。かつ、そのような努力がほとばしっていたか。

 山田監督はもう若くはない。作れる映画にも限りがあろう。国際映画祭向けの作品作りなら、日本人以外の文化的・歴史的・宗教的な背景を考慮したもので一発狙っていただくとして、私達が映画館の終了のブザーが鳴り、館外の光と空気に触れたとき、より高次の心持ちになれるような時代劇が生み出されることを期待する。

 本DVDは、特別版のせいだろう、メイキングが大量に付いている。子供向けの菓子ではあるまいし、期待はしていなかったが、あまり褒めたものはない。以上、辛口は山田監督リピータ由に。



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腕におぼえあり2 DVD-BOX

藤沢周平 
腕におぼえあり2 DVD-BOX
定価:¥ 19,740
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待望の第二シリーズ

謀反者の濡れ衣を晴らし無事に藩に戻った
主人公青江又八郎なのですが、
前作で繰り広げられた藩主毒殺の陰謀に関する、
証拠奪還の藩命を受け、再び江戸に向かいます。
証拠は片岡鶴太郎扮する、大富静馬が握っており
それを追う青江、また騒動を嗅ぎ付けた幕府の隠密も
動き出し、三つ巴の戦いとなります。
青江は藩命を受けつつも、生活のため前作同様
用心棒で生活費を稼ぎ、江戸の市井の人々と交流し、
そのドラマがえも言えぬ雰囲気を醸し出しています。
そこに加え大富静馬との死闘や隠密との戦い、黒木瞳扮する
女忍者との恋、用心棒仲間の細谷との友情など
時代劇という枠を超えた人間ドラマが展開されます。
老若男女すべての方に、心からお勧め致します。



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蝉しぐれ プレミアム・エディション [DVD]

藤沢周平 
蝉しぐれ プレミアム・エディション [DVD]
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泣けました。

原作もドラマも見てない者の感想。厳しめのレビューが多いようだが、私はいい映画だと思う。

まず、少年時代の文四郎とその友人、そしてふくたちの生活・周囲で起こる事件を、時間をかけて描いているのがよい。父と文四郎の最後の会話の場面は構図的にも面白いし、少女時代のふくのひたむきさに心うたれる。特に坂道で荷車を引く文四郎に手を貸す場面。まずここで涙腺がゆるむ。この少年・少女時代の丹念な描写があるからこそ、後半の成長した文四郎とふくとの再会、そして悔いを残したままの別れにジーンとくる。

そして斬り合いシーンのリアリズム。1本の刀で多くの人を斬れないから、多人数の敵を相手にするときは刀を多数用意しなければならないが、この映画ではその点もぬかりない。原作やドラマがこの場面をどう描いていたか知らないが、真剣勝負の迫力は十分あった。

思いを秘めたまま、運命にさからわない凛とした態度。そして農村の美しい四季。2時間ちょっとで、日本、そして日本人の原点に気づかせてくれる作品だ。


痛い…

映画っていうのは、演出だったり、カメラワークだったり…。この作品では全てが及第点に達してません。物凄く陳腐です。見続けるのが凄く大変でした。だめだこりゃ!

切なさが伝わらない蝉しぐれ・・・

映画だけあって背景は美しかったです。
市川染五郎は苦労知らずの坊ちゃん的風貌でこの主人公(文四郎)の雰囲気とは違うと思いました。彼は「阿修羅城の瞳」のような役の方が似合いますね。また、ふく役の木村佳乃はコメディタッチの映画の方が似合います。それは彼女の「笑(えみ)」が少々ふざけた感じがあるからかな、と。藤沢周平がふくが側室となって見につけた「品」を感じなかったです。

お蔭さまで、小説→NHK時代劇→この映画、と3通り楽しめました。NHKの脚本を書かれた方が監督をされたようで、NHKで7回の放映回数に合わせて詳細な解釈を入れたのとは逆に、映画では最後の対面、「ふく」と昔通りに呼び捨てることでサラリと終わらせた。NHKで思い切り「切ない」思いをさせられた一視聴者としては、やはり拍子抜けでした。甘酸っぱい切なさが伝わってこないのです。大人になったからこそ、二度と会えないからこそ、今度こそこれが最後のケジメになる切ない哀愁が伝わってこなくてとても残念でした。


おふく役に難…

おふくの子役、佐津川愛美のかわいさが全くなくなってしまう大人の配役はどうにかならなかったのか。眼の大きい浜田翔子なんか良かったかも。

少年時代は

文四郎の少年時代を演じる石田卓也さんは良かったと思いますよ。二人で父の遺体を運び坂をあがる、あの長い長い無言のシーンはこの映画の中では秀逸だと思います。そりゃ欲をいえば色々難点もあるけど、痛々しい少年の心情はよく伝わって来ました。この年令の俳優さんです。私は見事だったと思うんですよ。


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腕におぼえあり DVD-BOX

藤沢周平 
腕におぼえあり DVD-BOX
定価:¥ 14,805
新品最安価格:¥ 14,805
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かっこよく切ない人間ドラマ

3部作(原作は4部作)の第1部。
青江又八郎の用心棒稼業を縦糸に、赤穂事件を横糸にして、そこに国許からの刺客と陰謀がちらちらと影を覗かせる…といった藤沢周平の秀逸な設定を見事に映像化している。CGの多様はご愛嬌。
しかし本作の軸となるのは一つ一つの事件そのものではない。そこに大小様々な形で関わる人間である。
徹底的に娯楽時代劇でありながら、本格の人間ドラマ。と言えば言い過ぎだろうか。
個人的には、「逃げる浪人」「夜鷹斬り」「代稽古」が大好きである。
音楽も最高。


やはり名作だ

お正月の暇つぶし用に年末に注文。やはり名作ですね。
藤沢作品の人情味というか、江戸の情感をしっかり出してます。
赤穂浪士の討ち入りとうまく絡めたストーリー展開も絶妙。
第4話『夜鷹斬り』、第11話『四十八人目の義士』は切ない。
何より、村上弘明が、好漢・青江又八郎にぴったりはまってます。
十数年前にテレビで見て以来、村上弘明と言えば、青江又八郎です。
脇役やゲストの出演者も本当に適役で好演しています。
今も活躍している俳優・女優さんがたくさん出てますが
みんさん、この頃が一番脂がのってた気がします。
近藤等則のトランペットも懐かしかった。
テレビ時代劇の歴史に残る名作だと思います。


かっこ良くて面白い

NHKの時代劇ドラマ、テンポの良いものが結構あります。
昔々、「天下御免」とか「早筆右三郎」が大好きでした。
この「腕に覚えあり」も秀逸な作品。 何度見ても面白いと思います。
この番組を見てから藤沢周平氏の原作を読みましたが本も面白いですね。
そしてその面白さを「腕に覚えあり」は非常にうまく描いていると思います。

早くパート2、パート3を出して欲しいです。

NHKらしからぬ(?)面白さあり!

これほど面白い時代劇はないです。
藤沢修平の原作や村上弘明ほか出演者も素晴らしいです。
が、NHKにしては珍しく色恋的要素がたっぷりなんです。

主人公・青江又八郎と女たちをめぐる部分は必見ですよ!
ほかにも色町(遊郭街)などの描写もよく描かれていると思います。

脚本や演出など制作陣も大河ドラマ経験者ばかり。

笑いとドラマの堅実性が融合した、非常によいドラマです。
実は思いっきり男性向けだったりしますよ。


江戸時代にタイムスリップしたくなるほどですよ

腕におぼえありの第一シリーズです。
原作は時代作家の名手、故藤沢周平氏なのでストーリーに
硬軟があり非常に面白いです。
主人公である、訳ありの浪人役の村上弘明や、渡辺徹、坂上二郎など
はまり役としか思えない魅力一杯の登場人物が
さらにストーリーを輝かせています。
主人公の様に江戸時代で浪人になってみたいと思ってしまうほどですよ。

毎回の主人公と刺客との対決シーンも見所のひとつです。
お勧めのドラマです。



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