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クチコミ情報
内容は今でも新鮮出版されてからちょうど1年くらい経っている。週刊ダイヤモンドに2003年から連載されてきた記事をまとめたもの。過去の記事だが、まあ何というか、今起きている諸問題をそのまま採り上げているような新鮮さだ。
これはスティグリッツ氏が先見の明があったというより、今目に見えている諸問題がすでに過去から顕在化されていて、それをメディアが採り上げてこなかったと言うだけの問題なのだと思う。でも、彼はことごとくIMFとブッシュが嫌いなんだろうな。
いくつか面白い内容があるが、アウトソーシングについて。
「たとえば、ハイテク関連業務がインドにアウトソーシングされることについての懸念には、もっと深い理由があると思われる。この手のアウトソーシングは、アメリカをはじめとする先進工業国でグローバリゼーション論の重要な協議となってきた神話、つまり労働者はグローバリゼーションをおそれる必要はないという神話をぶちこわしてしまうのだ」。
この辺は、フリードマンの「フラット化する世界」と読み比べてみると面白いと思う。
読み方に左右されるところはある「非対称性情報の経済学」の可能性を見出せる一冊。世間的には、学問領域として非対称性がどこまで利用できるかに疑問が集まっている。著者が主流の経済学に加えて、自説を用いて米国の政策に向き合おうとする姿勢には好感が持てる。
一見、反米親中、場合によっては自由経済を否定するトンデモ本に読まれる可能性もあるだろう。だが、非対称情報の経済学のさわりを知っていると本の印象ががらっと変わる。米国への批判や中国擁護からは、彼の政治的選好ではなく、どうやって市場原理をうまく活かすかというポジティブな姿勢を読み取るべきだろう。
スティグリッツのほかの著作は、例えば"Making Globalization Work"が『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』になるとか、ちょっとタイトルがいただけない方向にどぎつかったりする。この本のタイトルはに穏やかで悪くない。タイトルの割に意外と経済学の理解を要求する本なので要注意。経済学部生にはおすすめ。
データの出展などが示されていればなお良かった。また、時系列でエッセイを再構成した本であるため、同じような指摘が繰り返され、冗長に感じる面もあった。
ケインズは素晴らしい!ブッシュはダメだ!この本で貫かれているトーン
ケインズは素晴らしい!ブッシュはダメだ!ということ。このことを前提にして読んだ方がよい(竹中平蔵さんあたりの本を支持する方には、違和感のあるないようであろう)。
評価
ケインズの著作をほとんど読んだことがなくてこんなことを言うのはナンだが、ケインジアンらしく、公平さや、弱者への目配りが利いており、読者としては、読み応えがあり、なおかつ安心できる内容だろう。ただ、(ア)書くほど雇用が創出できるかなど、ところどころ疑問点がある、(イ)あまりにもケインズを賞賛し、ブッシュを悪し様に言うところが賛否両論だと思う(個人的にはこの本のほうが妥当だと思うが)、以上2点により星1つ減らして、星4つとする。
スティグリッツの予想の的中率の高さこの本は、2003年から2007年にかけてスティグリッツが一般向けに書いた短評を
まとめた一冊で、とても分かりやすく、一読するのに経済学の素地は必要ない程
です。
そして驚きなのはスティグリッツの予想の的中率が非常に高い事です。
もちろん、外れた予想も一部あるのですが、アメリカ、EU、中国、アジア、
そして日本など主要経済ブロックの先行き予想の的中率は、ざっと90%くらい
なのではないかと思います。
もうひとつは彼の優しさが伝わってくること。
彼が世界に向けて発言していく目的は、最大多数の最大幸福であり、繰り返し貧困
の緩和が主張されています。そしてその達成は、貧困でない国、金持ちの個人に
とっても有益である事も。
この短評には、そのバックボーンとなる膨大な資料分析やその手法などは書いてい
ませんので、この書を跡づけてみたいと思われる方は、経済学の専門書を手に取っ
てみては如何でしょうか。
日本経済回復の視点著者はブッシュ政権の経済政策批判を切り口として米国と様々な諸国との
関係を経済評論しています。
日本経済の問題点について焦点を当てて解説します。
1.景気下降面での財政赤字削減策は通常さらに景気を悪化させる!
2.今日の日本が直面している問題はデフレである。
物価の下落が景気を悪化させて、それがさらに物価を下落させる悪循環。
結論として物価下落は短期的には経済状況を悪化させる。
これにはペース配分して紙幣を増刷する手法が適しているそうです。
3.中国の経済成長
日本と韓国は生産構造を適切に再編できれば、中国の台頭によって
最も得する立場にある。
4.日本の二重経済
極めて効率的な製造業部門
はるかに非効率な非製造業部門 が並存している。
政府は非製造業部門の既得権益の保護を目的とする規制の多くを廃止すべき
である。
という主旨です。
1.に関しては赤字国債を25兆円を発行する日本国に墓の対処法がないか
本人に聞きたい所です。
2.に関してはこの書物を書かれていた当時と比べて資源物価高なので、
スルーしても良いと思います。
3.は現在の日本において好調な企業(造船、鉄鋼など)あります。
4.の非製造業部門の隆盛にはどのような方法があるのかもう少し著者の
言及を欲しかった所です。
あまり経済批判の多さに辟易する所もあり上記の日本経済への視点もあり、
☆4つと☆2つを合わせた☆3つという感想です。
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