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クチコミ情報
小泉改革の教科書であり新自由主義の教典 古典となりうる本というのは、出版され、多くの批判がなされるものです。たとえば、文明の衝突もその例でしょう。そして、この本も、多くの批判がなされてきました。
それほど影響力をもった本と言ってもいいでしょう。近年、小泉改革の教科書として、それ以前としては、米国レーガン政権の教科書として君臨してきた本です。
今回、新訳として再刊されましたが、非常に読みやすく、おもしろい内容です。
もちろん、批判はありますが、新自由主義を知るための本としては、入門書としても十分に役立つと思います。
是非、ご一読を。
面白い人だリベタリアン・・・日本人的感覚だと「いってることはもっもらしいが、すげーやな奴」に徹しているのがとても面白い。経済学でも、教養書でもなく、キャラ本として一気に読んでしまった。翻訳も本シリーズはどの本も素晴らしい。どなたか書いてましたが、ホントに原文と一致してるのか不安になるくらい。超訳?
賛成・反対を問わず避けては通れない書マネタリストであり、またリバタリアンとしても有名なフリードマンの主著。
今日の新自由主義およびそれ以後の世界を考えるならば、本書は賛成・反対を問わず避けて通ることのできない本だろう。
内容はもう他のレビュワーさんがいろいろと書かれているので、読む上での注意を何点か。
まずフリードマンの経済学的主張と政治的主張は、つながっている面もあるが、基本的には分けて考えるべきである。
例えば、彼の自然利子率や大恐慌の原因の分析には賛同するが、彼の自由論には賛成しかねるというのは十分ありうる。
逆に彼のリバタリアン的主張には賛成するが、彼の経済学的主張には誤りがある、という主張も成立する。
本書ではその接点ともいうべき地平の論が述べられているので難しいが、この二つをきちんと峻別しておくことは重要だと思う。
次に、彼自身が「新しい問題が毎日のように発生し、状況は日々変化する。したがって政府の役割を論じたとしても、それがいつまでも正しいことはあり得ない」(p28)というように、彼の議論のときと状況が変化しているので、彼の具体的提言が変更を受けずに今日そのままうまくいくとは限らない。
また、彼の提案を部分的に受け入れるというのも十分にありうる。
個人的には、大きな政府・小さな政府、を問わず、負の所得税という方法は十分に魅力的であると思った。
彼の様々な提案をすべてまとめて賛成か反対かとするのは有益でないだろう。
最後に、翻訳が非常にいいのですいすい読める。
古典の新訳はかくあるべきである。
今こそ読みなおすべき古典 世界的不況になってから「市場原理主義」や「新自由主義」の批判がよく聞かれるようになりました。しかし、市場という制度を否定するのはあまりにも短絡的な思考です。市場は多くの重要な役割を果たしている制度だということを忘れてはなりません。本書はその市場の重要性を教えてくれます。経済学を学ぶ者は必読でしょう。
本書では自由の価値を最重要視して、市場が自由を実現するのに不可欠だと主張しています。特に第1章で経済的自由がなければ政治的自由は実現できないことが強調されています。そのほかにも市場は経済的要素以外には注目しないので、人種差別をなくすことも指摘されています。(ただし、差別に反対する運動がなければ完全に差別をなくすことは不可能でしょう。)
しかし、市場がうまく働かないことも当然あります。フリードマンは政府が市場におけるルールを決定し、その審判をする役割があることを認めた上で、外部効果と独占がある場合は政府の介入が認められるとはっきり書いています。「筋の通った自由主義者は、けっして無政府主義者ではない。」(p.85)とも書いており、巷で言われるほどの極端な自由主義者ではありません。 貧困対策についても政府が関与することは妥当であるとはっきり述べて、「負の所得税」を提唱しています。
以上のように市場の重要性を明らかにしながら政府の介入も認めています。ただ、本書がかかれてからの経済学の進歩を踏まえれば、フリードマンが考えるほど市場が機能するとはいえません。情報の経済学が明らかにした非対称情報の問題なども考えつつ批判的に読むことが必要でしょう。非対称情報については藪下史郎『非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学 (光文社新書)』が新書ながら詳しく説明があり役立ちます。
フリードマン自由主義思想の基本を学ぶ!―単純明快な論理展開の含意 今年頂いたある先生の年賀状には,「フリードマンの『資本主義と自由』は名著です。メジャーになってからの『選択の自由』よりも10倍良い」と記されていた。学問的信条が異なる論者の主張でも,度量の広さをもって「批評」的に読むことが肝要だ。
両方とも学部時代に一応読了していたが,新訳版が刊行されたことを契機に再読してみた。残念ながら「10倍良い」ということの意味内容は掴めなかったが,フリードマンの自由主義思想(社会哲学)を平易に論じた名著であることは直ちに了解した。訳文も実に周到で読書ペースを促進させた。同社よりほぼ同時期に刊行されたフリードマン評伝との併読も有意義であろう。そこでもたしかに,『資本主義と自由』のほうが「理論的抽象的であり,基本のところを論じている」と自負の念を表明している。有名になる以前の本だけにその勇敢さに心打たれるものがあった。
本書は「自由主義思想の根本にあるのは,個人の尊重である」(352頁)という確固たる信念に基づき,その当時に実施されていた政府の介入・統制政策の多くの廃止を唱えている。彼の基本的理念は,第1章「経済的自由と政治的自由」と第2章「自由社会における政府の役割」で鮮明に論じられる。国際金融政策のあり方や変動相場制の意義,ケインズ型財政政策への批判的論拠,教育バウチャー制度(教育の民営化論),独占問題・企業の社会的責任論(企業経営者の使命は株主利益の最大化=徹底した株主主権論)など,その賛否はひとまず措いても,重要な現代的テーマばかりだ。
冒頭に付された初版から20年後の「1982年版まえがき」も,本書に対する評価の顕著な違いが率直に綴られなかなか印象的である。昨今の世界金融危機を背景に,本書は果たしてどのように読まれるのであろうか。むろん「多様な読み方」が可能だが,先入観に囚われることなく,真摯な心的姿勢で本書と向き合うことを多くの方に望みたい。
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