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クチコミ情報
上手い!何という上手さ!
小説の技法として、抜群のテクニック。
この素晴らしさは、映画や芝居では不可能。文章のテクニックを駆使した作品。
確かにいいお話ではあるが…短編は、少ない文量の中で長編同様の充実したストーリーを構築せねばならない為、長編よりも格別の技量が求められる。真に巧い作家とは短編が巧い作家であるといわれる所以だ。そういったニュアンスでは、浅田次郎の当作は惜しい。 表題作の「鉄道員」は、廃止間近のローカル線の風情や北海道弁が効果的な演出をしていて、思わずその世界に幻惑されるし、他の作品もそれなりに面白いことには異存はない。 ただ、残念なのは、何れの作品にも散見される、読ませる事を意図して執筆したのが明白なシンプリシティーだ。そもそも、いくら感動的なプロットを用意しても、これ見よがしとばかりにマンネリな意匠ばかりを施されると、流石に食傷気味になってしまう。 この手の人情ファンタジーの名手としては朱川湊人が有名だが、彼の作品が似たような趣向のものが多いにも関わらず、飽くことなく惹き付けられるのは、単にコンセプトがよいだけではなく、イマジネーションが豊かなことにつきる。 当作も、主人公を死者が慰謝してくれるといった紋切り型のエンディングばかりではなく、その先にもう一つ何かが欲しかった。
全作品おもしろいです。ボクは大学の講義で浅田次郎さんの短編小説「角筈にて」を取り上げての講義を受けて、
浅田次郎さんに興味を持ちました。
そこで浅田次郎さんといえば「鉄道員(ぽっぽや)」が有名なので、この作品を買ってみました。
まず最初に「鉄道員(ぽっぽや)」が短編小説ということに驚きましたが、すごくおもしろかったです。
しかし、ボクが一番感動したのは「ラブ・レター」です。内容はあまり書かないほうが良いと思うので書きませんが、主人公が人間らしさを取り戻していく様子が描かれており感動しました。
あと、「オリオン座からの招待状」も良かったです。
全作品、短編小説なのですがとても読み応えがある作品がそろっています。
浅田次郎さんに興味をもたれた方は、この本をとって読んでもらいたいです。
きっと浅田次郎さんの世界にハマりますよ。
良鉄道員が、短編だったことを知らずに読みました。
良質な作品がぎゅっと一冊に集まってる感じですね。
うれしい誤算で、得した気分になりました。
8作品中の3作品が映画化されているというのもうなずけます。
どれもいいですが、私は「鉄道員」と「ラブレター」がおすすめです。
ともに不器用な男の生きざまと、切なさが描かれていてきゅんときます。
私の中での鉄道員のイメージは高倉健ではなく、落語家の十代目 桂文治師匠でした。
なんで亡霊ばっかり言わずと知れた浅田次郎氏の直木賞受賞作である。同氏のエッセイによると,収録されている「角筈にて」は,前年に受賞を逃したとき,編集者に「それでも書くのよ!」と叱咤されてペンを握らされ,文字通り泣きながら書いたそうである。
そんな著者の人生背景を考えると感慨深いものがあるが,作品全体としてはやや期待はずれであった。
「短編」,つまり,短い中にストーリーをつけるというのは相当の技量や創造力を要すると思うが,わざとなのか,収録作の多くが死者を泣き所に持ってくるという点で
安直さを感じてしまった。
一作目の「鉄道員」は,まだ素直に泣けたものの,
だんだん,「またですか・・・」という白々とした感覚が湧き上がるのを振り払えず,
「うらぼんえ」のあたりで,一体,何が言いたいんだ,と怒りたくもなった。
が,最終作の「オリヲン座からの招待状」が亡霊を出すことなくきれいにまとまっており,
何となく読後感はよかった。
同じ非現実路線なら,もっと前の作品である「地下鉄に乗って」の方がせつなくて好き。
この著者は,小説なら長編,短いものはエッセイが光っているように思う。
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