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クチコミ情報
入門編基本的にお子様向けの絵本です。年齢は……十歳くらいまでかな? 大人になってしまえば逆に抵抗は無いけれど、十代前半の年齢層は読んでくれないかも。
年齢問わず、アイヌ神謡集の入門として読み易いと思います。アイヌ語と現代日本語で書かれていますが、アイヌ語はローマ字で表記され、振り仮名もふってあるので子供でも読めます。一見開き毎に、独特の文化や物事の解釈が説明されていますので、物語の解釈に役立ちます。
題名の通り、神謡集の第一編「銀のしずく降る降る」のみのお話です。
アイヌ神謡の世界へ、子供も大人も一緒にどうぞこの本では、ふくろうと子どもたちをはじめ人間達との貧富をめぐるなりゆきが語られます。
アイヌ神謡集に描かれる物語は、アイヌ特有の自然観、生命観と宗教、道徳などを含み、時に難しいところがあります。しかし、この本に取り上げられた物語、それは、知里幸恵著の原本の最初に登場する物語なのですが、知里さんの姪、むつみさんによって分かりやすく書き直され、筋書きもシンプルで比較的理解しやすいものになっています。丁寧に描かれた絵が理解を促してくれます。解説も見開きごとに書かれています。
「銀のしずく降る降る・・・」というリフレインは、物語中に何回も出てきますが、言葉(アイヌ語も)として美しく親しみやすいです。物語の内容を理解したあとでは、アイヌ語のローマ字書きとそのふりがなをたよりに声を出して響きとリズムを楽しむことができます。読み聞かせにも良さそうです。
このように、子供向けの絵本としては、少し欲張った内容構成ですが、大人も一緒に楽しめる本となっています。アイヌ神謡集の世界への入り口として良くできた本だと思います。
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