随分昔のアニメ作品。先日見る機会があったが驚いた。
何に驚いたかといえば、アニメの絵が、すごく、面白かった。たくさん笑った。音楽はクレージーキャッツに関わっていた人ということで、やはりそのころの感じがする。エレキギターを使いながらもビヨ~ンとした音が出たり間の抜けた感じのユーモアである。
では、絵柄から想像されるような、ほのぼのアニメなのかと思えば全然違う。
台詞のギャグはかなり古い。小松政夫の電線マンあたりを素で笑えるようでなければ厳しいと思う。でも笑える。なぜか。絵が凄いからだ。
ものすごいテンポでどんどん絵が出てくる。ただ早いだけでなく途中に変な絵が続々投入される。意味なんかわからなくてもその意外性だけで十分に面白い。考えてみると、言葉のギャグは古びて見えるのに絵がそうではないということは、表現が斬新で今現在のアニメにないからであろう。表現そのものが無いわけではないだろうが、これぐらいのテンションの高さと密度で表したものはないのではないか。
ジェットコースターアニメという言葉があって、急な展開でスピーディに進む作品のことを指す。どんなジェットコースターよりも異様なほど速い。ストーリーが一度見ただけでは全くわからないほどだ。
この絵で、あの音楽で、かつてないほどの猛スピードでしかも社会批判までやってしまうアニメがあったのはなんというか、埋もれなくて良かったなあ見ることが出来て幸せだなあと思った。