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クチコミ情報
それぞれに道がある武士には武士道、盗人にも盗人道がある。ともに現代の我々が忘れてはならない大切なもので、それを粋な言葉で聞かせてくれる。
ものの筋、道理を通すことの苦しさ。しかしそれをやり遂げる粋な姿。いろんなことを気づかせてくれた。
作者もたいそう江戸弁には苦労されただろうと思う。
出てくる人々みんなのことを大事にしたいと思わせる感動の作品だ。
“泣かせ”系です、が。江戸っ子の主人公・松が語る台詞で追ってゆくストーリー展開は、
江戸弁のリズムが歯切れ良く、なんとも心地良い“泣かせ”の真骨頂だ。
4巻まで出ているが、各登場人物の魅力で話をぐいぐい引っ張ってゆき、
全編とも引き込まれるように読んでしまった。
ただ、各キャラクターの設定等に詰めが甘い部分が見受けられる。
例えば栄治はあんなに良いおとっつぁんがいるのに
「なんで日本一の棟梁にならなかったのか」というのは安吉親分ならずとも疑問を感じる。
文中には納得いく説明がなされていない。この辺りは今後の展開で描かれるのであろうか。
誠意ある軍人さんのプロポーズを袖にするおこん姐さんにも、
いま一つ説得力が感じられないのは自分だけだろうか?
悪党の誇りお聞かせしやしょう!石川五右衛門や鼠小僧次郎吉等の大泥棒から、アニメのルパン三世に至るまで。
日本人は快盗・義賊好きだ。何故なら彼らが庶民の意地と知恵と心意気を持って、
お上が時々やらかす悪どい仕打ちに、それこそ命懸けで挑戦しスカッとするような
仕事をやってのけるから。この本に登場するのは、
そんな悪党なりの誇りを胸に掲げた義賊の最後の生き残りたち。
明治の大親分【仕立て屋銀次】の跡目と言われる【目細の安吉】親分を筆頭に、
ケチな仕事にゃ目もくれない。『盗られて困らぬ天下の御宝、一切合切頂戴しようじゃねぇか!』と、
粋で鯔背な兄貴に姐さん。帝都を駆けた快盗の話。
じっくり聞かせて、やろうじゃねぇか!と声音不思議な闇がたり。
チンピラヤクザや官どもに話し始める松蔵爺さん。平成の世にこそ闇の花道。
興味深く分かりやすい時代小説の決定盤!!。
一巻は明治の警察、新政府と目細一家の攻防もあり読み応え抜群です。
浅田次郎らしい作品夜盗の声音「闇がたり」で語られるのは、不思議な老人松蔵のはるか昔の物語。
母を病気で失った後、父により姉は遊郭に売られ、おのれ自身は盗賊の親分に
弟子入りさせられた。だがこの盗人集団には、義理も人情もある。ぴしっと
1本筋も通っている。その潔い生き方には、ほれぼれとさせらる。安吉、おこん、
栄治、寅兄ィ、常次郎、どの人物も魅力的だ。そして人の心の痛みが分かる
情け深い人たちだ。松蔵と彼らの間にある信頼関係は、読んでいてほのぼのと
したものを感じさせる。彼らは、松蔵の姉のためにも一肌脱ぐ。ラストの、
松蔵に背負われた姉の描写は、胸に迫るものがあった。浅田次郎らしい
作品だと思う。
やっぱり浅田次郎は泣ける 「鉄道屋」で泣けた人は泣ける本。大正時代の東京を舞台に盗賊団「目細の安吉」一家の活躍を描いた作品という事で最初にイメージしたのは大正のルパン三世!メンバーの個性も二枚目、ゴツイの、賢いの、キレイのと、まるでゴレンジャーよろしく典型的に際立っており、ちょっとレトロな感じのある痛快冒険小説かなと読み進めていったところ、さすがそこは浅田次郎。ちゃんと泣かせてくれます。なんといっても弟四夜の白縫花魁、弟五夜の衣紋坂から。ベタな展開、設定、だけど泣けてしまう。浅田ワールドだなあ。それぞれが独立した話ながら、やはり弟一夜から順番に読み進めていくのが第一巻の正しい読み方。歴史上の著名な人物が登場するのも物語にスケール感があっていい。おさよの話は是非映画化を。
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