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阿佐田哲也

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阿佐田哲也

『色川武大』より : 色川 武大(いろかわ たけひろ、1929年3月28日 - 1989年4月10日)は、日本の小説家である。東京都出身。本名同じ。
他に、ペンネームとして本名である色川 武大(いろかわ たけひろ)のほか、阿佐田 哲也(あさだ てつや)、井上 志摩夫(いのうえ しまお)などがある。
色川武大名では主に純文学を、阿佐田哲也名では『麻雀放浪記』をはじめとするギャンブル小説を多数発表しているほか、井上志摩夫名では時代小説などを発表。
麻雀の分野では「雀聖」と呼ばれ、神格的扱いすら受けるビッグネームである。※「雀鬼十番勝負」などの作品に見られるように、もともとは「雀鬼」と呼ばれていたが、後にナンバーワン代打ちとして活躍する桜井章一を「雀鬼」と呼ぶことが一般的になったため、区別するために「雀聖」と呼ばれるようになった。まだ桜井章一が麻雀の世界では認められていなかったときに、阿佐田哲也だけが「この人こそが本当の麻雀打ちだ」と認めた(桜井章一本人が語っている)エピソードが残っている。また実際に対戦したこともある桜井は、阿佐田の麻雀の腕前はそれほどたいしたレベルではなく、裏家業ではとても食っていけないレベルだったと述べている。(これは小説のモデルになった人も同レベルだったらしい)

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商品の紹介
敗戦直後の東京を舞台に、ギャンブラーの世界に憧れを抱く哲ら若者たち。彼らのさまよう姿を描いた、阿佐田哲也の同名小説が原作である。人気イラストレーターであり、大の映画マニアとしても知られる和田誠が初監督した、日本にはめずらしいギャンブル映画の秀作だ。
時代の雰囲気を巧みに醸しだすモノクロ画面、オープニングの『東京の花売り娘』以外、音楽を廃した清閑さ、そしてなによりも1カット1カット、こと細かく丹念につづられていく真摯な演出は、各方面で絶賛された。それまでアクションスターとして活躍していた主演の真田広之にとって、転機になった作品でもある。また、主人公の先輩である出目徳を好演した高品格は、その年の助演男優賞を独占した。(的田也寸志)


クチコミ情報

闘牌監修桜井章一

誰も触れていないので、敢えて。

伝説の裏プロ桜井章一雀鬼シリーズにおける演出と重なる、数々の闘牌シーン。
必ずしも麻雀を知らなくとも味わえるストーリーではあるが、
2の2の天和の連発、将校クラブでの英語麻雀など、
手積み麻雀ならではの迫力を味わえる作品として仕上がっている。
それを支えているのが、桜井章一による闘牌監修である。


今の日本ではあり得ないが、過去に確かに存在したカッコよさ

素晴らしい作品。
ただただ、そういわざるを得ません。

登場人物は、現代の日本においては、全人格を否定されてもおかしくない人ばかり。
女衒に博打打、登場人物は全てそう。

しかし、戦後の日本には確実に存在したであろう、この人々を、
真摯に描いたこの作品は、華美な演出もなく淡々と人間模様と博打(麻雀)を交互に見せることによって、
博打ですら人生の一部であるかのように、思い入れ深く描いています。

高品格さんの演技もですが、卓を囲む4人のなんともいえない雰囲気。
最初は積むことすらままならなかった哲が、最後の勝負では出目徳さえも欺いてしまう。

そしていまや語り草の「九連宝燈」。

最後の最後まで博打に生きた人々を描いた傑作。
決して誰にでも勧められる作品ではないが、見る人を選ぶ作品かもしれません。
それでも素晴らしい映画であることに変わりはない。


傑作の一本

内容的にはどうしようもない人ばかりでる。定職に就かない、女は売る、家も売る、騙し騙される、という世界でありながら、でもこの映画に出てくるひとたちは、そのなかで自分のテクニックを磨こうとし、最終的には本物を目指すんですね。そこで彼らの生きる目的が見えてくる。それは仲間のためだったり、惚れた女のためだったり、仁義のためだったりする。そしてそこから零れ落ちるひともいる。そこがよく描かれている。そしてでめ徳さん(だったかな)の弔い方も人でなしの方法なのに、彼らなりの仁義のやりかたであり、弔う方もまた自分の落とし前をつけて生きていこうとしているんだ、いうことが最後のセリフで伝わってくる。このひとたちはこのひとたちなりに真剣に生きていたんだなと思う。そこがいい。

鹿賀丈史ってこういうどうしようもないのに、妙に色気がある役にはうってつけです。


最高です

約20年ぶりに見ました。
加賀丈史さん、今は亡き出目徳の高品格さんの演技は見もの。特に高品さんの演技は
味があって最高です。真田さんはかっこいいし、名古屋さん他・・・。
一見の価値有りです


麻雀ファン必見の名画

敗戦直後の上野。学校へ戻らぬ哲は、プロの博徒ドサ健と出会う―麻雀を通じて生まれる強烈な対抗心と奇妙な友情の終末とは―。全編モノクロ・楽曲なしのストイックな画面が時代の臨場感を醸し出す。哲を演じるは若き真田広之。伝説にもなっている九蓮宝燈の名シーンなど、麻雀ファン必見の名画です!


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クチコミ情報

見事な監督デビュー作

 和田誠の監督デビュー作だが、彼の膨大な映画的体験からすればSF大作でもアクションでも平均点以上のレベルの作品が作れそうだが、このような小品をセレクトしたのは好感が持てる。思えばクリント・イーストウッドやロバート・レッドフォードの監督第一作が地味な作品であったし、派手な仕掛けのない分、ある意味で本当の実力の見せ所である。驚くようなカメラワークや自己満足的な変則的アングルなどはなく、手堅い演出で観客に過剰なテクニックを意識させないのがよい。(和田誠ならば、やろうと思えばいくらでも凝った演出ができるのに)
 キャストもゲスト出演や友情出演による大スターの動員はせず、若い真田広之と大竹しのぶを中心に、高品格、鹿賀丈史、加賀まり子、名古屋章、加藤健一など手堅い共演陣で、この脇のキャラクターの描き方が秀逸で、期待に応えた俳優たちの演技も見事だった。


名作よりも『傑作』

大傑作というより『中』傑作だと思う。
そしてそれは恐らく、この映画を大仰な作りにはしたくないという、和田誠さんのコンセプトだったのではないか。
その粋が、随所にセンスを光らせている。

真田広之の舌足らずな喋り方や大竹しのぶのかまととな演技に失笑を覚える向きはあるだろう。
だが居並ぶ俳優陣のいぶし銀の切れ味が、脚本の良さに加味して冴える。
高品格や加賀丈史が良いのはもちろんだが、何と言っても女衒(ぜげん)役の加藤健一が秀逸だ。
鼻の形やきりりとした眉、抑えた芝居のかっこ良さ。
個人的には一番感服した。

そして、邦画ではもう体験しにくい鬼気迫る臨場感に触れることも出来る。
(↓以下3行は具体的な描写になるかもしれないので、ご鑑賞前の方はご注意を)
小料理屋でのドサ健の無茶苦茶な啖呵、その際大竹しのぶが目に宿す一瞬の狂気。
或いは預かった『品物』に対する女衒の所作…。
自転車をこぐとき軽く頭を上下させるドサ健の姿にも、何故か安堵を覚えた。

大黒澤の娯楽主義をも連想させる、つまりは世界レベルに照らしても間違いなく『傑作!』の部類に入る、痛快博打活劇だと記しておきたい。


いろいろあるが

加賀まりこの牌さばきがおぼつかない。
後ろに人がいるのにバイニンが積み込むのはナンセンス。
後ろに人がいるのなら伏せパイで打ってほしい。
リーチリーチとまるで学生麻雀みたいなルール。
美術の細部の仕上げがわるい(セットくさい。屋外シーンでは風も霧も雲のかげりもない)
DVDのせいかもしれないが白黒フィルムのラチチュードが狭くて平板(ライティングのせいかもしれない)。
いろいろな意味で演出が素人くさい。

が、ドサ健が格好いい。
出目徳は一世一代の名演。
真田もわるくない。色川武大の若い頃は細身の二枚目だったらしいが、真田のように青っぽくて純情な文学好きの青年だったのかも。
女衒の加藤健一がなにげなくいい。

勝負は負けだしてからがおもしろい。
昭和時代には麻雀が基礎教養だったことをなつかしく思い出す。


原作が読みたくなるほどの傑作

冒頭で「東京の花売り娘」が流れてきた時点で、一気にモノクロの世界観に引き込まれてしまった。
戦後間もない時代の雰囲気がよく出ている。
あからさまに冷たくあしらう事はないが、なあなあにはならず、勝負事には容赦のない、
玄人(バイニン)達の奇妙な人間関係や、闘牌シーンが面白い。
麻雀物といっても、麻雀を知らない人でも楽しめるくらい、人間ドラマが中心。
特に、高品格が演ずる出目徳が魅力的。
逆に言えば、「近代麻雀」を読んでるような、バリバリの麻雀好きには物足りないかもしれない。

坊や哲&出目徳対ドサ健と、ラストの坊や哲・出目徳・ドサ健・女衒の達の対決は何度観ても面白い。

音声は日本語DD(モノラル)のみだが、特にセリフが聞こえにくいということもないし、日本語字幕つき。



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勝負師伝説 哲也

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商品の仕様
勝負師伝説 哲也(人気麻雀アニメをゲーム化)

商品の紹介
TVアニメ「勝負師(ギャンブラー)伝説 哲也」をゲーム化 / 「力」を使え!29種の玄人(バイニン)技 / 原作でお馴染みのキャラクターが登場!豪華声優陣も総出演! / 対応OS:Windows29/Me/2000/XP


クチコミ情報

ちょっと強すぎ?

「哲也」の原作本が好きで購入しました。ストリー、グラフィック、テンポも良く長く遊べる1本だとおもいます。ただキャラがちょっと強い?仕込まれている?感じでなかなか前に進めないのが難点かな。でも腕に自信のある方にはいいんでしょうね。

このソフトは

私はこのソフトはつまらなそうだな~とおもって買ったのですがかなり面白くとおっても喜んでいます。ぜひやってみる価値はあると思います。どうですか?


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遊遊 勝負師伝説 哲也

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Great Series 勝負師伝説 哲也

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クチコミ情報

玄人気分にひたれる

同名漫画のゲーム版。
原作でもおなじみのツバメ返しなど様々な玄人技を駆使し
並み居る玄人たちを蹴散らせ!



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Aクラス麻雀 (双葉文庫)

阿佐田 哲也 
Aクラス麻雀 (双葉文庫)
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充分いまでも通用する

内容が古い。という意見も確かに間違っていないが、
CDよりもアナログレコードを好んで聴くような人には
この本の良さが分かってもらえると思う。

また、心構えの戦術書として、充分いまでも通用するもの
だと思うし、そういう人たちと麻雀を打つのが楽しい。


必読!

やはり雀聖阿佐田哲也。この本について抽象的という人もいるだろうけど(特にツキのところ)これはある意味では一番実践的です。麻雀をする人は必読の書とでもいいましょうか・・^^買って損はないと思います。

かわった

僕は、最近、麻雀をやりはじめた初心者です。いつも、負けてばかりなので、何か本を読んで強くなろうと思いインターネットで探していたところこの本に会いました。最初はこんな本読んでもあんまり強くならないとおもっていましたが全然ちがいました。かつ、面白くて数時間で読み終わりました。正直強くなりました。負けてばっかりの方は、この本を読みましょう。

古い戦術書

ほとんどの常識がそうであるように麻雀の常識も時代の流れと共に変わります。本書で多くのスペースをとられている、自分をどう偽ってみせるか、他者をどう騙すか、いかに陥れるか、という内容は実社会でも許されることではありません。麻雀の中であっても同じです。でもこの時代はいかに小賢しいテクニックを駆使するか、という部分が技術の優劣を決するかのように取り扱われていました。
 
 現代の麻雀では自分がどうあるべきか(手順や役割や信念など)が重要視されるようになってきたと思います。これは、実社会でもそうであるように自然な流れでしょう。

 本書は戦術書であり、テンポが悪く、難解な部分も多いため読み物としてはお薦めできません。したがって、いまさら読む意味はないと思います。

阿佐田哲也ファンなら・・・必読です!

麻雀放浪記が好きな人にはオススメです。
語りかけてくるような文体なので
まるであの麻雀放浪記の主人公
「哲」が麻雀を教えてくれているようなのです!
運や流れ、相手との心理戦に重点を置いているので
仲間内で打つときにきっとレベルアップが実感できます!
逆にこの本を真にうけた人が
フリー雀荘打つとしっぺ返しを食らうおそれがあります!
それはご祝儀などの派手なルールが少なかった時代のモノだからで
本書はツモよりロンがいいという考え方だからです。
本当に現在主流の麻雀観とは相反するものなので
これから麻雀を始めようと思う人が読むと混乱してしまうかもしれません。
しかし阿佐田哲也は読ませるのがホントに上手い!
彼の臨場感あふれる文章が好きな私にはたまらない代物で
何回読んでも楽しむことができるのです!
なので読みモノとしてオススメします。



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麻雀放浪記(一) 青春編

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麻雀放浪記(一) 青春編
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男の生き方の1つ

麻雀やチンチロといった、賭博を題材にしていますが、その背景にある、復興期の男の生き方(女の生き方も書かれています)に共感を覚えます。正確に言うと、共感というよりは、憧れなのでしょう。家庭も持たず、サラリーマン的な雇用関係もなく、腕一本で生きていく。こんな生き方をしたいと思う一方で、ドラマや映画のような憧れでしかない、とも思うのです。

麻雀好きなら間違いない1冊

終戦直後の東京で、自分の腕一本で生きてく博徒たちの結託と裏切り、生き様を描いた小説。

終戦直後、焼け野原の東京。闇市もまだなく浮浪者であふれかえった埃っぽいドヤ街で、青年哲は金ほしさから博打の世界へはまっていく。
昨日イカサマ業を教わった男を今日はカモにする。一緒に組んできた男にハメられる。それが日常となっていく哲と博徒たちの生き方には、現代にはなくなった独特の熱があってなんともかっこいい!!

勝負のかたに自分の女を売り、売られた女は「あの男は本物のろくでなしで、すごく魅力的なの…」と懲りずに言う(そんな台詞、死ぬまでに1回でも言ってみたい)。

勝負の最中に突然死んだ相手のみぐるみを剥いで、一切を着服する。あげく出てきた言葉が「奴は死んだー。つまり、負けたんだ。負けた奴は、裸にならなくちゃいけねさ。」「誰だってこうしてるんだよ。死ねば皆に食われちまうんだ」
それでいて、登場人物たちは死んだ相手をうらやましく思っている。自分もこんなふうに死にたいと…。
なんとも恐ろしい。恐ろしいくらいに最高のピカレスクロマンだ。

1点残念だったのは、勝負のシーンは本来ならばすごく読ませるところなのだろうけれど、悲しいかな、麻雀のルールを知らない自分はいまいち入り込むことが出来なかった。図解で雀牌の並びを説明されてもチンプンカンプンだし「ポンしたいんじゃない。アンコにしたいんだー」等のセリフも多量に出てくるが、やっぱり全く分からない。
心象風景や「チクショウ!」とか「クッ」などの台詞から勝負の優劣を読み取るのが関の山といったところか。続編はぜひとも麻雀を覚えてから読みたいところだ。

最後に台詞をもう一つ。
「これがとられたら、俺ァ飢え死にだ。面白えね!博打はこれだから面白え。死ぬも生きるもサイの目ひとつ、どうせなら、こんなふうに簡単に死にてえものさ」


最高のピカレスクロマン

ピカレスクロマン(悪漢小説)という言葉を、日本で一番多く受けたのが阿佐田哲也だろう。
阿佐田哲也は、ナルコレプシーという難病を患っており、治療代を稼ぎたい一心でこの
ペンネームでピカレスクロマンを書き始めたらしい。ペンネームの由来が、いつも徹マンで気がつけば「ああ、朝だ、徹夜だ」から来ているというのがふるってる。
本名の色川武大で書く小説は、ご存じのようにシリアスな内容であり、ペンネームで内容を切り分けていたのみならず、奥さんが書いた本「うちの宿六」では、マス目に書き込む字の大きさまで変えていたことが書かれている。

「麻雀放浪記」が出たばかりの頃、その圧倒的面白さに皆のめり込んで一気に全冊を読了し、興奮したものだった。
麻雀卓を囲む友人もみんなこの小説は読んでいて、
「おれは今日は坊や哲だぜ」「じゃあ、おれはドサケンで」、「あ!この中放充での三家和で流れるのは、阿佐田哲也の『東一局五二本場』に出てきたのと同じだな。俺もたいしたもんだ」などと言って喜んでいたものだ。
なにせ、ピンズだのマンズだの麻雀パイ配譜の絵が出てる小説なんて、阿佐田さんの前にはなかった。この分野のエンターテイメントを切り開いたのはは、間違いなく阿佐田哲也であり、彼のすべての作品が素晴らしく面白い。

2000年に出されたこの文庫本でも、昔と変わらず黒鉄ヒロシのイラストがカバーを飾っていて嬉しい。

もし読んだことのない人や、映画しか見たことがない人がいたら、是非読んでみてください。
こんなに楽しい娯楽小説は、そうそうないですよ!


最高の娯楽小説

作者自身の若い頃を「坊や哲」に重ねて描いた麻雀娯楽小説。これは(一)のレビューだが、本作(群)は巻を置く間を与えず、1晩で4冊読み切ってしまった。坊や哲は勿論、ドサ健、出目徳等の個性的な人物たちが、麻雀という真剣勝負に挑んでいくその姿。面白い。本当に面白い。人物が描けているとか、勝負の世界の厳しさが描けているとかはどうでも良い。ただひたすら面白いのである。いつまでも、いつまでも物語が続いて欲しいと切に願った。

日本にこのような優れた娯楽小説があっただろうか。麻雀等と言うと、文学界では1段も、2段も低く見られがちだが、本作はそんな常識を吹き飛ばしてくれる快作。作者はその後「色川武大」のペンネームで直木賞を取ったが、「阿佐田哲也」の評価はどうなっているんじゃいと思ったのは私だけではない筈だ。本当の意味での娯楽小説の最高傑作。


何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(青春編)

坊や哲、ドサ健、出目徳…彼らは戦後の混乱期をギャンブル一本で生き抜こうとするアウトローである。しかし、社会的にはそうでも、彼らは自分の決めたルールを愚直なまでに守り、決して生き方を曲げようとはしない。この小説にはそんな男達の生き様があますところなく描かれている。主人公達ばかりではなく、脇を固める人物達も知恵を絞り、彼らなりの哲学を持って、混乱した世の中を生き抜こうとする。登場人物全てが躍動感に溢れている。そんな彼らが、あらゆる知恵を絞り全身全霊をかけて闘う姿は圧倒的である。

読み進むにつれて、きっと彼らの世界に引きずり込まれ、自分の姿を登場人物の誰かに重ね合わせて読むことになるはずである。何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

このシリーズは、本作「青春編」に始まり「風雲編」「激闘編」「番外編」と続き、そして本当の番外編といえる「新麻雀放浪記」で完結する。これらの作品には、戦後の混乱期を脱し、安定・成長へ向かう時代が到来、坊や哲達とは考えも生き方も異なる新しいタイプのギャンブラーが登場する。そんな彼らと、古い世代となり自分の決めたルールでは生き難くなっていく坊や哲の闘いが描かれている。そして、「青春編」で登場した主な人物は、いずれかの作品に印象深い姿で登場してくる。「青春編」を読んで満足したならば、是非続編も読んで欲しい。

作品の内容には関係ないのだが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。




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麻雀放浪記(三) 激闘編 角川文庫 緑 459-53

阿佐田 哲也 
麻雀放浪記(三) 激闘編    角川文庫 緑 459-53
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クチコミ情報

何度読んでも飽きることがない。日本が誇るエンターテイメント小説(激闘編)

この激闘編に登場するギャンブラーは皆、キャバレーの経営者、金融業、インチキ出版社の経営者など裏街道ではあるが皆本業を持っている。ギャンブルは小遣い稼ぎであり、全てを賭けるものではないと考えている。出目徳の息子に三井にいたっては、ギャンブラーとしての父親の生き様を全く認めていない。時代の移り変わりである。

坊や哲も給料取りになるのだが、どうしてもサラリーマンにはなりきれず、アウトローの匂いを撒き散らしている。やはり、自分で決めたルールには忠実であろうとするが、時代がそれを許さない。

この作品には「青春編」で登場した人物も描かれている。女衒の達、ドサ健、そしてなんといってもチン六である。この作品のラストは、バラック小屋での坊やとチン六達のチンチロリンのシーンとなっている。坊やも含めて落ちぶれた男達である。このシリーズはチンチロリンのシーンで幕を開けるのだが、このラストも、時代の流れに乗れない男達には相応しいシーンである。

「青春編」に始まったこのシリーズは、「風雲編」を経て「激闘編」で一度区切りとなるのだが、その後「番外編」と続く。本当の完結はこの「番外編」である。その後発表された「新麻雀放浪記」は別の作品である。「青春編」から始まる4作品は、何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

作品の内容とは関係ないが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。


戦後のハイエナ達

もうページがスラスラ進んじゃう。
休憩入れる暇がない。
次へ次へと先が気になる。
読後、何度でも読み返したくなる。
そして登場人物の魅力的なこと。
繰り広げられる展開の面白いこと。
つまりこれはそれだけの名作なのだ。
池波、藤周あたり読むならこっちの方が断然面白い。
そして司馬遼、浅田ではとうてい書けないハイエナの世界がここにはある。

黙って読むべし。

新旧激闘

全4作の3作目で激闘編タイトルどうり激闘です。
戦後から変わりゆくのは世の中だけではない、その流れが玄人(プロ)の常識も変えてゆく、博打一筋の玄人”坊や哲””ドサ健”らと新たな副業的玄人達との激闘が描かれた作品



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