![東京暗黒街・竹の家 [DVD] 東京暗黒街・竹の家 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pG1Er9jvL._SL500_.jpg)
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クチコミ情報
シネスコで昭和30年頃の東京が見られる。貴重な作品。終戦後、日本で撮られたフィルムノアール三大作品(と個人的に思うもの)は1949年コロンビア映画の大作「東京ジョー」、1951年RKOの「東京ファイル212」、そして本作である。三作とも東京ロケとハリウッドスタジオの混成撮りで、ちょっとおかしな「ニッポン」が満喫できるのだが、いずれも当時の東京がアメリカ視点で映し出されており、興味深い。「東京ファイル212」などは銀座で銃撃戦やってたからね(笑)。本作も「あーそーそー」と喋る日本人が多数登場する他、松屋浅草屋上での大アクションなど、なかなかに楽しめる作品だ。松屋は建て替えをしておらず、近代的なファサードを剥がせば、あの屋上シーンも再現できるはずだ。まだ戦火の跡も残っている感じが生々しかった。日本人俳優では山口淑子(李香蘭)と早川雪洲が出演。雪洲はロクな作品しか世に出ておらず、正当な評価が得られていないが、間違いなく映画100年の中で最高・最大の日本人スーパースターである。本作はヘンテコだが、ぜひ1915年のパラマウント作品「チート」を観てほしい。その凄味がわかります。特典映像のムーヴィートーンニュースも必見。作品としては星2つだが、映像の貴重さに2つプラス。
YOKOSOニッポン番外編素晴らしい!まずは復刻発売感謝です。名は聞けども未見でした。いやーさすがフラー節怒髪天を突く爆発でいいです。まずアメリカ帝国主義的な視線が全編つかれこのいい加減さがたりません。昭和30年代の東京の地の記録的な側面も見逃せず、これは比較人類学的な価値があります。定番のよくわからないニホンゴーやら、時に中国美術との編集されたアート舞台背景など非常にアメージングであります。しかしてこのあと日本舞台にした映画はほとんどこの映画を参考にしたのではなかろうかと睨みます。ザヤクザやブラックレインなどにも相応の影響をあたえている共通項を見いだせます。しかしてその後のサユリやらラストサムライまではかり知れぬ影響をつくったのではないでしょうか。ともあれなぜかこの映画の後、あの大傑作サイジングサンのSコネリー変なニホンゴやら、涙なくしては見れないリトルトーキョー殺人事件(故ブランドンリーもでてます)など続けてみたいものです。おそらく日本人としての発音が他人には妙に聞こえる日々が来るかもしれません。
しかしさすがフラーだな、と思ったのは初めの殺人からタイトルまでギャーと流す演出、富士山マンティーニヤ構成(グリーナウェイがくらしがるかと)、あとこまかいところでちゃんとしてます。後半の松屋舞台の決戦で屋上から撮影した路上の群衆にちゃんと被害者(動き)いれているのはさすが映画をしりつくしたじいさんです。さあ、東京見物にいきましょう!
ちなみに復刻された他の作品に「スクワーム」とか「地獄のモーテル」とかあってフォクスさんやるな、とおもいんですが上記の作品等一体どういう反応すればいいのかちと困りうれしくあり微妙ですがこのデフレに勇気感謝。
最高ですFOXさんこの作品はロバート・ライアンファンの僕にとって非常に観たい作品の一つでした。その意味でも今回のDVD化は非常に嬉しくて発売日が待ち遠しいです。
他の方が書かれている価格についてですが、もちろん安いのにこしたことはありませんが、日本という限られた市場で継続的に旧作品のDVD化をして頂くためにこの価格設定が必要ということであれば僕は許容範囲と考えます
マニアはもう米国盤を持っている。値段安くしてくれ1955年製作、シネマスコープ・カラー撮影で初めて日本を舞台にオールロケーションを行ったハリウッド映画(すなわち「八月十五夜の茶屋」「青い目の蝶々さん」「歩け走るな!」「007は二度死ぬ」より先)としては記念碑的映画。だがその題材により日本では“国辱映画”として長く封印されてきた。80年代に入るまでフラーの日本での評価が著しく低かったのも正にこの映画のお陰だ。フラーは既にその前年に「地獄と高潮」でカラー・シネマスコープ画面に日本の当時の雰囲気を収めていたが、本作はその延長にあると考えてもいい。日本では劇場未公開(一部自主上映済み)の「クリムゾン・キモノ」を含め、戦中派フラーが異文化・日系社会を見る眼は、勘違いも含め、単なる薄っぺらなエキゾチズムを通り越した地点にあった。でなければ今日までこれほどの支持を得られるわけがない。その視点には常に人間愛に基づくいた鋭い洞察があったことは忘れてはならない。晩年の反人種差別プロパガンダの最高傑作「ホワイト・ドッグ」を見てもそれは明らかだ。蛇足だが、日本のDVDは値段が高すぎる。ほとんどのマニアはもう米国盤を持っているだろう。これほど円高なのに少しは安くしようというお考えはないのか。
サミュエル・フラーこそイチバン!いよいよ出ましたという感じです。国辱映画の大傑作とおぼしき伝説の一本です。1950年代半ばの日本のとらえ方に多少なりともいい加減さが垣間見えるからなのですが、監督であるサミュエル・フラー氏からすれば、「それがどうした?!」というところなのでしょう。「映画は戦場だ!」と公言してはばからなかった同氏ですから、好き勝手してしまうのは枝葉のごときことだったのでしょう。それにしてもこれは面白い。
ギャングのアジトの珍妙な設え、お手軽な折りたたみ収納型布団セットの唐突さ、着物を脱ぎ捨て洋装に早変わりする踊り子たち、障子が張り巡らされたパチンコ店の変な舞台裏、おかしな日本語などなど、リアリズムにかける描写は数多いけれど、それらは本物のフジヤマ、本物の銀座、本物の松屋デパートとすっかり溶け合って、妙に力強い。ドキュメンタリーと勝手な創作物がこれほどナチュラルに融合するケースも少ないのでは。このなんともいえないシュールなオリエンタリズムがこのフィルムの魅力の一つ。
もう一つの魅力は大胆でパワフルなサミュエル・フラー監督の演出。溝口健二ばりのダイナミックなクレーンショット、小津安二郎ばりの畳目線ショットがメリハリのある総天然色のシネマスコープ画面を満たしているさまは圧巻。フラー監督が日本のことを馬鹿にしていたのではなく、むしろわが国の文化を尊重していたことがうかがえます。そして何よりも日本の風景自体の美しさをとらえてくれているのが嬉しい。あらためて母国の麗しさを教えてもらったかのようです。その美しい風景のただ中に響き渡る銃声と悲鳴。そして平安を切り裂くギャングたちの荒々しい所業。美しいものと物騒なものとのコントラストの妙。麗しいものと生々しく対比させられる張りつめたような男たちの緊張感。これはもうアートです。風呂場で決行されるショッキングな殺しの場面で漂うデカダンス。美しい背景でこのような残虐行為がなされるからこそ効果的なのです。フラー、あっぱれ!
李香蘭こと山口淑子の大和撫子ぶりといったら、チャーミングこの上ない。彼女の口からだから「日本の女は殿方に尽くすよう教育されます」という台詞も何故か許せてしまいます。(しかし、西洋の殿方、だからといって勘違いしないでいただきたい!)冷酷ながら、どこかカリスマ的魅力のあるギャングのボスをロバート・ライアンが好演。頼りにしていた男に裏切られ黙りこくってビリヤードのボールをもてあそぶシーンでは、「隣にいる裏切り者の頭をいつかち割ってしまうのか」といった緊迫感がみなぎります。さすがフラー、キャスティングの妙も心得ています。名優早川雪洲の存在も嬉しいかぎり。
日米多くの批評家に「くだらないB級映画」、「取るに足りない国辱映画」などと酷評され、未だに一部で十分な再評価が成されていない本編ですが、棄てる神あれば拾う神あり。公開当時、辛口批評で有名だった『ニューヨークタイムズ』紙のボズウェル・クロージャーは本編を完成度が高い作品であるとして高評価を下しています。また、批評家時代のジャン=リュック・ゴダールはこのフィルムをサミュエル・フラーの最高作の一本に数えています。全編にみなぎる創意工夫、力強さ、映画としての面白さが忘れがたい50年前の作品とは思えないほどスタイリッシュなフィルム・ノワールはサミュエル・フラーがイチバンだったことを如実に後世に語りかけてくれているのです。
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