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鶴田錦史

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武満徹:ノヴェンバー・ステップス

東京都交響楽団 武満徹 若杉弘 鶴田錦史 横山勝也 堀米ゆず子 
武満徹:ノヴェンバー・ステップス
定価:¥ 1,050
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作曲者が認めた極上の演奏!必携!

「ヴィジョンズ」はバレンボイム版もあるが、この若杉版の静謐な美は完璧だ。武満氏も解説でオケのサウンドを褒めている。
「遠い呼び声の彼方へ!」は堀米氏のソロの曲を知り尽くした、というか作曲者も思いも寄らないような表情の豊かさによるロマンティックな表現が素晴らしい。作曲者も激賞。このソロを聴いて、サントリーホール10周年にはヴァイオリン協奏曲を書こうとした武満氏が病に倒れ果たせなかったという位の名演。
 他の2曲も武満氏曰く「小澤氏のアプローチとは対極で、いかに作品が時間という発酵を経て育つものなのかを感じる」というこれまた静謐で強靭な名演。
このCDは日本の宝です。


武満入門に最適。”弦楽のためのレクイエム”は現代の最高傑作であることを認識させる演奏!

 武満徹の名曲ベスト盤と言って良く、初めて聴く方に最適。あまり音量を上げずに、BGM 的に聴き始めて欲しい。どの演奏も、大変落ち着いた音で、最初から最後まで安心して聴ける。
 
 ことに、武満徹の出世作、弦楽のためのレクイエム(1957)。これを聴いた(スコアを見た)ストラヴィンスキーに絶賛されたのは有名な話だ。
 私は、岩城/N響の古い録音のCD(1960?)、恐らく髪を振り乱し、精魂込めたかのような小澤の演奏、で聞いていたが、ヴァイオリン中心で高音弦楽器の金属的な音色、和音でのざらつき、テンポがアッチェランド気味になる盛り上がりでのフォルテのうるささ、に閉口していた。なぜ、ストラヴィンスキーがそこまで褒めたのか、わからないでいた。
 ところが、この新しい(と言っても1991年)録音は、最初から最後まで、整然と、自然に、フォルテの部分も全くうるさくなく録音されている。オーケストラ(都響)は、最高のレベルにあり、ヨーロッパのオーケストラ以上にうまいし、キンキンせず低音主体の音色も落ち着いている。
 作曲者立会いの下、録音されたこの演奏(9分21秒)は、小澤征爾らの速いテンポ(7分30秒前後)ではなく、このゆっくりしたテンポを、肯定しているとも受け取れる。そして、私にも、その方がはるかにしっくりとくるのである。作曲者がライナーノーツに書いている、”私はこの<レクイエム>を<メディテーション(瞑想)>としてもよかったのです”を体現化した演奏と言えよう。
 実は、武満自身が、どの曲も作曲時頭の中で鳴らした音楽のテンポと、実際に音にしたときのテンポの食い違いを気にされており、メトロノーム表示を(遅く)変えようと、生前口にしていたとのことである(フルート奏者、小泉浩氏による)。
 こうしてみると、若杉弘こそが、武満作品の真の理解者ではないか、と思われてしまう。
 小澤も、岩城も、作曲者に共感し、主観的に、あまりに無我夢中に煽り立てて演奏するため、結果的にこの曲の本質が抜け落ちて、情熱的な曲に仕立ててしまったように感じられた。 
 この曲は、繰り返し聴いて嫌にならない、現代音楽の最高傑作の一つといって過言ではない。すべてのクラシックファンに、この演奏で聴き直すよう、お勧めしたい。
 
(追伸)聞き比べの出来る現代音楽曲というのも、本当に数少ない。この曲の演奏では、やや明るめの音色ながら、さらにゆっくりと演奏した(10分58秒!)美演、クレア指揮パシフィック交響楽団があり(ソニー、カップリングの二曲も瞑想的な癒しで最高!1997年録音)、今後、さらに遅い演奏を楽しみに待ちたいと思う。


作曲家の思いが込められた銘盤

初期の作品である「弦楽のためのレクイエム」「ノヴェンバー・ステップス」から、今回初録音となった「ヴィジョンズ」まで、武満徹の音楽人生の歩みが収められている。
このCDは武満自身が監修し、作品紹介及びエッセイもライナーノーツ載せている。武満の思いが込められた銘盤である。
小澤征爾指揮のCDもあるが、若杉弘指揮東京都交響楽団の演奏は小澤盤とはちがった独特の味わいがあり、特に東響の低弦の美しさは流麗で威厳を感じる。



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うむ!!

最初に武満の音楽を聴いたとき、クラシック音楽との違いに驚いたものだ。何でこんな音楽になるのか、サッパリ分からなかったのだ。そのうちにハタと気付いた。俺の心象風景、つまりは考えの流れや感情の流れにソックリであることを。人間の意識の流れは武満的なのである。これで一気に武満の音楽が大好きになってしまった。話が脇にそれたが、武満の音楽を聴くにはこのアルバムからが最適である。武満の音楽をやらせれば、小澤征爾が一番なのだ。まさに心の盟友なのである。武満と小澤は。タケミツの代表曲ばかりが詰まっている。タケミツの世界に、ぜひ触れてみて。

よく練れてより完成度の高いノヴェンバー・ステップス

 以前LPで聴いたノヴェンバー・ステップスのトロント響盤は、ミシンと蝙蝠傘が無理やり舞台につれてこられて出会ったというような、たがいにすきを見せれば斬り倒されかねないような、とげとげしい緊張感と、荒削りな良さと迫力があった。けれど、こちらはすでに名曲の誉れを得て、何度も演奏が繰り返されたあとだけに、精緻に練られていて、よりスケールの広がりがあり、しかも演者がみな日本語と日本食で育った者たちの集団であるだけに、音の溶け合いかたがちがうのだ。それでここでは、より緻密により洗練されたノヴェンバー・ステップスを聴くことができる。

デジタルな武満

私が初めてノヴェンバーステップスを聴いたのは、今から20年以上前のことである。そのときには、小澤・トロント響のLPだったのだが、非常に衝撃を受けた記憶がある。

今再び、ノヴェンバーステップスを聴き直して思うのは、尺八と琵琶とオーケストラ、以外に、静寂というものがこの曲にとって非常に重要なファクタになっているんだな、ということである。昔聴いた、小澤・トロント響、と、今回聴いた、小澤・サイトウキネン、では、オケは異なるものの、指揮者、尺八、琵琶の演奏者は同一で、大きな演奏上の差異は正直感じられず、デジタル録音が故の静寂さという点で、このサイトウキネン版のほうが、図らずも武満の意図を反映しているのではないか、と思った。

他の曲も素晴らしい。おすすめ。☆5


最高のコラボレーションをぜひ!!

 小澤征爾指揮の武満徹作曲CDはいろいろ出ているのですが、中でもサイトウ・キネン・オーケストラの演奏は最高だと思います。小澤さんが愛情もって育ててきたオーケストラで、互いに尊敬しあっていた武満徹の作品を奏でる!!愛情のある演奏です。 
 また、琵琶などの和楽器には日本のオーケストラが1番合っているなぁとも感じました。
 音も明瞭でわかりやすく、現代音楽(特に武満作品)に取っつきにくいひとにもオススメです!!



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芸術作品。

 臨場感をもたせた録音が実にすばらしく、一撥の重みや押弦の強弱による微妙なタッチが間近に感じられます。そして巨匠の語りは鬼気迫る迫力があります。
 副題のタイトル通り、琵琶という楽器、音楽といった枠組みから超越した『世界』に到達していると言っても過言ではない本作品。音楽ジャンルにとらわれず、また幅広い年齢層の方々に是非とも聴いて欲しい。



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