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クチコミ情報
目からウロコの、とっても面白いアメリカ史の本を見つけた!簡単に手早くアメリカ史のことがわかる本があれば、とずっと思っていたが、やっと見つけた。それも、猿谷要さんでもチョムスキーさんでもなく、あの分厚くて難しい本しか邦訳されていなかったハワード・ジンさんのものだ。
スピード感のある物語風で(歴史書なのに!)、上下巻を一日で一気読み! えーっ、アメリカってそういう国だったのか、そういう考え方もあるのか、と読みやめられなくなった。たとえば、インディアンや黒人の話。彼らへの迫害は見知っているつもりだったが、迫害されている側からの見方を示されて、胸がチクチク痛んだ。日本人も彼らの仲間、いわゆる「有色人種」なのだから。
それに、この本のすごいところは、学校では教えてくれない(大学入試に出ないから?)戦後アメリカのことが、易しい言葉で丁寧に書かれている点。どの大統領とどの戦争がどんなふうにつながり、今のオバマ政権が出来たのかがよくわかる。
今の日本は、無意識に「アメリカは世界で一番よい国だ」と洗脳されている気味があるから、この本のような見方はとても大切だと感じた。また、中・高校生も読めるように、ルビや注釈もあり、とても良心的。できれば、歴史書コーナーではなく、普通の新刊書や翻訳本のコーナーに置いてもらいたい。
アメリカに 自虐史観が あったんだ1.内容
「『民衆のアメリカ史』(TBSブリタニカ。全3巻。清高注)の若い世代向けバージョン」(p2)。主に「権力者に抵抗し、あるいは団結した時の物語」(p21)が書かれている。アメリカにおける侵略行為、人種差別、戦争、不平等などが書かれており、なおかつ、権力者やアメリカ国家に対して批判的なトーンで書かれているので、某団体が言うところの「自虐史観」によって書かれたアメリカの歴史といったところか。
2.評価
(1)p20、21に歴史観について参考になる記述がある、(2)アメリカの国の形成がわかる、(3)アメリカ人にとっても批判的な書物が有益、といった長所がある一方で、(1)著者がどれくらいの実力がある歴史学者かわからない(この記述は一つの見方だが、成り立つか判断できない。もっとも、私の責任)、(2)どこの国でもそうだろうという反発も感じる、以上2点により、星1つ減らして、星4つ。
侵略と征服の歴史第1章 コロンブスがはじめた征服の歴史
第2章 アメリカの大問題、人種差別と奴隷制のはじまり
第3章 ひと握りの金持ちのための社会
第4章 「建国の父」たちの素顔
第5章 合衆国憲法は本当に画期的だったのか?
第6章 初期アメリカの女性たち
第7章 欲深き指導者たち
第8章 メキシコ戦争
第9章 アメリカ政府が黒人奴隷にしたこと
第10章 政府は誰のもの?
第11章 格差のピラミッド
第12章 軍事介入好きな国、アメリカ誕生
コロンブスが大西洋を横断したときから19世紀末までのアメリカの歴史が、淡々と書かれていました。それは侵略と征服の歴史であり、自由を求めての歴史ではありませんでした。コロンブスは偉大な探検家ではなかったし、リンカーンも偉人ではありませんでした。また、アメリカの奴隷制や人種差別がどのように生み出されたのか、よく分かりました。私は独立戦争や南北戦争をやや美化していたところがありましたが、それが一切なくなりました。そして昔も今もアメリカという国は変わってないと思いました。
今のアメリカを知るには歴史を遡る必要があり、それはコロンブスまで遡らなければ知ることができないと思いました。下巻(20世紀のアメリカ)を読み始めたところですが、おそらく20世紀のアメリカだけを切り出して見ても、アメリカという国は分からないと思います。
アメリカという国がどのように作られていったのか、またなぜ今のようなアメリカになったのか知るのに良い本だと思います。
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